(動物嫌いのボクが…)猫たちと暮らす日記 -268ページ目

DVD「ある日どこかで」


ある日どこかで


Somewhere in Time
監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:リチャード・マシスン
音楽:ジョン・バリー

出演者
クリストファー・リーヴ、
ジェーン・シーモア
配給:日本ヘラルド映画
公開:1981年1月3日
上映時間:103分
製作国:アメリカ



「生涯でこんなに泣いた映画はありません。」
制作は30年近く前かぁ。今年3月にDVDが再発売され、久し振りに見た。

以前見たときは、映画ファンの間のカルト的な評判だけで映画館に足を運んだ。
当時、まだビデオは普及していない。
3番館と呼ばれる「格安!3本立て!」の映画館があった、
この映画、公開時は全くヒットしなかったが、
根強いファンがいて、ときおりどこかの3番館にかかった。
ボクが見たのは「大井武蔵野館」か「自由が丘武蔵野館」…。
いや「新宿パレス座」だったかも知れない。
新宿西口の、YAMADA電機の裏の通りに、かつて映画館があったのだ。
2本立てで料金は500円?じゃぁ併映作品は何だったのだろう?オールナイトだった気もする?
「まぁいいや。」

3番館のフィルムは、相当痛んでいる。“ロードショー”“2本立て興行”のヘビーローテーションをこなしたフィルムが3番館にやってくる。雨降りという傷がついてたり、コマが抜けていたりする。
ボクがこの映画を見たのは公開から10年くらい後である。
しかしこの「ある日どこかで」は綺麗だった。ロードショーは2週間で打ち切られたそうだ。恐らくそのまま、3番館を巡っていた。
「珍しいなぁ、綺麗なフィルムだなぁ。ロードショーみたいだなぁ。」と思った記憶がある。

この映画のジャンルは… SF・ファンタジー・ラブロマンスということになる。
主人公の青年の前に、ある日見知らぬ老婦人がやってくる。
懐中時計を手渡し、「Come Back To Me」と言って去っていく。
8年たち、主人公は売れっ子脚本家に。
泊まったホテルの資料室にあった1枚の女優の写真を見て大ファンになる。しかし聞くと68年前の写真。もっと調べるとあの時計をくれた老婦人とわかる。
想う一念、ついにタイムワープまでして、68年前の彼女に会いに行く。
…という話し。

筋だけたどると「あやしい映画だなぁ」。
やはりタイムワープには無理を感じる。
それはさておきタイムワープした青年が、やっと彼女に出会う。湖の畔を白いドレスで歩く女、追う青年、彼女は青年に気づき、足を止め振り返る、そしてそっと近寄る青年に「あなたなの?」と言う。言葉の意味はこの時まだ解らない。そのシーンがあんまり綺麗で胸を打つ。
そんなストレートに壺に入るシーンが、ラストまで次々と続く。

たいした役者もスタッフもいない。
主演は故クリストファー・リーヴ。このときスーパーマンの1作目が大ヒットした後。しかしスーパーマン役者にラブストーリーは誰も期待していない。
監督はヤノット・シュワルツ。有名なのは「JAWS2」くらいか。「刑事コジャック」や「刑事コロンボ」など監督してる。音楽はジョン・バリー …「007」で超有名。

ジョン・バリーの音楽は映画史に残る傑作と思う。それを効果的に使った監督の手腕も抜群に良い。クリストファー・リーヴは身体でかすぎるが好感持てる演技、女優役のジェーン・シーモアも品があって美しい。
細かい要素が積み重なって出来上がった「奇跡」のような作品。「誰かが作った」のではなく「天が与えてくれた」って感じ。
アメリカでも日本でも公開時大コケしたが、評判を呼んで、現在も根強い人気がある。日本にもアメリカにもこの映画の公式HPがあり、今だにちゃんと運営されている。

大林宣彦監督がこの映画の大ファンなのは有名な話しで、今思えば「時をかける少女」はこの作品のオマージュ的要素が強い。余談だが最近ヒットした「アニメ版時をかける少女」は大林映画のオマージュでもある。名作は連鎖していく。

「古くさく感じたらどうしよう」と不安を抱きながら今回再見した。けれどもやっぱり泣けた。しかも20年前と同じように泣けた。この映画今見ても大丈夫!凄い!安心した…。
綺麗でせつない恋愛映画が見たい方、ぜひどうぞ。

襲撃的月猫


狙う月


子猫「月(ルナ)」は居間の動物たちとすっかりなじみました。

遊び盛りのルナは誰彼かまわずじゃれつきます。他の娘たち(我が家の動物は全て雌なんです)はあまりのしつこさに辟易しています。ルナが近づくと皆そっと遠ざかります。
皆が遊んでくれないので、ルナは考えました。物陰にひっそり隠れ、気づかずに誰かやって来るのを息を殺して待ちます。そして気を抜いている娘を見つけると、物陰から飛び出して襲いかかります。襲われた方はあわてて対抗するのですが、ルナはそれが面白くて仕方ありません。
今日もルナの襲撃が続いています。


襲撃1


襲撃2


襲撃3


襲撃4


襲撃5


映画「ザ・マジックアワー」

マジック

ザ・マジックアワー


The Magic Hour
2008年:日本映画
監督・脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市、妻夫木聡、
   深津絵里、綾瀬はるか、
   西田敏行、小日向文世



映画への愛情を凄く感じるし、真摯さも一生懸命さもとても好感が持てる、つまらない話では絶対ないのだけれど…、スイマセン「まあまあ」でした。

ファーストシーン。ビリー・ワイルダーの映画のようなセットの街。ギャングがやってきて、ホテルに入っていく。カメラは階上の部屋へ移動。2階の窓辺では派手な女と男前がいちゃついている。……しかしこの二人が、恋人同士には全く見えず、かといって「俳優がやってる恋人同士ですよ」というハリウッド的お約束事にもなってない。「おしいなぁ~!」と感じる。…2階の部屋にギャングが押し入る、男前はあわてて窓から飛び降りる。女は悠然と煙草を吹かしている。…サイレント映画のコメディのような場面の流れ。よく考えてある、アイデアもいい、脚本もいい。でも「何か決定的に足りない」。それこそ「ビリー・ワイルダー監督ならどうしただろう?」と余計なことを考えてしまう。

「冒頭つかみそこなったけど、悪くはないぞ」と思って見ていると、同様のストレスが次々起こる。タイトル前だけでも、所々の画面構成、妻夫木と綾瀨の屋上シーンのカメラワーク、佐藤浩一登場の背景画の効果、さらにその背景が無くなった後の撮影所の群衆シーン。「おしいなぁ!」と感じる。以降プロローグの失敗が後を引く。埋め合わせが出来ぬまま、映画は終わってしまった。「きっとこんなイメージなんだろうな」と頭の中で補足する。各シーンを勝手に空想していくと、凄いコメディ映画が出来上がる。

とても良くできた物語。一生懸命、真摯。この映画に関わった方々のこの映画への愛情も感じる。一生懸命の映画はけなせない。もちろんそこそこ最後まで楽しめた。
しかし、もしかしたら「在りしハリウッド映画の楽しさを満載した傑作!」になったかもしれないのに、「普通に楽しめる映画」に収まってしまったことが悔しい。
三谷幸喜氏は、もの凄い脚本を書いたが、監督としてこの巨大な物語を作るには力不足だった。とても、とても残念。