簡易NASの機能について、引き続き解説を補充する。

 

無線LANルーターを再起動させると、動的IPの場合はIPアドレスが変更になってしまう。そうすると、そのたびにネットワークドライブのIPアドレスについても、手動で変更しなければならなかった。

 

デバイスは熱を持つものなので、必要に応じて再起動させることは、極めて重要である。優れたパフォーマンスを維持するためには必要不可欠だ。もちろん本機においても、定期的に再起動の時間設定をすることができる。

 

簡易NASのIPアドレスの再設定は、やむを得ないものとこれまで考えていた。しかし、いろいろ調べた結果、ちょっと大げさかもしれないが、IPアドレスの再設定をしなくてすむ方法を、いよいよ本ブログで紹介できるようになった。

 

それが、Windows用のsambaであった。よくSMBとか聞いたことがある程度で、これまできちんと理解していなかったのである。

 

参考にしたのはこちらのページ

 

 

 

 

 

samba(SMB)を有効にすればいいのか。なるほど。

 

「TP-SHARE」という名称でネットワークにログオンできるので、IPアドレスが変更になっても大丈夫。何度か再起動したところ、IPアドレスは変わるものの、ぜんぜん問題がなかった。これで一つ手間が省けた。

 

続いて、スマホからも「TP-SHARE」を使って、簡易NASにログオンできるようにしたい。なお、ソフトウエアについてはメーカー非対応なので、各自で検証されたい。

 

iPhoneについては事例を探したところ、メーカーの米国サイトに参考例が記載されていた。

 

 

 

 

この記事によると、サードパーティーの「ES file explorer」の使用を薦めている。日本語版はあるのかどうかApp Storeで探したところ、見つかった。

 

アプリ下部の「サービス」から接続すると「TP-SHARE」が見つかり、無事接続できた。写真を見る分には良いのだが、たとえばWordは閲覧のみで、これを編集するなら「ファイル」等別のアプリに飛ばすしかない。

 

以上、駆け足であるが、7回にわけて本機の検証を行った。

 

本機は高いスペックのモデルであり、最大6.0Gbps(4804Mbps + 1148Mbps)の速度を提供してくれる。またIPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応でもあり、筆者の環境では適わなかったが、ハイスペックのインターネット環境が整っているユーザーであれば失望することはなく、満足できるものと思う。縦置きにも対応できる設計でアンテナ内蔵、それでも高い性能が得られるところは評価できる。

 

今回、ファイル共有(簡易NAS)の設定や、Webの管理画面等、他のブロガーがあまりやらない方向性を中心に検証してみた。今回第7回目の記事においては、TP-SHAREの使い方を発見することができ、個人的には大きな収穫であった。

 

本機の機能は盛りだくさんなので、まだまだ引き出せていないことはたくさんある。その1つがVPNなのだが、これはうまくいったら面白いと思う。

 

ブルーレイレコーダーのアプリを使えば、スマホでテレビを見ることができる。これをVPNの機能に併せれば、たとえば「海外にいながらにして日本のテレビをリアルタイムで見る」といった事例も紹介できるだろう。これは自分自身の今後の長期的な課題として、日々研究していきたい。

 

これまでの拙宅では、IPアドレスで登録していると、再起動のために再設定が必要であった。一時は静的IPの導入を検討していた

 

SMBを有効にする

 

 

TP-SHAREを追加

 

 

エクスプローラーに表示され、簡易NASができるようになった

 

複数のPCで共有でき、Wordファイルを編集できる

 

ES File Explorer

 

利用可能デバイスに「TP-SHARE」が表示されている

 


フォルダにアクセスできた

 

画像閲覧ができた。ちなみにこの画像は、ミレニアム(2000年)に撮影した河口湖のラベンダーと富士山

 

Wordファイルはそのままだと閲覧しかできないので、ファイルで開けて編集した

 

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