キモノとビーズの小粋なカンケイ
着付講師Kaikoとビーズ作家NAGOMI の小粋なコラボ。
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Vol.93『自分養いの時間』

『自分養いの時間』
 木曜市は、県庁前の街路樹に沿ってポツポツと並ぶ、慎ましく、小さな、親しみのある市。数分あれば見て回れる程のよさで、すぐ近くに山内公由来の公園と神社があり、そこからじきに鏡川河川敷、というロケーション。
 シートと、紅茶かコーヒーを持参して、この市でパンやあん餅などを買い、河川敷に腰を下ろして、水鳥のショー(川面に反射する光や、風や鳥の移動によって起るさざ波のカタチを見てるだけでもいい)など眺めながらランチ。あるいは本を読むというのを『自分養いの時間』と名付けている。高知で実家との往復を続ける生活の、無駄に忙しいアタマを適度に鎮めてくれる時間です。
 その日は、カモたちの一斉潜水の様子が、燕尾服着たオジサンが水中で倒立をしているようなのが面白くて、携帯のカメラを向けていたら、大きなカメラをぶら下げたおじさん達が、いること、いること。何を狙っているのかと見れば、頭上には複数のトンビが旋回し、急降下しては狩りをしているのだった。
 きょうは本を読むどころじゃないぞ。トンビのアクロバティック飛行の方がすごい。着水時の音と水飛沫の派手なことといったら!
 入ったー出てきたー、わたしがたまたま見ていたトンビ、自分の体ほどのでっかい魚をくわえて華々しく水中から飛び出してきました。
 おおおおおー!
 なんだ、なんだ、とおじさんたち。
 狩り成功しましたよ!
 どこよ、どこよ、とおじさんたち。
 あっち、あっちと、指さす間に、トンビはもう小さくなっていて・・・。
 首が折れるほどのけぞってカメラを構えていたおじさんたちは、それが撮りたかったがやに~!!と悔しがりました。
 『自分養いの時間』史上、最高。ということで記録することにします。笑! 

 

ビーズとキモノの小粋なカンケイ

kaikoのキモノ便り~春付近~

春付近・・・更新が遅れたのをごまかした言葉。

妹が、95歳の祖母の羽織を帯に直し、なんと、自分で締めて病院へ見せに行きました。この一途さ、この行動力。

祖母は今、命のやりとりの時間に入っていて、でも、しっかりしていて、第一声は「地味な!」だったそう。

病室には一人しか入れないので、わたしも、祖母の羽織から帯にしたキハチ(トビかな)を写真で送って参加。

     看護師さんには「孫たちにとられてしもうた~」と祖母らしく自慢したそうです!

少しずつ、キモノお休み期間を返上中。友人たちや家族のおかげです!

 

 

vol92『友情出演』

『友情出演』
 3月3日、伊勢木綿に春らしい色の半幅帯など締めてみる。友情出演、ミモザ。
 ヘビイチゴと名付けられた帯留めは、宮崎にいるキモノの友から。ミモザもまた、この友のお家の庭からやってきた!

 ミモザの花言葉は何だっけ。「感謝」。春の贈り物にぴったり。なになに、「友情」という花言葉もあるのか!
 というわけで、この日のきものを選びました。

 伊勢木綿は、宮崎で暮らした頃に誂えたものだし、半幅帯も宮崎の織り元さんの手織り木綿で、彼女との思い出が詰まった、友つながりの取り合わせ。長きにわたる友情に感謝!
 「友情」の花を、このブログを見てくれる人たちへはもちろん、世界中に配り歩きたいような気持ちでニュースを見ています。大事な友人の暮らす場所を奪ったり、壊したいと思う人なんていない。ましてや、友人と戦いたい人などいるもんか。
 さておき、日本の、四国の、高知の、とある町のわたしは、きょうの平和に感謝して、ちらし寿司をつくる。

 夫が帰ったら、互いに盃を傾け、ほんのり桃のような頬になりたいわぁ・・・と思っていましたが、夫の帰りは10時を回り、仕事モードをひきずっているのか、たいそう不機嫌で、雛の夕餉は単なる摂取に終わってしまったのでした。
 それでも、せっかくだから!
 気乗りしない夫に、何枚か写真を撮ってもらったら、カメラ目線でニッタリと笑う画像はとてもお見せできるシロモノではなく・・・。アルコールなしで、桃のような頬も叶わなかったので、ミモザに友情出演してもらい、助けてもらったというわけなのでした。

 本日のおまけの画像は、高知の春の味覚。のれそれ。穴子の稚魚です。キモカワイイ?透明感のある美人さんたち、おいしいんです。

    

  

                                         

 

                                     

 

Vol.91 『春の足音は黄色い』

『春の足音は黄色い』

 今年は、町なかを、じわじわと黄色が浸食してゆくような春の印象です。
 去年の今頃を思えば、なんという違いか。母の病が癒えて、花木の色や匂いが甦ったかのよう。春の精気を、目や耳や鼻から、これ以上できないってくらい体の中に取り込もうと欲張る。自分も生き物の一部となって何も考えない。ただ、在る。みたいな境地。にはなりません(笑)!
 好きな黄色い花は何ですか。
 やっぱりロウバイ。静かに色を失っていくのが惜しくて、夜風に漂う満月ロウバイの香気をわざわざ嗅ぎに行ったり、落ちた花をお皿に浮かべてみたり(おいしそう)。

 水仙はあまり好きではないけど、あたたかい日向の香りを嗅ぐのは、土が太陽にぬくめられた匂いなのか。
 マンサク、サンシュユ。適度に隙間のある枝花が特に好き。花の形も好き。
 とすると、レンギョウ、ミモザなどは、かたまって見えるから景色を浸してゆくように思うのかしら。春を連れてきてくれる色だから、わたしも浸されて、埋もれたい。
 そういえば、福寿草祭りはコロナで中止になったなあ。
 たまには、家できもの着て、帰ってきた夫に「どうぞ」なんてお酌でもしてみるか。
 と、黄色い会津木綿を出してみる。帯は母がくれたイカット(インドネシアの絣)。常磐色の帯揚げ、香色の帯締め。アジアの手仕事の布をストールにして。

 いいねイイネと思いながら、またしても着ないで遊んだだけの2月26日。快晴。

           

 

 

 

 

 

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