杉本康紀です。
前々回 安心して失敗できる環境が大事だとお話しました。
似たようなお話になりますが
自律神経の観点から見てみます。
ポリヴェーガル理論というものがあります。
詳細は書籍やググってもらうと良いのですが
人が驚異を感じた時に2種類の反応があるというものです。
①闘争か闘争
②凍りつき・死んだふり
①の反応ができるうちはまだ黄色信号ですが
②の反応は、赤信号です。
勝てない、逃げられないと判断したとき
人はこれ以上苦しまないよう
シャットダウンします。
蛇に睨まれたカエルというやつですね。
人でいうと乖離(かいり)といって
心と体を切り離して無感覚になったり
ときには別人格を作り出し、ひどい目に会っているのは自分ではない
という反応をする場合もあるそうです。
書籍を読んで一番感銘を受けたのは
このような無気力・無感覚・虚脱な反応も
身を守るための最善手をとっているのだということ。
そう考えると、例えば
・痛みを感じないくらいの筋肉のコリ
・自分には変わることはできないという無力感
・失敗を過剰に恐れる気持ち
なども、その人なりの選択と捉えることができます。
ですが、トラウマ的な出来事のあとに
多くに人にとって、安全な刺激が
発作のトリガーになることがあります。
そのいわゆる条件反射的なパターンが
日常生活をしにくくしていることがあります。
また人は変化を嫌がります。
不満があっても、いよいよとならない限り
現状維持をしていたほうが安心と感じる本能的なパターンを誰しも持っています。
ちなみにこの不安というのは
内蔵感覚からくるもので、副交感神経の80%は迷走神経という内臓の働きを司る神経です。
しかも迷走神経の80%は感覚神経(内臓から脳に情報を送る)だそうです。
ホヤという消化管だけの生物から複雑なヒトまで共通したこの内臓のシステムは原始的なものなのでしょう。
消化管だけの生き物「ホヤ」
話がそれました。
違う結果を得るためには
今までと違うことを試さないといけません。
ですので、安心してトライできる環境というのが必要になってきます。
赤ちゃんがお母さんの見守る中、遊ぶように。
成果や効率を優先するのではなく
遊びゴコロをもって、心地よくできることから始めることで
新たな発想や思わぬ動きがでてきたりします。
正解を求めずに、いろいろやってみることで気づきがあり
違いが分かるようになっていきます。
そして、自ら学んで発展していくチカラが育っていきます。
これは子供だけではなく、成長する過程で学んだパターンに縛られている全ての大人にも当てはまります。
最近見た学び?の④段階というのがあるそうです。
変化をしなければ、安心ですが
変わるためにはそこから出る必要があるということのようです。
その冒険の後押しとして
失敗しても大丈夫という環境や
自分へのOKを出せると
変わっていくのだと思います。
さしせまった危険がなければ、楽しくゲーム感覚で取り組めるといいですね。
アインシュタイン「常識とは20歳までに集めた偏見のコレクションだ」
次回は体から迷走神経をリラックスさせる方法を紹介してみようと思います。
※うちでは
カイロプラクティック(神経・背骨・筋肉)
バイオメカニクス(生体力学・運動学)
古武術・東洋武術・東洋医学
を取り入れた
全身で呼吸して
呼吸を邪魔しない姿勢(身体の支え方)
重力を味方につけた移動(歩行・走行)
赤ちゃんの運動発達をやり直すプロセスで
自分でより洗練された動きを見つけ出す
モノサシ(感覚)を自分で育てられるようになる
そんなものを身に付けていただき
誰かに教えてもらう、治してもらう
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