通うべき病院が決まり、
診ていただくべき医師が決まると(行こうと思っていた病院には医師が何人もいる。同じ病院に通っていた友だちのアドバイスでこころの候補者が決定。あとは実際に会ってみて判断しよう)
ずいぶんと落ち着いた。
予約もきちんと取れたし、来週の通院までするべきことはない。
どこの病院がいいのか、数少ないクチコミ情報を探しまわったり、
気を揉む必要がない。
探しても探しても情報が少ないという意味できりがなく
またテストの点数と違って判断基準が明確ではないこの病院探し、
これが終わっただけで精神の安定と、これにかけていた時間の省略に貢献というものだ。
朝、夫は4時に目が覚めて仕事をしていた模様で、
私が起きる7時に二度寝をしにやってきた。
起きようと思っていた私も夫の健やかな寝息につられて二度寝。
9時まで寝る。
もしかしたらここのところ少し睡眠時間が短かったのだろうか。
たっぷりと寝たのでとても気持ちがいい。
夫と仕事の相談などをし、
昼に一緒にいえを出る。
夫は事務所へ、私は高田馬場の大きな文房具屋さんへ寄ってから原宿へ。
竹下通りの喧騒が嘘のような「クリスティー」でランチがてら読書。
毎度思う。「クリスティー」は原宿のオアシスである。
夕方まで原宿で所用を済ませ、
帰宅。
ほとんどしない化粧でもさすがに終わってきたので
ファンデーションを買いに行くと、
去年の夏前に購入したファンデーションから2トーン、さらに明るくなっていた。
フェイシャルエステのおかげかな~と化粧品の販売員さんにいったら、
それはすごく腕がいい方ですよ、とおっしゃられた。
そう、すごく腕がいい方なんですよ、池袋のTさん(私がいつも行っているサロンのひと)は。うふふ。
朝ヨガができなかったので
午前中と夜にわけてヨガール(小川糸さん風)。
夜、桂の姉が電話をくれた。
1時間以上、不妊治療について話す。
5年間の不妊を乗り越えて子どもを授かった、
その経験やまわりに同じ経験をしているひとたちのことを交えて
いろいろなことを教えてくれた。
姉は自身のからだの調子をまず整えること、にとても時間がかかったという。
「私に比べたらナオさんは赤ちゃん(のようにささやかな)程度の悩みやで~」というその言葉どおりに
姉はちょっと想像を絶する婦人系の体調の悪さが若い頃から妊娠までずっと続いていて、
(たとえば出血が2週間もだらだらと続き、これ生理なんかな?と思ったら「ほんとうの生理」がその後に来る、というようなことが日常だったそうだ。加えてずっと低体温)
自分の「体調の良さ」に改めて感謝をするとともに、
そんな状況でも自分と未来を信じて乗り越えた姉をさらに尊敬する。
自分の経験を惜しみなく教え、心から応援してくれることにも。
いまはにこにこと話をしてくれる姉だけど、
どれくらいのつらい夜を越えてきたか、すこしは想像ができる。
姉が結婚するとほぼ同じくらいに何人も夫の親族が結婚していて、みんなどんどん子どもを授かった。
でも自分だけいつまでも子どもができなくて、苦しくて辛くてたまらなかったこと。
一族の総領息子の嫁として、責任も感じていただろう。
(姉は「子どもができなくてすみません」とオモニの前で号泣してしまったことがある、と、以前、オモニが教えてくれたことがある。それがどんなにつらいことか分かるから、だから「子どもができなくてもええねん、ふたりが幸せならアボジとオモニはそれがいちばんなんよ」と、だからナオさんも気に病んだらあかんで、と、そのときのことを思い出したのか、声を詰まらせながらオモニは言った)
試せることは何でも試し、病院も何度も変わり、
京都でとても有名な病院でであった医師が
「大丈夫、生理があれば必ず子どもはできます。時間がかかっても必ずできるよ」と言ってくれたこと、
その言葉にすごく楽になったこと。
またちょうど同じ頃に、兄(姉の夫)がたまたまどこかで手相を見てもらったら
子どもが2人できる、といわれたこと。
「あ、なんやできるんや」と、すうっと肩の荷が降りるように感じた、と姉は電話ごしにいう。
ナオさんは36歳やろ、ということは、たとえば40歳まで子どもを産むとして、
12×4、あと48回もチャンスがあるんやでー。
それに40歳を超えたって産んでいるひとはいっぱいおるで。
という姉の言葉に、私も、そうか~確かにそうだよね、と明るい気持ちになった。
「できないならできないで、ふたりで楽しく生きていこうや」って明るく言っとったで、と
兄の口調を真似ながら姉は教えてくれて、
その一言一句変わらないことを夫も言っていて、やっぱり兄弟やね、とふたりで笑いあった。
やさしい言葉でたくさんのアドバイスをくれる姉。
ありがとう。感謝です。
朝ごはん。
スクランブルエッグとハムを乗せたトースト、サニーレタスと人参のサラダ、プチトマト。
昼ごはん。
「クリスティー」にて。
晩ごはん。
夫は仕事でそとごはん。
私はいえでひとりごはん。
豆腐と若布と葱とおくらの味噌汁、干しかれい、おくらのたたき、人参サラダ。
田辺聖子さんの「ここだけの女の話」を読了する。