2/21(月)
午前中、ヨガ60分。
昼間、打ち合わせで、高田馬場へ。
「愛川」で鰻を食べようと思ったら月曜日は定休日だったので、「パティオ」でハヤシライスをいただく。
いま読んでいる角田光代さんの「八日目の蝉」を、食後のお茶とともに読もうと思ってテーブルのうえに置いておいたら、マダムが「八日目の蝉、おもしろいわよね~」という。
私はまだ3分の2くらいしか読んでいないのだが、寝る間を惜しんで読みたいと思える久々の本だったので、
本当に!もうぜんぶ読まれたんですか?とたずねると、
読んだのではなくテレビドラマを見ていたのだとおっしゃる。
映画化されることは知っていたのだがテレビドラマにもなっていたのか!それは知らなかった。
檀れいさんが主演されていて、NHKで放送していたそうだ。
「八日目の蝉は確か空中庭園と同じ作者よね、あのひと、おもしろい本を書くわよね」などのほか、ひとしきりマダムは、あらすじがわかってしまう感想を述べられてから立ち去った。3分の2までのところにぎりぎりセーフな内容ではあったからよかったけど。
打ち合わせ後、喫茶店で勉強と読書の続き。
今日は夫の従妹のYが就職試験で上京してきていて、試験が終わったら会おうということになっている。
Yは数十人いるいとこたちのなかで、とても私に懐いてくれている子で、私もとてもかわいがっているのだ。
(といっても夫のいとこたちの多くは私より年上なのだが)
いまは地元の京都で保育士をしているが、4月から東京で同じく保育士の仕事をしたいということで就職活動をしていた。
夫も時間があえば一緒にお茶でも飲もう!といっていたら、ちょうど夫の仕事と仕事のあいまのエアポケットのような時間にはまり、3人でお茶をした。
今日、二度目の「パティオ」である。
Yはめでたいことに第一志望の園に合格。
今日実技試験で、試験のあとにすぐに合格です、といわれたそうだ。
園の教育方針がとても気に入っているといっていたし、希望していた正社員としての採用(珍しいらしい)だとのことで、ほうっとする。
しばらくYと夫と3人で話し、夫が仕事に戻ってから2人でまたしばらく話す。
Yは喜びではちきれそうで、ほっぺたをつやつやと薔薇色に光らせていて、
ああもう20年近く前になるのだが、大学に受かって上京してくるときのわくわくした気持ちを思い出した。
懐かしい気持ち。
東京駅に行くYと別れて帰宅。
夜、ウォーキング1時間、ヨガ30分。
ちびちび、とても元気だ。
2/22(火)
疲れがたまっているらしく、眠い。
ここのところちびちびが騒ぐせいもあり、夜、よく眠れない。
夫の帰宅が遅いことも相まって、睡眠時間がきちんととれていないのだ。
出かけようと思っていたのだが、午前中、どうにも睡魔が襲ってきて3時間も眠ってしまった。
お腹も張り、からだがとても重く感じられる。
そんななかでもちびちびが元気いっぱいなのが救いだ。
明日は妊婦健診。
楽しみだ。
いつもは夜行くウォーキング、今日は明るいうちに済ませる。
夜、ヨガ90分。
2/23(水)
朝から妊婦健診。
夫とともにいえを出て、夫に途中まで送ってもらい、夫は事務所へ。
なにか気になることある?とセンセイに聞かれ、
皮膚炎がひどいことと、便秘と、おなかが張ることなどを伝える。
いずれも「妊婦によくありがち」なことだ。
ちびちび、とても大きくなっていた。
既に1100グラムを超えている。
許容範囲だけどね、とはいわれたけど、標準よりはけっこう大きいらしい。
妊娠糖尿病、などではないので、夫が大きいからかな~などとまだ気楽に構えている。
(夫も俺が大きいからな~などといっている)
しかし出産までにはできればちょっとちいさめになってくれたほうが助かるんだけど。
前回の検診では「ほぼ間違いなく男子」だったのが、「絶対に男子」ということもわかった。
証拠物について、モニターで説明を受ける。
担当医のおじいちゃん先生は「私の趣味はねえ、男の子の場合、"袋"の大きさを測定することなんですねえ」と穏やかにほほ笑みながら、本当によいしょ、とかいいながら計測されて、
えええ~なんですかそれ?といって爆笑すると(先生は、あ、でも、ペニスのほうではないですよ、袋のほうですよ、といいわけっぽくいっていたけれど、いいわけする必要があるのだろうか?)、
助産師さんも「先生、またあ」なんていって笑っていた。
で、袋の大きさは正常範囲ですか?と笑いながらきくと、まあこれはあんまり関係ないです、と先生。
単なるウケねらいなのか?おもしろいひともいるものだ。
検診後、夫に電話。
やっぱり男の子だったよ、というと、そうか~と夫。
あとは?大丈夫やった?と心配そうにたずねるので、ほかは母子ともに順調であること、標準より大きい赤ちゃんであることなどを伝える。
オモニと姉にもメール。
健診が早めに終わったので、四谷に移動して「ティーヌン」でトムヤムヌードルを食べる。
後輩がセンレクがいいですよ、とすすめてくれていて、どれどれ、と思ったら、いつも自分が食べているのはセンレクだった。ああ満足した。
御苑まで歩こうかなと思い立ち、途中、キムチを買い(これが四谷に行った本当の目的)、新宿御苑に寄って散歩をしてから、御苑内のレストランで読書と勉強をする。
御苑の梅が見ごろになってきていて、あちこちで写真撮影をしているひとたちがいた。
紀伊国屋に寄って本を買ってから帰宅。
帰宅後、ウォーキング1時間30分。
今日はちょっと食べすぎた気がしたのでたくさん歩いてみた。
夜、ヨガ30分。
疲れたのでストレッチヨガだけにする。
0時近くに夫が帰宅。
男子の証拠写真、見る?というと、見たいみたいと夫。
まずは手え洗ってからな、といいながら夫、急いで手を洗い、一緒に写真を見る。
今回もらってきた超音波写真(頭部や腹部など)を一式、説明しながら一緒に見る。
ちびちびがもっとずっと小さかったころは、この写真に全身がうつっていたのに、もうからだの一部分しかうつらない。
大きくなったなあ、と夫。本当にね、と私。
次回の妊婦健診からは2週間に1度になる。
いよいよ近づいてきたなあという感じ。
ちびちび、おなかをえぐるように蹴りを入れるのだがそれがとても痛い。
痛いよう~!とそのたびに一応、抗議をしている。
2/24(木)
午前中、ヨガ60分。
今日も朝から疲れている。
起きたところなのにおなかは張っているし。
どうして疲れていないのにおなかが張るんだろう?
夫を見送ったあと、30分くらいうとうとしてしまう。疲れやすいこのごろの私であるよ。
昼から銀座の鍼灸へ。
ああ今日も!S院長に素晴らしいテクニックを披露していただき、すっきりする。
本当にすっきりして、腰まわりと足のむくみがとれたせいか、履いていたものがゆるゆるになった。
S院長に、おなかが張るのは胎児の位置が悪いせい、といわれる。
食物繊維をきちんと摂取しているのに便が出ないことと共通しているので、
子宮全体をうえに上げていくこと、子宮に血液を循環させていくこと(私の場合は水分を適切なかたちで適切な時間帯にとること)というアドバイスを受ける。
私はからだに水分がたまらずに排出されてしまう体質だそうで、そういう場合は水のかたちではなく、この季節なら苺や蜜柑などの果物で摂取すること、また夜に果物をとること。
よく「朝の果物は金、夜の果物は銀」というけど、私は夜でいいんでしょうか?とたずねると、
私の場合はからだの冷え具合からして、夜の摂取のほうが向いている、どんなにからだにいいこと、あるいは悪いこととされていることでも、個人個人のからだは違うので、適切な方法や手段でとる必要があるから、といわれてとても納得した。
それから寝る前に牛乳をコップ半分だけ飲むこと。
または寝る前に林檎を食べるか、林檎を枕元に置いて寝ること。
これにより、睡眠を深くすることができるのだそうだ。
とにかく実践あるのみだ。次の回まで頑張ってくださいね、といわれ、ハイ!で次の回は2週間後ですよね、というと、いえ、次は3週間後がいいです、という。
ええー!3週間後ってそんなに開いてしまうんですか、私、来週だって来たいくらいなんですけど・・・と抗議すると、妊娠中期~後期のあたまにかけては3週間に1度がちょうどいいんです、からだが自分のちからだけでもとに戻りやすくなっているから、変に外圧をかけないほうがいいんですよ、とおっしゃられた。
それにしたってなんて良心的なのだろう。
では3週間、自分で頑張りますね!とお伝えして鍼灸院をあとにする。
ああもうほんっとうに、すっきりした。
夕方近くなっていたが、ランチがまだなので、「銀の塔」でシチューをいただく。
それから東京駅まで歩き、帰宅。
疲れが出たようなのでウォーキングは中止。
22時過ぎにお風呂に入っていると
なんと夫が帰ってきた。
こんなに早いのは数ヶ月ぶりだ。
うれしくてすぐにお風呂から出た。
夫は帰宅時に私がお風呂に入っているといつも必ず「ただいま」と「ゆっくりはいり?」とそとから声をかけてくれて、今日も「ゆっくりはいり?」といわれたんだけど。でも。
マッサージ、どうやった?とたずねる夫に、
S院長の凄腕の話をしたり、
早く帰ってこれたぶんだけゆっくりと話ができた。うれしい。
夜、ストレッチヨガだけ30分。
S院長のアドバイスどおり、夜に牛乳を飲んで苺を食べる。
2/25(金)
今日から27週。
昨日の鍼灸のよい影響がつづいていて、足も腰まわりもすっきりしている。
疲れもない。
ローマの友だちと、ここのところ子どもの名前と言語についての話を何度かメールでやりとりをしている。
友だちには3歳半の娘ちゃんがいて、私とほぼ同じころに息子が産まれるのだが、
名前の話題は、まあ、お互いに、どんな名前にする?というようなこと。
友だちの夫はベルギー産まれのフランス人(あれ?フランス産まれのベルギー人だったっけ?)で、友だちは日本人なので、お互いの合意として、フランス語と日本語での音の響きがおかしくないことと、あとは子どもが産まれた国にゆかりがありそうな名前、ということ。
娘ちゃんはハワイで産まれているのだけれども、確かにそれを見事にクリアした、かつとてもかわいらしくて素敵な名前である。
息子ちゃんはイタリアで産まれることになるので、現在、フランスっぽくて日本っぽくてイタリアっぽい名前をリストアップしているのだそうだ。
言語について、は、なかなか深刻な悩みだ。
友だちと夫はフランス語と日本語で話し、娘と夫はフランス語で話し、娘と彼女とは日本語とフランス語で話す。
娘はいまイタリアの現地保育園にも行っているので、そこではイタリア語を話す。
子どもの吸収力というのはすさまじく、どんどんイタリア語を憶えてくるし、親に伝えたいことで、それに該当するフランス語や日本語のボキャブラリがまだない!というときは、イタリア語で伝えようとする。
でも夫も友だちも、イタリア語はそんなに話せないので、娘がなにを伝えたいのかわからない。必死でなにかを訴えている娘の言葉をわかってあげられないのはもどかしい、という内容。
それとともに、彼女たち夫婦は仕事柄、数年単位で世界を転々としているのだけれども、ではこの先、娘の教育をどうしたらいいのか?・・・夫は現地校でいろいろな語学を修得させたいと思っているし、彼女は数年で異動するならたとえばアメリカやイギリスのインターナショナルスクールのような、世界で一貫したカリキュラムがあるところのほうがいいのか?と悩み始めている、そんな話。
私もまだ先のことだけれども、産まれてくる子どもに韓国語を教えるかどうかは悩ましいところだ。
教えるといっても私は話せないので、そうなると、どこかで教わらないといけない。
夫と私は日本語で会話をしているし、夫の実家に帰省するときも、単語は韓国語が混じるけれども会話じたいは日本語だ。
このままいくと、子どもは韓国語を話せないだろう。
でもそれでいいのか?父親のルーツである韓国という国の、言葉もまったくわからないままで?
言葉がわからない、というのは、単純に言葉がわからない、以上のことのように私は思ってしまう。
だから子どもは韓国語も話せるようになってほしいと思う。
夫は「別に日本におるんやから韓国語は必要ないで」といっているのだけれども。
まあこれじたいはまだずいぶんと先の話ではあるし、ローマの友だち曰く「ナオさんたちの場合は、子どもが自分が必要だと思った段階で韓国語を習えばいいんじゃないかな」・・・うーん確かにそうかも!・・・なのだが、とはいえそう遠くない将来に、自分たちのことをなんと呼ばせるか、ということは選択する必要がある。
生後1年そこそこの子どもにとっては、呼ぶか、ではなく呼ばせるか、になるだろう。
日本語だとお父さん、お母さん。韓国語だとアッパ、オンマ。パパママという選択肢もなくはない。うーん。
子どもが実際に話しだすのは1年先だけど、でも子どもに呼びかけるときには決めておきたい。
となるとあと数カ月のうちの決定だ。変更してもいいといえばいいけど。
先日の国籍問題と同じで、夫にも私にも、絶対にこちらにしよう!という強い意志がないことが決め手に欠ける週要因。うーん。
悩んでいること、現在3つ。
国籍、言語の習得、子どもの頃の両親の呼び方。
言語の習得以外は産まれる前には決めておかないといけないことだ。
午前中、ヨガ60分。
昼過ぎ、Sちゃんと会う。
前回の約束がSちゃん急病により延期になり、明日はどう?というメールが昨日きた。
ふたりの都合のいい時間をあわせ、ようやく会えることになった。
Sちゃんの次の予定にあわせて、吉祥寺で会うことに。
吉祥寺!3年ぶりくらいかも。
待ち合わせの前に少し時間があったので、旧伊勢丹の場所にあるコピなんとかいうショピングセンターに行く。
ベビー&キッズフロア、があるらしいのだ。
実際に行ってみると、デパートよりは少し安めのラインの服や靴や育児グッズの専門店などがいくつも入っていた。子どもを遊ばせる屋内広場のようなものやお弁当を食べられる屋外庭園や子どもも楽しいバイキングカフェや(食材もよいものを使っているらしい)もちろん授乳室なども併設されている。おかげで子連れの親や祖父母たちがわんさか。
こういうショッピングセンターが中野にあったらなあ!と思いながらいろいろ偵察。
とはいえ吉祥寺は中野から各駅停車で10分と少しで行けてしまったから近いといえば近いのか。
時間がきたのでSちゃんとの待ち合わせ先のカフェへ移動。
実はSちゃんにはまだ妊娠したことを告げていない。
それは、大きいおなかで会ってびっくりさせちゃうぞ!と思い続けていたから。
案内された席の関係で、お店に入ってきたSちゃんからは私のおなかが見えないのも好都合だ。
久しぶり~元気?のお決まりのあいさつのあと、飲み物を注文したり、Sちゃんが私の好物のバナナケーキを焼いてきてくれたのをもらったりと(Sちゃんは私が好きなのを知っているのでいつも焼いてきてくれる)したあとに、
実はさー、ちょっと報告があって。
と切り出すと、え、なに?なんかあったん?とすごく深刻そうに眉をひそめる。
ので。じゃじゃーん、と立ちあがると、うわああああああ!!!!!ナオちゃ~~~~~ん!!!!!!とめちゃくちゃ喜んでくれた。
いろいろな話しをする。
Sちゃんの仕事のことや近況、私の妊娠とつわり体験。などなど。
Sちゃんの今年のキーワードは「感性に基づく」だそうで、ナオちゃんて感性で判断したり選択するひとでしょ(そのとおりです)、あーやっぱり会ってよかった!と数時間の再会のあいだに何度もいわれ、がんばるぞーといって次のアポイント先に向かっていった。
Sちゃんが元気になってよかったし、私もSちゃんと会うといつも視界が開けたような気持ちになる。
次に会えるのはいつだろうか。
会えても会えなくても、こういう友だちがいることはうれしいことだ。
夜は親友と食事。
彼女と会うのも気がつけばずいぶんと久しぶりだ。
たぶん去年の梅雨の季節のころから会っていない。
ぷりっぷりの魚が食べたい!という私のリクエストにこたえ、鰤のしゃぶしゃぶなるものを予約しておいてくれた。
はじめて食べたが、とてもとても!おいしかった。ありがとう。
かわいらしいくまの顔のスタイとこれまたものすごーくかわいらしい新生児の靴下、それからお産にまつわる本をプレゼントしてくれた。
スタイと靴下、あまりにもあまりにも!かわいらしくてとてもうれしくなる。
忙しいなか、素敵なこころづかい。ありがとう。
去年一年間、とてもいろいろなことがあった友だち。
気を張ったりすることも多いだろう。
そうして彼女の場合、気を張っていますと悟られないようにしなくてはならない状況がほとんどのように思う。
仕事もますます忙しくなっているようだし無理をせずにいてほしいと思う。
たまにはゆっくりとなにもしないでいる時間がとれていることを祈る。
夫にタクシーで帰ってき?といわれていたこともあり、
友だちに見送られながらタクシーで帰宅。
元気してはった?と友だちと会ったことがある夫。
元気だったよ、忙しそうだけど。といいつつ、いただいたプレゼントを見せると、
めっちゃかわいいやん!と喜んでいた。
そうして、子どもの足ってほんまちっちゃいんやなあ、なんやおもちゃみたいや、としみじみと靴下を手に取ったり眺めたりしていた。
明日の夜は元同期の親友たちと食事だ。
たいせつな友だちとの邂逅がたてつづいていてとてもうれしい。
(といっても明日で終わりだけど)
体重を増やさずに友だちと会うのはしかし至難の業だ。
今週読んだ本。
角田光代さん「八日目の蝉」
益田ミリさん「上京十年」「最初の、ひとくち」
滝羽麻子さん「うさぎパン」