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前回書いたこの記事

子宮頸がんワクチンの副反応勉強会に参加してきました。

 

 

多くの方が読んでくださって

また

シェアしてくださってありがとうと

たくさんの方が言ってくださり

 

本当に記事にしてよかったと思いました。

 

 

この勉強会に参加したのは

私の主人が小児科医で開業しており

子宮頸がんのワクチンも

当時対象が小学6年生と中学3年生の女の子だったので

当クリニックでも打ってきたという経緯があるからです。

 

予防接種も普通の医院と同じように行ってきました。

 

 

今は考え方も方針も違っているので

よかったらこちらの記事をお読みください。

 

バリバリの予防接種推進派だった小児科医師ががワクチン講座をするようになった理由。

 

 

それまでは

予防できる病気は予防するのが当たり前

というスタンスでお母さんや患者さんにも

ワクチンを勧めてきました。

 

 

医者としても迷いなく

そして私は看護師としても迷いなく

 

 

予防接種の時間には

泣きわめく子供達を押さえつけて

(これは仕方がない部分もありますが)

やっておりました。

 

 

 

もちろん子宮頸がんワクチンに対しても同じでした。

 

 

ですが子宮頸がんワクチンだけは

副反応のことも私たちの耳に入ってくるようになり

 

 

定期接種となった時

当院では接種を中止しています。

 

 

2011年の東日本大震災が

きっかけではありましたが

それでも180度考えを変えるには時間の経過が必要でした。

 

徐々に当然と思って患者さんにワクチンを

勧めていたことに

疑問を抱くようになりました。

 

 

 

そんな時

以前当クリニックで

子宮頸がんワクチンを接種した

当時小学6年生の女の子に

副反応と思われる症状が出ていると

ご家族の方から連絡があったのです。

 

 

その話を主人から聞いた時は愕然としました。

 

 

副反応があると聞いていたけれど

どこか他人事だったことが

 

一気に当事者になったのです。

 

 

 

あの予防接種で

一人の女の子の人生を変えてしまった。

 

中学、高校、そしてこれから大人になる一番輝く時を

副反応で苦しませることになってしまった。

 

その予防接種を打ったのは

このクリニックなんだ。

 

 

怖くて怖くてたまらなくなりました。

 

 

 

 

先日の勉強会ではこの患者さんと

お母さん、お父さんにもお会いでき

お話をすることができました。

 

 

当時小学6年生だった女の子

今はとても綺麗な大人の女性に成長されてました。

 

 

旦那さんを見るなり

「先生、お久しぶりです。今日は来てくださってありがとうございます。」と

挨拶をしてくださって胸がジーンとしてしまいました。

 

 

 

お父さん、お母さんもこんなことを言ってくださいました。

 

「やまびこクリニックには本当にお世話になり感謝しています。

 

ちょっとの風邪でもなんでも

すぐに先生に診てもらって

いつも優しく対応してくださって

とっても頼りにしていました。」と

 

 

こんな風に笑ってお話ししてくださるのが

 

患者さんにも

患者さんのご家族にも

申し訳な気持ちでいっぱいでした。

 

 

 

私の旦那さんはとても誠実な人です。

ワクチンの副反応についても

患者さんのことを考え対応したのだと思います。

 

 

それでなければ

またお会いしたり

このような言葉をいただくこともないと思います。

 

 

 

だから私はそんな旦那さんを支え

できることをやろうと強く思いました。

 

 

それが具体的に何かと言われたら

私にできることはブログに書くことです。

 

夫婦のコミュニケーションももちろん大切ですね。

 

 

ですが医療者の妻として

少しは内部にいるものとして

見たり、聞いたり、

勉強したことをブログに書いていこうと思いました。

 

 

 

救われたのがその女性がとても幸せそうに見えたこと

 

本当に笑顔がとっても素敵だったこと

 

 

 

子宮頸がんワクチンは

大部分の医者の中では

 

また定期接種に戻すべきだ

子宮頸がんで苦しむ人を減らせる有効な手段だ

だからワクチンが必要なんだ!

という声がとても強いです。

 

 

実際に政府も定期接種に向けて動いているようです。

 

 

 

ですが

少しでも患者さんにとって

副反応という危険性があるなら

 

そのワクチンを打つことはできません。

 

 

やまびこ小児科クリニックでは

子宮頸がんワクチンは打ちません。

 

 

 

同じであること

何も知ろうとしないことは

医療者としてとても怖いことじゃないかと思います。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。