夏のいちにち。

思っていたよりも日差しがなく、雲が多い。
それでも夏と夏になる前とでは全然違う。
なにかが。決定的に。

それでもひところに比べ、だいぶ日が短くなってきた。
日のめぐりは容赦ない。

朝、起きると、夫が朝ごはんを食べはじめるところで、
正確にいうと夫がキッチンでがさごそたてる音で目が覚めたわけなのだが、
いつものようにおはようのあいさつをする。

夫はスクランブルエッグのオープンサンドを食べている。
夫がつくるこのオープンサンドは本当においしい。
卵はふわふわだし塩や胡椒の加減も抜群だ。

私にもあとでつくって?
とお願いをし、寝起きの白湯を飲みながら暫く話をする。

洗濯やら掃除やらを終え、
お腹が空いてきたところで
夫にオープンサンドをつくってもらう。
てつだう?ときくと
大丈夫。とフライパンをゆすりながら夫はこたえる。
できあがったオープンサンドはやっぱり極上の味。
うまいやろ、という夫に
おいしいよ、とこたえてぱくぱく食べる。

昼近く、夫はマッサージへ。
私は従妹の誕生日プレゼントを選びにいく。
なかなかよいものが見つかり、期待。

昼ごはんに唐揚げを大量にあげて食べ、
久しぶりに昼寝をする。
2時間も眠ってしまってびっくり。
私は殆ど昼寝ができない体質なのだ。

夕方、フットサルに行く夫と外へ。

中野ではチャンプルーフェスタという祭りがはじまっていて、
空を渡って祭の音が聞こえてくる。
近所の公園では盆踊りをしているらしい。
田舎育ちの私は暦がちがうから、この7月の盆、というのは何年経っても
なんだか不思議な気持ちになる。

いえを出て程なくして、
ついにボス猫と夫が初対面を果たす。
ほんまや、でかい…という夫に面目躍如な気分。

夫を駅まで送り、そのまま帰るのも栓ないので
「クロシェットカフェ」でお茶をする。
生のハーブをふんだんに使ったお茶が気に入りだ。

日課になっている大学時代の恩師、O先生の日記をチェック。
昨日は九死に一生を得た小雀の話が書いてあったが、
今日は試験前の最後の講義の話が書いてあった。
そこにくだる「死」にまつわるいくつかのことなどもゆっくりと読む。

先生は暫く止めていた、講義で山崎章郎さんの「病院で死ぬということ」のある一節の朗読を、今年はやってみようかなとメールで言っていらして、
昨日がそのタイミングにあたったらしい。

そうか、と思う。
そうか、あの授業を今年の学生たちは聞くことができたんだ。

その先生の朗読を、
そのときの先生の声音、水を打ったようにしんとした教室も含めて、
いまも私は思い出すことができる。
20年近く経ついまも。

今年復活したその講義での朗読は、
残念ながら時間切れで、朗読はできずに(先生としてはいささかほっとしたらしいけど)
プリントだけ配られたそうだ。
朗読を聞けなかったのはそれこそいささか残念に思うところだが。
どうかひとりでも多くの学生のみなさんの胸に
先生の気持ちが届きますように。

そんなことを思う。

今度「うさぎ屋」のどら焼きをお土産に
O先生に会いにいこう。


朝ごはん。
スクランブルエッグのオープンサンド。

昼ごはん。
手羽元の唐揚げ、水キムチ。

晩ごはん。
夫はそとごはんになったので
唐揚げののこり、水キムチ。

午前中、仕事。

今日の午後はコンサートなのできちんと仕事を終えておかなくてはならない。

なんとか終了したころに、仕事部屋にこもっていた夫が「卵サンド食べたい」とキッチンにやってきた。

この前、ナオが食べてたみたいやつが食べたい、という。

夫はホットサンドが好きなので、パンを焼いてから具をはさむようにして

ハムたまごサンドをつくり、ついでに私も一緒に食べる。


その後、打ち合わせがあるという夫といえを出る。


今日は新日本フィルのデイタイム・コンサート。

トリフォニーホールにて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番、交響曲3番「英雄」を聴く。

アンコールはモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークの第3楽章。

指揮は音楽監督8年目のクリスティアン・アルミンク、4番のピアノは若林顕さん。

新日本フィル、やはりいまとてもいい状態にある気がする。

会場からはブラボーの声、鳴り止まない拍手に、アルミンクが「これでもうおしまいだからゴメンナサイ」というジェスチャーをするまで誰も席を立たなかった。


それにしても新日本フィル、とてもいい取り組みをいくつかしていて、

そのひとつがこのデイタイム・コンサート。

1ヶ月に1度程度、平日の昼間に廉価でコンサートを開催してくれるのだ。

空いているのかな?と思ったら意外にもほぼ満席。

会場は仕事を引退されているくらいの年代のクラシックファン、または仕事中(もしくは早退)と思われる、スーツ姿の熱心なファンでいっぱい。

いくら好きとはいえそんなにしょっちゅう夜にいえをあけられないし、

またお金も馬鹿にならない。

でもこのデイタイム・コンサートは、いっとういいS席でも4000円。

新日本フィル側も昼間でも首席クラスの演奏家を揃えてくれていて、全然手を抜いていないところも好感度高し。

好きな演目があればまた聴きにいこうと思う。


音楽を堪能したあと、最寄り駅に戻り、

スーパーマーケットとパン屋さんに寄り、

「キッチンことぶき」で夕食をとる。

今夜は夫がいないので、そとごはんにしてしまったのだった。

ことぶきの焼き魚は本当においしい。ごはんも味噌汁もおいしい。



朝ごはん。

夫はジャムバタートースト。

私はチーズトースト。

最近、夫もトーストが好み。


昼ごはん。

ハムとたまごのホットサンド。


晩ごはん。

キッチンことぶきにて、鮭の塩焼き定食。


夏目漱石の「虞美人草」を読了する。


明日から3連休。





ようやっと梅雨が明けた模様。

九州や中国地方の、連日の雨と災害が嘘のように

東京ではあまり雨が降らなかったように思う。


夫とつきあいはじめてからずうっと撮りためていたデジカメの写真を

すべて現像してアルバムにおさめた。

どうもデジタルカメラになってから、写真をプリントすることをしなくなった。

どころか撮影しただけで満足してしまう。

しかし結局のところ、プリントしてアルバムにでもしないと

風化してしまうことにようやっと気がついた。

(結婚式の写真をアルバムにしてもらってはじめて気がついた)

ので、旅行の写真を現像するのを機に、これまでの写真を一挙にプリントすることにした。

夫も私もあまり写真は撮らないほうだ。

旅行にいったときか、お互いの誕生日をお祝いしているとき、くらい。

それでも600枚から700枚のあいだくらいにはなった。

それをアルバムに一枚一枚おさめていたら肩が固まった。やれやれ。

でもこれでやっと、「らしく」なったようにも思う。


夫は午前中、ゆっくりしてくれていて、

昼過ぎに近所にある有名なつけ麺のお店へ。

つけ麺率100%だったが、夫はつけ麺、私はあえてラーメンを頼む。


途中、夫がボス猫と思っていた猫、というのと遭遇する。

エアコンの室外機の下でだらしなく寝そべるそいつはなかなかに愛らしい。

しかも私の好きな柄の猫だ。

かわいいねえ、確かに大きいけど、あの愛らしさはボスとは大違いだねえ、といっていると

夫が「写真撮ったら?」というので、

携帯で撮影する。



おいしいものは人生をハッピーにする。-猫

あまり近づくと起こしてしまいそうなので遠くから撮影。



夕方、事務所へいく夫を見送りがてら、いくつかの用事をすませる。



朝ごはん。

夫は酢豚ののこり、玉ねぎと若布の味噌汁。

私はたまごサンド(また)。


昼ごはん。

つけ麺とラーメン。


晩ごはん。

夫はそとごはん。

私はオレンジと水キムチ。

村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読了する。





珍しく夫と一緒に病院へ。

夫は10日に1度程度、私は週に2回、減感作療法の注射を打ちに病院へ行くのだが

なかなか同じタイミングにはならないし、

お互いに示し合わせているわけではないので、

たまに「あれ?今日、ダンナさん見えられましたよ」と看護師さんにいわれたりする。


今日は駅へ見送りがてら

「このまま病院へ行こうかな?」というと

「オレはいまから行くとこやで」というので、

そのまま同伴通院をする。


近くにおいしい(らしい)ラーメン屋さんを見つけたから一緒にいこう!というオプションつき。

しかしちょうど昼時ということもあり、30人くらいが列をつくっている。

あきらめてそばにあった手ごろな定食屋さんでランチをする。


新宿まで歩き、夫は事務所へ、私は帰宅。


帰宅後、仕事を少ししてからジムへ。

20分ウエイトトレーニング、40分ランニング、15分スイム。

今日から筋肉を鍛えたあとにランニングをする、という順番に変える。

無酸素運動をしたあとに有酸素運動をするとカロリー消費が全然違う、ということを先日テレビでやっていたのだ。これまでは「からだをあたためてから筋トレのほうがういいのかな?」とずうっと逆にしていたのだ。

順番を変えた分、いつもよりじっくり柔軟体操もする。


トレーニング後、ホームセンターとスーパーマーケットに寄る。

途中、最近見かけなかったボス猫を発見。

ついに激写に成功する。


夜、帰宅した夫に「ボス猫の激写に成功したよ?」と伝えると

見せて見せて!と夫。

3枚撮影した写真を見せる。



おいしいものは人生をハッピーにする。-ボス猫

遠めに見たボス猫。でかい・・・。



おいしいものは人生をハッピーにする。-ボス猫

近づいてみる。やはり大きい。




おいしいものは人生をハッピーにする。-ボス猫

目つきが鋭いのはボスたるゆえん。



3枚の写真を撮影しつつ観察すること、10分間。

ボス猫は微動だにせず、時折じろりとこちらを見据える。


そばにいるもう一匹はちょこちょこ動いているのに・・・。

さすがボスである。


夫が見た猫はこの猫とは違うらしい。

ボス猫の大きさと威厳に夫もびっくりである。



朝ごはん。

夫は珍しくパン、水キムチ、味噌汁。すごい組あわせ・・・。

私は卵サンド。

卵サンドをつくるのは久しぶり!


昼ごはん。

代々木の定食屋さんにて。


晩ごはん。

夫はそとごはんになったので、私は夕方食べたバウムクーヘンで終了。












今日雨ふるんかな?と夫が空をのぞきながら何度もきくので

結構ふるみたいよ?西日本も東日本も注意って出てるから。と天気予報を見ながらこたえると、

それならオフィスいくのやーめよ。と夫はいって、今日もいえで仕事をすることになった。


夫も私も打ち合わせや会議がない限り、

いつでもどこでもできる仕事だ。

逆にいつでもどこでもできるから、仕事からなかなか離れられない仕事でもある。

夫を見ているといつも仕事のことが頭にあるようで

もちろんそのシェアはおおきくなったりちいさくなったりはするのだけれども、

それでも仕事がゼロ、になることは稀だ。

大変だなあと思う部分と(以前の私はさらにひどかったのであるが)、

仕事が好きなひとだからきっといまのままがいいのだろうなあとも思ったりする。


午前中、いくつかの書類を作成。

事務的な仕事はなかなか骨が折れる。


おなかがすいた、という夫と、南口の「パスタキッチン」へ。

今日はいつもと人員配置が違っていて、

いつもパスタを茹でたり下ごしらえをしているシェフの息子さん(たぶん)が

サラダやメインディッシュをつくるところにいた。

シェフの位置だけはいつもと一緒。味もいつもと一緒。堪能する。


郵便局とスーパーマーケットに寄って帰宅。

夫が一緒にいると荷物をすべて持ってくれるのでらくちんだ。

野菜やら果物やらをたくさん買うので、どうしたって荷物は重くなる。

今夜は酢豚だよ?と夫にいうと、甘酸っぱいものが好きな夫は「ええやん」と喜ぶ。


夕方、夫はすこし昼寝をし、マッサージへ。

私はその間に、自然食品の店に行き、お店のひとおすすめの晩柑やいくつかの食品を購入。

夫がいないと荷物が重い。いえまでの道のりも長い。



朝ごはん。

夫はキャベツとたまねぎと若布の味噌汁、卵かけごはん、水キムチ。

私はヨーグルト。


昼ごはん。

「パスタキッチン」にて。


晩ごはん。

酢豚、きゅうりとたこと若布の酢の物、たこのからあげ、水キムチ。