シネマ歌舞伎 らくだ
松竹は映画だけでなく演劇の興行も手がけており・・・という説明は本来順序が逆なのだが、とにかく松竹の演劇興行の柱ともいえる歌舞伎の演目をシネマ歌舞伎と名付けて映画館で定期的に上映しています。シネマ歌舞伎は特別興行とのことで入場料は割引なしの2000円と割高なのだが、歌舞伎の敷居の高さやチケットをとる面倒臭さで興味はあるけど足を運んだ事が無い自分にとっては有り難い企画であります。ただ、歌舞伎ファンの年齢層の高さゆえ、映画といえどもレイトショーで上映してくれないので、映画は会社帰りに観る自分にとっては辛い所。
「らくだ」はもともとは古典落語で、ストーリーを説明しますと、貧乏長屋に住まう「らくだ」というあだ名の男がフグに当たって死んでしまうも貧乏ゆえに葬式が出せない。それを案じた兄貴分の半次が弔いの金の用立てのため、たまたま通りかかったクズ屋の久六に「大家が断ったら死人を運んでカンカンノウを踊らすと言え」と入れ知恵して無心に行かせてサア大変!というお話であります。
実はもう一方の「連獅子」目当てだったのですが、いやもう、面白すぎるわコレ。 腹を抱えて笑うとはこのことかと思った。歌舞伎がこんなスラプスティック・コメディ(というかドリフの「8時だよ全員集合」が一番似ている)までフィールドにしていたとは、ここまでやってしまうと吉本新喜劇の立場が無くなってしまうんじゃなかろうか?と要らぬ心配をしてしまう。半次役の坂東三津五郎が「俺ァもう・・息もたえだえ・・」と死体を放り投げたり、久六役の中村勘三郎が「上からババアが降って来る」のアドリブの間合いの良さなど、テンポのいい掛け合いも見所です。山ほど笑っているうちに、いつしか訪れる圧倒的な幸福感。ああ、ありがたやありがたや。
歌舞伎は江戸時代から連綿と続く伝統芸能であり、「連獅子」や「娘道成寺」など昔から脈々と受け継がれている演目もある一方、そこに捕われない、現代の人間が観てしっかり面白い芝居も数多く、観客を楽しませる上で型にとらわれない柔軟さが今でも鮮度を保っている所以ではないかと思います。
こんな人にオススメ:もしも「歌舞伎って退屈なんじゃないの?」と誤解しているのなら、「らくだ」を是非。
「らくだ」はもともとは古典落語で、ストーリーを説明しますと、貧乏長屋に住まう「らくだ」というあだ名の男がフグに当たって死んでしまうも貧乏ゆえに葬式が出せない。それを案じた兄貴分の半次が弔いの金の用立てのため、たまたま通りかかったクズ屋の久六に「大家が断ったら死人を運んでカンカンノウを踊らすと言え」と入れ知恵して無心に行かせてサア大変!というお話であります。
実はもう一方の「連獅子」目当てだったのですが、いやもう、面白すぎるわコレ。 腹を抱えて笑うとはこのことかと思った。歌舞伎がこんなスラプスティック・コメディ(というかドリフの「8時だよ全員集合」が一番似ている)までフィールドにしていたとは、ここまでやってしまうと吉本新喜劇の立場が無くなってしまうんじゃなかろうか?と要らぬ心配をしてしまう。半次役の坂東三津五郎が「俺ァもう・・息もたえだえ・・」と死体を放り投げたり、久六役の中村勘三郎が「上からババアが降って来る」のアドリブの間合いの良さなど、テンポのいい掛け合いも見所です。山ほど笑っているうちに、いつしか訪れる圧倒的な幸福感。ああ、ありがたやありがたや。
歌舞伎は江戸時代から連綿と続く伝統芸能であり、「連獅子」や「娘道成寺」など昔から脈々と受け継がれている演目もある一方、そこに捕われない、現代の人間が観てしっかり面白い芝居も数多く、観客を楽しませる上で型にとらわれない柔軟さが今でも鮮度を保っている所以ではないかと思います。
こんな人にオススメ:もしも「歌舞伎って退屈なんじゃないの?」と誤解しているのなら、「らくだ」を是非。
オニオングラタンスープ
DSのレシピソフトの中から実際に作ってみるシリーズ。9回目は「世界のお料理ナビ」からオニオングラタンスープを作りました。
タマネギは以前キッシュを作ったときに家にある分を全部炒めて、キッシュに使った残りを冷凍しておきました。30分以上炒め続けるので1個炒めるのも10個炒めるのも手間は同じ、いや10個はさすがに多いですが、中ぶりの中華鍋ならば5くらいは一緒に炒めておきたいところ。
後で使う分を、タマネギ1個分くらいの分量で冷凍しておけば、いつか「ああ、俺には今、炒めたタマネギがあるんだ~」と心強く幸せな気分になること請け合い。ホントです。
DSのレシピでは一人前あたりタマネギ半分とありますが、ここはリッチに一個分は使いたい所。オニオングラタンスープはスープを飲むのではなく、タマネギをマカロニのように食らう料理だと思っております。主役はあくまでもタマネギなので、タマネギさえ根気よく炒めておけば、スープに添えるパンは食パン、チーズは電子レンジでチンして溶かすという横着も可。それ、グラタンちゃうやんというツッコミはスルーします。

つゆだくの高野豆腐みたいですが、これはオニオングラタンスープです。
タマネギは以前キッシュを作ったときに家にある分を全部炒めて、キッシュに使った残りを冷凍しておきました。30分以上炒め続けるので1個炒めるのも10個炒めるのも手間は同じ、いや10個はさすがに多いですが、中ぶりの中華鍋ならば5くらいは一緒に炒めておきたいところ。
後で使う分を、タマネギ1個分くらいの分量で冷凍しておけば、いつか「ああ、俺には今、炒めたタマネギがあるんだ~」と心強く幸せな気分になること請け合い。ホントです。
DSのレシピでは一人前あたりタマネギ半分とありますが、ここはリッチに一個分は使いたい所。オニオングラタンスープはスープを飲むのではなく、タマネギをマカロニのように食らう料理だと思っております。主役はあくまでもタマネギなので、タマネギさえ根気よく炒めておけば、スープに添えるパンは食パン、チーズは電子レンジでチンして溶かすという横着も可。それ、グラタンちゃうやんというツッコミはスルーします。

つゆだくの高野豆腐みたいですが、これはオニオングラタンスープです。
ダウト -あるカトリック学校で-
この映画で神父と生徒との不適切な関係を糾弾するのがゴキゴキモードのメリル・ストリープなのはいいとして、糾弾されるほうがフィリップ・シーモア・ホフマンってのが頂けない。こんな、誰が見ても変態にしか見えない男では、観客としては「やっぱりこの白ブタがホントに手を出したんじゃねーの?」と思ってしまう。その「見た目が怪しいから有罪」って偏見が映画のラストとホントに一致しちゃあ・・・この映画のテーマって「人は見た目が大事」だったっけ?という気になってしまう。ちなみに映画では最後まで真相は明かされません。
「ダウト」は本年度のアカデミー賞でメリル・ストリープの主演女優賞はもとより、フィリップ・シーモア・ホフマンの助演男優賞、そしてエイミー・アダムスとヴィオラ・デイヴィスのダブル助演女優賞とやたらと候補に挙っており、個人的に1本の映画で二人も助演女優賞の候補になっているのがインパクトが多きかった。こういうのもアリだったのか。映画を観ると、確かにこれらのキャストが順列組み合わせ的に濃ゆい掛け合いを繰り広げており、時折カメラも斜めになったりして不安定さをあおって、どこを切っても緊迫感に満ちている。
ストーリーは非常に一貫していて、冒頭のフィリマンの「不安は人々の絆となる」という説教に疑念を抱いたストリープが、最後にはその底にある欺瞞を暴くという話であります。けれども、その疑念は若いシスターであるエイミー・アダムスや問題の生徒の母親であるヴィオラ・デイヴィスにも広まっていき、やがては他の生徒にも不穏な空気として伝わってしまう。それは同時にストリープ本人をもさいなんでゆき、最後には彼女の心には抱いた疑念と同じ大きさの空洞だけが残ってしまった。この映画はあくまで疑念(=確証のない確信)そのものを表現しているのだろう。疑念を持つ事の是非や真実はどうかといった二次的なものには一切触れていない。
役者の演技が映画を支えるという意味では、「ダウト」も「オーストラリア」も同じなのだけれど、「ダウト」は役者の力量で、「オーストラリア」はスターの魅力でと、その仕事ぶりは面白いほど真逆になっている。個人的には演劇的な面白さを映画に持ち込んだ「ダウト」より、映画ならではのシーンにあふれた「オーストラリア」のほうが好ましく思えるのだけれど、色々な評判を見るとどうも少数派のようであります。最近難しい映画を毛嫌いする傾向があるのは、やっぱりオッサンになったせいなんだろうなあ。
こんな人にオススメ:役者の演技を心ゆくまで堪能したい方
「ダウト」は本年度のアカデミー賞でメリル・ストリープの主演女優賞はもとより、フィリップ・シーモア・ホフマンの助演男優賞、そしてエイミー・アダムスとヴィオラ・デイヴィスのダブル助演女優賞とやたらと候補に挙っており、個人的に1本の映画で二人も助演女優賞の候補になっているのがインパクトが多きかった。こういうのもアリだったのか。映画を観ると、確かにこれらのキャストが順列組み合わせ的に濃ゆい掛け合いを繰り広げており、時折カメラも斜めになったりして不安定さをあおって、どこを切っても緊迫感に満ちている。
ストーリーは非常に一貫していて、冒頭のフィリマンの「不安は人々の絆となる」という説教に疑念を抱いたストリープが、最後にはその底にある欺瞞を暴くという話であります。けれども、その疑念は若いシスターであるエイミー・アダムスや問題の生徒の母親であるヴィオラ・デイヴィスにも広まっていき、やがては他の生徒にも不穏な空気として伝わってしまう。それは同時にストリープ本人をもさいなんでゆき、最後には彼女の心には抱いた疑念と同じ大きさの空洞だけが残ってしまった。この映画はあくまで疑念(=確証のない確信)そのものを表現しているのだろう。疑念を持つ事の是非や真実はどうかといった二次的なものには一切触れていない。
役者の演技が映画を支えるという意味では、「ダウト」も「オーストラリア」も同じなのだけれど、「ダウト」は役者の力量で、「オーストラリア」はスターの魅力でと、その仕事ぶりは面白いほど真逆になっている。個人的には演劇的な面白さを映画に持ち込んだ「ダウト」より、映画ならではのシーンにあふれた「オーストラリア」のほうが好ましく思えるのだけれど、色々な評判を見るとどうも少数派のようであります。最近難しい映画を毛嫌いする傾向があるのは、やっぱりオッサンになったせいなんだろうなあ。
こんな人にオススメ:役者の演技を心ゆくまで堪能したい方
ビーフストロガノフ
DSのレシピソフトの中から実際に作ってみるシリーズ。8回目は「世界のお料理ナビ」からビーフストロガノフを作りました。
ビーフストロガノフ。強そうな料理である。ストロング金剛とガノンドロフ(ゼルダの伝説の大ボス)が合わさったような強靭さを感じさせる。個人的にこの料理は「舌平目のムニエル」と同じくらい、昔から名前だけは知っているものの一体どんな料理なのか全く知らない料理の二大巨頭でありました。今回作るまで、ビーフストロガノフはハヤシライスに近いものだと思っていましたが、味つけのベースがサワークリーム+牛乳+トマトピュレなので全く別ものでした。
初めて食べたビーフストロガノフの感想は、味は濃いものの、トマトピュレやサワークリームの酸味でそれほどクドさを感じさせず、カレーのように煮込む手間もないため、もっとメジャーな家庭料理になってもいいメニューだと思いました。そうでないのは多分サワークリームや牛肉など、割と値段が高めの食材が多いからだろうな。レシピでも牛肉はヒレブロック使用、サワークリームは200ccとなってますが、実際にはアメリカ牛の薄切り肉とサワークリーム1個(90cc)で作ってます。

思ったよりも手軽に作れました。
ビーフストロガノフ。強そうな料理である。ストロング金剛とガノンドロフ(ゼルダの伝説の大ボス)が合わさったような強靭さを感じさせる。個人的にこの料理は「舌平目のムニエル」と同じくらい、昔から名前だけは知っているものの一体どんな料理なのか全く知らない料理の二大巨頭でありました。今回作るまで、ビーフストロガノフはハヤシライスに近いものだと思っていましたが、味つけのベースがサワークリーム+牛乳+トマトピュレなので全く別ものでした。
初めて食べたビーフストロガノフの感想は、味は濃いものの、トマトピュレやサワークリームの酸味でそれほどクドさを感じさせず、カレーのように煮込む手間もないため、もっとメジャーな家庭料理になってもいいメニューだと思いました。そうでないのは多分サワークリームや牛肉など、割と値段が高めの食材が多いからだろうな。レシピでも牛肉はヒレブロック使用、サワークリームは200ccとなってますが、実際にはアメリカ牛の薄切り肉とサワークリーム1個(90cc)で作ってます。

思ったよりも手軽に作れました。
ナポレオンパイ
DSのレシピソフトの中から実際に作ってみるシリーズ。7回目は「まるごと帝国ホテル」からナポレオンパイを作りました。ナポレオンパイといえばマキシム・ド・パリ、マキシムといえばバブル時代にもてはやされたレストランで、割と貧乏な大学生だった自分にとって一番当時の時流っぽい行動が、年に1回マキシムでナポレオンパイを買っていたこと・・・くらい。なので、いまでもナポレオンパイといえば大御馳走の高級菓子というイメージがあります。今ではミルフィーユという一般的な名前にしているようですが、やっぱり「ナポレオンパイ」という名前のほうが思い入れが深いです。
今回作るにあたっては、パイは冷凍パイシートを使いました。何となれば、家のオーブンに天板がついておらず、ターンテーブルではパイが丸テーブルに入りきらなかったのだ。しかしパイ生地で手を抜いてしまうと後はパイと苺とクリームを重ねるだけという、高級菓子のイメージからほど遠い簡単さ。

調子に乗ってクリーム2段重ねにしています。
これだけではナンなので、今回は自己流のカスタードクリームの作り方を紹介します。
材料: 卵黄 1個
薄力粉 大さじ1
砂糖 大さじ2
牛乳 100cc
バニラエッセンス 少々
上記の材料を基本にして、あとは必要な分だけ倍数にして作ります。今回のナポレオンパイでは3倍使ってます。

バニラエッセンス以外の材料をボールに入れて中火にかける。

泡立て器ですくうとトロリと流れるくらいまで必死にかき混ぜる。
ボールを使うのは、鍋だと縁にたまったクリームが焦げやすくなるからで、ボールをつかむための軍手(二重を推奨)が必須です。火が入ってくると小麦粉の粘りでモッタリしてきますが、ある程度まで火が通ると小麦粉のコシが切れてサラっとした感じに変わるので、そうなったら火を止めてバニラエッセンスを加えます。
冷めたところでラップで包み、一晩冷蔵庫に置いて出来上がりです。ただし、そのままでは固まった状態なので、使う前になめらかにするために裏ごしします。クレームディプロマットにする場合は、これに8分立てした生クリームを少しずつ、緩くならない程度まで混ぜていきます。
こうやって文章にすると、なんかスゲー手間かけてる気がする。

トップのデコレーションは娘がやりました。
クリームもパイも苺も全部美味しかったのですが、クリームが多過ぎたせいでナイフで切ったら案の定パイが崩壊してしまい、ワーテルローの戦いに倒れたナポレオンのような姿になってしまいました。やっぱり初めはキチンとレシピ通りに作るべきでした。
今回作るにあたっては、パイは冷凍パイシートを使いました。何となれば、家のオーブンに天板がついておらず、ターンテーブルではパイが丸テーブルに入りきらなかったのだ。しかしパイ生地で手を抜いてしまうと後はパイと苺とクリームを重ねるだけという、高級菓子のイメージからほど遠い簡単さ。

調子に乗ってクリーム2段重ねにしています。
これだけではナンなので、今回は自己流のカスタードクリームの作り方を紹介します。
材料: 卵黄 1個
薄力粉 大さじ1
砂糖 大さじ2
牛乳 100cc
バニラエッセンス 少々
上記の材料を基本にして、あとは必要な分だけ倍数にして作ります。今回のナポレオンパイでは3倍使ってます。

バニラエッセンス以外の材料をボールに入れて中火にかける。

泡立て器ですくうとトロリと流れるくらいまで必死にかき混ぜる。
ボールを使うのは、鍋だと縁にたまったクリームが焦げやすくなるからで、ボールをつかむための軍手(二重を推奨)が必須です。火が入ってくると小麦粉の粘りでモッタリしてきますが、ある程度まで火が通ると小麦粉のコシが切れてサラっとした感じに変わるので、そうなったら火を止めてバニラエッセンスを加えます。
冷めたところでラップで包み、一晩冷蔵庫に置いて出来上がりです。ただし、そのままでは固まった状態なので、使う前になめらかにするために裏ごしします。クレームディプロマットにする場合は、これに8分立てした生クリームを少しずつ、緩くならない程度まで混ぜていきます。
こうやって文章にすると、なんかスゲー手間かけてる気がする。

トップのデコレーションは娘がやりました。
クリームもパイも苺も全部美味しかったのですが、クリームが多過ぎたせいでナイフで切ったら案の定パイが崩壊してしまい、ワーテルローの戦いに倒れたナポレオンのような姿になってしまいました。やっぱり初めはキチンとレシピ通りに作るべきでした。