1/11(火)

そろそろ花粉の季節到来。

妊娠のため減感作療法を中断しているため(療法をしてくれる医院の医師は継続していいという判断なのだけれども、私が自己判断で中断している)、今年の例年より5倍から10倍多いという花粉に私は耐えられないのではないかと心配している。

晴れている日はくしゃみや目のかゆみや鼻のむずむずが出てきた。

同じく花粉症の夫も、そろそろ花粉が飛んできた気がする、といっている。やれやれ。


花粉症には1日2本程度バナナを食べるとよい、と年末くらいに新聞に書かれている記事を読んだ。

免疫力が高まるためなのだそうだ。

2本はさすがに食べられないので、いまは毎朝、冷凍しておいたバナナ1本を牛乳とジューサーにかけて、バナナシェイクにして飲んでいる。

お通じにもよさそうだし、ということで始めたのだが、そのせいかどうか、あれだけ酷かった便秘も治った。よかったよかった。


引き続き体重管理をしているのだが、あまりにも頭に来ることがあったので、腹いせにポテトチップスを買って食べてしまった。罪悪感。

気持ちを鎮めようと新井薬師へお詣りをし、忘れよう忘れようと思い続けたらだいぶ気持ちがおさまった。

お寺に行くと気持ちが穏やかになる。

私には特定のものに強い信仰があるわけではないから、たぶん雰囲気によるものだろう。


夜、帰宅した夫に「頭がきた話」をし、夫が「そら(相手が)あかんやろー、最悪や」と賛同してくれたことで、さらに気持ちがしずまった。


そういえば日中の「頭にきた瞬間」に、お腹の子どもがものすごーく激しいまわし蹴りを飛ばしてきた。

(蹴りなのかパンチなのか頭突きなのかは実際は不明ですが)

私が頭にきた相手に、私ができなかった蹴りを入れてくれたのかも!なんて思う私。

単にかあっとなったことによる血流の関係で動いたのかも知れないけれども、なんだかうれしかった。

そして怒るという感情はおなかの子にはよくないんだなあともやはり思った。

思えば私は日々の生活のなかで、怒る、ということはほとんどない。

夫とけんかをするのは数年に一度だし、街で理不尽な対応を受けたときに(今回はこれ)怒ることくらいで、でもそんな対応を受けるのは稀なことだ。

この環境、いまさらながらよいことだと思う。



1/12(水)

胎動がさらに激しく、大きくなっている。

成長しているということだろう。うれしい。

夫に胎動を触ってもらうと、私が「いま動いたよ?」といわなくてもわかるようになった。

あと4カ月もすれば産まれてくるのだ。

頑張れメロンパンナちゃん。


最近の変化は、夕方、眠くなること。

運動禁止令により買物に行ったり家事をする以外はほとんど動いていないのに、

ものすごーい睡魔に襲われることがある。

耐えきれなくて眠ると2時間くらい経っている。

妊娠中期にはよくあることらしいが、仕事がとても忙しくて時折切羽詰まった顔をしている夫を見ると申し訳ないような気分にもなる。


ローマから帰省していた友人の娘ちゃん(2歳半)にプレゼントした苺模様のパーカ、

とても気に入ったそうで何日もそればかり着ているとメールをもらう。

気に入ってくれてよかった。

なにしろ私も一目ぼれして迷わずプレゼントはこれだ!と思ったくらい、苺がキッチュでめちゃくちゃかわいいパーカなのだ。

自分の子どもは男女どちらかわからないが、女の子なら着せたいな~と思い、買ったお店にまだ在庫があるか見に行ったら1点しか仕入れていないものだった。残念。

そう、まだ男女がわからないこともあり、このセール期間を有効利用して少しはベビー衣類などを買っておこうという計画が頓挫している。

私はベビー服にありがちな、男の子はブルー系、女の子はピンク系、どちらでも大丈夫なようなイエローやホワイト系、という縦割り的なものはどうも興味がないというか好きになれないし、そもそもぼんやりした色が苦手で、はっきりした色合いが好きだし。


ここ数日のメロンパンナの一日の動きを注意深く観測していると、

やはり朝~午前中がおとなしめ(ほぼ眠っている)、昼~夕方が定期的に起きて騒ぐ(30分に1度程度の周期で起きては暴れる)、夕方~23時くらいまでがいちばん元気(20分程度の間隔でさらに暴れる)、24時以降おとなしめ、という状態のようだ。深夜~朝までは私も眠っているのでいまいちよくわからないが、夜中に何度か目が覚めてもあまり暴れていないのでおとなしくしているようだ。

助産師さんが「赤ちゃんは午前中おとなしい」といっていたが、やはりおなかのなかにいるときからの習慣なのだろうか。

あとは夫が帰宅して、私が会話をはじめると動き始める。

なるべくお腹の子に話しかけるようにしているけれども、一人暮らしだと限度があるし、なので子どもにしてみたら、夫と私が話すことで「声がする!」という感じがしているのだろう。

さらに蹴ってくるタイミングでおなかを3回たたくことをなんとなく習慣にしていたら、起きているタイミングでおなかを3回たたくと蹴ってくるようになった。

観察や実験をしているといろいろとおもしろい。


明日は大学の後輩であり、妊婦友だちと久々の再会。

偶然にもお互い、それもとても近い時期に懐妊でき、しかしお互いのつわりの時期が微妙にずれたことで、なかなか再会が果たせないでいた。

まずは彼女のつわりが終わり、ようやく私のつわりが終わり、そうして彼女の出産が来月に迫って、会うのはいましかない!というときにちゃんと会えることになった。とてもうれしい。

先日会ったときは彼女の素敵な自宅にご招待いただきおいしい手料理をごちそうになったので、今度はわが家で韓国料理でおもてなしするね~なんて言っていた。

そこで明日はいくつかの韓国惣菜をお土産にすることにした。

あらかじめ作りおきをしているものがほとんどなので、タッパに小分けにしたり味を調整したりしていたら、いよいよ明日会える!という気持ちが盛り上がってきてとてもわくわくとする。友だちっていいなあ。



1/13(木)

友だちと会う日。

うれしくて待ち合わせよりずいぶんと早くいえを出てしまった。

遠足が待ちきれない子どものようである。


まずはランチをしながら、そのあと場所を変えてお茶をしながら、

いろいろな話しをする。

妊婦生活のこと。産まれてくる子どものこと。夫のこと。親のこと。仕事のこと。

すべてを含めた生活のこと。生き方について。などなど。

なかなか話せないようなことまでずいぶんと話をした。

話がはずむのはきっと互いの境遇や家族関係、そして考え方に共通点が多く、

それは学生のころには気づかなかったところでもあり、しかしなんとはなしに感じ取っていたところなのかもしれない。

たくさんいる後輩たちのなかで、私は彼女と特別に仲良くなりたいと思ったし、幸いなことに彼女もそう思ってくれていたことから、実際に大学時代に仲良くなれたのだから。

いずれにせよ彼女という友だちがいることを私はとても自慢に思うし、たいせつに思う。


来月、いよいよ出産を迎える。

「いまのところ」パートナーさん似、であるらしいが、ふたりの子どもだからきっと彼女にも似ているだろう。

やさしく思慮深いところが似るといい。はっきりとした意見を持っているところが似るといい。

学ぶことが好きな姿勢が似るといい。

音楽や美術や建築や・・・世の中の美しく尊いものが好きなところが似るといい。

チャーミングな笑顔が似るといい。

そんなことを思う。


今度は赤ちゃんが産まれたら会いに行く。

とてもとても、楽しみだ。

懐かしのカフェゴトーのチーズケーキをお土産に持っていこうかな。


夜、サッカーの試合。

遅い時間だったので見るのを辞める。

いままでだったら絶対に何時でも見ていたのだけれども。


夫がおなかをさわっては「動いた!」といって喜んでいる。


1/14(金)

今日から21週。


友だち(ローマ在住の妊婦友だち。こちらも大学時代の後輩で、昨日会った友だちの1学年下である。思えば各学年に1人ずつ、いままでもこれからもかけがえのない友だちと思えるひとと出会えた私はとても幸運だと思う)から紹介された、銀座にあるマタニティ専門の鍼灸とマッサージのサロンに行く。

つわりがひどい、と前にメールした際に、すごく楽になるからと紹介してくれていたのだが、

電車に乗れないような状態だったため今日まで行くのが先延ばしになってしまった。

友だちも第一子は出産1か月前まで日本にいたので、その際によく通っていたそうだ。


紹介してもらったサロンの鍼灸師のSさん。

それはそれは本当に、素晴らしい腕前を持っている方だった。

マッサージが好きで、またものすごーく凝ってしまうので、しばしばいろいろなマッサージに行ったし、

そのなかでこれまでに2人、信頼できる腕を持つひとに出会った。

のだけれども。

もしかしたら、Sさんが最高の腕前かも知れない。

聞けば日本で鍼灸の学校に3年通ったあと、日本の鍼灸と自分が本来目指しているところの鍼灸が違うことから本場である中国に2年間留学し(Sさん曰く「目に見えないことが知りたくて鍼灸を目指したのに日本の鍼灸は結局は西洋医学と同じで目に見えることを解決するだけなので、そのジレンマを解消するために中国に行った」のだそうだ)、腕と知識を磨いたという。

確かに腕もいいし、また友だちから聞いていたとおり、知識も豊富。

私が自覚している症状について(つわり期間が過ぎても続く吐き気、首から背中にかけての張りと痛み、つわり時期から起きた肌トラブル、慢性的に寝付きが悪いことなど)、その場で改善できることはしてくれたし、自宅で行うべき改善策も教えてくれた。

そうしてすべてそのトラブルの原因についても解説してくれたうえでの施術だったり解決策の提示だったので、だからこそすんなりと受けとめ、実践しようという気持ちにもなれた。

ああ本当に行ってよかった!大満足である。

しばらく継続して通うことにする。

自覚していた症状が改善したということは自覚していない症状も改善されている、ということだろう。

からだがとても軽く、視野が開け、嗅覚がよみがえってきた。

久しぶりに味わう感覚。


もっとも気になっていた胎盤が低いことと逆子についても、改善されるといい。

(逆子は私くらいの週数だと多いのだが、早く改善されるにこしたことはない)

次回はいつ来ればいいでしょう?とたずねると、早くて2週間後、少なくとも1か月以内にしてください、とおっしゃる。

明日でも来週でも再訪したいくらいの勢いだったので、2週間も先でいいのですか?とたずねると、

人間には自然治癒力があり、自分たちにできるのはあくまでその手助けの部分だから、自然に治そうという力が働く期間を設けるのはたいせつなことなのだ、と教えてくれた。なるほど。


すっきりしたところで銀座でお茶をし、食品などを少し購入してから帰宅。

中野に着いたあたりからぐったりとしてきたので慌てて自宅に戻った。


今日もメロンパンナちゃんは元気である。

こんなに元気だからメロンパンナちゃんはやっぱり男の子かな?(そのわりにメロンパンナなどと呼んでいるが・・・やなせさんによるとメロンパンナは女子である)と夫にいうと

夫は、それとこれとは関係ないやろーと笑った。



今週読んだ本。

「裏庭」

「エンジェル エンジェル エンジェル」

「西の魔女が死んだ」

「からくりからくさ」

「りかさん」

「沼地のある森を抜けて」

梨木果歩さんの本で、すべて再読。




1/8(土)

連休。

夫の体調が完全に復活した。うれしい。

午前中、夫はマッサージへ。

その間に中掃除をする。


久しぶりで気持ちがよかった、と帰ってきた夫。

もっと頻繁に行ってきたらいいのにといつも思うのだが面倒くさいといってなかなか出かけない。

行ったら行ったで気持ちがいいもんやな!風呂と一緒や!と夫はいう。

夫は冬場のお風呂は「面倒くさい」といってともすればさぼろうとするのだ。そのくせ入浴後は「あ~気持ちがよかった、最高や!」といって出てくるのだから。


昼は夫の希望で「パスタキッチン」へ。

ここのところ頻度が上がっているような・・・。


スーパーマーケットにより食材などを大量購入。

夫と一緒だと一度にたくさん買えるのがうれしい。

いまは重いものがそんなに持てないし。


夕方、夫はフットサルへ。

私もあわせて散歩でもしようかと思っていたのだが、寒いのでやめておく。


夜、夫にはじめて胎動がわかる。

いまびくって動いたのやんな?すごい不思議な感じや!とのこと。

夫はメロンパンナちゃんをメロンパンダちゃんと誤って呼んでいる。

やっぱり呼びやすいマンゴーに戻したほうがいいのか?



1/9(日)

連休2日目。


夫が借りてきた「さまよう刃」を一緒に見る。

東野圭吾さんの原作は、とても好きな小説。

なのだが映画のほうは小説のたいせつな部分をかなりそぎ落としてしまっているように思う。

私にとってたいせつな部分、だけなのかも知れないけれども。

なんだか納得がいかない。

「東野さんの“さまよう刃”いいよ!」と夫にすすめ、同じく原作を読んで感銘を受けていた夫も、しかし同じことをいっていた。


昼、近所の中華料理店へ。

隣の隣の席に、3カ月くらいの赤ちゃんと3歳くらいの子どもを連れた夫婦が座っていた。

赤ちゃん、ほっぺたがぷくぷくでとてもかわいらしい。

見るともなしに見ていると、夫が「かわいいなあ、何ヵ月くらい?」ときいてくる。

そうねえ、3~4ヵ月くらいかなあ、首も座りかけてるみたいだし、とこたえていると、隣の席に座っていた老夫婦が「何ヵ月?」と同じことをお母さんに聞いたらしく、4ヵ月です、という回答が私たちの耳にも届いてきた。

うえの男の子は3歳とのこと(当たり!)。


夫は子どもができてからものすごく子どもに関心をもつようになった。

正確にいうと、子どもを欲しいと意識するようになってから関心が高まり、妊娠がわかってからさらに高まり、私のお腹がかなり大きくなってきたつわり終わりくらいからものすごーく高まっている、という感じ。

以前は街で小さな子を見かけても特にコメントもなく、かわいいねえというとかわいいなあというくらいだったのだが。

テレビなどで赤ちゃんや小さな子どもが出ていると、かわいいとかおもろいとか言いながらよく見ているし、おもしろそうな育児番組などの放映予定を教えてくれもする。

街を歩いていても、自然と子どもに目がいくようだ。

変われば変わるものだ。

とてもうれしい変化。


今日もお腹の子は元気に動いている。

お風呂に入っていると活発に動く、という話をよく聞くのだが

私の場合、お風呂に入っているときはまったく動かないように思う。

よく動くのは食事中、食事のあと、リビングで本を読んでいるとき、睡眠前。




1/10(月)

連休3日目。

もしかしたら今日は事務所に行くのかなと思っていた夫、自宅で仕事をすることにしたらしい。よかった。

たまの休日くらい事務所に行かずにいたほうが同じ仕事とはいえからだは休まるものだ。

合間合間に中国の太公望についての本を熱心に読んでいる。


今日はとても寒い。


私も家事を終えたら読書。

ここのところ本棚の本をほじくりだして読むのが流行っていて、いまは梨木果歩さんをまとめて再読中である。

再読のときに困るのは本棚の構造で、つまり、わが家の本棚は一つの棚に文庫だと手前と奥に2列、さらに上下に2列、本を並べて配置しているのため、「奥の下」に配置している本は手前の本と上の本をどかさないと手に取ることができない。よく読む作家さんで、かつ複数の本を持っている作家さんについては作者別に分類して置いているのでだいたいの位置は把握していて、たとえば梨木さんの本は左から2つ目の本棚の上から3番目の棚の奥の右下、というふうなのだが、この「奥の下」に配置されている本をまとめて手に取ると上の本が雪崩のように下にくずれてくるのでやっかいだ。

すべて1列ずつ本を置けるような書庫を設けられるほど広い家だったらなあ!と雪崩が起こるたびに何度も思う。


昼、パスタ食べたい。と夫がいう。

ここのところパスタブームなのだそうだ。

いえでスパゲッティを作ってもいいのだが、行ってみたい店があるというので外出。

夫が好きな生麺のパスタを出す店に行き(麺はおいしいが味はパスタキッチンだねという結論)、ブロードウェイを腹ごなしに散歩してから久しぶりに「さかこし珈琲店」へ。

たぶん半年ぶりくらい。いつも座っていたソファが新しいものになっていた。

しばらく本を読んでから帰宅。

今日は高校サッカーの決勝戦だ。

久御山×滝川第二の組み合わせ。いい試合を期待しているが、心情は公立高校である久御山を贔屓している私。京都出身の夫も久御山贔屓である。

前半10分を除くと試合は終始滝川ペース。だが久御山も意地を見せ、なかなかおもしろいゲームだった。

みんなよく頑張っていた。高校生のスポーツはやたらと清々しくて好きだ。


夜はいえで肉じゃがなど。

ここのところ家でごはんをきちんと作れるようになった。

料理ができるのは私にとってとてもしあわせなことだ。


ただし私は妊婦の栄養指導票(なにをどれくらい食べるべきなのか、というのをまとめたもの。妊婦は必ずもらえる・・・というか強制的に渡される)のとおりに食べると、食べすぎて気持ちが悪くなることがわかった。

そのため、夫はふだんどおり食べるが私は食べたほうがいいものをつまむ程度にする。


私は食べるときは食べるほうだと思うのだけれども・・・特に友だちなどと一緒のそとごはんのときなど・・・日常ではふつうの女子の3分の2の量も食べていないので(外ごはんのときなどに横目で女子たちを見ているとみんな結構食べているものなのだ。たとえば夫と私は2人あわせて1.5人分以下程度のものしか注文しないしそれでも食べ切れないことが多い)、指導どおりに食べていくと胃が消化しきれずにちっともお腹は空かないし、かえって吐き気もひどいし、体重もどんどん増えてしまった。

なんと1週間で1.5キロのペースで増えている。

現在20週、つわりほぼ終了時の18週と比べて4.5キロ増、妊娠前時の体重より3キロ増。い、いかん!

件の指導票、たとえば「主食」の米、うどん、パスタなどの場合、妊娠中期の妊婦は「数値5~7」が適量。白米をご飯茶わんに軽く盛ったのが「1」、普通盛りなら「1.5」、トーストは「1」、バターロールは2個で「1」うどんやパスタは「2」と換算されるため、一日3食白米だったとして、軽く盛ったご飯茶わん5杯~7杯、が1日の適量になるのである。

さらにそこに副菜(野菜や味噌汁など)やら主菜(肉や魚などたんぱく質)、乳製品、果物などが加わってくる。

冷蔵庫にその指導票を張っておいたところ、夫もそれを見て、これナオには無理なんちゃうかな?ナオはふだんからそんなに食べへんわけやのにこれは非現実的やし、要はバランスよく食べましょうということであって、このとおり食べてたらかえって体調悪くなりそうやし、という。

私もそのとおりと思うので、指導票はバランスを見るためのもの、ということにして、食べる量を控えてみたら、体重が2日で1キロ落ちた。よかった。この時期に太りすぎると後が大変なのだ。しばらくこの調子でいってみよう。

とにかく吐き気が少ないだけでもこの方がよい気がする。


布団に入ってからお腹のこどもが、おおいに暴れて眠れない。

夜のほうがよく暴れているような気がするが、もしかして夜間に活動する困った赤ちゃんになるのかしら。もしやもしや。


そろそろしておきたいこと。

・歯科検診に行く

・横浜の漢方薬局に漢方を返品に行く(妊娠しやすいからだになる漢方を調合してくれると評判の漢方薬局、飲み始めて1週間で妊娠が判明。余ったら返しに来てね、お金も返すから!といわれている)

・O教授に会う(耳を長~くしてお待ちいただいている。大学の入学試験と春休みがはじまる前に会いにいかなくちゃ)

・友だちに会う(ローマから帰省している友だちには会えたし、同じく妊婦で来月出産予定の友だちとは今週会う予定。あと出産前に会いたい友だちが数人かいる。出産は5月だけど自由に動き回れるのは3月いっぱいだろうから、ぼやぼやしていると会う時間がなくなる。何しろみんな忙しいし)

・従妹に会う、または来てもらう(つわり後会っていない従妹夫婦。出産前に一度は会っておきたい。従妹の赤ちゃんはもうすぐ1歳だ)

・鍼、漢方治療に行く(妊婦友だちがすすめてくれた妊婦専用の治療院に通う予定。逆子にもつわりにもいいらしい。胎盤も上がらないかな~)

・食べたいお店にで食べたいものを食べる(以前はしばしば行っていたのだけれども出産したらしばらく行けないお店、既にラインナップ済み、に、ランチ行脚に行きたい・・・体重と相談しながら・・・)

・美容室に行く(妊娠がわかってから一度も行っていない。たまに自分で切っているのだけれども、そろそろさっぱりしたいのと、出産1~2ヵ月前から産後数ヵ月は行けないと思うから、それでも耐えうるヘアスタイルにしてもらわないと)

・確定申告の準備(今年は個人事業主の仕事はあまりしていないのだけれども、申告することはたくさん!医療費など毎年のこともしないといけない)


安定期のあいだに夫と温泉に行って、新鮮な魚介類をたんまり食べたい!と思っていたのだが、やはり行くのを辞めておこうと思っている。

温泉にはとても行きたいのだけれども、出血のこともあるし胎盤の位置が正常ではないことを考えると、無理をしてしまうのはよくないだろう。温泉地に大きな病院があるとは限らない、というよりむしろ、ない場合が多いだろうから。

何か起きた場合にいつでも最善の対処ができる場所に身を置いていることが、いま私が子どもに対してできることだし責務だと思う。

温泉は産まれてからだって(のほうが)行けるんだしね。




12/30(木)

京都へ帰省の日。今日はホテル泊。

朝ごはんは新幹線で、おいしそうなサンドウィッチをどこかで買って行って食べよう!といっていたのだが、さっさとお腹が空いてしまった夫。

中野駅のそばの喫茶店でフライング朝ごはん。


そのまま東京駅へ移動。

東京駅はとても混雑。

昼過ぎ、京都に到着。

京都駅もとても混雑。

なんだか去年より混んでへん?と夫。確かにそうかも。


四条烏丸にあるNという最近気に入っているホテルにチェックイン。

眺めのいい部屋に、というリクエストを通していただき、東山がよく見える部屋に。

いつもはホテルをなかなか出たがらない夫だが、お腹が空いたせいかすぐに出かけよう!と珍しいことをいう。

百万遍のそばにある、夫も私も大好きなラーメン屋さんへ。

おいしいおいしいといいながら全部食べた。ああ全部食べられた!なんて幸せなんだろう。

つわりが終わってきて本当によかった・・・としみじみと思う。


食後、腹ごなしもかねて阪急の駅まで歩き、三条で降りてからお茶。

あんなに食べたのに食後のデザートは必ず食べる夫。

それで標準よりやや痩せているのだからうらやましい体質である。


錦市場を散策。

といってもさすが年末だけあって立錐の余地もない。

雰囲気は味わえたので途中から裏道にそれ、ホテルまで歩く。


今回の滞在中は、冷えるといけないのでお寺などには行かないことにしている。

おいしいものだけ食べて、あとはホテルでのんびりと過ごす一泊二日。


夜は冬休みに入ってしまった洋食屋さんのA(こちらも京都に行くときは必ずお邪魔する店)には行けなかったので、同じく洋食屋さんで人気があるPという店へ。

しかしうーん、ちょっといまいちかなあという内容。

夫も私もいまいちなものを食べているときはやたらと口数が少ない。

残念だったねえ、やっぱり次に京都に帰省するときは、Aが空いているときにしようね!と誓いあって店を出る。


ホテルに戻り、本を読んでいるうちに夫は眠ってしまった。

疲れていたのだろう。

明日からは夫の実家に帰省だ。


マンゴープリンが夜中に大騒ぎ(大暴れ)して全然眠れない。

元気な子だなあ。



12/31(金)

朝、一面の雪。

どんどん降り続ける雪がとてもきれい。


雪の京都なんて、何年ぶりだろう?

夫も、こんなに雪が降る京都はひっさしぶりや!といっている。


滑らないように気をつけつつ、朝ごはんを食べにMへ。

ホテルに泊まり、朝ごはんをMで食べる、というのが京都の定番。

やっぱりおいしいねえ、Mが東京にあればいいのに!と夫といいあいながらゆっくりと食事をし、ホテルに戻り、さてタクシーで夫の実家へ!というときになって、なんとホテルの車寄せにタクシーが全然いないという事態に気がついた。

この雪で多くのタクシーはスタッドレスタイヤを履いておらず、流しのタクシーも全然いないし、京都駅にすらタクシーはまったくいない、という。

夫の実家のある桂までは電車を乗りついでいけなくもないが、荷物がたくさんある状態で雪の中を歩くのは怖い。

何時になってもいいからという気持ちでタクシーをリクエストし、待つこと2時間。

やっと順番がきて乗った個人タクシーの運転手さんがとてもいいひとで、すごくいい気持になった。


タクシーに乗っているあいだに4歳の甥っ子から電話。

「ナオさんいまどこや?」

「タクシーやで、あと10分くらいで着くよ」

という、そんなやりとりも楽しい。


さて桂に到着。

オモニが雪の中、そとまで迎えに出てくれていた。

よくきたね、だいじょうぶやったん?と優しい姉もちびたちを連れて登場。

あれだけ電話をしてきた甥っ子、なぜか夫と私の顔をみるとはにかみはじめ、2歳半の姪っ子もさらにはにかみはじめる。子どもっておもしろいなあ。

30分もするといつものちびたちに戻ったけれども。


疲れたやろ、しばらく休み?といわれ、

本当は全然疲れていなかったのだがいわれるままに休ませてもらっているうちに2時間も眠ってしまった。

起きてから正月料理の手伝い。

なにもせんでええよ、とオモニも姉も言ってくれたのだが、なにもしないのも落ち着かない。

ということで私は今年はもっぱらチヂミを焼く係りに。これだと座りながらもできるから。

牛肉の薄切り、白菜、にら、甘鯛、車海老と5種類のチヂミを焼く。

この正月料理のチヂミ、イメージとしてはピカタに近いもの。

韓国料理店によくあるような、いろいろな具が入っているものとは違い、1つの具につき1つの衣をつけて焼く。

保存食ではあるのだがなにしろ焼き立てがいっとうおいしいので夫もやってきてみんなでつまみ食いをしながらたくさん焼く。


そうこうしているうちにアボジや兄(姉の夫)が帰ってきて、

挨拶をしたりお茶を飲んだり、その間もずっとちびたちがナオさんナオさんとまとわりついてきたりと騒がしい。

姪っ子はお土産にプレゼントしたマイメロディのピンク色のバッグを片時も離さずに持っているし、甥っ子は

「オレな~オレな~」といつの間にやら偉そうにお兄ちゃん風を吹かせているし。

なんでもいまは「お兄ちゃんっぽい感じ」に憧れているんだそうだ。かわいいなあ。


夫は終始、私が手伝いをしているそばにはりついて

そろそろ休み?とか、座ってやりい?とかいう役目をしてくれた。ありがたい。


晩ごはんは焼き肉。しかも半端ない量。

夫と二人、または私ひとりで食べるのがいつもの食事なのに

ここではアボジとオモニ、夫の兄夫婦、その子どもたち2人の6人の食卓がふつうなのだ。

にぎやかな食卓。にぎやかで、なつかしい。


甥はうれしくてはしゃいで私に話しかけたりふざけたりするし、姪は夫に食事を食べさせてもらいたがるし(いつもは自立心旺盛で自分で食べるのに!)

食べられるかな?と思ったのだが意外と食べられてほうっとする。

しかしやはりすすめられるままに食べていて食べすぎたらしく、夜は気持ちが悪くなってしまった。


晩ごはん後、夫は友だちと忘年会へ。

夫は毎年大晦日に、小学校から高校まで一緒だった10人くらいの男の子たちと忘年会に行くのが恒例。

結婚するまでは朝までずっと飲んだり初詣に行ったりしていたと聞いている。

でも私は大晦日と元旦は家族で過ごすもの、と思っているので、大晦日の夜に出かけてしまう夫、というのを快く思っていなかった。

しかも夫の両親は早寝早起きなので大晦日でも22時には寝てしまうし、兄一家は2階の自室に行ってしまうし、

つまり夫がいないと私はひとりきり。それも6畳の、パソコンしかない部屋に!

去年はその仲間たちが私たちの結婚を祝ってくれたので二人で出かけられたからよかったのだが、それでも結婚祝いが終わると夫は私を桂に送り届けて、2次会だといって仲間たちとまた飲みにいってしまった。早く帰ってきて、といったら確かに数時間で帰ってきてはくれたけどね。

そうしてそのことを知ったアボジと兄は夫に激怒し、メヌリ(嫁)を置いて出かけるのがどこにある!とかなりの勢いで叱ってくれたものの、やっぱり今年も出かけるという。

そうか、やっぱり出かけちゃうんだ、と知ったのは昨日のことで、

今朝、私はこの不愉快だという気持ちを抱えたままで夫の妻としてこれからの毎年を過ごすのではなく、きちんと自分の思いを夫に話しておいたほうがいいなということで、夫に思うところ、を進言した。

つまり、大晦日と元旦は家族で過ごすものだと私は思っていること。いま私たちの関係において「家族」というのは、アボジとオモニと夫のことではなく、夫と私とこれから産まれてくる子どもの3人が「家族」の最小単位なのであること。あなたが高校生や大学生だったら友だちと過ごしてくれていてもいいのだけれども、いまはあなたは私の夫であり、来年は父であること。これまでとはもう違うのだということ。もちろん友だちは大事にしてほしいこと。私も友だちはとてもたいせつにしているから。でもやっぱり一年の締めくくりであるときに家族を置いてでかけてしまうひとであってほしくないこと。ほかの仲間は全員独身だからわからないかもしれないけれども、だとしたらあなたがきちんと働きかけて、来年からは別の日・・・たとえば29日とか30日とか2日とかに、みんなで会うように変更してほしいこと。そういう日だったらそれこそ朝まで飲んでいてくれても私は構わないこと。

そういうことを静かに話すと、夫はずうっと黙ってきいていて、最後に、

わかった、確かにそうやし、来年からは別の日に変えてもらうように今日、話をしてくる。

と約束してくれた。

だから今日は夫を快く送り出した。

そうして22時くらいに出て行った夫は、なんと0時3分前くらいに帰ってきた。もっと遅いと思っていたのに!


よかった、ちょうど間に合った、ちょうど12時や!あけましておめでとう、

とにこにこいう夫に、

ああ頑張って帰ってきたんだな(だってみんなはまだ飲んでいるわけだし、夫はひとづきあいをとても大事にしているから)ととてもうれしい気持ちになった。

あけましておめでとう、今年もよろしくお願いします、と夫に新年の挨拶をする。


マンゴープリンは今日も元気だ。



1/1(土)

元旦。


6時に目が覚めてトイレに行くと、なんと出血していた。

それも鮮血。

しゅ、出血・・・しかも鮮血・・・。

もっとも怖れていたことがいま起きている。

かかりつけの病院がない、しかも元旦の朝の京都にて。


どうしようどうしようと焦ったが、お腹の痛みはないし、出血量も少ない。

少し様子を見て、あと何度か出血が続くようなら病院に行こうと決めて

部屋に戻り、気配で目覚めた夫に、出血をしてしまったと伝える。

焦る夫。

でも少し様子を見ようと思う、と伝えると、いますぐ病院にいかんでええの?といいながら、パソコンで病院の検索をしてくれた。


何度かトイレに行くが、追加で鮮血が出るようなことはない模様。

血の残りが混ざることはあるが、たぶん大丈夫。


朝8時、みんなで新年の挨拶をする。

全員で輪になって立ち、クヮーセアニョンハシミニカ、と言いながら正座し、手を畳につけた状態で頭を畳にすりつける、というような感じのものが正月の挨拶である。

それから正月の朝食をとったり、両親やちびたちにお年玉をあげたり、お茶をしたりしてしばらく過ごす。

姉にだけこっそり出血の話を伝えると、なにもせんで座ってて、というので、少しお運びをする以外は甘えさせてもらう。

すると姉からオモニに出血の話が伝わり、さらにアボジに伝わり、これはあかん!やっぱりいまこちら(京都)に来るのが無理やったんや(アボジもオモニも今年は帰省しなくていいよと言っていた)、いますぐ寝てなさい、ということで寝室に引きこもっていることを厳命されてしまった。

だいじょうぶですよーというと、大丈夫いうても出血が起きてからでは遅いんや、とにかくナオさんは起きてきたらあかん!いますぐ寝なさい、とみんなに諭され、わけもわからずまとわりついてくるちびたちもナオさんの部屋に入ったらあかん!といって引き離され、まあ確かにそうかもということでありがたく横にならせてもらった。

せっかくみんなと過ごせるのに残念だなあ、と思いながらも、一昨日からあまり眠れなかったせいか気がついたらぐっすりと眠ってしまった。


今日は夫の親族が三々五々、新年の挨拶にやってくる日。

夫の実家は京都市内の桂(桂離宮のすぐすば)だが、そこから1時間半やら2時間やらかかる福知山や木津川やらからぞくぞくと親族が集まってくる。

夫の親族はにぎやかであたたかく人好きのするひとばかりで私はみんなと会える機会をとても楽しみにしているのだが、今回は「挨拶とご飯を食べるとき以外に顔出したらあかん」ということで本当に挨拶(新たな親族がやってくるたびに輪になって例の挨拶をする)だけであとは引きこもり状態のまま過ごした。残念。オモニと姉の手伝いもたくさんしようと張り切っていたのに。

でもいまいちばん大切なのはおなかの赤ちゃんとナオさんの健康なんやで、おなかの子を守れるのは母親しかおらんのやから、そのほかのこと(手伝いとか)と順番を勘違いしたらあかんのやで、と口をそろえていうオモニや姉や親戚のコムちゃんやイモちゃんたち(どちらもおばの意。母方か父方かで呼び方が異なる)に、そのとおりだな~やっぱりみんな母だから説得力あるな~と感じ入った。

引きこもり部屋には夫が何度も様子を見にやってくる。

眠れない床のなかでO教授の日記を読んだら、昨年1年間の毎月のニュース、のところに私が登場していてびっくりとした。びっくりとしてうれしかった。私も誰かの1年に深く刻まれることがあるんだなということ。


夜22時ころ、やっとすべての親族が引き揚げて静かになった。

みんなが楽しんでいそうでよかった。来年は子連れで輪に入れることがうれしい。


胎動が外側からも感じられるようになった。

夫に触ってもらうが夫はわからないという。まだそういうものかも。



1/2(日)

桂最終日。

甥と姪とたくさん遊ぶ。

本を読んで?というので本を読んでいると、次々と持ってきて、甥と姪で「ナオさん」の奪い合いになる。

2人が喧嘩しないようになんとか1冊の本をみんなで楽しみながら読む、という芸当をおこなう。

男女も違うし年齢も2歳違うのでこれがなかなか難しいがおもしろい。


甥も姪も「ナオさんのおなかには赤ちゃんがいる」ということに興味津々で、

4歳の甥は遠慮しているのか(もう?)「触ってみる?」といわないと触らないが、2歳半の姪っ子はおなかみせて!と言っては服をめくって「あかたん!」などどいっている。

2人に「やさしくなでなでしながら声をかけてね」というと、本当にそうっとなでながら2人でおなかの子に声をかけている。あたたかいちいさなてのひら。

子どもって本当にかわいいなあと思うのはこんなとき。

もちろん自分の子どもだったら24時間一緒で、腹が立ったりすることもたくさんあると思うのだけれどもね。


そういえば甥っ子は「オレ」なんて自分のことを呼ぶようになったり戦隊ごっこに明け暮れているくせに「かわいいもの」に目がない。

いつも甥にはトーマスものや乗り物ものなど、姪にはぬいぐるみなどを買っていくのだが「オレにはぬいぐるみがひとつもない」と淋しがっていると姉が密告してきた。

男らしい姪っ子(近所の猫をやっと触れるようになったと思ったら次のアクションは「蹴る」だとか、まだ2歳半なのに滑り台で頭から滑り降りるとか)が、もう遊ばなくなった猫のぬいぐるみ(最初に夫のいえを訪れたときにプレゼントしたもの)は、いまは甥っ子の所有物と化しているのだそうだ。

そんな甥っ子に、ナオさんかわいい髪形にして!といわれて、かわいい髪形ってどんなの?とたずねると、マイメロディちゃんの髪形!とか、プリキュアのなんとかちゃんの髪形!とかさんざんリクエストされ、そのたびに絶対に似合わない2つにわけて耳のあたりで結んだり、頭のうえで結んだりした髪形を各種つくっては甥っ子に見せ、どう?というと、甥っ子はすごーくでれでれしながら「かわいい~」という。何度もいうが全然私には似合わない(当たり前)なのだが・・・。男の子って。不思議。

この甥っ子はまた、私の結婚式の写真を見るのが大好きだ。今回もどこからかアルバムを引っ張り出して、これナオさんとか、ナオさんなんで泣いてるの?とか品評された。


午前中いっぱい、2人とさんざん遊んで、さてそろそろ東京に帰らなきゃ!と準備をはじめると、

それまでにこにことまとわりついていた2人が急に無口になってしまった。

駅まで送ってもらった車の中でもひとこともしゃべらずに、じゃあねバイバイ!と手を振っても涙目になって下を向いている。ううう、なんてかわいいんだろう!

そういえばこういう感じ、自分にもすこし憶えがある。

また新しい楽しいことがあればすぐに忘れちゃうんだけれども、優しかった誰彼の記憶、楽しかった雰囲気はずうっと残る。きっとそんな感じ。


かわいいねえ、と夫といいながら、京都駅へ。

京都駅はものすごーく混んでいて、もうびっくりしてしまうくらい。

時間があったので昼ごはんを食べようと、駅の近くの有名なラーメン屋さんへ行く。

また駅に戻りお茶。

みんなと一緒も楽しいけれども、夫と過ごす時間は私にはとても必要なものだ。


新幹線で東京へ。

中野の街は数日しか離れていないのに1週間くらいの違和感がある。


新幹線の車内でほんの少量出血。

たぶんこれは昨日の鮮血の残りだ。

マンゴーが元気だから大丈夫だろう。



1/3(月)

夫の誕生日。34歳。おめでとう。


午前中、新井薬師へ初詣。

そうや!おみくじ引いてない、と夫。

夫はまったくもって信心深くないくせに毎年おみくじだけはひきたがる。

いつぞや川崎大師に初詣に行ったときなど、境内があまりに混みあっているからとおみくじだけ引いて帰ろうとしたくらいである。やれやれ。


夫、お線香の煙でお腹をなでてくれる。

おかえしに夫のあたまをなでると夫も私のあたまをなでた。

お詣り後、おみくじを引き(夫も私も末吉だった。私の「出産」は「多少難ありも大丈夫」というようなことが書いてあった。多少でよかった~と胸をなでおろす)、お守りを買う。

夫、赤ちゃんっぽいやつがええやろ、といって選んでくれたのは開運厄除のピンク色のお守り。

そうだね、これにしよう!というと、2つ、といって自分のぶんもピンク色のかわいらしい、夫いわく「赤ちゃんっぽい」お守りにしていた。こういうところが夫の好きなところのひとつ。

ほかのひとにはわからなくても、私が夫をとても好きだと思うところのひとつ。


新井薬師のそばにあるケーキ屋さんでケーキを購入。

昼ごはんは鮨を食べる。

鮨!

つわり以来の初鮨である。

鮨を食べたいと思えるようになった私。ああ元気になってよかった。

といってもまだ2皿しか食べられなかったけれども。


夫、運だめしのパチンコへ。

夫は毎年一度だけ、年明けに「今年の運を試す」といってパチンコに行く。

勝ったら「今年はいい年」で、負けたら「ここで負けておいたから今年はいい年」なんだそうだ。

私はパチンコを含めすべてのギャンブルにまったく興味がないが、夫が好きなら好きにすればいいと思っているので(そもそも年に一度だし)、今日は誕生日だけどな~と思いはするけれども、今年は休みが短いから今日しか行ける日はないしということで快く送り出した。

私は誕生日パーティの買い出しへ。


帰宅後、しばらく本を読んでから準備。

なに食べたい?と今日は誕生日だから好きなものつくるよ、候補はハンバーグ、鶏の唐揚げ、海老フライかなーと夫にたずねると、

唐揚げと栄養ありそうだから牡蠣フライと、あ、でも唐揚げとフライだと工程違うから大変じゃないの?(大変じゃないよ、大丈夫)、あと久しぶりにカレー!あ、でもやっぱいいや、カレー作るの大変やし、という夫。

大丈夫、カレーなんて全然大変じゃないよ、つくるよカレー、とこたえると、

いやホントいいやまた体調が万全になったらで、唐揚げと牡蠣フライだけに決定!といっていた夫。

カレー食べたいんだな、だったらカレーもつくってあげたいし。

ということで、カレーと鶏の唐揚げと牡蠣フライが今夜のメニュ。

手羽元の唐揚げを特製たれに漬け込み、牡蠣を洗ってタルタルソースをつくって、そのあいだに炒めたカレーの具材を圧力なべで煮込んで・・・料理って本当に楽しいなあ。ああそう思えるだけ体調が復活してよかった!


19時過ぎ、夫から申し訳なさそうに、もう少しだけやらせて・・・というやや気弱な雰囲気漂うメール。

こりゃーきっと負けてるんだ、と思い、一年に一度だし気が済むまで打ってきて、と返信すると、ありがとう、とすぐに返信がかえってきた。


結局、21時過ぎに「終わった」と電話がくる。

「ちょい負け」したという夫。じゃあ今年はいい年になるね、運を使い果たさなかったし!と笑いあう。


電話を切ったあとに、揚げ物スタート。

ちょうど揚げ終わるタイミングで夫が帰宅。

カレーもつくったよ、というととてもうれしそう。

お腹のマンゴーも入れれば、3人で祝うはじめての夫の誕生日だ。

カレーと唐揚げと牡蠣フライを堪能する。

お腹がいっぱいになってしまったので、ケーキは明日に持ち越し。



1/4(火)

夫は仕事始め。

朝早くから事務所へ。


夜は早めに帰ってきたので(ケーキを食べるから早く帰ってきてと言っていたせいもある)、

お祝いのケーキを食べる。

大きいキャンドルを3本、小さいキャンドルを4本を無理やり小さなケーキに刺したらあまりにも歪で笑ってしまった。

灯りをともして、ハッピーバースディの歌をうたってお祝い。毎年の恒例。

確か27歳か28歳の誕生日を最初にお祝いしたから、今年で6回目か7回目のお祝いということだ。

そういうことだね、と夫にいうと、ほんまや、なんかすげえ!と夫。

ずいぶん時間が経ったんだね。



1/5(水)

妊婦検診へ。

今日は夫も同席。しかしどうも元気がない夫、聞けば体が重く、体調が悪いとのこと。

夫は年末年始や夏休みなどのまとまった休暇のたびに熱を出す。

風邪ではなく疲れからくるもの。

今回は熱が出なかったので珍しいなと思ったら、休み明けにきた。

大丈夫?帰る?ときくと、大丈夫やというのでそのまま検診に同席してもらう。

(風邪だったらほかの妊婦さんのためにも帰ったほうがいいのだけれども、そうではないので)


お腹のマンゴープリンちゃんは、ふだんは元気に暴れるくせに

病院にくるととてもおとなしい。

今回も同じで、なかなか動いてくれない。せっかく夫が見に来たのだからおおいに暴れてほしいところだった。

動かないから性別もわからない。

しかし心臓が動いているところや、全体の雰囲気は見られたので夫も満足した様子。


今回の検診時にマタニティスイムの同意書をいただこうと思っていたのだが、

医師に確認すると、あなたはスイムはしちゃだめ!とのこと。

子宮頚癌の手術歴があり、かつ胎盤が下がり気味で、かつ出血まであったとなれば許可するわけにはいかないから、と助産師さんとともにおっしゃる。

子宮頚癌、こんなところまで引っ張るのか。意外とあちこちに影響がある病気なんだな。

またさらに現段階では同じ理由でヨガもウォーキングもしちゃだめ!と厳命された。

この2つについては、1ヶ月後の次回検診時に胎盤が上がっていればやってもいいけれども、現段階では日常生活以外の運動は絶対にしないでくださいという結果に。

運動するぞー!と張り切っていたのでとても残念なのだけれども、おなかの子のために運動をすることよりもしないことのほうがよいという診断なのだからそれに従おうと思う。


夫、体調がかなり悪いらしく、事務所に行かず多くの時間を眠って過ごした。

しかしこんなときでも仕事の電話はたくさんくるし、そのたびにパソコンに向かって作業はしているしでかわいそうになる。


夜になって食欲が少し出てきた夫、

葱や大蒜をたくさん入れたサムゲタンを作ったら、それをお椀に一杯だけ食べられた。

よかった。

早く元気になるといい。


マンゴープリン、自宅に戻るや大暴れである。

病院で暴れてくれよ~。



1/6(木)

夫、体調がかなり回復。

よかった。

これまでのパタンだと3日は熱が続くのだが今回は高い熱が出る前のところでとどめられたようだ。

朝、昨日の残りのサムゲタンにお米を入れてお粥にしたものを食べ、からだを温めさせる。


昼から仕事に行くというので(寝ていればいいのに!)、年初めのパスタキッチンへ。

ふだんどおり食べている夫。

きっと元気になるだろう。

オーナーと新年のご挨拶。


昼過ぎ、東京駅の大丸まで出て、ローマからクリスマス休暇で帰省している友だちに会う。

夫の体調次第で会えないかなと思っていたのだが、なんとか会うことができた。うれしい。

私はもうすぐ20週、彼女は18週くらいと週数もほとんど変わらない妊婦同士。

ちょうど1年ぶりの再会。

2歳半になる娘は預けてきたというので(彼女の夫はベルギー人。彼女もモデルさんのようにきれいな子なので、さらにその二人のいいところをとってきたうえにハーフである娘はそれはそれはかわいらしく、子ども連れで会うとみんなが娘を見る)、2人でゆっくりとお茶をしながら妊婦話で盛り上がる。

正月に出血した、といったら、どうして病院にすぐいかないの?信じられない!と怒られ、次は絶対にすぐに病院に行くようにと約束させられた。はい、すみません・・・。

加えて彼女と私は「親」というものに対する考え方、接し方、距離のとりかたがとても似ているので、そうそうそうだよねー!といいながらかなり共感しあい、そうしてお互いにここまでの話をできる相手はなかなかいないからねえといって笑いあう。

ローマからかわいい指人形やベビー用品のお土産を買ってきてくれて、私も娘用に選んだ苺模様のパーカーをプレゼント。

イタリア製だけあって色遣いがやっぱり全然違う。すごくビビッドで、モチーフのどうぶつの顔も日本のものと違う。かわいい。

次に会うときはお互い子連れだね、出産頑張ろう!といってさよならする。

いつか私も彼女のいるローマ(その頃はローマじゃないと思うけど)に、子連れで会いにいけたらいい。


帰りの電車から夫にメールすると、体調は相当いいとのこと。

安心する。


夜、不意に鮭の塩焼きが食べられるかも知れない!という気分になる。

つわり以来、大好物だった焼き魚が一切食べられず、想像するだけでノーサンキューという状態だったのだが、

はじめてそういう気持ちになった。

最後の晩餐は鮭の塩焼きとごはんとみそ汁、といってはばからなかったのに、つわりというやつは本当に恐ろしいなあ!と思っていたのだが、ついについに、食べられそうな予感。

そんなわけで晩ごはんはストックしておいた鮭を焼いてみた。

久しぶりの焼き鮭。ああ食べられる!食べられるよ、私!!

なんだかめちゃくちゃうれしかった。


食後、夫用にナムル(ほうれん草、人参、もやしの3種)をつくっていると、

いつもより早めに夫が帰宅。

つくったばかりのナムルをビビンパにしてぱくぱく食べていた。

よかった。きっともう体調は治っただろう。


夫に友だちからもらったプレゼントを見せると、

めっちゃかわいいやん!と大喜びしていた。


お腹のマンゴーは相変わらず元気だ。



1/7(金)

今日から20週。


夫の朝ごはん(中華風の粥)に七草を入れて炊く。

私は朝はパンなので、夜はお粥にしようと思う。


年前に胎盤を上げるためにも役立つ妊婦帯を買ってあったので、今日からそれをしめることにした。

多少面倒でも、子どもがおなかのなかで楽にいられて、お産がひどくなくなるならそれに越したことはない。


夫は事務所へ。

天気もいいしウォーキングなぞしたいところだがぐっと我慢。

近くのスーパーマーケットとお薬師さんの商店街で買い物をするにとどめる。

早く胎盤が上がるといい。


今日もマンゴープリンは大暴れ。

絶好調のようである。

そろそろマンゴーという名前では足りないからだになってきたので、

メロンちゃんにでも改名しようかしら。

そのままではつまらないから(?)、メロンパン・・・メロンパンナちゃんにでもしておこう。


新年の目標をまだ立てていない。

毎年1月1日に必ずしも立てているわけではないが、年始というか、1月の中旬くらいまでには決めている。

大学時代の恩師、O教授の教えを忠実に(たぶん)遂行し、おかげで私は自分のライフコースを自分で決定し、歩んできた感、が強い。これは人生を生きるうえでとてもたいせつな「後味」、のように思う。

誰かに振り回された人生ではなく、自分で決めた人生。いいことも、悪いことも、だから受け入れられる。肯定できる。つまるところ簡単にいうと自分を好きに、自分に満足できる。

他者から見てすごいかどうかではなく、自分にとってどうかということ。


しかし子どものことがあると、目標というのはこれまでとすこし毛色が違ってくる気がしている。

というのは、これまでの人生は、立てた目標を実現するもしないも自分次第、というところが非常に大きかったから。

もちろん外的要因で目標を途中で下方あるいは上方修正したり、軌道を変えたり、目標を目標とすることを止めたりする、ということはある。

でもそれも達成できる/できないは、やっぱり自分のちから、に依るところが大きかった。

たとえば去年、3つ立てた大目標のうち、2つは実現したが1つは実現できなかった。

それは子どもができたからだ。もちろん子どもは欲しくてつくったわけなので、目標が実現できなかったのは、結局は自分理由ではあるが、やはりこれまでの1年とは少し毛色が違うものになった。

そうして今年の私はやっぱり子どもを産むことと、産んでからあとのことが大きな目標として「今年の目標」に入ってくることになるだろう。これまでのそれまでとはさらに格段に違うだろう。

達成度の多くは自分の「せい」であり自分の「せい」だけではない。

たとえば自然の摂理、たとえば自分の子とはいえ、それがゼロ歳児とはいえ、自分ではない他者であること。

さて今年の目標、どうしようかな。


今週になってから、「空腹になると気持ちが悪い」という症状が再燃。

どうしたものか。



今週読んだ本。

伊坂幸太郎さん「ゴールデンスランバー」

西加奈子さん「窓の魚」

角田光代さん「予定日はジミー・ペイジ」(これは再読)。


「予定日はジミー・ペイジ」、前に読んだときは妊娠がわかったすぐ後だったのだが、

妊娠中期のいま読み返すとまた違う感懐がある。

伊坂さんは小説を書くのがとてもうまいひとだと思う。

西さんの本は新境地?好きな作家さんなのでがんばってほしい。





12/27(月)

いよいよ年末最終週。


午前中、病院へ。

書くのがややはばかられることではあるのだが、実はものすごーくひどい便秘に悩まされている。

妊婦はしばしば便秘に悩むと聞いてはいたものの、私はお通じがよい方なので大丈夫!と思い込んでいた。

つわり期間はそもそも食事をほとんどしていなかったので、出なくても仕方ないよね~だって食べてないし!と思っていたのだが、先週末からの「食べられる」ようになってからもうんともすんともいわない。

賞味10日、いやその前の期間を入れると2週間以上、うんともすんともいっていないことになる。

自己流でときどき足裏マッサージをするのだが、これまで一度も固くならなかった小腸のツボが信じられないほど固くなっていることに気がついた。

とにかくものすごい便秘だ。


次の妊婦検診は年明け。

それまで待つのも嫌なので、いつもの産婦人科へ薬を処方してもらいに行くことにする。

さすが年末だけあって、いつも以上に産婦人科は混み混み。

8時半に到着したにもかかわらず、既に3時間待ち。私の主治医の先生の人気が高いので待ち時間が長いせいもあるのだけれども。

さてやっと順番が来て、「どうしたの?」とにこにこ顔のおじいちゃん先生(産婦人科部長さん)にたずねられ、便秘がひどくて、というと、

それだけのことなのにこんなに待たせちゃって申し訳なかったね、と先生のほうが恐縮されている。

いえこちらこそ、たいしたことではないのに忙しいときに来ちゃってすみません、というと、いいんですよ全然、とにこにこおっしゃる。

妊婦の9割近くは便秘を患うという話などを聞き、またついでに先日の妊婦健診の際の血液検査などの結果も教えていただき、便秘の薬を処方していただく。

今年はいいことがあったね、赤ちゃんできたものね、よいお年を、また来年もよろしくね、と先生。

はい、来年もよろしくお願いします、と私もいって診察室を出る。

この前たまたま診ていただいた先生はとても恐ろしかったけれども、私の主治医はこの先生だもんね!いい先生でよかった。


夫に電話をし様子を伝え、薬局で薬をもらう。

午後、夫の事務所で書類の整理。

ランチは以前よく行っていた事務所のそばの洋食屋さんへ。

ものすごく久しぶりなのに、よく頼んでいたメニュのアレンジを覚えてくださっていて驚く。

さすがプロだ。


先日、夫の事務所の近くにある中華料理店に行った。

このお店、私も仕事をしていたときにものすごーく頻繁に利用させていただいていたお店。

いわゆる街の中華料理屋さん、という風情なのだが、とにかく味が良い。

通り沿いにあるとはいえ近隣の店はほとんどがらがらの状態のときでさえ、このお店だけはたいていお客さんがいるしごはんどきには満席のことも多い、というお店で、夫も私もこの店の味が大好きでしょっちゅう通っていた。

しょっちゅう通ううちに店主とも懇意になり、懇意になるにつれ「これも食べてってよ」と、頼んでもいない料理が出てきたりするようになった。

とてもひとがいい店主で、またお店の方々も感じがよく、聞けばこの地で開業して50年以上経っているのだそう。

先代、いまのご主人のお父様がはじめられて、ご主人に受け継がれた味とお店を4世代にわたって通い続けているご家族もいらっしゃるとか。

仕事を休んで高田馬場の事務所に行けなくなり、残念だったことのひとつはこのお店に通えなくなったことだった。

体調がよくなったのと事務所に行く用事が重なったので、夫と久しぶりに食べに行く。

厨房にいたご主人に、ご無沙汰していますという挨拶とともに、実は子どもができて仕事を休んでいて来れなくなってしまったこと、ほとんど寝たきりでなにも食べられないつわり期間、治ったらご主人の料理を食べたいと思い続けていたこと、などを話した。

そうなの、おめでとう、つわりはつらかたったでしょう、男はなんにもできないからねえ、とご主人は笑顔でおっしゃる。

二皿三皿と、おいしいご主人の料理をいただいた。本当にどれもとてもおいしい。

おいしいねおいしいねと夫といいながらいただく。ああ本当に!しあわせだ。

そろそろ食べ終わりそう、というときに、店長からです、といってホールの男の子(ご主人の息子さんかな?)が、杏仁豆腐を2つ持ってきてくれた。ありがたくいただく。

実はその日は杏仁豆腐を最後に注文しようと思っていたのだが、サービスでいただいてしまった。しかも2つも。

こちらのお店は杏仁豆腐がまた絶品なのである。

(ご主人は甘いものが大好きでいろいろなデザートを試作されている)

ううーんおいしい!最高!といいながらまた食べていると、今度はご主人が「これ持って行ってよ」といって、なんと炒飯を2皿分、パックに入れて持ってきてくださった。

えええ!驚いていると、料理つくるの大変だろうから、これこれこうやってあたためるとつくりたてみたいにおいしく食べられるから試してみてね、とおっしゃる。

結局、夫とふたりで注文して食べたものと、サービスでいただいたものがほとんど同じ状態に。

悪いなあと思いつつ、ありがたくいただく。

いつものことながらお店の外まで見送っていただき、からだに気をつけてね、はいありがとうございます、と手を振ってわかれた。

またときどき、お邪魔しようと思う。おいしさもそうだけど、ご主人のやさしさにこころもあたたまりました。本当にありがとうございます。



12/28(火)

朝から夫とともに事務所へ。

日曜日の昼に起きたトラブル、先送りされた問題はあるものの、なんとか解消されたらしい。よかった。

今回のトラブルからもまた学ぶべきことがいくつかあった。

ご尽力いただいた方には頭が下がる。

そうして二度とこのようなことが起きないようにしていかないといけない。

今回のトラブルは相当ふって湧いた人災の要素が強いのだが、でももちろん事前に防ぐこともできただろうとこれに至る経緯を聞いていると思わなくもない(私は今回は部外者だったため、トラブルが発生しました、もうどうにもならないのですがどうしたらいいでしょうかという呼び出しを受けてびっくり!という感じだったのだ)。

担当スタッフにとっては大きな学びの場となったと思うし、私自身も学びの場となった。


午前中から打ち合わせの予定だったが、打ち合わせ開始まで少し時間が空いたので、これまた久しぶりに「ピッコロ」へ。

こちらも事務所によく来ていた頃に日参していた喫茶店である。

太平洋戦争時に小学生だった、というおばちゃんがひとりで切り盛りしている店で、こちらもいわゆる「街の喫茶店」である。

おばちゃんとの話がおもしろく、また料理もおいしいのでよくお邪魔していた。

食事をしながらひとしきりおばちゃんと話をし、また来年、といって店を出る。


打ち合わせ後、午後は買物へ。

高島屋で桂への手土産と子ども達へのプレゼントを買う。

ここしばらくあちこちの店に行っては悩んでいたのだが、最終的には小学生の姪っ子2人はディズニーストアに売っていたキャラクターのペンケース(小4の子にはあまりキャラクターが目立たない大人っぽいデザインのもの、小2の子にはちょっとかわいらしいもの)を、幼稚園と2歳の姪っ子にはサンリオキャラクター(いま幼稚園児に大人気らしいジュエルペットとマイメロディ)のお菓子入りバッグ、甥っ子には電車のパズルをそれぞれ選んだ。

いろいろ迷ったこともあり思ったよりも時間がかかり、夕方、やっと帰宅。

しかしこれでやっと年末の買物も終わった。よかった。

つわり開始以来、食べられなかった納豆を食べる。

おいしい!感激だ。

もともと納豆好きでつわり前は毎日とはいわないまでも週に何度も食べていた。

ひとつひとつ食べられるものが増えていくのはとてもうれしいことだ。


12/29(水)

Sくんとランチをするから一緒にいこうと夫。

Sくんは夫の会社にインターンシップに来ていた男の子で、いまは社会人2年目。

卒業してからも季節の変わり目には必ず近況報告にやってきてくれる。

3人で今年最後のパスタキッチンへ。

オーナーシェフが病院へ行っていて不在だったのが残念(少し前にバドミントンをしていて肋骨を折ってしまったのである)。


Sくんの近況や私たちの近況などいろいろな話しをする。

とても楽しい時間。

Sくん、どんどんいい顔になっている。頼もしいなあ。

いまは仕事のしどき。頑張れ!


夫はまた緊急トラブル案件で食事中も電話に出るために外に行ったり戻ってきたりの繰り返し。

今週頭にあったトラブルと同じひとによる人災の影響をもろに受けた形である。

このひとは夫の会社は出入り禁止になった。

私の仕事時代もあわせて1年近く非常に困らされてきたし、改善が見られないのでもはや仕方がない。

出入り禁止処置も含めて、年内に決着しただけでよかったと思おう。

夕方からやっと夫はひとだんらく。

明日から京都、帰省の準備をする。



さてここからは予定稿。



12/30(木)

午前中、京都へ移動。

ホテルで一泊し、夫と冬の京都を楽しむ。

といいつつ夫は仕事が忙しいので新幹線のなかも、ホテルでも、仕事ということになりそうな予感が・・・。

少しは休めるといいのだけれども。



12/31(金)

今日から19週。


昼過ぎ、ホテルから桂の夫の実家へ移動。

夕方からお正月料理の準備のお手伝い。

1日は親族一同が集まって新年のご挨拶や食事など。

2日の午前中まで桂に滞在、2日の午後の新幹線で帰宅。



今週読んだ本。

森見登美彦さん「美女と竹林」

田辺聖子さん「苺をつぶしながら」

田辺さんの小説は気軽に読めるので気分転換にちょうど良いのだが共感できたことは一度もない。


12/25(土)

クリスマス。

今日はいえでふたりでクリスマスのお祝いをすることにしている。

この日のために夫が食べたがっていた蟹を取り寄せてある。この冬、初蟹である。


つわりはどうやらかなり治った模様。よかった。


午前中、蟹が届いたところで一緒にクリスマスの買物へ。

さすがに今日はフットサルをお休みにしたというので、街へ出てあれこれ買物をしようということに。

街は買い物客でどこもとても混んでいる。


クリスマスプレゼントは俗にいうマザーズバッグをプレゼントしてもらうことにしていた。

マザーズバッグとは赤ちゃん連れでちょっと出かける際などに便利な機能が満載のバッグで、たとえば通常のバグより軽量だったり、ポケットがやたらとたくさんあったり、おむつ替えシートが付随していたりするもの。

いまから使えるマザーズバッグがあれば欲しいなあと探していたところ、先日デザインも気に入るものをたまたま新宿高島屋のマタニティコーナーで見つけ、夫にリクエストしておいたのだ。

「はらぺこあおむし」のエリック・カールがデザインしたもので、ビビッドな色使いがまず気に入り、さらに機能性の高さ、濡れても大丈夫なビニル製、めちゃくちゃ軽量、おむつかえシートやおむつが入るミニバッグつき。なかなかよい。

夫に、どうかな?と見せると、ええやん、色もかわいいし似合うで、ということで夫も気に入り、お買い上げ。

早速、その場から使用していくことに。

ありがとう。大切に使います。


地下でおいしそうな食べ物やケーキを買い、帰宅。


夜、夫とクリスマスパーティ。

毎年夫がつくってくれる飲み物で乾杯をする。今年の私はアルコール抜き。

来年は子どもも一緒なんだねえ、来年の12月だと7ヶ月くらいだから、はいはいか匍匐前進くらいはしてるかもねえ、不思議な感じだね、といいあう。


ケーキを食べる前におなかがいっぱいになってしまったので

ケーキは明日に持ち越し。


つわりが治ってきて心底ほうっとする。



12/26(日)

戌の日なので帯祝い、安産祈願で近所の氏神様、北野神社へおまいりにいくことに。

朝からいい天気。晴れていてよかった。


北野神社へは新井薬師のお寺から行くと近いので、まずはお寺でおまいり。

夫が私のおなかに線香の煙をかけてくれたので、おかえしに夫の頭に線香の煙をかけると夫も私の頭にかけてくれた。

子どもを授かったお礼と、安産のお願い、さらに少し欲張って夫の会社が順調に発展するように、そして家族が健康で元気にいられるように祈る。


境内を抜けて北野神社へ。

こちらでもお礼とお願いをし、ついでに記念撮影までして参拝終了。


午後、夫と事務所へ行き仕事。

緊急の打ち合わせを1つする。

仕事はほぼ引退をしている私だが、緊急事態の解決をどうするかという今日のような場合にはまだ駆り出されるのである。

そうしてどうなることかと思っていた緊急事態は、以前よりお世話になっている神様のようなひとに今回もまた助けられることになった。本当によかった。

夫とよく話すのは、夫が会社をはじめてからとてもひとに恵まれているということ。

出会うべきときに出会うべきひとと必ず出会い、そうしてそういうときに出会ったひとたちに要所要所でとても助けていただいている。感謝である。


打ち合わせ終了後、私だけ帰宅。

野方の商店街へ寄り、少し買物をする。


夜、夫が帰宅。

お疲れ様でした。


暫く前の話だが、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、山谷で夫とともにホスピスを経営されている看護士の山本美恵さんの特集を見た。

山本さん、とても素晴らしいお顔をしている方だった。

なんというのだろう、私もこういう顔をしたひとになりたいと思えるような、そんな顔。

そうして私のように私利私欲とか他者からの視線などを気にしているうちにはなれないような。

(「プロフェッショナル 仕事の流儀」でいうと、最近ではあと交通鑑識の群馬県警にいらっしゃる池森さんの回もとてもよかった。先週、ニュースで群馬県警が交通鑑識に関する情報DB化を進めるというのを見知ったのだが、池森さんあってのプロジェクトに違いない)


もうすぐ今年が終わる。

毎年、年はじめに目標を設定しているのだが、今年は設定した3つの大きな目標のうち2つを達成でき、

1つは妊娠したことで目標とすることを途中で辞めにした。

来年何を目標としようかはまだ考えてもいないのだが、山本さんの特集を見て、こういうふうな顔をしたひとになりたいということを、大きな人生の目標にするのもいいなと思ったのだった。