確かどうしてもカナに会いたくて、

これからもずっとずっと会いたくて、

自分のものにしたくて、

でもならないとわかってて、

それでも話したくて、

カナの優しさに期待して、

突然会って話したいと電話した。



いつもと変わらない夜だった。



どこの土地かは覚えていない。なぜだろう。


なんかこの辺だった気もする。



ファミレスで待っているからと言われ、

僕はすぐに車で向かった。



車の中でどう話すか考えていた。



一時間ぐらい走らせただろうか。

到着した。

そして電話する。


奥の席にいるとのこと。


店に入り、

見渡し、

言われたところに向かい始めた。



何歩か進んだとき、

カナが目に入った。


しかし予想外なことに、


カナは一人ではなかった。



もう一人いてそれが男だと認識出来た。



大きな不安が急激に襲ってきたが、

すぐにカズではないと気付き安心した、が同時に、

なぜ大事な話をしにきているのに他の男も同席させているのか。



正直瞬時に怒りに変わった。



訳を考えたがわからない。


そいつがいる理由がわからぬまま近づいて行った。


そのとき男の顔が見えた。


知っている人だった。

カナの知り合いだ。


そして遊んだ事もある。

ヒデくんだった。

でもなんでヒデくんがいるのか、

よくわからない。


あまりに混乱してはっきり覚えていないが、

ヒデくんにも聞いてもらおうと思ってと言ったか、

二人だと話にならないからと言ったかそんなとこだった。



でもどうでもよかった。

俺はカナと話しに来た。


ヒデくんには悪いが君はいるべきではない。


いても意味がない。


帰って欲しい。


キレた。


カナにキレた。



でもそれは心の中でだけにした。
続きはまたの機会に。


辛いとき。

誰でも辛いこと、辛いときはあるでしょう。

些細なことでも辛い。

それは人それぞれ。

他人から見たらなんてことないこと、相手からすると悪気はないこと。

それでも傷つき、心を痛める人もいることに気付かねばならない。


そんなことを思う。


人を信じることが出来ない。

人を信じることはない。

情緒不安定。

不眠症。

自殺願望。

浮気性。

分裂症。

躁鬱病。

セックス依存性。

…。



人を愛せない。

でもその前に自分を愛せない。

そんな人は意外に多くいたりする。




僕もそんな一人かもしれない。


自分の時間がないと駄目。

いつからだろう。

いつからか駄目になってしまった。

人と調和することに疲れを感じる。

きつい。

正直きつい。

だけど調和しているときは安心し、嬉しくもある。


ただのワガママな人間か。

辛い、苦しいのに誰かと繋がっていたい。


いつしか体を重ね合わせ、心が繋がるよりも、体を重ね合わせることに安心感を感じる。


心は嘘をつくが体は正直。

そんな屈折した感情。




いつしかセックス依存性になっていた。



誰でも良いわけではない。好きなほどそれを求めてしまう。


心では人との距離感をとってしまう。



こうなってしまったのは、この愛と死のはざまに落ちてしまったからだろうか。


いや、そうではない気がする。


勝手に片付けて、そのせいにしているのだろう。

そこに書いてある住所をもう一度読んでみる。

今は便利だ。ナビに住所を入力すればボーッと走っても着く。


地図を見ていた頃は少し冒険に近い感覚があった。


走りながら案内板を見て、こっちかな、

あってんのかなと地図の記憶を頼りに

不安を感じながら走って目的地を見つけると

やったと宝物を探し出した気分になり、

ちょっと嬉しく幸せな気分になっていたものだ。


ナビ通りに走っていると、そんなに遠くない。

2、30分で到着しそうだ。



3車線の1号線を走っている時だった・・・。



少しすると、脳裏に強い衝撃を受けた。



同時に失っていた記憶が蘇って来た・・・。


気持ちの良い感覚ではなかった。



カナと会った時の記憶だ。



それは、脇にあるファミレスが目に入った時だった。


きっと、ここはあの時とは全く別の場所だと思う。

しかし、その情景があまりにも似ていたからだろう。


道路脇の雰囲気、道路の広さ、交通量、

視界に入ってくる何もかもが似ていた。




あの時の事を一部思い出した。



とても哀しい記憶だった・・・。




カナを傷つけてしまったあの日。