ボーイフレンド(腐) | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!


tepoさんの5周年企画に参加中

気になる方は最初からお楽しみください。











♦️9




玄関の前には翔君。

背負われた背中の温かさと、あの時の気持ちを思い出してドキドキする俺。

どんな顔したらいいのかわかんないまま声をかけた。

「翔君いらっしゃい。…とりあえず入ってよ」

うんって頷いた翔君が玄関の中に入った時、ニノが走り寄ってきた。

「リーダー」

俺に抱きつきそうな勢いで近づいて来たニノを見て、目を丸くした翔君。

「あれ、ニノいたの?」

「あ...翔さん....」

「どうした?」

翔君を見て同じように目を丸くしたニノが、珍しく戸惑ったような顔をして下を向いた。

「ニノ....」

思わず漏れた声にパッと顔を上げて俺をじっと見つめてくる。
その茶色い目が、いつも涙に濡れてるみたいなその目がキラっと光って堪らない気持ちになった。

「俺....俺はリーダーが好きだよ。リーダーがたとえ翔さんのこと好きだとしても、それでも俺、リーダーを好きだから....だから....」

......え?
ニノ、今なんて言った?

いや、なんで翔君を好きって...。

ちょっと頭ん中フリーズしたみたいになって、
泣きそうな顔してるニノになんか言わなきゃいけないって分かるのに、どうしていいのかわかんなくなってた。

「智君?大丈夫?」

「あ...え、翔君...うん」

「返事、しないと。ニノ待ってるよ」

「あ...うん。そう、返事」

テンパってる俺を、隣で優しく見てくれる翔君。
その優しさはいつも俺を助けてくれた。

心が揺れるけど、ニノの声が耳に残ってる。

俺が翔君を好きだとしても好きだって、そんな告白されたことないよ。
確かに翔君に心は揺れたけど。

ぐるぐるの気持ちのまま目の前のニノを見る。

その茶色い目にはもうこぼれそうな雫が溜まってて、やっぱり可愛いと思った。

華奢な腰の横で、震えるほど握りしめてる手を取ってそっと抱き寄せた。

少し体温の低いニノの身体。
きゅっと抱きしめて、あぁこれだって思った。

ずっと埋まらなかった寂しさが埋まっていく。
俺、やっぱりニノのこと好きだ。


「ニノ...好きだ。俺、お前のこと好きだってやっと分かった。こんな言い方ズリいかもしんねぇけど、だけどお前のこと好きだから...信じて欲しい」

伝わった…のか?

ニノの目からぽろりと綺麗な雫が転がり落ちた。

小さな声で「本当に?」って聞いたニノ。

本当にって答えたら、頬を赤く染めてもっと小さな声で「俺のが好きだよ 」って、恥ずかしそうに言ったニノ。

身長差のほとんどないニノの柔らかい身体をぎゅっと抱きしめた俺に、ますます強く抱きついてきたニノ。

愛しくて、愛しくて、やっと分かったその気持ちと一緒に抱きしめた。


「んんっ」

嘘っぽい咳払いが聞こえて、ここが玄関で翔君の目の前だってことを思い出す。

あまりの恥ずかしさに顔が赤くなったのがわかる。
俺の顔の横のニノの耳も赤くなってる。

「お取り込み中ゴメンだけど、今日は帰らせてもらうね。2人でゆっくり話して」

翔君のちょっと笑ってるみたいな声に顔をあげると、すごく優しい顔で俺を見てる翔君と目が合った。

「良かったね、智君。ニノ、またな」

コクコクって俺の腕の中で頷いたニノが言う。

「翔さん、ありがとう」

俺も慌ててありがとって言って、サッと帰っていく翔君を見送った。

玄関のドアを背にもう一度ニノを抱きしめて、それから手をひいてリビングに入ると、ニノをソファーに座らせてその横に座る。

その白い頬を撫でると耳が赤く染まる。
いつも潤んでる目はキラキラした雫がいっぱいで、可愛くてたまんない。

「キスしたい」

「え?」

「してもいい?」

「それ、聞くの?」

「ダメ?」

「ダメなわけない。してよ....いっぱい」

恥ずかしそうな嬉しそうなその顔が、もうとにかく俺の胸をたまんなくさせて。
ぐっと抱き寄せてめちゃくちゃにキスした。

ニノの唇から苦しそうな息が漏れて、パッと離れた。

「リーダー」

小さく漏れた俺を呼ぶ声。

「それ、やめよ」

なんの事かわかんないって顔で俺を見るニノ。

「智」

「え?」

「リーダーじゃなくて、智」

「そういう事、言うんだ...」

「もうお前は俺のだろ?俺もお前のだから」

そう言うと、あの俺の大好きなはにかんだような子どもみたいな顔で笑った。
それからイタズラっ子な顔になって。

「和」

「え?」

「ニノは、メンバーでしょ?」

って、そう言った。


やっぱりニノだ。

いつだって俺を誰よりも喜ばせてくれて、安心させてくれて、幸せにしてくれるんだ。

俺の小さなワガママもこうやって当たり前みたいに受け入れて、それで楽しそうに幸せそうに笑ってくれるんだ。

「和、好きだ」

「うん。俺も」

「智、愛してるって言わないの?」

「バカなの?」

「バカじゃないわ」

「そのうちね」

笑いながらそう言う和の腰を抱き寄せて、チュッとキスして。
驚いたその顔、茶色い目を見ながら言った。

「一緒に暮らそう?」

「うん」

今度こそまん丸な目で俺を見て、はにかんだように笑った。

そんなニノが可愛くて、もう一度その唇にキスをした。











        Designed by 編集長



    おめでとうございます!

 Happy endです

 智は幸せになれました

 他の幸せも覗いてみますか?