10/12(火)

夫が体調を崩した。

友だちの接待で疲れたのだろう。

だいぶだるそうだ。

仕事を休めればいいのにいま佳境なので休めないという。心配だ。


夜、麻婆豆腐をつくる。ねぎとニラをたくさん入れているので風邪にもいいだろう。


サッカーを観戦。


遅くなってから、夫が発熱。

夜中、氷まくらを何度か変えたり、おでこに冷たいシートを張ったりする。


妊娠の頻尿のおかげで夜中に何度も目が覚めることが

少しだけ役に立った。


夫が具合が悪いあいだくらい、自分の体調がよければいいのだが

そうそう都合がいいことにはならず、

私も一日中、吐き気と実際に吐く、のとの戦い。



10/13(水)

朝になったら夫、だいぶ体調を持ち直してきた様子。

今日は夕方から打ち合わせだそうで、

それまで寝室で眠らせる。

夫は年に何度か必ず熱を出す。

まず喉が痛くなり、1~2日熱が出て、最後にまた喉が残って1週間くらいで完治するというパタン。

今回もきっと同じだろう。早く治るといいな。


夜はそとで食べてくるのかと思ったら

意外にさっさと帰ってきた。

私用に買っておいた刺身を一緒に食べる。


まだ具合が悪いのだろう、食べたらすぐに眠る。


私も変わらず気持ちが悪い。



10/14(木)

病院へ行く日。

朝からさらに一段階、体調悪化。

なんとかだましだまし、午後に病院へ行く。

今日でこの代田橋の病院ともお別れ、次回からは自宅のそばに転院する。

早めに着いたおかげで待ち時間もなく検査室と内診室に通される。

「今日でこちらは終わりですね、それにしても(妊娠するのが)早かったですね!」とセンセイ。

本当ですね、と私。

とてもいいセンセイなので名残惜しいが、ここは不妊治療を中心とする生殖医療科だし、

産科も併設されているが、産むのはいえの近くがいい。

明日から妊娠8週目、赤ちゃんは手足が見えて、頭と胴体の2等身がぬいぐるみみたいな形。

小さい気がして心配していたのだが(今回はふつうだったのだけれども)、

赤ちゃんは動いているから計測に誤差がでること、という医師の説明にほうっとする。


診察後、こみ上げる吐き気に我慢ができず、トイレで吐く。

まだ治療中のひとがほとんどなので、不用意に吐いているところを気づかせたくないのだが、

どうしようもなかった。

落ち着いたところで帰宅の途につく。

夫に電話。手足が見えたよ!というと大喜びしていた。


帰りの電車の中でも気持ちが悪い。

やはり歩いて帰れるところに病院があるほうがいいなと痛感する。


何か食べたいものはある?とオモニからメール。

わがままかなーと思いつつ、オモニ特製テールスープが飲みたい、作るの大変で申し訳ないけれども、と返信すると、かえってとても喜んでくれて、すぐに作って送るから、という返事がきた。うれしい。


急にからあげを作りたくなったので、材料の手羽元を大量に買って帰宅。


帰ってきた夫、早速写真を見て喜んでいる。

喜ぶ夫の顔を見るのはうれしい。


夜はふたりでからあげをたくさん食べた。



10/15(金)

朝から気持ちが悪い。

吐いても吐いてもすっきりとしない。困ったものだが仕方ない。

食べたいものもほとんどなく、フルーツばかり食べる。


午後、吐き気をおして区役所に行き、妊娠届を出し、母子手帳をもらう。

母親の名前、父親の名前、を書く欄などがあり、

一段と実感が強まる。


帰宅後、夫に母子手帳を見せると

おおーすげえ!と誇らしそうな様子。

夫と私、それぞれの名前を両親の欄に書いて見せた。


万年青年のような夫、

こういうひとが父親になって大丈夫なのか?と思っていたのだが

私が想像していたよりよほど、

父親となる自分、というものを自覚し、そうして楽しみに待っている様子。

とてもうれしい、意外なこと。


夕方、夫は打ち合わせへ。

いま彼は、新しい事業に燃えているのだ。頑張って。

体調もほとんどよくなった様子。

よかった。





連休初日。


引き続き吐き気。それもひどい。


今日から夫の友人たちで、私も何度か会ったり一緒に遊んだことがあるひとたちが

京都や大阪から遊びに来る。

遊びに来る話が出たのは妊娠する前で、その時点でみんな東京に来ることをとても楽しみにしていたし、

もちろん私も楽しみにしていた。

日程が具体的に決まったのは妊娠がわかった直後。

その頃はここまでつわりがひどいものだとは思っていなかったことと、

また事情があり気分転換が必要な状況にある夫の友だちが楽しみにしている状況を、無下に断りたくない、という気持ちもあって、妊娠してるからおもてなしはなにもしない、という条件で遊びに来てもらうことにした。

ついいろいろと料理などを作ったり準備したりしがちな私だけれども、実際に今回は気力がまったく湧いてこない。

申し訳ないとは思いつつ、布団を出したり、念のため用に歯ブラシを買ったり、保存がきくスープを作ったりするにとどめる。


朝、フットサルに出かけて行った夫、

なんと雨で中止になってしまったとかで帰ってきた。

1時間かけて早朝から出かけて行ったのに。かわいそうに。


昼ごはんを一緒に食べ、

夕方、夫は友だちと待ち合わせのため出かける。


私は家で寝たり起きたり吐いたり。


深夜、友だちとともに夫が帰宅。

半年ぶりに会う友だち2人、ものすごーく恐縮そうな顔をしていた。それはそうか。

なにももてなせないけどのんびりしていってね、と

少しだけ話してまた眠る。



連休中日。

「気を遣わせると悪いから」と友だちに言われたとかで、朝食は喫茶店で食べ、そのまま出かけてくると夫。

行ってらっしゃい、とみんなを見送る。


ひどい吐き気がずうっと続き、実際に吐いたりしながら

なんとか一日過ごす。

一日がとても長い。

しかし寝ても座っても立っても吐き気、

唯一の安らぎがトイレの便器に顔を埋めているインターバルの間だけ、というこの状況。

もはやトイレに住んだほうがいいような気持ちすらする。

本も読む気にならないし(活字をみると吐き気がする。新聞はかろうじて読める)、

集中してテレビの画面にも向いていられない(そのため見たいのがたまっているDVDを見ることもできない)、

唯一大丈夫なのが漫画。

いえにはほとんど漫画がないので、なけなしの漫画を引っ張り出しては10回くらい繰り返して読んでいる。


秋葉原と大江戸温泉村と、そのあとに中野に戻ってゲームバー(ファミコンなど昔のハードとソフトを置いている店がある)に寄ってから帰る、と言っていた夫と友だち、

深夜に帰宅。

秋葉原は翌日にしたこと、温泉村はめちゃくちゃ混んでいたこと、などを夫から聞く。


連休最後の日。

少し体調がいい。

買い置きの菓子パンをつまんだあと、みんなの分の朝食を夫に協力してもらってつくる。

それでも1時間以上、起きて動いているとものすごく疲れてくる。

ここのところいつもそうだ。

外に出ていても、1時間ほど経つとものすごい眠気が襲ってくる。

慌てていえに帰って眠ろうとしても眠れはしないのだけれども、からだを横たえるだけで少しはましな気持ちになる。


そんなわけで朝食後は寝室にこもり、またごろごろ。


妊娠初期、というのはたいていこんなものらしく、

まわりにいる何人かの元妊婦さんたちから「私もそうだったよ」と同じような声を聞く。

みんなこのつらさを乗り越えて、さらに出産という大イベントを乗り越えて乗り越えて、

いったんだなあ。それだけで称賛に値すると思うよ、実際。


だいたい私は子どもが3~4人は欲しいなと思っていたのだが、

年齢のことはおいておいても、そうしてまだ1人目も出産を迎えていないというのに、

既に「さらに子どもを持つ」ということには萎え気味になってきたりする。

だってこんなに気持ち悪いんだよ?

でも私の母などは「自分が死にそうな出産を4回もしたし(私は4人兄弟)、つわりも出産まで続いたけど、それでも45歳くらいまではお腹が大きい女のひとをみるとうらやましくてうらやましくてもう一人欲しいとずっと思ってた」とか言っているし、今日メールをくれた後輩も「それでももう一人欲しいって思った」と二人の子育てをしている。

私はどんな気持ちになるんだろうか?

とはいえまずはさくらんぼちゃんをしっかりと産むことなんだけど。

マタニティ本に出ている「この時期の大きさはこれくらい」という目安より、

だいぶ小さい気がしていてとても心配だ。

医師からは「順調」といわれているし、本当に順調でなければ言ってくれると思うんだけど、

それでも心配だ。

だいじょうぶやろ、と夫はいうのだけれども。


昼近くに、秋葉原に寄ってから帰る、といって夫の友だちが帰っていった。

ほんっとうになんのおもてなしもせずに悪かったなあと思いつつ、

見送って帰ってきた夫はみんなとても喜んでいた、というのでほうっとした。








木曜日、午後に病院へ。

順調ですよ、と先生。

終了後、夫に電話する。


順調だって。というと、

赤ちゃん大きくなってた?と夫。

なってたよー、心臓めっちゃ動いていた。と報告。

写真楽しみや、といって電話が切れる。


来週から転院と思っていたのだけれども、再来週に転院で、

でもその前に、転院しようと思っている病院の分娩空き状況を確認しておいたほうがよいとのこと。

慌てて分娩予定の病院(いえの近所の東京警察病院)へ電話をすると、

まだ制限をかけていないので大丈夫、との返事。よかった。

いま通院している病院に紹介状や検査データのコピーなどをお願いする。


帰宅後、具合が悪くてしばらく寝る。


夫が帰宅、写真を喜んでみている。

少しずつだけど大きくなっているさくらんぼちゃんの写真。



金曜日、相変わらず体調が悪い。

吐き気。ごろごろして過ごす。

夫を見送りがてらスーパーマーケットにより、帰宅。またごろごろ。


気持ちが悪そうにしていると

夫は「さくらんぼ帝国や」といってそうっとお腹をさすった。

さくらんぼ帝国ってなあに?ときくと、

さくらんぼちゃんがすべてを仕切っている、という意味や、という。

なるほど、だから気持ちが悪くても仕方ないよね、とふたりでいいあう。

夫はそのすぐ後には「さくらんぼ王国や」といったので、帝国?王国?と笑うと、

さくらんぼ帝国、もしくは王国や。と夫も笑う。

ああさくらんぼちゃん。気持ち悪いのはがんばって我慢するからどうか健やかに大きくなっておくれ。


抱き枕が届く。

妊婦さん必携の品物らしく、どのマタニティ本にも載っている、

授乳用枕にもなれば赤ちゃんのお座りにもなる、あの抱き枕。

つわりの気持ち悪さが少しは改善される、らしいのでほしいなほしいなとずうっと思っていたのだが

あまりにも気持ちが悪すぎてPCに向かう気すらなれず、

(だからこの日記も携帯から投稿していることが最近は多い。それすらもちょっとしんどい時もある)

注文できずにいたものなのだが、

マタニティ本を見ながら「これほしいんだけどPC見れないから買えないんだよね~」と昨日、夫になんとなくいったら、

俺が注文したる、これと同じようなやつでええんやろ?

と、マタニティ本をさっと手にし、仕事部屋でいろいろと比較検討しながらさっと注文してくれたのだった。

ほかにほしいものはないのん?一緒に注文しとくでーといわれたが、

いまのところほかにほしいものはない。

いまはないよというと、またなにかあったら言って、注文くらいすぐできるから。

と夫。ありがとう。


届いた枕はふんわりと大きく頼もしく、手触りもいいし、柄も赤ちゃんっぽいものでうれしい。

早速抱き枕として使ってみると確かに寝心地がいい。

ああ早く手に入ってよかった。


夜、サッカーを観戦。

夫はここのところ遅めの帰宅なのだが、今日はサッカー観戦のため早く帰宅した。

ハンバーグを食べながら見る。

やはりいまのチームはいいなあ。

マインドとフィジカルが強い選手が多いチームは見ていて楽しい。


ところで夜、ハンバーグを食べたら、

いつもなら寝る直前におなかが空いて気持ちが悪くなったり、

気持ちが悪くなって起きたりするのが全然なかった。

私は夜に肉を食べると朝まで消化しないのだが、

それが功を奏しているらしい。

やはり晩ごはんは重目のものを食べるべきなのか・・・。




つわりが第2段階に来たように思う。
食べないと気持ちが悪いから、食べても気持ちが悪い、へ。
うううつまりずうっと気持ちが悪いということだ。
なんともはや!

毎日毎日、つわりの話ばかりだが、実際、つわりばかりなのだから仕方ない。
まあ中には、水すらも飲めないくらいの酷いつわりの方もいるらしく、
「私はつわり度、上の下くらいかな~」と夫に言ってみたがどうだろう。

一日中、寝たり起きたり吐いたりを繰り返す。

夫を見送りがてらホームセンターに行き、
すみれを3株購入。
屋上で寄せうえにする。
もちろんその間も十分に気持ちは悪いのだが。

晩ごはんに味噌漬けにしておいた鶏肉を焼いて食べたら
ますます気持ちが悪くなってしまった。
やっぱり第2段階だ。

まだまだ「つわり期間」の先は長い。やれやれ。


具合が悪くて具合が悪くて、
日記を書こうと思うとこんな時間になってしまう。

具合の悪さは、ひとと比べたりあるいは平均と比べることではないのでなかなか難しい。
気を確かに持とう、頑張ろうと思っても
込み上げる吐き気。だけじゃなく実際に吐くし。

7時に起き、まず食べ物を口に入れる。

夫はここのところ言わなくても朝食の片付けをしてくれるようになった。
片付けて、と言えなくて片付けていたので、
言わなくても気づいてくれたのはありがたい。

朝食後、軽く掃除をしてから休み、
洗濯をしていたら夫が手伝ってくれた。ありがたいありがたい。

乾燥機つきの洗濯機が欲しいのだけれど。
と少し前に夫に言うと、では買いに行こう、ということになったのだが、この状態では買いにも行けない。
安定期に入ったら必ず買いに行こうと思う。

事務所へ行く夫を駅まで見送り。
そのままUターンし、また休む。

夕方までほとんど起きられず。何度も吐く。

夫が帰宅、体調はどうや?と聞く。
良くない、何度も吐いちゃった。とこたえると、
そうか、と心配そうにいう。

明後日、病院やっけ。また大きくなってるかな。楽しみやな。
と、にこにこしながらいう夫が、私の救いだ。
そうして日々成長しているであろう、さくらんぼちゃんも。

ああそれにしたってこのつわりって本当にひどいわ!