12/27(月)

いよいよ年末最終週。


午前中、病院へ。

書くのがややはばかられることではあるのだが、実はものすごーくひどい便秘に悩まされている。

妊婦はしばしば便秘に悩むと聞いてはいたものの、私はお通じがよい方なので大丈夫!と思い込んでいた。

つわり期間はそもそも食事をほとんどしていなかったので、出なくても仕方ないよね~だって食べてないし!と思っていたのだが、先週末からの「食べられる」ようになってからもうんともすんともいわない。

賞味10日、いやその前の期間を入れると2週間以上、うんともすんともいっていないことになる。

自己流でときどき足裏マッサージをするのだが、これまで一度も固くならなかった小腸のツボが信じられないほど固くなっていることに気がついた。

とにかくものすごい便秘だ。


次の妊婦検診は年明け。

それまで待つのも嫌なので、いつもの産婦人科へ薬を処方してもらいに行くことにする。

さすが年末だけあって、いつも以上に産婦人科は混み混み。

8時半に到着したにもかかわらず、既に3時間待ち。私の主治医の先生の人気が高いので待ち時間が長いせいもあるのだけれども。

さてやっと順番が来て、「どうしたの?」とにこにこ顔のおじいちゃん先生(産婦人科部長さん)にたずねられ、便秘がひどくて、というと、

それだけのことなのにこんなに待たせちゃって申し訳なかったね、と先生のほうが恐縮されている。

いえこちらこそ、たいしたことではないのに忙しいときに来ちゃってすみません、というと、いいんですよ全然、とにこにこおっしゃる。

妊婦の9割近くは便秘を患うという話などを聞き、またついでに先日の妊婦健診の際の血液検査などの結果も教えていただき、便秘の薬を処方していただく。

今年はいいことがあったね、赤ちゃんできたものね、よいお年を、また来年もよろしくね、と先生。

はい、来年もよろしくお願いします、と私もいって診察室を出る。

この前たまたま診ていただいた先生はとても恐ろしかったけれども、私の主治医はこの先生だもんね!いい先生でよかった。


夫に電話をし様子を伝え、薬局で薬をもらう。

午後、夫の事務所で書類の整理。

ランチは以前よく行っていた事務所のそばの洋食屋さんへ。

ものすごく久しぶりなのに、よく頼んでいたメニュのアレンジを覚えてくださっていて驚く。

さすがプロだ。


先日、夫の事務所の近くにある中華料理店に行った。

このお店、私も仕事をしていたときにものすごーく頻繁に利用させていただいていたお店。

いわゆる街の中華料理屋さん、という風情なのだが、とにかく味が良い。

通り沿いにあるとはいえ近隣の店はほとんどがらがらの状態のときでさえ、このお店だけはたいていお客さんがいるしごはんどきには満席のことも多い、というお店で、夫も私もこの店の味が大好きでしょっちゅう通っていた。

しょっちゅう通ううちに店主とも懇意になり、懇意になるにつれ「これも食べてってよ」と、頼んでもいない料理が出てきたりするようになった。

とてもひとがいい店主で、またお店の方々も感じがよく、聞けばこの地で開業して50年以上経っているのだそう。

先代、いまのご主人のお父様がはじめられて、ご主人に受け継がれた味とお店を4世代にわたって通い続けているご家族もいらっしゃるとか。

仕事を休んで高田馬場の事務所に行けなくなり、残念だったことのひとつはこのお店に通えなくなったことだった。

体調がよくなったのと事務所に行く用事が重なったので、夫と久しぶりに食べに行く。

厨房にいたご主人に、ご無沙汰していますという挨拶とともに、実は子どもができて仕事を休んでいて来れなくなってしまったこと、ほとんど寝たきりでなにも食べられないつわり期間、治ったらご主人の料理を食べたいと思い続けていたこと、などを話した。

そうなの、おめでとう、つわりはつらかたったでしょう、男はなんにもできないからねえ、とご主人は笑顔でおっしゃる。

二皿三皿と、おいしいご主人の料理をいただいた。本当にどれもとてもおいしい。

おいしいねおいしいねと夫といいながらいただく。ああ本当に!しあわせだ。

そろそろ食べ終わりそう、というときに、店長からです、といってホールの男の子(ご主人の息子さんかな?)が、杏仁豆腐を2つ持ってきてくれた。ありがたくいただく。

実はその日は杏仁豆腐を最後に注文しようと思っていたのだが、サービスでいただいてしまった。しかも2つも。

こちらのお店は杏仁豆腐がまた絶品なのである。

(ご主人は甘いものが大好きでいろいろなデザートを試作されている)

ううーんおいしい!最高!といいながらまた食べていると、今度はご主人が「これ持って行ってよ」といって、なんと炒飯を2皿分、パックに入れて持ってきてくださった。

えええ!驚いていると、料理つくるの大変だろうから、これこれこうやってあたためるとつくりたてみたいにおいしく食べられるから試してみてね、とおっしゃる。

結局、夫とふたりで注文して食べたものと、サービスでいただいたものがほとんど同じ状態に。

悪いなあと思いつつ、ありがたくいただく。

いつものことながらお店の外まで見送っていただき、からだに気をつけてね、はいありがとうございます、と手を振ってわかれた。

またときどき、お邪魔しようと思う。おいしさもそうだけど、ご主人のやさしさにこころもあたたまりました。本当にありがとうございます。



12/28(火)

朝から夫とともに事務所へ。

日曜日の昼に起きたトラブル、先送りされた問題はあるものの、なんとか解消されたらしい。よかった。

今回のトラブルからもまた学ぶべきことがいくつかあった。

ご尽力いただいた方には頭が下がる。

そうして二度とこのようなことが起きないようにしていかないといけない。

今回のトラブルは相当ふって湧いた人災の要素が強いのだが、でももちろん事前に防ぐこともできただろうとこれに至る経緯を聞いていると思わなくもない(私は今回は部外者だったため、トラブルが発生しました、もうどうにもならないのですがどうしたらいいでしょうかという呼び出しを受けてびっくり!という感じだったのだ)。

担当スタッフにとっては大きな学びの場となったと思うし、私自身も学びの場となった。


午前中から打ち合わせの予定だったが、打ち合わせ開始まで少し時間が空いたので、これまた久しぶりに「ピッコロ」へ。

こちらも事務所によく来ていた頃に日参していた喫茶店である。

太平洋戦争時に小学生だった、というおばちゃんがひとりで切り盛りしている店で、こちらもいわゆる「街の喫茶店」である。

おばちゃんとの話がおもしろく、また料理もおいしいのでよくお邪魔していた。

食事をしながらひとしきりおばちゃんと話をし、また来年、といって店を出る。


打ち合わせ後、午後は買物へ。

高島屋で桂への手土産と子ども達へのプレゼントを買う。

ここしばらくあちこちの店に行っては悩んでいたのだが、最終的には小学生の姪っ子2人はディズニーストアに売っていたキャラクターのペンケース(小4の子にはあまりキャラクターが目立たない大人っぽいデザインのもの、小2の子にはちょっとかわいらしいもの)を、幼稚園と2歳の姪っ子にはサンリオキャラクター(いま幼稚園児に大人気らしいジュエルペットとマイメロディ)のお菓子入りバッグ、甥っ子には電車のパズルをそれぞれ選んだ。

いろいろ迷ったこともあり思ったよりも時間がかかり、夕方、やっと帰宅。

しかしこれでやっと年末の買物も終わった。よかった。

つわり開始以来、食べられなかった納豆を食べる。

おいしい!感激だ。

もともと納豆好きでつわり前は毎日とはいわないまでも週に何度も食べていた。

ひとつひとつ食べられるものが増えていくのはとてもうれしいことだ。


12/29(水)

Sくんとランチをするから一緒にいこうと夫。

Sくんは夫の会社にインターンシップに来ていた男の子で、いまは社会人2年目。

卒業してからも季節の変わり目には必ず近況報告にやってきてくれる。

3人で今年最後のパスタキッチンへ。

オーナーシェフが病院へ行っていて不在だったのが残念(少し前にバドミントンをしていて肋骨を折ってしまったのである)。


Sくんの近況や私たちの近況などいろいろな話しをする。

とても楽しい時間。

Sくん、どんどんいい顔になっている。頼もしいなあ。

いまは仕事のしどき。頑張れ!


夫はまた緊急トラブル案件で食事中も電話に出るために外に行ったり戻ってきたりの繰り返し。

今週頭にあったトラブルと同じひとによる人災の影響をもろに受けた形である。

このひとは夫の会社は出入り禁止になった。

私の仕事時代もあわせて1年近く非常に困らされてきたし、改善が見られないのでもはや仕方がない。

出入り禁止処置も含めて、年内に決着しただけでよかったと思おう。

夕方からやっと夫はひとだんらく。

明日から京都、帰省の準備をする。



さてここからは予定稿。



12/30(木)

午前中、京都へ移動。

ホテルで一泊し、夫と冬の京都を楽しむ。

といいつつ夫は仕事が忙しいので新幹線のなかも、ホテルでも、仕事ということになりそうな予感が・・・。

少しは休めるといいのだけれども。



12/31(金)

今日から19週。


昼過ぎ、ホテルから桂の夫の実家へ移動。

夕方からお正月料理の準備のお手伝い。

1日は親族一同が集まって新年のご挨拶や食事など。

2日の午前中まで桂に滞在、2日の午後の新幹線で帰宅。



今週読んだ本。

森見登美彦さん「美女と竹林」

田辺聖子さん「苺をつぶしながら」

田辺さんの小説は気軽に読めるので気分転換にちょうど良いのだが共感できたことは一度もない。