名作コピーに学ぶ

共感を得るコトバとは

 

前回「知性」をテーマに書く中で

思い出したコピーがありました。

 

知性の差が顔に出るらしいよ……困ったね。

(新潮社/新潮文庫)

 

1978年の新潮文庫のコピーで

作者は、80年代の広告ブームを

牽引したコピーライター仲畑貴志さん。

 

広告史に残る名作コピー

と言われています。

 

広告には、アンニュイな

雰囲気を漂わせる

桃井かおりさんが

起用されていました。

 

「本を読んで教養を

 身に付けよう」

という下手すると

説教臭いコトバが

並びそうなテーマを、

 

当時「読書」とはちょっと

遠いイメージがあった

桃井かおりさんの

つぶやきコピーにすることで、

説得力を持たせています。

 

新人の頃、調べたことを

正しく書くことしか

できなかった私は、

このコピーを見て、

プロはこんなふうに

書くんだなとちょっと

落ち込みました。

 

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お説教じみた文章は嫌われる

 

正しいことを語っていても、

お説教じみた文章は読まれません。

 

WebやSNS上で、

社会的地位がある人や

専門性の高い人が

お説教じみたことを語っている

記事を結構見かけます。

 

最近は、専門性があるのか

ないのかわからない人の

高飛車な文章も目にします。

 

関係性が築けている人が読めば

違うかもしれませんが、

こうした文章は読後感が悪いです。

 

個人的には、

反論を受け付けない

姿勢が文章に見えて

コトバが乱暴に感じます。

 

物事にはさまざまな主張が

あって当然なので、

反論にも考慮した

文章のほうが読みやすい。

 

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想定される反論も

考慮して文章を書く

 

Webの文章は

PREP法で書くことを

推奨されています。

 

PREP法とは、

 

結論(Point)

理由(Reason)

具体例(Example)

結論(Point)

 

の順番で情報を伝える

文章構成ですが、

これに加えて

想定される反論に対する

答えを書いておくと親切です。

 

例えば

「認知してもらうためには

ブログを毎日書くべき」

という結論に対して、

 

「時間がない」

「ネタが続かない」

といった反論は想定できます。

 

それを先回りして

書いておくのです。

 

先に読者の課題の解決策を

提示して上げることで、

読者を行動に促せます。

 

そのとき、

使い勝手のいい

接続詞が「とはいえ」

 

「とはいえ」は、

それまで語った

内容を認めつつも

やや制限を与えたい

ときに使います。

 

次のような使い方。

  ↓

「認知してもらうために

ブログは毎日書くべきです。

とはいえ、時間がない人も

多いですよね。その場合は…」

 

読者に寄り添った文章は

共感が得られます。

 

ちなみに「しかし」や「でも」は、

先に語った内容を認める

ニュアンスが薄れてしまいます。

 

接続詞って奥深いんですよね。

 

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まとめると…

 

お説教じみた文章は読まれません

反論にも考慮した文章を。

・前述した内容を認めた上で

 やや制限をかける接続詞「とはいえ」

 

文章を書く参考にしてください。

 

今日も最後まで読んでくださり

ありがとうございましたビックリマーク