8月中旬、暑い暑い夏の日に、娘の縄跳び練習に付き合って最寄りの公園へ行った時に見つけたセスジスズメ幼虫たち。
こちらは終齢幼虫のようで、立派な眼状紋をお持ちだ。
この子が居たヤブガラシの株に同胞が他に居ないか探したところ、スズメヤドリコマユバチ(寄生蜂)の繭を背負った幼虫を発見。別の株でも、繭の痕跡のある中齢幼虫を発見。
あぁ何という寄生率。。。
そしてこちらには、可愛い尻尾がチラリと見えて発見した若齢幼虫(たぶん2齢)。
寄生されていない2匹を連れて帰った。
↑2齢と終齢でこの体格差。驚異的。
↑体長1cm。2齢かな?
野外採集したヤブガラシにはヤドリバエの卵が潜入していることがあるというので(詳しくは下記の過去blogを参照)、自家栽培のヤブガラシで育てることにした。
1ヶ月前から栽培しているヤブガラシの鉢植えに幼虫たちをくっ付けてあげると、ムシャムシャとそれはそれは美味しそうに食べ始めた。小気味良い食べっぷりで、いつまで〜も眺めていられる
しかしセスジスズメ終齢幼虫の食欲はハンパなく、自家栽培のヤブガラシなんて1日も経たないうちに食べ尽くしてしまった。
仕方なく、ヤドリバエの卵が潜入しているかもしれないリスクを冒して、ヤブガラシを近所からかき集めて与えた。
そして程なくして1匹目が蛹化。
その数日後、2匹目の超ちびっ子だった子も蛹化。
しかし、2匹目の蛹には何やら皮膚に左右非対称の黒色斑があり、寄生バエが潜入しているのではないかと気になる…。
そして娘の夏休みも終わりの8/31。先に蛹化したセスジスズメ蛹が色付き、羽化が近いことがうかがわれる。
↑ 8/31 12:50
↑ 8/31 22:30
そしてその日の真夜中。ついにセスジスズメが羽化
ブドウスズメ飼育から始まってスズメガ幼虫通算8匹目、セスジスズメ3号の快挙
今回は勝手に放さず、娘が朝起きてくるまで待って、娘と一緒に歓喜
褐色のストライプ模様、見覚えがあると思ったら私が学生の頃気に入っていた上着の柄だ。20年前。セスジスズメ柄だったとは、今の今まで気付かなかったぜ。
お目目がとてつもなくでっかく、くりくり。
虫体は短毛に覆われ、まるで哺乳類のよう。
可愛い顔してるぅ〜
↑目ぇデカすぎじゃない?夜行性だからか。
どうしてもモフモフの背中を触りたくて飼育ケースの中に侵入する娘ちゃん。
触ろうとすると、セスジスズメ3号ちゃんは赤褐色のオシッコを出した。
時を同じくして、セスジスズメ4号の蛹を見ると、なにやらモゾモゾと動いている。あぁ良かった、生きてる…と思った私は次の瞬間、愕然とする。

蛹が動いていたのは、ヤドリバエの幼虫に揺すられて動いていたのだった。
野外採集のヤブガラシで育てたのでは、やはりダメだ。自家栽培しなければ…。
そして日が暮れてから、娘と一緒にセスジスズメ3号ちゃんが元居た公園に放しに行った。
虫かごから出した後娘の手にしばらく留まり、エンジンふかして温まってから「あばよ!」と一気に飛んでった。
セスジスズメ3号ちゃん、夏休みに最高のフィナーレを届けてくれてありがとう!君と過ごした2週間のことは、忘れないよ🥺
セスジスズメ3号、4号のために採取してきたヤブガラシに、コスズメ1齢幼虫と何かの卵が付いていたので、あぁまだ続くのか…と若干ゲンナリしつつ、まだ見ぬコスズメ成虫を夢見て今日もヤブガラシを集めるのであった。。。
都市公園のゆる〜いネイチャーガイド
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