1234)ナローの北勢線(その4) 大泉・楚原 そして藤原岳バックのあそこへ | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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の続きです。

 

 大泉まで来て やっと編成全体を撮りやすそうな地点にめぐりあえました。家並みなどがまばらになってきた感じです。

 でも終点の3駅前まで来ないとこうはならないとは、中京圏都市化の広がり規模は、今では 従来の自分の記憶を超える範囲まで大きく広がっているようです。

 

 9:56 90レ 阿下喜9:41→10:27西桑名  

 モ277 サ201 サ101 ク202→西桑名方 (K77編成) 楚原~大泉にて

 

 かつて 東北地方や甲信越地方の中小都市にあった 古き良きローカル地方鉄道の面影を充分感じさせるこの顔、ク202。ベージュを黄色に変えたら新潟交通のようにも見えなくもない!?

 

 90レ(後追い)

 こちら側のモ277は切妻型ですが、先頭車化改造ではないようです。

 ナローゆえに、新型車を入れて他社に譲渡、というわけにもゆかないようで、手をいれつつ長~く使ってゆくのでしょう。

 

 10:09 大泉で。 

 391レ(西桑名9:45発)が高いパンタをふりかざしつつ入線。これで楚原へ移動します。

 もっと先へ と思ってもこの列車は楚原が終点。

 モ274 サ144 サ137 ク143←西桑名方 (K74編成)

 

 日中は、路線の終点-阿下喜まで行くのは2本に1本で、楚原~阿下喜間は1時間に1本となります。その間に楚原回転便が2本に1本入り、楚原までは30分間隔。でも、JRの幹線や近郊区間でもこれよりうんと便が 少ない区間が多いことを考えると、三岐鉄道北勢線はおおいに頑張っているといえます。

 

 

 10:14 391レが楚原に到着。 

 社会人フットボールリーグ「ヴィアティン三重」のラッピングがハデ。

 東員駅から南へゆくと 総合文化センター・体育館・グランド があるそう。

 

 編成は、ク143 サ137 サ144 モ274→阿下喜方(K74)

のうち、左↑サ137、右↑サ144 の中央部の連結部分。

 両者の屋根の形状が違うのが興味をそそります。

 このテの違いは 先頭車→中間車化改造車に多いのですが、サ137もそうなのかしら?わかりません。

 

 阿下喜方先頭車のみがMc車、モ274。

 

 ク143 サ137 サ144 モ274→阿下喜方 (K74編成) 

  7分停車で10:21発400レで西桑名へ折り返します。

 

 ここで列車番号についてですが、いわゆる近鉄方式で、10位・100位が「時」を表わし、例えば、9時台が下り91・93、上り90・92、10時台は下り101~・上り100~、20時台は下り201~・上り200~などとなります。ただしこれは全区間(西桑名~阿下喜間)運転の列車についてであり、区間列車(西桑名~東員・楚原間)の列車は、元番号に+300とします。「時」の採時は 始発駅基準です。 

 つまり、400レは、百位をー300すると10時台の区間列車の上り第1便 となります。

 これによって、1時間あたり1・3・5・7・9の5本まで設定可能です。

 JR北海道の新千歳空港発着の快速「エアポート号」の号数番号にもこの考え方が現れています。

 

  楚原のホームから望む藤原岳。

 北西からの冷たい季節風に流されてか 雪を降らせるような灰色の雲が山頂部にまとわり付いています。

 それにしても この楚原の下り出発信号機が不思議な形状。3灯式を2灯式に改造して1灯を殺した?

 

 楚原では時間がたっぷりあったので、「フリーきっぷ」での改札口通過方法がわかりました。よく見ると、自動精算機のわきにひっそりと設置されているものがあります。

 手順は、

1. インターホンにある赤いボタンを押すと、「お待ちください」のランプが点灯します。

2. ランプが「お待ちください」から「お話しください」の位置に移ったら司令員と話ができます。ここで「フリーきっぷ」持参である旨伝えます。

3. 赤ランプの右のポケット部分に「フリーきっぷ」を置きます。日付が上から見えやすいように置くのがポイント。ポケット部分の上にカメラがあり、モニターで確認するようです。

4. 切符の有効を司令員が確認できたら、「改札口を(遠隔で)開けます」という声(返事)がきます。

5. めでたく遠隔で改札口オープン、となります。

 指令室は東員にあります。(以下引用)

 

駅務機器の自動化システム整備
(1) 無賃乗車の防止、(2) 降車駅での旅客の精算を不要とし旅客へのサービス向上を図る、(3) 駅務員等の人件費節減を図るため、各駅(馬道駅上りホームを除く)に自動券売機自動精算機自動改札機・旅客案内放送装置・インターホン・監視カメラが設置されている。
東員駅 において各駅(西桑名駅馬道駅上りホームを除く)の遠隔監視(各駅の状況の確認、各駅の自動券売機・自動精算機・自動改札機遠隔操作、各駅への旅客案内放送の実施、各駅からのインターホンでの問い合わせ対応、各駅のシャッターの開閉)ができる。

 

 員弁郡員弁町、遠方の方には読めないのか、現在は「いなべ市」になりました。の、沿線マップ。楚原駅にて。

 これによると、楚原駅から西北西にハイキングコースが設定されていて、麻生田駅を経て阿下喜駅まで続いています(赤線のルート)。

 それを20~25分ほど歩いたところにある「ねじり橋」「眼鏡橋」へ向かうことにしました。

 

 楚原駅は東員駅とともに 折り返しが出来る構造になっており、K74編成が西桑名へ折り返してゆきます。10:21。

 これを待って「ねじり橋」へGO!

 

 楚原商店街の西の端あたりに好ましいS字カーブが。バックに藤原岳が望めます。

 このS字を下り、小川(明智川の支流 六把野井水)を渡る部分に ねじり橋があるようです。

 

 10:48 100レ 阿下喜10:39→11:26西桑名 

 モ273 サ142 サ136 ク141→桑名方 (K73編成)

 眼鏡橋を渡って坂を登る 好ましい小型電車。

 

 楚原以東は線路の両側に架線柱がずっと建植されていますが、楚原以西には片ポールの区間があり、パラダイスを見つけたっ!という喜びをおおいに感じつつ撮影。

 (以降、続きます