排他的な? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

排他的な?

秘書です。政府・与党を代表する人の国際社会に向けた発信は、国民を代表するものです。だから、ボスは責任ある立場で発言するときは、いつも慎重で、緊張していました。

■小沢氏「排他的なキリスト教文明、欧米行き詰まる」
(11月10日21時26分朝日新聞)
 民主党の小沢一郎幹事長は10日、和歌山県高野町で記者団に「キリスト教もイスラム教も非常に排他的だ。その点仏教は非常に心の広い度量の大きい宗教、哲学だ」と語った。弘法大師以来の歴史がある高野山金剛峯寺を訪れ、高野山真言宗の松長有慶管長と会談の直後。仏教のありがたさを強調するあまり、脱線気味となった。
 来年にスイスで開かれる国際会議に松長管長が出席することから、「欧米人に仏教の神髄を説いてやるのは非常に意義がある。大変うれしい」。さらには「排他的なキリスト教を背景とした文明は今、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ」と文明論にまで言及した。(本田修一)

(VOあ)報道ベースですから真意はわかりません。言葉もすべてではないかもしれません。一般論ですが、仏教の寛容さを強調するときに他宗教を批判するのはよくありません。仏教の真意でもないでしょう。特定の宗教を「排他的」というレッテルをはること自体がすでに「排他的」であり、二項図式的です。それを政治家がすることは、政教分離の観点からも、慎重であるべきだと思います。また、欧米社会の行き詰まりを宗教を背景にした文明にもっていくことで、結果として、日本異質論が流布され、排除され、孤立していく原因にならなければいいのですが。それから、デフレから抜け出せない日本こそが行き詰っている、といわれたら・・・

■鳩山首相、人事官人事「大変優秀、適材だ」
(11月10日20時59分配信 産経新聞)
 【アフガン支援】
 --アフガニスタン支援で5年間で50億ドルと本日の閣僚委員会で決定されたと聞く。今回の支援を通じて、米国並びに世界にどのような意思を伝えたいか
 「私はやはり、今まで日本がアフガニスタンに支援してきた。かなりいい仕事をたくさんしてきました。そうであっても、テロは必ずしもなくなっていないどころか、むしろ今までの国際的ななかでのアフガニスタン全体の支援はうまくいっていたかどうかと。決してそうではなかったと思います」
 「それは、ある意味での軍事的な形での支援というものが、逆にですね、こういった泥沼化から解放される状況にはなってこなかったと。そう思います。ならばこそ、テロというものの根源をなくすための、日本の支援というものを強化すべきだ。そのことを国際社会にも訴えていきたいと思います」
 「確かに今日も、じゃぁ、アフガニスタンは安全なところはあるのか、みたいな議論がありました。だいぶ安全なところが狭まってきています。しかし、ないわけではありません
 「私どもがやれる仕事はまだまだあると。そのように思っておりまして、そのなかで、私どもとしてできる限りの支援を行うことによって、アフガニスタンの方々にもある意味で感謝をされながら、しかも、国際的な流れの中でね、日本がやってんだから、他の国も頑張ろうじゃないかということで、アフガンが本当によりよい方向に向けて、動ける環境をつくることに貢献したい。そう思っています」
 【行政刷新会議】
 --事業仕分けの対象のなかに、たとえば「思いやり予算」とか地方交付税も入っていて、閣議後の会見で担当大臣から慎重な対応を求めるような意見も出されていた。首相は徹底的な削減を指示しているが、首相の思いが各閣僚に必ずしも伝わってないとみることもできる。明日からの事業仕分けを前に、その点をどう考えるか
 「ある意味、政治的なメッセージを持っているようなことに対して、はたして447項目でしたか、その項目に入れるべきかどうかという議論が昨日もありました」
 「思いやり予算などは、そのことが入っていること自体が、政治的なメッセージになるんじゃないかという風に言われました。ただ、それは慎重に配慮するという必要もあるいはあるかもしれません」
 「しかし、まずは聖域なき見直しをしていく。結果としてやはり、削減できないという部分も、それはすべて全部削減できるという思いのなかで、必ずしも一つ一つの項目が決められているわけじゃない」
 「しかし、財源がご案内の通り厳しい状況の中で、やはり不要不急、あるいは無駄、民間でやるべきこと、地方がやるべきこと、そういったものを仕分けるべきじゃないかという思いをみんなが共有していることも事実だと思っていますから。そういう立場のなかでですね、皆が頑張っていこうという話だと私は理解をしておりまして、まずは聖域なき見直しをしっかりやろうじゃないかという意思は、みんな感じていると思います」
 【天下り人事】
 --今日、新しい人事官の所信聴取があった。繰り返しになるが、日本郵政の社長も副社長も官僚OBだ。そのことに対して民主党内からも批判が出ている。改めてこれでよいか
 「はい。すなわちこの人事官に関して申し上げれば、江利川(毅・前厚生労働次官)さんは大変優秀な方です。そして、まさに公務員制度改革をやらなきゃならない。人事院そのものの改廃まで導いて議論していかなきゃならない大変、大事な時期であります」
 「その時にですね、私はやはり、民間人だけではなかなかやりきれない。うまくやり込められてしまう可能性があるのではないか。むしろ中に精通している人がいるからこそ、公務員制度改革というものはできる。そのように思います。したがって私は適材だと思います」
 「それから、日本郵政の話も含めてだと思いますけれども、私はくどいようですけれども、これは長妻大臣も申しましたけれども、役所が役所の意思で自分たちのOBをうまいところに送り込んで、そしてそこにドンと必ずしも必要もないお金をつけてやると。こういう構造を、天下りあるいは天下り、わたりといって批判してきた。そういう構造では今回はないわけですから。そこのところは、皆様方にも、ご理解を願いたいと思います」

(VOあ)明らかに、現在、アフガニスタンで展開中の国際的な軍事活動を批判しています。これは米国批判にとどまらず、多くの国の努力を逆効果だったと日本の指導者がいっている、ということ?。孤立を恐れず、と?そして、わずかに残っている安全なところに民間人を出す、と。そして、天下りでは、民間人にはではできないという、民間人に排他的な「公共」の概念、そして、天下りの定義・・・。