「経済状況の好転を条件に」←デフレでも増税できるということ。これは無条件増税に等しい | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「経済状況の好転を条件に」←デフレでも増税できるということ。これは無条件増税に等しい

秘書です。
経済状況の好転を条件?
今のデフレ脱却が宣言できない中でも増税できるということ、すなわち、ほぼ無条件増税ということ。
こんなの条件とはいえないでしょう?


「経済の好転を条件に」…消費税法案に文言
読売新聞 3月21日(水)11時49分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120321-00000507-yom-pol 

民主党は21日、消費税率引き上げ関連法案について、景気弾力条項(付則18条)に「経済状況の好転を条件に」とする文言を盛り込むなどの修正案を固めた。

 同日午前、社会保障・税一体改革に関する党政策調査会合同会議の役員会を開き、大筋一致した。午後に改めて役員会を開いて修正案を決定し、夕方からの合同会議で示す。

 役員会には前原政調会長らが出席した。

 政府案にも「経済状況の好転」の文言はあるが、修正案では、引き上げの「条件」との位置付けを明確にすることで、増税反対派の理解を得る狙いがある。

 これに関連し、古川経済財政相は21日の閣議後の記者会見で、「(景気が持ち直している)今のトレンド(基調)がそのまま続いていくということであれば、そう判断していい」と述べ、税率引き上げ時点で経済状況の好転が期待できるとの見通しを示した。


今の経済状況であれば消費税率引き上げは可能=財務相
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201202220086.html

 [東京 22日 ロイター] 安住淳財務相は22日午後の衆議院予算委員会で、現在の経済状況であれば消費税率を引き上げることは可能だとの認識を示した。

 また、1%の物価上昇率にいかないと消費税率引き上げをやってはいけないということではない、と語った。

 自民党の田村憲久委員の質問に答えた。

 現在の経済状況でも消費税率引き上げは可能かとの質問に安住財務相は「リーンマンショックの後や東日本大震災の後のように著しい落ち込みでない今の時点なら、(消費税率の)引き上げは可能だと思う」と語った。

 さらに日銀が事実上の目標とする物価上昇率1%に乗せなくても消費税引き上げはあり得るかとの質問に「簡単に言うと答えはイエスだ。1%というのはわが国の今の経済状況の中にあっては、相当大変なことだ。1%にいかなければやってはならないということではないと思う」と語った。

 安住財務相は、経済状況の好転が消費税を含む税制抜本改革の条件となっていることについて「そういう状況が望ましいし、2014年、2015年は経済状況を好転させる姿勢を示している。その目標に向かってやっているということだ」と語った。

 (ロイター日本語ニュース 石田仁志;編集 田中志保)



2011-06-17 23:38:00
消費税の前提条件の「経済状況の好転」って何でしょう?
テーマ:秘書ひしょ
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10926563182.html

衆 - 内閣委員会 平成23年03月09日

○中川(秀)委員 ・・・ では、さらに伺いますが、あなたが増税のよりどころとする税法の附則百四条、これは、「法制上の措置を講ずる」とか、そういういろいろなことが書かれているところですが、「経済状況を好転させることを前提として、」と明記しております。この前提条件にはデフレの終結は含まれるのですか。

○与謝野国務大臣 百四条のお話だと思いますけれども、これは、デフレという言葉は使っておりません
 そこで、あの百四条に書いてある経済という言葉をどう解釈すべきかということで、今論文をつくっております。それは、消費税を増税した場合、消費者の心理に対する影響、消費者の行動に対する影響、マクロ経済的な影響、そういうものをすべて研究した上で、経済の回復を待ってということをどういうふうに解釈するかということは量的、質的に御提示できると思います。

○中川(秀)委員 あなたは、平成二十一年の一月二十六日の参議院の予算委員会、つまり一昨年の予算委員会ですが、経済状況の好転について、こう答えておられますね。当時は違うお立場ではいらっしゃったけれども。一説は潜在成長力を考えたらどうかとかいろいろな説があったけれども、やはり税制改正をするときはすぐれて総合的な政治判断、総合的な経済状況の判断によるということであって、細かい数字ももちろん必要ですけれども、この数字に依拠するというよりは政治としての大きな判断、これは景気回復であって消費税をお願いすることができるという政治的、経済的判断というものが基礎になっていると思っています、こう答えておられます。覚えておられると思います。
 この政治的判断、政治としての大きな判断というのは何なんでしょうか。今の御答弁なら、量としても、数字としても、経済状況の好転の基準というものを何か示せるという御答弁に聞こえましたが、前には違うことをお答えになっています。前の答弁だと、何の基準もなく、政治的状況を見てやってしまえということにとれますが、今の御答弁はちょっと違いますけれども、そこをはっきりしてください。

○与謝野国務大臣 最初の部分、よく聞こえなかったので、少し間違った答弁になるかもしれませんが。
 結局は、税をどうするかというのは、最終的には政治家の総合判断であると思っております。しかし、その総合的な判断をする前に、これは消費税に限らず、所得税、法人税等主要な税制を変えた場合国民の生活、国民の経済にどういう影響があるのかということはやはり分析、解析をしておかなければならないと思っております。
 したがいまして、今回も、税・社会保障一体改革を行うに当たっては、やはり、税が変化した場合、特に消費税が変化した場合国民の生活、経済にどういう影響を及ぼすかということは量的、質的に検討していかなければならない。しかし、税をどうするかということは、すぐれて政治の判断でございまして、最終的には、政治家の判断、決断によるものだと私は思っております。

○中川(秀)委員 それでは、ちょっと聞き方を国民生活へと変えますが、国民生活への影響を質的、量的に判断しなきゃいけないということですが、国民生活への影響を質的、量的にというのはもう一つイメージが、経済理論でいうとわかるようなわからないような説明なんですよ。大ざっぱ過ぎるんです。
 そこで、あなた自身が今までやったことの中で、もう少し具体的に、経済学として、経済政策として確認をさせていただきます。
 二十年の十二月の二十四日、つまり、もう三年前になりましょうか、あなたはまだ経済財政担当大臣でいらっしゃった。そのときに閣議決定をした中期プログラムがあります。持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた中期プログラム、これは大臣が担当されたものですよ。
 この中に「経済状況の好転後に実施する税制抜本改革の三原則」というのがうたわれています。御担当だったから覚えていると思いますが。これは、現在あなたが進めようとしている税制抜本改革の原則なんでしょうか。
 三原則の中の原則の二という中に、もっと経済政策そのもののコアのところなんですが、「改革の実施に当たっては、景気回復過程の状況と国際経済の動向等を見極め、潜在成長率の発揮が見込まれる段階に達しているかなどを判断基準」としているんです。原則の第二。これはあなたが直接担当されたんですよ。文書に書いているんですよ。
 ここにある「潜在成長率の発揮が見込まれる段階に達しているかなどを判断基準」、これは現在も有効な判断基準なのかどうか、これをお伺いします。

○与謝野国務大臣 もちろん、そうでございます。

○中川(秀)委員 これは今、明確な御答弁をいただいたと思います。
 では、当時の経済財政諮問会議、当時は経済財政諮問会議があったんですよ。担当大臣はあなたですね。この経済財政諮問会議で配付された中期プログラム関連経済財政諮問会議有識者議員提出資料等には、潜在成長率到達点という考え方が出ているんです。そして、この潜在成長率到達点というのは、デフレギャップが最大となる点と一致するんです。これも経済学の常識であります。そして、過去の平均値でずっと見ると、この一致点というのは景気の谷のちょうど一年後なんですよ。これは経済学を研究している人だったら皆わかることです。つまり、デフレギャップが最大でも増税できるということになるんです、理屈は。
 もう一回言いますと、さっきも、潜在成長率到達点というものが見込まれる、今度もそれは原則になるとおっしゃったが、その到達点というものは、デフレギャップが最大になる点と現実には一致するんです。しかも、それは大体景気の谷の一年後なんです。これは恐らく、私もここで言う以上は外の批判もちゃんと受ける覚悟で申し上げているから、経済学をやっている者ならわかります。そういうことになると、デフレギャップが最大でも増税できるということになります。
 そこでお尋ねですが、この潜在成長率到達点、これは税法の附則百四条にある経済状況の好転を判断する際の基準となるんでしょうか。

○与謝野国務大臣 政治の判断というのは、ある種の政治家の総合判断であって、税法、百四条の方は景気の回復を待ってと書いてありまして、どういう観点から判断されるんだろうと。
 これはやはり財政の状況あるいは税制の抜本改革が総合的に国民の生活や国民の経済にどのような影響を与えるかということを考えるので、余り、学問的な思考というよりは、実際上あるいは実務上の難しい判断であるけれども、判断として判断が存在するんだろうと私は思っております


○中川(秀)委員 二十年の十二月に担当大臣として閣議決定した中期プログラムに三原則を掲げて、「潜在成長率の発揮が見込まれる」、そういう判断基準までうたわれた。それは今度の判断基準にも有効な判断基準だと御答弁になった。しかし、詰めていくと、結局何だかわからない、そういう御答弁のような気がいたしますね。
 それでは、現在の景気の判断において、百四条に定める経済状況の好転の条件を満たしているとお考えですか、政治的な判断として。

○与謝野国務大臣 下振れリスクは多数存在いたしますが、ディフュージョンインデックスあるいはその他の経済統計を見てみますと、横ばいながら少しずつ明るい兆しが見えてきたというのが私の印象でございます。



2011-02-10 18:10:15
経済状況好転してます?:税制改正法付則104条の前提条件は崩れてませんか?
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10796477285.html

2011-02-16 11:49:38
経済状況好転?:トリッキーな解釈で「デフレ下の増税」をするのでしょう。
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10803006621.html

2011-06-17 23:38:00
消費税の前提条件の「経済状況の好転」って何でしょう?
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10926563182.html

2011-06-20 13:46:00
増税への執念?
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10929100968.html

2011-08-28 09:44:00
「経済状況の好転」=景気のどん底近辺です。ご用心
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10999997123.html


2011-08-18 20:09:00
「あまりにも来年、景気が悪かったら増税はできない」→税法附則104条「経済状況好転」との関係は」
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10990189870.html