1/29(土)


朝ヨガ、30分。

週末恒例の中掃除。


桂の姉から、誕生日祝いのプレゼントが届いたよ、とメールが届く。

アボジとオモニ、夫の兄の奥さん(姉。そういえば最近思ったんだけど、「妻」にあたる丁寧語の日本語って存在しないのかしら・・・妻に「さん」を付けるのも変だし・・・でも奥さんとかお嫁さんとかパートナーさんとかいうのもちょっと違う気がするしなあ・・・)、夫の姉、加えて夫、と京都のいえはみんな1月産まれ。

そのため毎年1月の最後の土曜日か日曜日にまとめて家族中が集まって誕生日会、をしているのである。

ただし夫の姉一家は婚家の引越しと重なったので今年は欠席。

私たち夫婦は毎年欠席で、ただみんなへのお祝いということで、プレゼントを送っている。

今年は蟹(去年も蟹だけど)と、カップケーキにした。


昼は「パスタキッチン」へ。

ジェノベーゼとガーリックソース、いつもの組み合わせ。

もりもりといただく。

ああ食べらるってしあわせだ。


食後、喫茶店で腹ごなしつつ読書。


夕方、夫はフットサルへ。

いちにちの散歩の時間が短かったので一緒にいえを出て、駅まで見送りがてらあたりをぐるりとまわったり、ホームセンターをぶらぶらしたり、フットサル明けに甘いものを欲しがる夫へのお土産に、おだんごを買ったりする。


オモニから電話。

お祝いをありがとうというお礼と、体調を気遣ってくれて。

だいじょうぶですよ、と伝える。


夜はサッカー観戦。

今日は決勝なので、どんな時間になっても起きて見ることにしていた。

結構きわどいゲームだったけれども、勝ててよかったと思う。

優勝と準優勝は全然違うもの。コンフェデにも出られるし。

それにしても選手層がだいぶ厚くなってきたんだなあ。

いままでの歴代の代表って、控えの選手が活躍することは滅多になかったように思う。

目を見張るのは前回のW杯やその前哨戦で不本意だっただろうひとたちの成長だろう。

起用されなかったりメンバーから落とされたりあるいはピッチで思うようにプレイができなかったり、というような。

たとえば岡崎さんはすごく冷静になったし、長友さんはドリブルがとてもうまくなった。この二人は体型が以前と全然違う。

香川さんや本田さんはいうまでもない。

みんな頑張っているんだなあ。いまいるところにとどまらないということ。


李忠成も結果を残せて本当によかったと思う。

帰化会見あたりで一時期注目を浴びていたけれども(マンガになったりしていたくらい)。


在日韓国人、在日朝鮮人のアイデンティティについては夫や夫のまわりの在日3世、4世世代と接していてもすごく繊細で微妙な問題をはらんでいるなあと感じる。

当然個々人によって違いもあるし、出自が北なのか南なのかによっても違う。

ものすごく単純にいうと、彼らは「在日」であることがアイデンティティの根源である、というか・・・うーんなんていうんだろう、現在の国籍云々ではなく、つまり「韓国人」や「日本人」ではなく、「在日」であることに対して、誇りや自負やあるいはその逆を感じたりもする。

それは帰化している、していないにかかわらず、重要なことに感じる。「ルーツ」。


サッカーを最後まで見て、3時近くに就寝。

観戦中に空腹で気持ちが悪くなってしまったので

真夜中にかすてら(Sくんからのお土産の福砂屋)をひときれ、食べてしまった・・・。

かすてらは夫も私も福砂屋がいっとう好きだ。

生地のしたの、ざらめがじょりじょりしているところが特に。


すいかちゃんはサッカー観戦をしているあいだ中、起きて元気にしていた。

よいっぱりになったら困るなあ。




1/30(日)

昨日はだいぶ遅寝だったにもかかわらず(だいたい毎日1時半寝る)、いつもと同じ時間に起床。

しかし夫はもっと早く起きていた。さすがだ。


朝ヨガ、30分。

本を読んだりお茶をしたり屋上の掃除などをしてのんびりと過ごす。


昼ごはんを食べにそとへ。

協議の結果、鮨を食べることにし、

食後、サッカーが特集されているに違いないスポーツ新聞があるであろう喫茶店へ。

しかしさすがに延長戦まであったせいで、「これから延長戦」というところまでの新聞しか置いていない。

夫が駅まで買いに行ってくれた。ありがとう。


新聞と本を読みながらお茶をする。


夜は焼きとりを食べる。

焼きとりは大好物で、朝起きたときから今夜は焼きとりを食べにいきたい!と宣言していたのだ。

焼きとり屋さんがにぎやかだったせいか、すいかちゃんは大暴れ。

そのたびごとに、すいかが暴れてる・・・とおなかをたたいている私を見て夫はおかしそうに笑っていた。


今日はいちにちとても寒い。

寒い毎日だけれども、日が暮れるのがずいぶんと遅くなった。

4時半くらいには暗くなっていたのに、いまは5時半くらいでもまだ明るい。

春が近づいている。うれしい。

もうすぐ節分だ。




1/24(月)

午前中、ヨガ30分。


午後、久しぶりに美容室へ行く。

なんだかなんでもかんでも久しぶりに、ばかり書いている気がするが

実際に久しぶりなのだ。

美容室に最後に行ったのは8月終わりだから、5ヶ月間ご無沙汰していたことになる。

年末に汚らしく伸びた髪に腹が立って、自分で5センチくらい切ったのだが、微妙にアンシンメトリーになってしまい担当の美容師、Mさんに笑われた。


そうしてMさんに、ほんとに子どもできたんだーすげーよかったねえ、そんなこともあるんだねえ、と驚かれる。

というのもMさんに、そろそろ子どもを本格的につくろうと思ってるんですよね、というようなことをいったのが最後に来訪したときなのだ。

Mさんは私より1歳年齢がうえの37歳で、奥さんは31歳。結婚して3年、それ以前のお付き合い期間は結構長い。

そのせいかどうか、そろそろうちもって思うんだけどさ、でもなんか、そういう雰囲気にもならないしさ~なんてことも教えてくれていた。


えーほんとにできたんだ、すごいじゃんすごいじゃんと何度もおっしゃるので、

いろいろと私の体験、や、悩んでいる期間に知りえたこと、などを話した。

わかった、早速、実践してみる!とのこと。


無類の韓国好きであるアシスタントのYちゃんに、「今度持ってくるね!」と約束していたお手製烏賊キムチもやっと渡せたし、肩の荷が下りた気分だ。


また最近、お腹がちっとも空かないのだが、昼ごはんを15時にしたら、空腹感があった。

きっと子どもの位置の問題だろう。

マタニティヨガの本を読んだら、この「空腹感」の話が出ていて、どうも空腹感を覚える前にものを食べると、便秘になってしまうのだそうだ。知らなかった!気をつけないといけない。

しかしどうやって・・・。1度の食事をほんの少しだけにして3食を維持するか、あるいは割り切って1日2食にするか。


夫に、もはやメロンでは無理なくらいに大きくなっている、

メロンより大きいのはなんだろう?と相談(?)し、

おなかの子は「すいかちゃん」と命名された。



1/25(火)

午前中、ヨガ30分。


昼に鰤を塩焼きにして食べた。

氷見産の天然鰤である。

今年は大量らしく、例年の半値程度で鰤が買えた。

脂がのっていておいしい。


夕方、皮膚科へ。

だいぶよくなってきたわね、と先生。

自分でもそう思う。病院に行けるようになってよかった。

軽い薬に変えてあと1週間様子をみることになった。


病院のあと、哲学堂まで散歩。

もう夜に近い時間だったので、公園のなかには入らず、ぐるりとまわりをまわる。

哲学堂まで往復するとちょうど5キロになる。

からだを動かすのは気持ちがいい。

妊娠期間が夏ではなくてよかったと思う。

夏だったらこんなふうに散歩をするのは難儀だろう。


夜、サッカーを観戦。

夫も試合開始にあわせて早めに帰ってきた。

延長、さらにPKで結局、1時を過ぎてしまったが、とてもおもしろい試合だった。

試合にあわせてすいかちゃんも大騒ぎしていたので

「もう寝なさい!」と自分のことを棚にあげてすいかちゃんに話しかけていたら夫が笑っていた。



1/26(水)

午前中、ヨガ30分。


昼過ぎに急な打ち合わせが入ったため、高田馬場のオフィスに行くことになった。

天気がいいので歩いて馬場まで行き、

久しぶりに「パティオ」でハヤシライスをいただく。

ここのハヤシライスが大好きで、以前はよくお邪魔していた。


久しぶりね~とマダム。

大雨、大丈夫でしたか?とたずねると(マダムは奄美大島のご出身である)、

奄美っていっても島がたくさんあってね、私のところの島はだいじょうぶだったわ、とのこと。

よかった。


おいしくいただき、打ち合わせもつつがなく終了し、

帰宅も歩きにしようと思ったが、オフィスを出て小滝橋方面に歩いていると急に雨が降り出した。

仕方なくバスに乗ったが、本降りにならずに晴れてきたので、途中で降りてまた歩いた。


歩くのは気持ちがいい。



1/27(木)

夫は私のおなかを見て、すごい、いちだんと大きくなってきた!と感慨深げにいう。

そう、本当に、いちだんと出てきた。

誰がどう見ても妊婦である。


朝、めずらしく夫がトーストを食べたいというので、夫の好物であるチーマヨガーリックトースト、をつくった。

夫は朝はたいていごはんを食べる。

朝はおかずはいらない、というので、漬物やキムチなどの小鉢的なものと、あとは味噌汁かスープをつくる、というのが夫の定番で、

私は朝はパンが食べたいので、そのときの気分でトーストとたまご料理、とかクロワッサンサンド、が定番。加えて凍らせたバナナと牛乳をジューサーにかけたバナナシェイク。

夫ぶんと私ぶん、つまり全然違うものを毎朝つくっていることになるわけで、これは非効率といえば非効率だし、同じものを食べないのはそれはそれでちょっと淋しいような気も最初のころはしていたのだが、でもかといって私も食べたいものは譲れないし、そんなわけでほとんど毎朝、違うものを食べている。

慣れるとちっとも気にならないし、非効率ぶりも苦にならない。

それよりも最近私も早起きできるようになったおかげで、おじいさんのようにめちゃくちゃ早起きの夫と同じ時間に朝食を食べられるだけでうれしい。


昼から銀座の鍼灸院へ。

前回と同じS院長にお願いをしているのだが、S院長、待合スペースにいた私を最初、わからなかったという。

「だって顔が全然違うんだもん!」とおっしゃるとおり、前回と今回は本当に顔が違うと自分でも思う。

前回、つまり最初に来たときは、あまりにも全体の気配が暗くて、「うわ~久ぶりにやばいひと来ちゃったな、これは手がかかりそうだな」と思ったのだそうである。でも前回の施術中にいろいろと話をしてみると、どうも明るいひとだし、ということはよほどからだがきつかったんだな、と。

実際、前回の施術後の日々で、私はだいぶ変わったと思う。

まず皮膚科に通えたおかげもあるが、つわり期にずうっとむくんでひとえになっていた目がもとの二重に戻ったことが大きい。

さらに前回S院長からアドバイスがあったことを忠実な子犬のようにすべて実行した。

足元を冷やさないために足をあたためる靴下なるものを大枚はたいて(ってほどではないけど)何足も購入し一日中履き、さらにくるぶしの上まであるふかふかのかわいらしいスリッパも購入(くまのように見えるのでくまちゃんスリッパと私は呼んでいるのだが夫は猛獣みたいだからもーちゃんスリッパという)。

寝ているあいだも足元を冷やさなよう、ゆたんぽを買って毎晩睡眠の友とする。

さらにその間、上半身をあたためすぎないようにする。

水分を1日2リットル以上、といわず、とにかくたくさんとる。

ストレッチをしたりからだを動かす(30分のヨガと散歩。ウォーキングは病院から禁止されているので歩く速度や休憩には気をつけて)。

おかげで背中の痛みもだいぶとれたし、吐き気ももう一段階減ってきた。

自覚症状としてそれだけ違うのだから、からだのプロフェッショナルのS院長から診たら、もっといろいろなことが変わっていたのだと思う。

よくここまで頑張りましたね、僕たちがどれだけ言っても、実行できるかどうかは本人次第だから、とすごく誉められた。

なにしろ管理教育の申し子世代の私、タスクがあれば実行は120%くらいするのである。

今日も全身をほぐしていただき、鍼治療とお灸の治療をしていただいて、さらにすっきりとする。ありがとう、S院長!


遅めのランチは東銀座の「銀の塔」まで足をのばし、ビーフシチューをいただく。

15年ぶりくらいだろうか?懐かしく、ちっとも変わらない味。

銀座に戻り、かづま珈琲店でお茶をしてから帰宅。

この2か所に寄るだけで、銀座を満喫した気分である。


そういえば今日、S院長から、なるほど!という言葉をもらった。

曰く、子どもが産まれると、たとえ50歳になっても60歳になっても、たとえ子どもが独立したとしても、子どものことが頭から完全に離れるということは絶対にない、つまり「思考上完全にひとり」というのは、あと数カ月しかないんですよ。

ちなみにS院長は5歳になる娘さんがいる。


深夜、帰宅した夫に、今日の治療のスーパーグレートな話しをしつつ、S院長のこの話をすると、

なるほど確かにそうやな、という。


そうして私も本当にそうだな、と思う。

既におなかのなかにいる時点で、そうしてその存在が、おなかのふくらみや胎動のおおきさが増すことで強く意識されるにつれて、

もはや私はひとりではなく、つまり「思考上完全にひとり」ではなくなってきていることにどんどんと気づく。

そうしてこの思考は、そうか、これから先、ずうっと続くのだ。

それって、ものすごい変化だ。実際のところ。


夜ヨガ、30分。



1/28(金)

今日から23週。

なんと次の金曜日からは7ヶ月になるのだ。

つまり次の金曜日までで6カ月は終わり。

7か月って、なんだか「近づいた!」って感じがしちゃう。


夫は今日もパン気分、という。

2日連続なんて珍しい。

私は検査があるので絶食のため、夫のぶんだけリクエストのあったふわふわスクランブルエッグ&ベーコン載せトーストをつくる。


朝から警察病院へ。

今日は糖負荷を検査する日。

数時間かけて4回ほど血を抜く。

私は血を抜かれることはそんなに苦手ではないのだけれども、

警察病院の血液検査をしてくれる方の中に、ちょっと怖い雰囲気で、かつぞんざいな感じに針を抜き差しするひとがいて、

そのひとになったら嫌だなあと思っていたのだが、今日はそのひとはお休みだったらしい。

前回血を抜いたときにそのひとに当たってしまい、思わず抜き差しのタイミング、つまり2回も、「うぎゃっ」と小声でいってしまったくらいに痛かった。

血を抜くために注射針をさすことくらいどうということもないのに、である。

今回は合計3人の方に血液検査をしてもらうことになったのだが、みんな優しくて上手でほがらかでよかった。

午後くらいまで時間がかかると思っていたのだが、11時過ぎには検査が終わった。

会計を済ませて夫に電話。

今日は検査だけで結果はわからないけど、というと、血を何度も抜いて具合悪くならなかった?とやさしいことをいってくれる。

うれしくなって、ぜんぜん!とこたえた。


夫はすでに事務所にいたので、いえに帰らずに、そうだこの時間なら「愛川」に念願のうなぎを食べにいこう!と思い立つ。

妊娠初期は鰻をあまり食べてはいけらしいので、妊娠判明時から鰻を食べていない。

鰻はときどき食べたくなる、好物の部類に入るものである。

さて「愛川」。

こちらは高田馬場にある鰻屋さんで、関西風というのだろうか名古屋以西風というのだろうか、皮までぱりっとした鰻を食べられるということをつわり期間中に知り、つわりが終わったら行きたい店にランクインしているお店。

本当は夫と行きたいところなのだが、夫に以前話しても全然食指を動かされていない反応だったため、ひとりで行くことにした。

「愛川」はその日の朝に仕入れられた鰻のみを提供するため鰻が入らないときや品切れになり次第休業、という話を聞いていたので、念のため電話をすると、今日は開店しているし、11時半に着くというとそれくらいの時間なら問題ないですよとのこと。やったー!

かくして病院から高田馬場の「愛川」に直行。

お店に着くと、特に名前も聞かれなかったのだが、「電話してくださった方ね?」と予約席という札が置かれた席に案内していただいた。

目当ては鰻重である。

松から亀まで7段階の鰻重があるが、おいしさや質のランクではなく大きさのランクだそうなので、下から2番目の竹にして、ごはんを少なめにしていただいた。

そして忘れてはいけない、「堅焼きで」とお願いする。

待つこと15分くらいだろうか、いやもしかしたら30分くらい待ったかも?

出てきた堅焼きの鰻重、ほんっとう~に、おいしかったです。

皮はぱりぱり、肉はジューシー。ちょっとおこげな感じも私の好み。

弾力のある鰻の味が、さらにきちんと伝わるたれは薫り高く、最後までおいしくいただいた。

肝吸いもいままでいただいた数多の鰻屋さんのなかでは上位に入る。

12時過ぎには店内は満席。それとなく見まわすと、私以外はみんな堅焼きではなく、ふつうの焼きを食べている。

ふつうのほうはふっくらとしていて、それはそれはおいしい、という噂も聞いているので、次回はぜひふつうも食べてみようと思う。

店主と奥さまの2人で切り盛りをされているようなのだが、店主はお客さんと必ず会話をする、というのを心がけているようで、そろそろ帰ろうかな?というタイミングで私にも声をかけにきてくださった。

とてもおいしかったです、また来ます、とお伝えする。


満足したところで、せっかく高田馬場にいるんだし、ということで

早稲田まで歩いてカフェゴトーへ。

今週はもともと早稲田に行く予定があったため、どうも私のなかではゴトースイッチが入っていたらしいのだ。

チーズケーキとカフェオレでしばらく読書。

それにしてもカフェゴトー、私が学生のころよりものすごく混む店になったような気がする。

どの時間帯に行ってもたいてい満席に近いか満席で、あるいは空席があっても滞在時間中には絶対に満席になるし、そもそも当時は学生よりも、教授とか商用とかご近所の方なのだろうか、年配のご婦人、などが多かったように思う。でもいまは学生が多い。いまどきの学生はそれだけ豊かということだろうか。

確かに今日は鰻を消化すべく、「愛川」からまっすぐゴトーに行かずに早稲田通りから本部キャンパス内を抜けて、さらにぐるっとまわりをまわったりしていたのだが、ここはどこの大学ですか?と見まがうようなおしゃれ男女がたくさんいて、というよりほとんどそういう感じの学生ばかりである。

そりゃー15年も20年も経てば大学だって変わるんだな。

私が学生だったころなんて、おしゃれ男女はそれだけで目立ったものだ。

そうして学生にあわせるように、界隈のお店も以前のような安くて量が多いことがウリの食べ物屋さんよりも、こぎれいなカフェ風味の店がとても増えた。

古くゆかしいことばかりがよいことなわけでもなく、素敵なお店がたくさんできたことを喜ばしいと思いつつ、お店の入れ替えとともに街並みが7割がた変わっているようにも見える。

まるで知らない街に来たような気持ち。

以前このあたりを丹念にうろついたのは5年くらい前だったように思うが、そのころといまとではまたずいぶんと変わった。


読書後、また高田馬場まで歩き、さらに勢い余って小滝橋まで歩いてからバスで帰宅。

今日はよく歩いた。

手元の万歩計によるとなんと12キロ!

休憩を入れているとはいえ記録的である。


夜、ヨガ30分。



今週読んだ本。

「神様のボート」

「東京タワー」

「ホリー・ガーデン」

「落下する夕方」

「がらくた」

「冷静と情熱のあいだ rosso」

「きらきらひかる」

以上、江國香織さん、再読。


「冷静と情熱のあいだ blu」

こちらは辻仁成さん、再読。


今回呼んだ江國さんの作品は、江國さんの作品のなかで好きではないほうのもの。

(きらきらひかるを除いて)

今回の再読を通して、私はどうも、江國さんの情愛モノ(っていうのかな)、が好きではないのではないかと思えてきた。



1/22(土)

昨日は夫が珍しく早く帰ってきた。

早くといっても21時で、サッカーがあるから、ということがその理由なのだけれども

理由はかかわりなく早く帰ってきてくれるのはうれしい。

ふたりでサッカーを見ながら話をしたり、おなかで暴れるメロンパンナをさわったりして過ごす。

いい夜。


土曜日、午前中、中掃除とヨガ30分。

夫はマッサージへ。

昼に戻ってきて、パスタキッチンへ行きたいという。

ここのところ夫は「パスタにロックオン」なんだそうだ。

今日もオーナーがいろいろとサービスしてくれたので、ありがたくお受けする。いつもありがとうございます。

ジェノベーゼとガーリックベースのシーフードきのこミックスに野菜トッピング、をいただく。満足。


いえまでの帰り道、マレーシアの観光協会か航空会社の広告がドアにあるタクシーが目に付いて、

夫と、新婚旅行のときの話になった。

とても楽しかったこと、食事がおいしかったこと、サッカーのW杯が(たぶん日本にいるよりずっと)堪能できたこと。

とにかく本当に楽しい旅行で、ふたりともがしたいことをたくさんできて、ひとりの時間(たとえば夫がカジノで遊んでいて私が部屋で本を読んだりとか)もふたりの時間も、ぜんぶぜんぶ楽しかったよね、という話。

そうして次回のW杯のタイミングで、またマレーシアに旅行にいこう!ということになった。

おそらくそのときは子どもは3歳で、海外旅行もいける年齢だろう。

治安もよかったし、食事もおいしかったし、なにしろ街のあちこちの屋台村のようなところにある大きなビジョンでほとんどすべてのW杯の試合を見ることができる。

もちろんホテルの部屋でもバーでもどこでもだ。

日本にいたら仕事もあるし、なかなかどっぷりとサッカーを見続けることはできない。

夫がまたカジノに行きたければゲンティンハイランドに1泊すればいいし、ゲンテインハイランドは子ども向けの遊園地がたくさんあったから、私は子どもと遊んでいればいい。

おいしい食べ物もたくさんあるし、あたたかくて気持ちがいいし、素敵だったイースタン&オリエンタルホテルにまた泊まるのもいい。

そんな話を夫も盛りあがっていいねいいねとしていたらとてもわくわくとしてきた。

わくわくするね!と夫といいあう。

いい目標ができたね、楽しみだね、と。


スーパーマーケットに寄ってから帰宅。

夫がいると荷物がらくちんだ。


夜、夫はフットサル。

新年会で遅くなる、ということばどおりに深夜の帰宅。

みんなお酒が強かった、とちょっとつらそうな夫。

そうして私も吐き気がひどくて(たぶんおなかが空いていたのだと思う)大変な夜だった。



1/23(日)

いちにちのんびりと過ごす。

しあわせな休日。


メロンパンナちゃんもおおいに元気だ。


夫は一日に何度もうたたねをしている。

平日の疲れがたまっているのだろう。


夜、夫が好きな韓国風の蒸し豚、海老チリ、げそ揚げなどをつくる。


一匹だけ生き残っていた魚が死んだ。

淋しいが、6年間も生きたのだ。

寿命は長くて3年、という話だったから、倍も生きたことになる。

5匹買ってきたうちの3匹は本当に長生きしてくれた。

去年から今年にかけて、結局ばたばたとぜんぶ死んでしまったのだけれどもそれでも大往生というところだろう。


おさかな、死んじゃうかも。

と夫にいうと、夫も心配気に見ていたが、

夜になって、おさかな、死んじゃった、というと、

そうか、残念やな、と夫がいう。


夫とふたりで買いに行った魚。

お祭りですくった金魚がぜんぶ死んでしまってかなしいかなしいといっていた私に、

ではなにかを買いにいこう、といってくれた夫。

大雨のなか、池袋のサンシャインにあるペットショップでふたりで飼うものをえらんだときのこと。

それにしてもどうしてあのとき、わざわざ池袋まで行ったのだろう?

当時の夫のいえは青物横丁にあったというのに。

池袋といえばちょっとした遠出だ。

理由はちっとも憶えていないのだけれども、

あのときのうれしい、わくわくとするような気持ちは憶えている。

とてもよく憶えている。


暫くいきものを飼うのは辞めようと思う。

と夫にいうと、そのほうがいいかもしれんな、と夫。

春には子どもが産まれるし、子どもがすこし大きく・・・2歳とか3歳になるくらいになったらまたなにかを飼いたいなと思う。






1/17(月)

今週は特に予定がない1週間。

少しだけしている仕事と、来週以降にあるいろいろなことの予約とか調整とか、それくらい。

来週はいろいろと予定がある。



午前中、ヨガ30分。

この背中の痛みがとれてくれたらいいのに!と願いながらヨガをするが

そんなことはちっともない。

しないよりはいくぶんかはましかも知れないけれど。



ヨガをしていてわかったのは、「あたまのなかを空っぽに」とか「○○(なんとか筋とかなんとかの場所とか)に意識を集中させて」というのが私はとても苦手だということ。

始終なにかしら考えているし連想してしまうし、そのせいかからだのどこかに意識を集中して、といわれても、そのことがよくわからない。

こういうことが上手にできるひとってどんなひとなんだろう。それとも多くのひとはできるものなのだろうか。

仕方ないのであたまを空っぽにしたつもり、とか、意識を集中したつもり、になって、ヨガをしている。

そういえば数年前、友だちがインドのブッダガヤに修行に出かけた。

確か10日だか14日だか連続の座禅と断食、のような修行だったと思う。

最初の1週間、どうしても「あたまのなかを空っぽ」にできなかったそうだ。

彼女も私と同じでとても食いしん坊なので、ああおなかが空いたなあとか、どこどこのなになにを食べたいなあとか、あるいは足が痛いとか腰が痛いとか、そういうことを考えるともなく考えてしまうのだそうだ。

それでも8日目くらいに、突然、「なにもあたまのなかに入らない」感覚、というのを味わうことができ、それから後はその修行期間中、ずうっとその境地に達することができたらしい。

つまり無我の境地、というのは、そういうレベルのことなのだろう。

私にはなれそうもない。



夜、サッカー観戦。

日本×サウジアラビア。

とても大味な、というか、サウジが3点を先制された時点で戦意を完全に喪失してしまったことがありありとわかるゲームで、さすがにここまでになると見ていてもつまらない。

つまらなくて見ながら眠ってしまった。

夫も途中からお風呂に入ったりしていた。

サッカーの途中にお風呂に入るなんて、いつもの夫では考えられない。

まあそれくらいつまらなかった、ということだ。選手のみなさんには悪いけれども。



夫は1日一度は必ず胎動を確かめたいらしい。

おなかに触って、動いた!とか、いまぴくんていった!とかいっている。

メロンパンナが元気にこたえている。



先日も妊婦友だちと話していたのだが、

おなかに子どもがいる感覚、というのを味わえないなんて!男性という種族ってかわいそうかも!と思う。

なんていうか・・・この感覚はとてもおもしろい。

ひとによってはとてもいとしい、だろうし、その感じ方の差もひとそれぞれなんだろうけれど、

私の場合は「おもしろい」だ。

とにかくこれまでに一度も、味わったことがない感覚なのだ。

これまでに類似した感覚がない、という意味でも、特異な経験だと思う。





1/18(火)

午前中、ヨガ30分。


背中があまりに痛く、夫にマッサージしてもらう。

出勤前だったので、帰宅してからでいいよといったのに、

ええよええよとその場でマッサージしてくれた。ありがとう。



昼。

突然思いたって、ラルテミスに行ってみた。

ラルテミス・・・以前はラルテミス・ペティアントという名前で、大好きだったレストラン。

シェフの中田さんのつくる料理を私は大好きだった。

それこそしょっちゅう通った時期もあるし、あまり行けなくなってからも気が向いたらランチにもディナーにもお邪魔した。

そのたびに中田さんはにこにことおいしい料理をつくってくれた。そんな店。

つわりが終わったら必ず行く店、の上位3位以内にはもちろんこのラルテミスを入れていた。



以前は本当にしばしばお邪魔していたのだけれども、

フレンチレストランからビストロになってからは、ランチにしか行っていない。

私はフレンチレストランの頃が好きだったから。

なにも変わらないけどね、と中田さんはいっていたけれども。


最後に行ったのは1年ほど前だ。

1年もあいだが空いてしまっていたということに驚きつつ、いい天気だし、気持ちも盛りあがってきたし、とにかく行くのだ、食べるのだ!と思い、出かけた。



さてラルテミス。

せっかくだからコースを食べよう!と、ランチ、ではなくコースをお願いする。

ランチのコースは前菜とメインが3種類のなかから、デザートは5種類のなかから選べる。

前菜はスペシャリテのサーモンの瞬間燻製を、メインは豚のローストにした。

久しぶりの中田さんの料理、楽しみだ。

しかし前菜のまえの、アミューズが出てきたときに、?と思った。

というのは、アミューズがサーモンのリエットだったからだ。

これでは前菜とかぶってしまう。

・・・あれ、中田さん、こんなことしたっけな?そのときすこーし、嫌な予感がした。

そういえば中田さんが厨房から出てこない。

私が中田さんを好きな理由のひとつが、必ずお客さまを見に顔を出すことだった。

顔を出す、といってもご挨拶ではなく、奥にあるキッチンからちらりとさりげなくホールを覗かれる。

おそらくどんなひとが、誰と、どんな気分で、今日の料理を食べにきているのだろう?ということを見るためだと思う。

予約をしていかないときも、そのときに中田さんと目が合うと、中田さんは気づかれて、にこにことそばにきて、今日はなに食べたい?ああそれは今日のおすすめ!とか、体調が悪いと知ってくださっているときなどは、なんでもつくれるから言ってね、とおっしゃてくださった。

そんな中田さんが、前菜とまるかぶりするアミューズをどっさりと、出すだろうか?などと考えながら、リエットをいただく。

前菜のサーモンを考えると、ぜんぶ食べないほうがよさそうだ、と思いながら。

さてやってきた前菜、中田さんのスペシャリテ。

ぱっと見た瞬間に、これは中田さんの作じゃない、とわかった。

そうしてひとくちいただいて、確信に変わった。

中田さんがつくった料理じゃない。

今日は休み?それともビストロになってから、ランチには入るのを辞めてしまったとか?

でも中田さんはそういうひとじゃないはずだ。

シェフである以上、お店が開いているときは絶対に、お店にいるはずだ。

と、いうことは・・・?

メインを食べて、デザートを食べて、最後の会計のときに、中田さんが年末に辞められたことを知った。

独立することになり、いまは開店準備をされているそうだ。

ラルテミスの名誉のためにいうけど、決して、今日いただいた料理がおいしくないわけではない。

いやもちろんおいしかったし、ラルテミスの味としては遜色ないと思う。

新しいシェフのかたは、これからきっと、ご自身の色をどんどん出していくだろう。

そうでなくてはおもしろくない。



ただ。決定的なのは。

私にとって、中田さんの料理、ではなかった、ということ。

私は単純に中田さんの料理を食べにラルテミスに通っていたから、それに気付いただけ。

そうしてどれだけ自分が中田さんの料理を好きだったか、いつでも行けば中田さんの料理が食べられるということに支えられていたか、甘えていたかを知ることになった。

ああこんなことになるなら、12月に行けばよかった(つわり絶好調で無理だったけど)。

ああせめて住所を2個前の住所から更新しておけばよかった(行けばいると思っていたから新しい住所を伝えていない)。



中田さん、よかったね!おめでとうございます!!!

中田さんのお店に、私は絶対に行きますから!

めちゃくちゃ探して、絶対に絶対に、行きますから!待っててね!



夜、ナムル(ほうれん草と人参ともやし)、韓国風の大根のなますをつくる。

おいしい出来。



夫は夜遅くに帰宅。

とても疲れていてかわいそうになる。


メロンパンナが元気な時間に帰ってこられなかった夫。

それでもおなかを触って、少し動いた!といっていた。



1/19(水)

午前中、ヨガ30分。



散歩がてら、久しぶりに・・・たぶん4カ月ぶりくらいに、高円寺の「ネルケン」へ行く。

注文を聞きに来てくれたマダムが「おめでとうかしら?」とおっしゃるので、

どうして座っているのにおなかが大きいことがわかったのだろう?といぶかり顔でいると、

「明けましておめでとうございます」とにこやかにおっしゃった。

ああ、明けまして、のほうか。なるほど。

おめでとうございます、今年もよろしくお願いします、と私もお返ししながら、実は赤ちゃんができて、体調が悪くてずうっと来られなかったこと、ようやく復活してきたのでこれからしばらくの間はたまにお邪魔できるということ、をお伝えすると、

まあまあそれはそれは!よかったわねえ、本当におめでとうございます、とぱあっとほほ笑んで、すごくうれしそうにそう言ってくださった。

ホットレモネードを飲みながらしばし読書。

1時間ほどのんびりとし、帰るときに、おからだたいせつになさってね、と送り出された。ありがとうございます。



最近しばしば年配の方に・・・たとえば今日みたいなよく行く喫茶店のご主人とか、あるいはマッサージの診療所で隣になったひととか・・・に、妊娠していることがわかったりすると、たいていみなさん「まあまあおめでたなのね、それはそれは!」ととてもにこにことされ、そうして決まって「からだをたいせつにね」とおっしゃる。

今日行ったマッサージでも(背中の張りがひどいので近所の診療所に日参している)、施術してくださった方(年配の男性)からも「からだたいせつにしてね」と帰り際に言われたし、隣の診療台でマッサージをされていた年配の女性も私のおなかを見ると「おめでたなのね!私の風邪がうつったら大変!大事にしてね」とおっしゃった。

見ず知らずのひとにあたたかい気持ちの輪を広げられるって、おなかの中にいるときから子どもっていうのはすごいものなのだなあ。

電車のなかで席を譲られることが多くなったので(マタニティマークをバッグにつけているせいだけど)、混んでいるとわかっている時間帯や車両には乗らないようにしている。

多くのひとがが疲れていて座っていきたい電車のなかで、妊婦だからといって特権階級のようにふるまいたくはない。

私も以前、そとで働いていたころ、本当にくたくたでやっと電車の席に座れて、目の前に買物あるいは食事あるいは観劇帰りらしき年配の方々きゃあきゃあ言っていたりするシチュエイションだと、やっぱり席を譲れなったりしたこともあるから。

それでも時折、いたしかたなくそういう電車に乗ると、たいてい誰かしらが・・・特に20代~30代の若い女性や男性の場合はほとんどが・・・席を譲ってくださり、そういう場合はありがたくお受けすることにしている。

ああありがたいことだなあと思う。



夜、とてもきれいな月が出ていた。

ぴかぴかと光るまるい月。

ほんのすこし、満月には足りないだろうか。


あの月は見えますか?とおなかの子に話しかける。

ねえメロンパンナちゃん。あなたにあの月は見えますか?とてもきれいな月が出ているよ?



豚肉のブロックが余っていたので、昼間に酢豚をつくっておいたら、

夜遅く帰宅した夫がぱくぱく食べていた。

ここのところ夫はとても疲れている様子。

夜遅くなるとおとなしくなるメロンパンナの胎動を、夫は今日はほんの少しだけわかっただけだった。





1/20(木)

寝坊した。

いつも7時に起きるのだが、起きたら8時半だった。

最近寝不足だったのが、この1時間半でだいぶすっきりしたように感じる。

しかし夫と一緒に朝ごはんを食べられなかったのが残念だ。

私がバナナシェイクを飲んだりスクランブルエッグをはさんだパンを食べたりしているそばで

眠そうにごろごろとしていた。



夫を送り出し、午前中、ヨガ30分。

昼過ぎにいえを出て、スターバックスでココアを飲みながら読書。

1時間ほど本を読んでから、皮膚科へ。

3か月ほど前から目の上や頬、手の甲にできた湿疹がまったく治らないので

業を煮やして病院へ行ってみることにした。

診断では、アトピーではなく妊娠による皮膚炎とのこと。

それぞれの場所ごとに症状にあった薬を処方してもらう。

これでよくなるといいのだけれども。


2日連続でマッサージに行ったせいか、今日は背中が痛くない。うれしい。





1/21(金)

今日から22週。


夫に写真を撮ってもらう。

前回撮ったのはひとつきほど前。

だいぶおなかが大きくなっているのがわかる。

日々、着実に、どんどんと、週数が積み上がっていく。

40週が出産予定日、になるので、もう折り返しを過ぎている。

現在の医学では、22週0日からの出産は早産と呼ぶ。

つまり医学の手を借りて赤ちゃんが生存できるラインということだ。

もちろん出産予定日近くに産まれるにこしたことはない。

大事に大事に、はぐくんでいこう。

それがいまの私の、いっとうたいせつな仕事。



メロンパンナが無事にこの世に生まれてきたら

いつかいろいろ話して聞かせたいことがある。



夫と私がどんなにあなたのことを待ち望んでいたか。

どんなに疲れて帰ってきてもあなたが動いている様子を毎晩感じようとしていた夫のあたたかくておおきいてのひらのこと。

どんなにつわりが大変だったか!(いつか生意気な口を聞いたら言ってやるのだ、お母さんは本当に本当に本当に、つらかったんだからね、それでも頑張ったんだからね、と)

月がきれいだったこと。夕焼けがきれいだったこと。太陽があたたかだったこと。

そのたびにいつもあなたに教えてあげていたこと。

おなかのなかのちいさなあなたに。

そうしてそれらをいつか、一緒に感じたいと願っていたこと。


夫が代々木の病院に行く日で、私は新宿か高田馬場で買物をすることにしていたので、

それならば一緒にランチも食べたいなと久しぶりに一緒にいえを出ることにした。


代々木到着、夫は病院で私は郵便局で用事を済ませ、

また夫の病院に戻り、それから高田馬場へ。

夫とよく行っていた洋食屋さんに行き、夫は本日のランチを、私は牡蠣フライ定食を頼み、

少しずつわけあっていただく。おいしかった。


事務所へ行く夫を見送り、私は高田馬場で買い物。

探し物が見つかったので新宿に行くのはやめにして、

そのまま高田馬場から中野まで歩いて帰ってきた。

実は高田馬場から中野って、意外と歩けてしまうのである。

以前も事務所からいえまで、ときどき歩いて帰ってきていた。

晴れていてそんなに暑くない季節のときはとても気持ちがいい。


途中、早稲田通り沿いにあるカフェでお茶をしながら休憩。

1時間ほど本を読む。


スーパーマーケットで買い物をいくつか、

それからマッサージへ。

頻繁に通っているおかげでだいぶ背中がほぐれてきたように思う。

格安のお店が近所にあって本当によかった。


夜、ヨガ30分。


今週読んだ本。

「間宮兄弟」

「スイート・リトル・ライズ」

「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」

「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」

「なつのひかり」

いずれも江國香織さん、再読。




1/15(土)

週末だ。

今週はいちにち、先頭に休みがあったせいで一週間が短い。

しかし夫は打ち合わせで午前中から仕事。

週末はうれしい。だけれども夫がいない週末はつまらない。

つまらないのだけれども、そんなことはいわない。

だからつまらないという気持ちだけがたまってしまう。

夫がいなくてもつまらなくなければいいのだろうけれども

ひとりの時間を楽しむ、ということそれとは次元が違う話だ。

ひとりも好きだし友だちといる時間も好きだけれども、夫とすごす時間は別。

だって夫といるといつだって楽しいのだから、いる予定のときにいないと、どうしたってつまらなくならないようになんてできないのだ。やれやれ。


つまらないですね~どうしましょうかねえ~と、

いうともなしにおなかの子に話しかけてみる。


午前中、ヨガ30分。


夕方、打ち合わせが終わった夫がいったん帰宅。

1時間ほどゆっくりとしてからフットサルへ出かけて行った。

フットサルでからだを動かすことは夫の心身のリセットになっている。

よい習慣だと思う。


私はいちにち、読書三昧。

背中が痛いのがつらいところだ。

メロンパンナは元気に暴れている。


ローマの友だちからメール。

娘ちゃんがプレゼントした苺のパーカを毎日来て保育園に通っているそうだ。

よほど気に入ったみたい、ありがとうという内容。

子どもってこういう極端なところ・・・気に入ってしまうとずうっと離さない、というような・・・があるなあ。かわいらしい。

夫にこの話をすると、かわいらしいなあといって笑った。

足元が冷たいので今日から足元をあたためるための道具を導入。

お湯を入れるものではなく、電子レンジであたためてつかうもの。

朝までずうっとあたたかい。重宝できそうだ。



1/16(日)

いい天気。

寒いけれども東京の冬の、からりとした青空。

日本のあちらこちらが大寒波に見舞われ、大雪が降っている、なんて想像できないくらいの。


午前中、ヨガ30分。


朝ごはん、夫と一緒にたくさん食べたのでおなかが空かないかな?と思っていたのだが

夫はお昼すぎにはおなかが空いてきたという。健康的だなあ。

どちらかがあまりおなかが空いていなくてどちらかがおなかが空いているとき、

私たちはよくお鮨を食べにいく。

夫はぱくぱくと食べ、夫が食べるものから少しだけつまむ。


さかこし珈琲店でお茶をしてから帰宅。


どうにも背中が痛いので、夫にマッサージをしてもらう。

とても気持ちがいい。

たまにお願いしてもいいかな?とたずねると、いつでもええで、という夫。ありがとう。


夜はハンバーグ。

夫はひき肉を出している時点から「今日夕飯なに?ハンバーグ?」ととても楽しみにしていて、

17時くらいから既に「夕飯何時から?」などといっている。

夫は私がつくるもののなかではハンバーグがとても好きなもののひとつ。

お手製のソースをいつもこれはうまいとほめてくれる。

つわり開始以来つくっていなかったメニュなので

ものすごーく久しぶり。

久しぶりやーといって喜んで大量に食べていた。

余ったら明日の朝、パンにはさんで食べようと思っていたのだが全然余らず。


お風呂上がりに、夫にパジャマをめくってはだかのおなかを見せたら、

またお腹、出てきたで!ロボタンみたい!!、と笑っている。

ロボタンってなあに?と思いつつなんとなく想像はつくので私も笑ってしまった。

だって本当に、ロボタン(想像上)みたいなんだもの。


メロンパンナは今日も元気だ。



週末読んだ本。

「卵の緒」

「優しい音楽」

「幸福な食卓」

「温室デイズ」

「強運の持ち主」

すべて瀬尾まいこさんの本で、いずれも再読。

瀬尾さんの本は登場人物がとても魅力的。

あたたかいお風呂にゆっくりとつかっているような気持ちになる本が多いのも好きなところ。


しばらく前の話だけれども、年末に放映されて録画しておいた「戦場に音楽の架け橋を」見た。

指揮者の柳沢寿男さんの、コソボにおける取り組みの話。

長きにわたる民族紛争はとても根深い問題だ。

けれども。無理だ、解決できない、と決め付けるのではなく、自分にできる方法で取り組んでいく柳沢さんの志、すばらしいものだと思う。