Dimashのことが もう少し分かるかも…なドラマ《我的阿勒泰》

 

 

中国で 今年5月に放送され ヒットしたドラマ《我的阿勒泰/私のアルタイ》(英語タイトルは “To the Wonder”)

 

中国の新疆ウイグル自治区のアルタイに居住する遊牧生活を送るカザフ族と、漢民族の女性3代家族(おばあちゃん、お母さん、主人公の娘)の生活を描いたドラマ。

全8話

 

全編 中国語とカザフ語で話し、BGMにはドンブラが流れ、Dimashも歌ったことがある <黒い瞳> が毎回いいところで流れる。↓

   

 

Dimashファンには 耳に馴染んでいるカザフ語もたくさん聞こえるし、“バタ” の儀式もあり、家では普通に子供がドンブラを弾いている。

見ていくうちにカザフ族のことが 分かってくる。

 

カザフ語で「愛している」という言葉の元々は、「私はあなたのことを見ていますよ」という意味なんだ とドラマの中で説明している。

そういう心からの言葉なんだ…と。

Dimashがカザフ語を教授

※下にこの時のビデオある時のブログ貼っとく※

 

Dimashに流れている時間の原因が分かる…かもしれないドラマ。

 

最終回では カザフ族の 主人公の男の子の決断に・・・涙する。

日本語のDVD ブルーレイが出ているそうなので、興味あれば是非。

 

iQIYI(爱奇艺)公式YouTube より 番組ダイジェスト ↓

   

 

     

 

 

制作したiQIYI(爱奇艺)サイト ↓ 1話と2話は 会員でなくても英語の字幕で観ることができるが、1話は主人公がやっと故郷のアルタイに帰って来たところで、カザフの人や風景はほとんどない。2話からたっぷりカザフ生活。

3話~最終話は予告編は観れる。

 

第1話 ↓ CMを何度かスキップする必要ある

 

第2話 ↓ 26:25 が特に面白い (お金がなくて買掛金を清算できないから と ラクダで支払いをするシーン)

 

 

このドラマを日本語で宣伝をしているX ↓

 

とりあえず今 ↑ のビデオが観れない場合は ↓ の主人公のカザフ青年役の于适 君がカザフ体験をしている ビデオで 少しでも カザフを感じてみては…。

 

    

 

 

 

主人公の カザフ青年を演じた 于适 君と、その兄嫁を演じた Alimaさんのインタビュー。

Alimaさんは 本当にアルタイ出身のカザフ族。興味深い内容なので日本語にしておく。

 

   

 

 

于适:このドラマでの生活は正に “理想の生活” で、何も望むことがないくらいに幸せな生活をしている感じ。

環境的にはすごく厳しいんだけれど、その中にも 湧き水のような清流があってね。

このドラマは まるで鏡で自分を見ているようでしたね。

このドラマにあるものは、まるで自分が やりたかった生活なんだって思えました。

 

Alima:美しいところですよ。とても癒されます。

最初にバハバ村に行った時、初日は機材の到着を待つ日で 仕事はなかったのですが、誰一人 自分の部屋に戻らず、宿舎の庭に座って ボーっとしたり、おしゃべりをしましたね。

草原や大自然を眺め 大自然の音を聴いていました。

 

于适:(この役の青年は)ガッチリとした容姿ですが、とても繊細な心の持ち主です。

それと同時にとてもしっかりとした気持ちを持ったカザフの少年。

子供の心を持ちながらも 本来の年齢(19~20歳)という若い年齢を超える強さも持っているんです。

カザフの子として 小さい頃から家庭における責任を負っています。

アルタイの土地が人々を素朴にするんだと思います。

都市に住む人間のように 複雑なことを考える ということがありません。

アルタイという環境がその人の気質を創り、生活における責任というものを負っていくのですが、素朴な心も養われるのです。

カザフの男はみんなドンブラを弾くのですが、(この役で)自分はギターを弾いたり、長髪の男は芸術家くらいしかいないのに、自分は長髪を通したりしました。

今の若者は少しずつそうやって変わっていく ということを表しました。

 

Alima:この役の人物 カザフ族の伝統的な女性だと思います。

労働に対して 決して文句は言いません。家事も全部きちんとこなします。

とても楽観的な女性です。

冬の辛い環境や 夏の(草原の)緑がとても美しい状態が そういう性格を形成したんだと思います。

 

于适:放牧は簡単そうに見えますが、すごく難しいんですよ。

風や太陽に晒されて 大変なんです。

それなのに 彼らは何故自由なのか? それは彼らの心がすごくシンプルだからです。

とてもピュアなんです。

 

Alima:ドラマのシーンで、漢民族のお母さんが羊を買いに行ったのですが、値段の交渉が決裂した後、売主の家で食事をすることになって 食卓に出てきたのが 交渉していた羊だったんですね。※これは面白いシーンだった※

商売は商売なんだけど、決裂した交渉相手を ちゃんともてなす というのがカザフ人なんです。

ドラマのセリフにもあったのですが、「我々カザフ族は 自分の財産の半分は 来客の為に残しておく」というのがあります。

ですから、カザフ族にとって “おもてなし” という言葉は “当たり前のこと” なんです

(都市生活者になったカザフ族も)遊牧生活をしていた時の習慣も残っています。

他のテントからやって来るのは長い道のりです。

そんな遠くからやって来てくれたのだから、家に入ってミルクティーを飲んで 食事をしてから帰っていってください、となるのです。

このような習慣は今でも引き継いでいるんです。

そういう良い血が流れているんです。

 

于适:上の年代の人達は 都市の生活には馴染まないようですが、若い世代の人達は 自分が演じたこのドラマの主人公のように 新しい文化を取り入れていこうとしています。

 

Alima:アルタイ地区は非常に大きな所です。

ドラマにもありますが、景色は美しいです。

生活面では、服装は玉ねぎのように重ね着をします。

山の生活では非常に寒いので、厚手のものを1着だけ着てもまだまだ寒いですから、少しずつ重ねて着ていきます。

熱くなったら一枚脱いで、寒かったら一枚足す…と言う風にね。

美味しいものは…羊・牛の肉はものすごくおいしいですよ。

現地の人間は みんな肉ばかり食べますね。

野菜もありますよ、無いわけではありませんけど、肉が本当に美味しいから(笑)

(アルタイに行ったら)お肉を食べることをお勧めしますね。

新彊は広大ですから、地区ごとにご当地料理があって どれも美味しいです。

手抓羊肉(手掴み羊肉)とか鶏肉の炒め物、ミルクティー、バルサックとか…。

カザフの朝食は体験して欲しいですね。

フレッシュミルクティーに揚げパンとか ミルクの薄皮とかを味わって下さい。

すっごく酸っぱいヨーグルトとかもありますよ。

最近のヨーグルトは改良されて それほど酸っぱくはないものもできましたしね。

ドラマにもありましたけど、(木の実?の)ガムとかね。

是非試してみてください。

 

カザフ料理のWikipedia ↓

 

手抓羊肉(手掴み羊肉)

 

 

 

※ カザフの酸っぱい食べ物は、Dimashも “ジャッキーチェンアクション映画ウィーク” に出演した時に、楽屋で林志炫(リンパパ)にカザフのお土産としてあげていたので、その時の様子は ↓※