8月30日と31日、韓国でIBBY(国際児童図書評議会)の2024年アジア太平洋地域大会が開催されるそうです
その中で、「Living in Harmony with our Planet (私たちの惑星で調和して生きる)」というテーマのディスプレイに、タイからは5冊の絵本が受け入れられたそうです。
ThaiBBYのFacebookページにあがっていましたので、調べてご紹介しますね。
まず、最初の画像、『4人のなかまと100本の木』
精力的に仕事をしていて、たくさんの国内の賞を受賞しているクリッサナー・ワチラワンカップルユニットの絵本です(このお二人についてはカテゴリーをつくっているのでご興味のある方はご参照ください)
2025年の良書賞3-5才部門最優秀賞『ローニン』や、
2024年IBBYオナーリストにタイから選定された『ナナ』の作者です。
『4人のなかま』はオンラインのブックショップの解説によると、「小ブタ、小トラ、子犬、こぐま」だそうで、シリーズもののようです。
この絵本は、この4人がブラザーベアに頼まれて、森に100本の木を運ぼうとする冒険物語だそうです。
続いて、『ミミズのおまつり』
タイの代表的絵本作家のひとり、チーワン・ウィサーサ先生の作品です。
チーワン先生については、「チーワン先生とプリーダー先生の絵本」というカテゴリーをつくっています。
この絵本は、読み聞かせページがあったので、内容がわかりました(公式かどうかわからないのでリンクははらないでおきます)
サルのおじさんのバナナ農園でバナナがとれて、そこでバナナのお菓子をつくって、子ザルたちや動物たちにふるまいます。
バナナの葉をつかって包んで蒸したり、揚げたり。バナナのココナツミルク煮(カノム・ブアッチー)もあります。
あつあつでいい匂い、みんなはごちそうでお祭りです。
みんなのお祭りが終わったら、バナナの皮やココナツの皮、ごみくずなどを今度は地中のミミズたちがいただきます。
ミミズたちにはごちそうで、ミミズのおまつりが始まった、という絵本です。
チーワン先生にしてはカラフルに塗り重ねられた、エリック・カールのような絵でちょっと異色です。
もう一冊、チーワン先生とお嬢さんのワードダーオさんの作品。
『北極星からの歌』
この絵本は、FaceBookにあらすじをあげている方がいましたので、紹介させてもらいます。
北極星とクジラのコンパスは仲良しで、コンパスはいつも北極星の歌を聴いていました。
ところがある日、コンパスのようすも海のようすもおかしくなりました・・・
この物語をチーワン先生が描こうと思ったのは、2018年5月にタイ南部のソンクラー県で起きたコビレゴンドウクジラの死という事件からだそうです。
その原因は、大量のプラスチックごみを食べてしまったことによるものでした。
この絵本は、そうした海洋プラスチック汚染について子どもたちに考えさせる絵本だそうです。
紹介ページを見た感じでは、わりと長そうな絵本でした
そしてこの方もタイの代表的絵本作家のおひとり、クルーク・ユンパン先生。
野間絵本原画コンクールで二回入賞され、タイ国内の賞も多数受賞しておられます。
シーナカリンウィロート大学で教鞭をとっておられたこともあり、チーワン先生やプリーダー先生の盟友でもあります。
『おじさんは木を植えるのがすき』
この絵本も、読み聞かせ動画がありました。
調子のよいかんたんな文で、木を植える喜びを表しています。
最後に『小さい小さい通り』
この絵本、実は『塩の話』と同じく、フォローしあっているブログ『今日も一歩の足あとを』のらくちゃんさんさんからお借りしています
今読み終わったところなので、清書をらくちゃんさんに見ていただいて、お許しあれば、このブログでもご紹介します。
小さい通りをわたろうとする、小さい生き物たち。
ところが小さい通りも、たくさんの乗り物が通ります。
生き物たちが安全に渡るにはどうしたらよいでしょう?
美しい絵の物語です。
このブログでお名前を出したタイの絵本作家さんたちの絵本で、日本語訳が出ているものをご紹介しておわります。