アダルトチルドレンの生きなおし心理学
心理カウンセラー

うえのゆり(ゆりちゃん)です。

 

 

アダルトチルドレンは、共依存になりやすい。といいますが、そもそも共依存ってなんでしょう。


「共依存」とは、相手との関係が壊れることが怖くて、その関係にどんなに問題があっても、離れることができない状態のことです。


自分に悪影響が出てしまうほどに、相手に依存してしまうことを指します。


自分と相手の「関係性」の問題と言われています。



例えば、いつも、子どもから褒められることや、認められることを求めるお母さん。褒めてもらえなかったら、イライラしたり、悲しんだりして、子どもを責める。
子どもはお母さんに嫌われたくないので、一生懸命、親の役を演じます。
お母さんは、子どもの行動をコントロールし、子どもは自分の気持ちを隅に追いやり、無視し、犠牲になっていきます。


「共依存」です。


例えば、パチンコに依存している人がいる。
パチンコに行くのを止めようとする家族を殴ってでも、出かけていきます。
いくつものパチンコ店を探し回り、家に帰るようにと怒鳴り、説得します。
近所にはこの問題を隠し「いつか変わってくれるはず」と言いながら、パチンコに依存している人を中心に、家族の生活が回っている。



これも「共依存」なんです。




精神療法家、メロディ・ビーティはこう定義しています。
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「もしだれかの誤った行動が、あなたの人生に影響を及ぼしていて、あなたがその人のしている悪いことをコントロールしなくてはならないと感じるなら、あなたは共依存です」
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(10代のセルフケア⑤わたしの家族はどこかへん?より引用)

共依存の人は、相手の問題を解決しようと頑張りますが、それが逆効果になっていて、相手の問題を増幅させてしまいます。
これを「イネイブリング」とも呼びます。



共依存の相手にイネイブリングしている人は、自分の人生を置き去りにして、相手に尽くしたり、相手をよくしようと自分を犠牲にするので、自分を見失います。



また、共依存の人は、自分で自分の人生をコントロールすることができない状況に慣れてしまい、自分が考えていることや、感じること、行動を相手の望むように変えていかざるを得ません。


そのため、自分のやりたいことや、仲良くしたい人、自分の夢も希望も、隅に押しやられて、自分の人生を共依存相手に捧げてしまいます。


私は、共依存は、究極の他人軸だと思います。



問題を助長している側の共依存の人が「共依存」から抜け出せるか。


ジム・マストリッチは、その段階を述べています。

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1.問題を認めないという態度をやめ、あなた自身、また愛する人への不満を認める。

2.自分が、どのようにして相手の問題のある行為を助けてしまっているかを知る。

3.あなたが、相手の行為を見ないふりをしたり、サポートしたりすると、どう感じるのかを見直す。

4.あなたは、そもそもなぜそのような行為をしてしまうのかについて、考えてみる。

5.相手との健全な関係を築く態度や行為を考え、具体的に練習してみる。
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(10代のセルフケア⑤わたしの家族はどこかへん?より引用)

自分はどうだろうか?と考えてみてください。



アダルトチルドレンが育つ機能不全家族。
日本の機能不全家族の割合は、8割を超えると言われています。



家族が機能している。ということに関しては、また違うときに書きます。


「機能不全家族」は関係がいびつなため「共依存」になりやすいリスクを抱えているのです。


また、大きな問題を抱えていない家庭でも、共依存は起こりえます。
家族の死や病気、長期にわたる闘病、金銭トラブルなど、大きなストレスがかかる状況が続くと、共依存的な行動をとるリスクが高まります。
 


ストレスにさらされ続けると、誰しもが「共依存」になりうる可能性があるのです。


あなたが悪いからでも、あなたがちゃんとできないからでもありません。
誰にでも起こりうるけど、アダルトチルドレンは「共依存」になりやすい家庭で育っているから、なりやすいんです。



そうである自分を責めないでいいですからね。



共依存は相手との関係性の問題です。



相手を変えようとするのではなく、自分が変わることで、「共依存」の状態を手放すことができます。


自分を後回しにせず、自分を第一に考え、自分の面倒は自分で見ることが大切です。



「共依存」のままでいいですか?
それとも、やめたいですか?
選ぶのは自分です。



自分が変わりたいと思うなら、変わる努力をするように。
「共依存」もやめたいと思うなら、やめる努力をする。
私はそのお手伝いができます。


自分が「どうしたいか」で決めてください。
自分が必要でないと感じていたら、変える必要はないんです。



「自分で決めて」と言われたら、突き放されたようで、悲しくなるかもしれません。


これから書くことは、今までとは、逆の考え方なので、信じられないかもしれませんが、「そうなのかな?」と受け止めてもらえると嬉しいです。


実は、突き放しているのではなく、信頼です。


「共依存」だと、自分は無力で、何も決められない。
そんな風に自分は力のない人間だと思い込んでしまいます。



本当はそうではないのです。
あなたには自分の人生をどう生きるかを決める力が、もともと備わっている。
私はそれを知っている、信じているから、「自分で決めてください」と言えるのです。


自分が何をしたいか。
誰と関わりたいか。
どう生きたいか。
未来をどう作っていきたいか。。。



あなたの心の中には決める力があります。
ちょっと弱ってしまっているから、わかりづらくなっているだけです。 



じっくり自分の気持ちを聞いてみて、考えてみてください。


もう一度、聞きます。
「共依存」のままでいいですか?
それとも、やめたいですか?


あ、できない自分を責めないで大丈夫(*´▽`*)
物事にはタイミングがあるし、新しいことにチャレンジするときは、心の準備もいりますので、責めるのではなく、自分の気持ちを見つけることに力を注いでみてくださいね。

そして、いつか、変わりたいと思ったときに、お手伝いができますように。