6時に目覚める。
冷蔵庫のオレンジを食べ、バナナをはんぶん食べる。

つわりとの付き合いかたがまだよくわからない。
お腹が空くと余計に酷くなるようなので、
またこれを「食べつわり」というとはマタニティ本にも書いてあり、こまめに食物を口に入れましょう、とある。

しかし私の場合、「ほんの少しでも胃に空白」ができるとものすごく具合が悪くなるようなのだ。

「ほんの少しでも胃に空白」というのは、満腹に食べた後と寝ている時以外は常時なわけで、だからだらだらとずうっと気持ちが悪い。
それが増すと何度も吐く。
まだその繰り返しだ。

午前中、見かねた夫が買い物に誘ってくれた。
スーパーマーケットで胃の空白を満たすもの、を見繕う。
クラッカーやらおせんべいやらシリアルやらを買う。

昼過ぎ、夫は事務所へ。
その前に「パスタキッチン」へ行こうと言っていたのだが、
やはり直前で私は気持ちが悪く断念。

自宅に戻り、眠る。
リビングではなく、寝室の布団で横になるほうが
まだ具合が悪くないことに気がついたので
ずうっと寝室。

夜、帰ってきた夫が心配そうに寝室を覗く。

ごはんも作ってあげられず、
寝室から起きておかえりなさいも言ってあげられない、
自分がとても情けなくなり、
ごめんねといったら涙が出る。

ええよ気にせんで、
さくらんぼちゃん大暴れや。
とふざけた顔をわざとする夫。

これがマックス具合悪いやとええなあ、と言いながら。

こうして寝たり吐いたりしながら、
きっと私のからだもさくらんぼちゃんとふたりであることに順応していくのだろう。
しかし一抹の不安は「お母さんは出産までつわりがあった」という母の言葉。ううん。しびれるなあ。

ついに活字がつらくなったので、
本棚の奥から「ハチミツとクローバー」を引っ張り出してみた。



一日一日と、気持ちの悪い時間の長さと質が増しているように思う。
ついに吐いてしまった。
昨日までは吐くところには至っていなかったのだけれども、
今日は何度か吐く。

妊婦友だちから「つわりは8~10週がピーク」と聞いたんだけど
ピークっていうことはこれ以上気持ちが悪くなるわけだよね。

月曜日に件の妊婦友だちと会って、オモニ特製のキムチと私作の烏賊キムチをお裾分けしようと目論んでいたのだが
つわりをなめていたらしい私、とてもじゃないがひとと会えるような状況ではない。
最初から「安定期に入ったら会いましょう」と言ってくれていた友だちの言葉に素直に甘えることにし、予定キャンセルのメールをする。
それすら気持ち悪いピーク時にはひと苦労だ。

午前中、なんとかましになってきたので
公園まで散歩。
夫はザリガニ釣りの見学。
私はベンチで横になる。

外の空気を吸うと少しはましになる。
でも長い時間はやはりつらい。

暫くのんびりしてから帰宅。

午後はずうっと寝て過ごし、
晩ごはんをつくるつもりが立っていられずに外食に。

ごめんね、と夫にいうと
ええよ、無理せんとき、それに俺は外食好きやし。
とにこにこ顔の夫。

桂の姉も「つわりがひどいときは外食ばかりになっちゃったけど、テリョン(姉の旦那さんで夫の兄)は外食好きだから喜んでた」と言っていた。
ありがたい兄弟です。


さくらんぼちゃんが暴れてるのや、と夫。
今以上、具合が悪くならなければええなぁと心配そうにいう。

ああ本当にそうだ。
活字を読むのもだんだんとつらくなってきた。
試練だ。

朝ごはん。
オレンジ、バナナブレッドののこり。

昼ごはん。
筋クッにごはんを入れてクッパに。
ペチュキムチ、烏賊キムチ。

晩ごはん。
中華料理屋さんにて。
6時半に目が覚める。
妊娠してからやたらと早く目が覚めるようになった。
と思っていたのだが、
やたらと早く寝るようになったからであるということに
たったいま気がついた。
最近では、0時前にはぜったいに寝るようにしている。
そういう生活を送れる環境であるのはありがたい。

起きると早速気持ちが悪く、
コップ半杯の白湯ですら全部飲めない。
オレンジや巨峰をほんのすこし、時間をあけて食べる。
胃になにか入っていないととにかく気持ちが悪く、
かといって食欲はない。
つわりって難しい。

私の母は、つわりもお産も大変だった。
体質は似るというので私も覚悟はしているけれども
やはり寝ても覚めても気持ちが悪いのはしんどい。
気持ちが悪く、そして眠い。

夫と朝食。
夫のぶんを少しもらうだけで満足だ。

朝食後、疲れて少し眠る。
起きて掃除。

また疲れて横になる。

何か用事…それもちっともたいしたことない…をしては疲れて眠る、または横になる。その繰り返し。
こんなによわっちい、私。
別に私は弱いタイプではないし、体力はむしろある方だと思うんだけど。

フルタイムで、会社員していたら絶対に無理だ…。
前の会社で、激務を続けながら妊婦さんしていた先輩のみなさま、友だち、本当に尊敬です。
みんな朝や夜の通勤ラッシュに揉まれて、どんなにかつらく不安だっただろう。
以前、机を並べていた先輩が妊娠したときに、ああもっと気遣うべきだった。
大丈夫ですか?と聞くといつも、大丈夫よー、なんてにこにこしていたけれども、これ、全然大丈夫じゃないじゃない!?
(そうして先輩は実際に大丈夫ではなく、切迫流産で、以後絶対安静となった。無事に出産して本当によかった)

なんでも体験してみないと、真には理解できないとは本当だ。
もしくは想像力を持つこと。

夫は「外で働きながらなんて絶対に無理やで」とやたらと理解があるところもありがたい。

午前中、桂から荷物が到着。
巨大な箱におののきつつ開けてみると、
オモニが昨日、送るねと言っていた筋クッやキムチ、牛筋が予想を超える量で入っているとともに、
姉からの贈り物であるマタニティグッズ…ウェアとか産後に必要な補正グッズとかがたくさん入っていた。
お古やけど美品やからよければ使って、ほんまに嬉しいわ、おめでとうという、あたたかい手紙つき。

嬉しいなあ。
みんながこんなふうにたいせつに思ってくれていること。

早速、桂に電話するとオモニは留守で姉が出て、
ひとしきり話す。
つわり大変やろ~、でももっとこれからのほうが大変やでーと姉。
ですよねー、もう笑うしかないですね、と私。
ベッドとかベビードレスとか全部あるし、何か買おうと思うときはまず言ってみて、と姉。助かります。

それにしても不思議なことに、オモニの筋クッだけは「食べたい」と思える。
食べたい、と思えるものがあってよかった。
筋クッは野菜もたっぷりだし、少しづついただこう。
ペチュキムチももらったのだが、こちらも食べられる!
さっぱりとしていて気持ちが良くなるくらいだ。
そう、オモニのキムチは市販のものて違って、味わい深いけどさっぱりしている。
私も今年から秘伝のレシピでキムチ作りをしようと思っていたのに
いまはとても無理、無理。

冷凍しておいた烏賊で烏賊キムチをつくる。
ペチュキムチと違って簡単。
辛さを控え目にしたのでまろやかな味。なかなかおいしい。


マッサージに行っていた夫から電話。
散歩がてら外に出て、夫が先に選んでおいたジャケットを最終チェックし、お買い上げ。
似合うのがあってよかった。

珈琲飲みたいというので漫画喫茶へ。
私は白湯を飲みつつ、羽海野チカさんの「3月のライオン」を読む。
要所要所に爆弾があり、漏らさず踏んではポケットティッシュのお世話になる私。

2時間ほどで疲れたため帰宅。
お昼寝。

夕方、夫はフットサルへ。
とてもお見送りに行けるような体調ではないので
玄関までで行ってらっしゃい。

夜はスケートを見ながらごろごろ。
小塚くんの演技を見逃してしまった。がっかりだ。


朝ごはん。
チーズトースト、ハムエッグ、プチトマト。
夫のを少しもらう。

昼ごはん。
鮭おにぎり。

晩ごはん。
筋クッ、ペチュキムチ、烏賊キムチを2時間かけて少しづつ。


宮本輝さんの「星宿海への道」を読了する。

6時に目が覚める。
朝から早速、吐き気。
しかし昨日までと明らかに違うのは、食欲が失せたということ。

たぶん、昨日までのつわりが、いわゆる「食べつわり」というものになるのだろう。

いまは食べ物のことを想像するだけで気持ちが悪い。

バナナブレッドをひとかけ、オレンジジュースを少々飲み、
リビングで休む。
ごはんを食べたくないのだと夫にいうと、
少しづつ食べられるビスケットや栄養が取れそうな飲み物を買ってみたらいいかもと夫。

暫くうとうとしていると、10時半過ぎに夫が出かけるという。

今日は聖路加へ手術の診断書を取りにいく日なので、
私も一緒にいえを出る。

癌の手術で、どれくらい癌部を切除したのかによって、妊娠しやすさが異なる。
そのため、手術をした聖路加に、当時の写真や所見などがあれば入手したいとお願いしておいたのだ。

いまは妊娠できたので、診断書は不要なのだが、
今後何かのためにも持っていたほうが良いだろう。

久しぶりの聖路加。
久しぶりの女性総合診療部。
ここは生殖医療科と産科の待合室をわけていないから、
今日もお腹が目立つ妊婦さんがたくさんいる。
赤ちゃんづれのお母さんもちらほら。
私が通っている代田橋の病院は、生殖と産科は別フロアだし、生殖医療科は子連れ不可。
やっぱりこういう気遣いは必要だろう。

私は文書を受け取るだけなのですぐに終わり、
会計を済ませ、隣のタワーのエクセルシオールへ。
サンドウィッチを無理矢理つまむ。

少し休んでから、帰宅の途につく。
中野でパン屋さんとスーパーマーケットに寄り、
ジムで休会手続きをし(しかし妊婦が理由と伝え、数ヶ月したらスイムをやりたいから復活したいと言うと、妊婦さんはお断りなんだと言われてしまった。あえなく退会手続きに…)
さて写真屋さんに寄って帰ろうと思ったあたりで、
自分がものすごく疲れていることに気がついた。

無理は禁物なので帰宅。
暫く休む。

夕方、少量の出血。
出血!?
いろいろ調べるに、心配はなさそうなものの、
病院に電話をすると心配ならいらして下さいという。
よくわからない、というのが正直なところなのだが、
何回か出血があるし、
やはり自分で判断するのは怖いので病院へ行くことに。
タクシーに乗ってから夫に電話。

私以上に焦る夫。
まあ出血の量を見ていないから当然だ。
夜の帰宅ラッシュで混み合うなか、なんとか病院につくと、
担当のK先生がいらして診察してくれた。

結果、なんともなく、赤ちゃんは元気。
モニターにうつる小さなかげは確かにぴくぴく動いていて心底ほうっとする。
良かった、さくらんぼちゃん。

先生からいろいろとアドバイスをいただき、終了。

夫に電話すると、0秒くらいで電話に出た。
きっとトイレにも行かず、あるいはトイレにも携帯を持ち込み、電話を待っていたに違いない。

大丈夫だったよと伝えるとほうっとした様子。
暫く話す。

妊婦であることに慣れてくれば、
これは大丈夫、というのが分かるだろうが、いまの私にはさっぱり分からない。
安心のためにも病院に行って良かったと思う。

とにもかくにも安静に、ということだそうなので、
暫くゆっくりしようと思う。


朝ごはん。
夫は豆腐と若芽の味噌汁、鶏の手羽あげ。
私はバナナブレッド。

昼ごはん。
サンドウィッチ。

晩ごはん。
ほうれん草と椎茸のソテー。


妊娠した。なんと。


子どもが欲しいな~と思いはじめて3ヶ月、

現在36歳という年齢のこともあり、また子宮頸癌という病歴もあり、

早めに自分のからだの状態を確かめたいということと、

その結果、治療が必要なら治療をしたい

高度生殖医療が必要ならそれも行いたい、という思いから

生殖医療科に通いはじめておよそ1ヶ月。


案の定、子宮頸癌がボトルネックとなり、

また年齢を考慮すると一刻も早く人工授精をしたほうがいい、という診断に、

そういうものか、と納得したのが数週間前なのだが、

そのときにはこのおなかの中には、既に新しいいのちのかけらが芽生えていたということになる。


どうもこれは・・・まさかと思いますがまさか・・・と思ったのが

先々週の終わりのころのこと。

それでもあまり期待して、期待はずれももう嫌だし、と数日待ってみたものの

やはりこれは・・・本格的にまさかかも・・・と確信に近いものを感じ、

自宅に常備してある妊娠検査薬で調べてみると、

もののみごとに妊娠判定。


その日は朝6時前に、しかもいつも早起きの夫よりも早く私の方がめざめたときで、

見て見て!すごいよ?

と、まだ寝ぼけまなこの夫に見せると

夫も驚くやら喜ぶやら。


ほんま?すごいやん、ほんますごいやん、

いまからすぐに病院いかんでいいの?とせっかちな夫は心配そうにいうので、

いますぐに行く必要はないけど、といいながらも、

通っていた病院の予約を入れた。

次にその病院に予約を入れるのは、生理中の血液検査のためと、あとは私がどうしてもやりたかった卵管造影検査のため(センセイは人工授精をすすめたけれども、私はこの検査をやってみたかったのだ)、と決まっていたのに、

妊娠判定を受けるために予約するとはなんとも不思議な感じである。


予約が取れた日は先週の祝日で、信じられないくらいに病院が混みあっていた。

平日だから空いていたんだ・・・と思いながら待つこと3時間。

現金なもので「うれしいことが待っている」と思うと、3時間も苦にはならない。

医師の診察の前に看護師さんに「Kさん、今日は生理何日目ですか?」と聞かれ、いえあの、生理が来ないので・・・というと、目をまあるくして、あらそうですか?とカルテになにやら記入。

やっとKセンセイに診察室に呼ばれ、基礎体温表を見せると「これは間違いないですね」とひとこと。

検査の結果、胎嚢がしっかりとできていた。


診察室に戻るとセンセイ、「良かったですね、すごいですね」と

ものすごーくあたたかい笑顔でにこにことしながらおっしゃる。

ちょっといかついセンセイだけれども、そうかこのひとはこんなふうにこころから、患者さんが懐妊することを喜んでくれるひとなんだな、と私もあたたかい気持ちがどんどん広がってくる。


本当ですねー、私もびっくりしちゃいました。と話をする。

来週、心拍の確認をして、その次の週にもう一度診たら、産科に行っていいですよ、とセンセイはおっしゃった。


そうしていよいよ、その「来週」。

診察台で、はじめて赤ちゃんが・・・正確にはまだ「胎児」ではなく「胎芽」だけど・・・動いているのを見て、

なんだかとても、感動してしまった。

赤ちゃんは、ぴくぴくぴくぴくとそれはそれは元気に動いているのだ。

ああ私のおなかのなかに、もうひとつ、生命があるんだな。

それはもう、圧倒的な映像なのだ。


順調ですね、とにこにこ顔のセンセイにいわれ、

ではまた来週、ということで病院をあとにする。


夫に電話。

赤ちゃんが動いていた!というと、すげえー写真みたい!帰ったら見せて!!と喜んでいた。


夫は赤ちゃんのことをとても喜び、とても興味を持って迎えている。

たとえば超音波の写真など、そんなに興味を持ってみないだろうなと思っていたのだが、

意外なことに私が持ち帰る写真も、参考に買ってきたマタニティ雑誌の写真も、すげえすげえといいながら、

早く大きくならないかな、来週はこれくらいになるんやろ?すげえすげえ、といって何度も見ている。

あさっては病院やな、明日は病院やな、もう大きくなってるんやろ、写真もらえるんやろ、と何度もいう。


マタニティ雑誌によると、妊娠2ヶ月4週~7週はちょうど「さくらんぼ」くらいの大きさになるらしい。

だから私はこのおなかの生命を「さくらんぼちゃん」と先週から呼んでいる。

この愛しのさくらんぼちゃん。


さくらんぼちゃんがキウイちゃんになり、メロンちゃんになり、すいかちゃんになったら産まれるんだよ、と夫に言っている。


夫は妊娠する前から私のお腹を「出ている」といってはふざけて触ったりしていて(実際は出てないと思うんだけど!)、その癖でいまでもお腹をよく触る。

最初は癖で、途中から、そうだここにはさくらんぼちゃんがいるんだ、というような、

手の動きでそれがありありとわかるからおもしろい。

そう、ここには、愛しのさくらんぼちゃんがいるのだよ。

あなたと私の、さくらんぼちゃん。


既につわりもはじまっていて、

そう、妊娠4週目、つまり先週は頻尿だとか(生まれてこのかた体験したことがない「眠ってからトイレに起きる」という体験すら毎日している。妊娠に気づいたのもまずはこの現象からだった)、眠気だとかいうつわり症状はあるのだけれども、なかなか気持ちが悪くならず、

つわりがつらいのはつらいのに、それはそれで少々の不安となっていたのだが、

5週目のいま、一昨日くらいから朝起きてから夜眠るまで、断続的に吐き気がする。

夫は心配してすぐに「気持ち悪い?」「寝ぇ?」と言う。

そうして実際に、寝室で本を読んでいてもすぐに明かりを消してしまうし

リビングでごろごろしていてもカーテンをしめて部屋を暗くしてしまう。もちろんありがたいことだけど。

それにしてもいまからこんなんでつわりのピークといわれる時期にいったい私はどうなってしまうのだろう?という感じだ。

それでも順調に育っている証拠、でもあるのだ、このつわりってやつは。


桂のオモニと姉、そして長野の父と母に電話。

心拍確認ができるまではと我慢していたので、病院が終わってすぐに電話する。

みんなとてもとてもとても!喜んでくれて、そのことがうれしい。

父などは「これでやっと俺も携帯の待ち受けを犬(ペット)以外にできる」と言っていた。

みんなが待っていたさくらんぼちゃん。


思いもかけずに「子ども欲しいね」と思ってから比較的早く懐妊することができた私だけれども

それでも夫も私も、ここ数ヶ月は、私たちなりにすごく悩み、いろいろと考えた期間でもあった。

この悩んでいた期間があるからこそ、うれしい気持ちもしみてくる。


最近ではお腹が空いたりお腹が鳴ったり具合が悪かったりすると

「さくらんぼちゃんがお腹すいたって言ってる」「さくらんぼちゃんがお腹いっぱいって言ってる」「さくらんぼちゃんが暴れてる」と夫にいっていて、

夫は最後のひとつを除いて「さくらんぼちゃんのせいにしてる」と笑っている。


ただひとつだけきちんと思うのは、

私は無神経になりたくないということ。

残念なことに、しかし実際に多くありがちな、「順調に」結婚して、子どもを授かったひとたちの

こころないことばに、私もときに悲しい思いを味わってきた。

早く結婚しなよ、働いてばかりいないで子ども作りなよ・・・そんなことを何回も言われて、その都度笑ってきたけれど、でも子どもがいない人生も結婚しない人生もそれはそれぞれが選ぶ人生だ。

尊重されるべき人生。


それにたとえば私のまわりには子どもがなかなかできないでかなしい思いを味わってきたひとがとてもたくさんいる。

友だちたちや不妊で悩んでいた姉に、いろいろと相談に乗ってもらったことに、とても感謝している。

そうしてまだ悩んでいる友だちがいることも、きちんとこころにとどめておきたい。

そういういくつかのこと。


愛しのさくらんぼちゃんがやってきてくれたことには

素直によろこび、たくさんの感謝をしながら

一方で、いろいろなことへの思いを深く持ちたい。


夜、夫が帰宅。

お風呂に入っているあいだに帰ってきた夫、

私がお風呂から上がるのを待ちきれなかったらしく、

テーブルの上の超音波写真を「見たで!びっくり、めっちゃおおきくなってる!!」とそとからおおきな声で言っている。

夫がそんなふうにとても喜んでくれるのがうれしい。


予定日は来年の5月の終わりころ。

さくらんぼちゃんがすいかちゃんになっていく日々を

まずは楽しもうと思う。



・・・そうして私のことを実際に知っているみなさまへ。

えーっと、またたいせつなことをこんなところで報告して!とお思いかも知れませんが、

これはあくまで、私の「日記」です。

「報告」はちゃんと、直接、然るべきタイミングでしますので!!

(何しろ本来は安定期に入るまでは言わないってひとが多い世の中ですが、

けどこれは私の「日記」なので、妊娠のことを書かないと、日記は中途半端になってしまうのです。

先日も不妊治療の記事で書いたけど)




朝ごはん。

夫はラーメン(昨晩、お酒を飲んだのでラーメンが食べたくなったそうだ)

私はおにぎり、しじみの味噌汁、ヨーグルト。


昼ごはん。

近所の中華料理。

夫は中華飯、私は炒飯とからあげを頼み、それぞれ少しずつわけっこして食べる。


晩ごはん。

野菜たっぷりラーメン。

わが家のラーメンは無かんすい、食品添加物いっさいなしのもの。

おかげで妊娠しても我慢しないで食べられるから、ラーメンマンの私には重宝。



阿川佐和子さんの「スープオペラ」を読了する。