スズメガ幼虫飼育のために野外採集したヤブガラシ。毎回葉っぱをパパッと3〜4枚取ってくると、葉裏に何かのスズメガの卵が付いていることがしばしば。
卵を採って来ても既に寄生蜂(タマゴクロバチ?)に寄生されていて生まれてこないこともしばしばなので、今回も「また卵ついてたけどどうせタマゴクロバチに寄生されてるんだろうな」と、たかを括って写真を撮らずにいた。
採ってきたその日の寝る前に卵の様子をチラッとチェックしてみると、なんと既に生まれていた!オイオイ、卵の中に幼虫の顔が透けて見えてなかったから、ノーマークだったよ!
生まれてくるとやはり嬉しい☺️
生まれたての1齢幼虫だとブドウスズメ・コスズメ・セスジスズメはどれも似たような色・姿をしているので、よほどのツウじゃなければその3種を見分けることは難しいと思われる。
まだこの子が誰なのか分からないけれど、一応記録として写真を残す。
そして次の日…
この眼状紋の並びは!絶対に絶対に、セスジスズメ!
1齢幼虫でも、後期になると斑紋がハッキリ出て来るのか。
私たちは、期せずしてセスジスズメを卵から育てていたのだ。そして長い間疑問だった「いつ緑色から黒色に変わるのか?」の疑問にも、答えが得られた。
翌朝。
脱皮し2齢幼虫になり、体色は黒色に変わっていた。
こうして、セスジスズメの全てのライフステージにおける姿を記録に収めることが出来た。うん、夏休みの自由研究の集大成っぽくて良い☺️
以下、これまでの通算5匹のセスジスズメ飼育記録から、各ライフステージの姿をまとめます。
卵→写真無し
直径1mm強の、緑色のやや楕円の卵です。
↑ 1齢幼虫、生まれたて。体長5mm程度。
↑ 1齢幼虫の食痕
↑2齢なりたて。
↑2齢後期。体はパンパン。
↑3齢。尻尾の先に白い斑紋が出現。
頭から背中にかけての斑点が増えてクッキリ見える。脱皮直後は眼状紋は全部黄色。時間が経つと後ろの方の眼状紋は橙色を帯びてくる。
↑ 3齢中期。体長は約2.5cm。
↑ 脱皮直後の4齢幼虫。3齢と何が違うの?と言われると言葉に窮するが、側面の白い点々がゴージャスになって天の川みたい。3齢では星の数は天の川まではいかない(と私は思う)。
↑4齢になると、眼状紋の白目・黒目の区分がよりハッキリして、個体によっては黒目の部分に光が反射しているような白い線まで入っていて芸が細かい。
4齢から、体長の増え幅がグンと上がって、見るたびに大きくなる。
↑終齢(5齢)。節と節の間にクッキリと白い線が出る。終齢幼虫の色彩変異は多様らしく、私はまだ緑色タイプは見たことが無い。
↑濃いセピアの地色に真紅の眼状紋が、あまりにカッコいい色合い。So cool !! なんか、トビムシみたいのが背中に乗ってら。
↑前蛹。終齢幼虫からだいぶ縮んで(半分くらいの大きさになる)S字にクニャッと曲がっている。
↑ 蛹なりたて。頭部は緑色。
↑蛹化後ちょっと経つと褐色になる。
↑ 羽化の半日前の蛹。
↑ 羽化の数時間前の蛹。
↑成虫。雌雄不明。
↑ 両手で鉄棒にぶら下がっているみたいなポーズ。
↑ なんじゃこりゃ。あざと可愛い😍
↑哺乳類のようなモフモフの毛に覆われたお目目クリクリの激カワcreature。ほら、ナウシカの肩に乗ってるあの生き物に似てない?
あー、最高だった、セスジスズメ飼育。
私たちにトキメキと学びを与えてくれた幼虫たち、ありがとう❣️
また会おうね
都市公園のゆる〜いネイチャーガイド
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