平成元(1989)年6月27日の同和鉱業片上鉄道訪問です。
この9ケ月ほど前、前年の1988年9月に同和鉱業小坂線を訪問しましたが、小坂線で使用されている キハ2100形の一部が片上鉄道に転属しているらしい・・とのこともあるし、ほかにもクラシックな車両が多く 魅力的な片上鉄道にやってきました。
現地での通勤時間帯の前には 現地入りしているのがローカル私鉄訪問時の鉄則。日中になり運行本数が減る時間になると、目的の(古い)車両が車庫入りしてしまうことが多いので。
朝イチで片上に着くにはどうするか?山陽線の上りまたは下りの一番で和気に着くか、赤穂線の上り一番で西片上に着くか?
できた案は、「あさかぜ1号」の寝台で岡山に朝4時台着。赤穂線の初発(岡山5:21発の200M)で西片上6:03着、というもの。山陽線相生から入る赤穂線の下り一番は 西明石5:17発の925Mから播州赤穂乗り継ぎ、となり、西片上7:11着となるので、片上鉄道の朝の2本を撮り逃してしまいます。和気に着くのも上りの方が早いのですが、それでも和気6:42着(岡山6:13発の1400M姫路行き)となってしまいます。
アプローチも旅の重要な一部。少し記しておきます。
9レ「あさかぜ1号」はシングルDX(もとA寝台個室)、カルテット(B寝台4人個室)、デュエット(B寝台二人個室)はあるのですが、ソロ(B寝台一人個室)は まだ設定がありませんでした。8号車 B寝台4番下段(オハネフ25 128)に投宿。牽引はEF66 54(関)。
東京駅10番への入線は 1001レ「出雲1号」が10番を18:50に発車した4分後で、次の11レ「あさかぜ3号」19:20発、用のEF66 50 が回9レをひいてきました。
その後EF66 50は切り離され、有楽町方の待機線で待っていたEF66 54 (=出雲1号を回1001レとして牽いてきて機回しし待機していたもの)が連結され準備完了。
11番線が無くなってしばらくしてからは このような段落ち運用になっていました。

3レ「はやぶさ」の熊本回転編成と 7レ「富士」の大分回転編成にのみ オハ24 700番台「ロビーカー」が連結されていました。これはこの日の 7レ「富士」の9号車-オハ24 705。
食堂車オシ24を改装したもので 妻面の区切りあたりや窓にオシ時代の面影が感じられます。
入場券しか持ってないわけではなく、岡山・倉敷ミニ周遊券(千葉発で10日間有効 ¥18540)を持っていたし、ちょっとお邪魔して撮影。すぐに出ました。
「あさかぜ1号」に乗ったら、検札時に申し出ておいて まずは「シャワーカード」を購入。30分間¥310です。
購入時に30分の時間帯を予約します。A室・B室の2部屋あり、19:05 の発車に対して20:30~21:00 を予約しました。
食堂車の準備がすぐではなかったので、食堂車へ行く前にシャワーを浴びたくなり、30分前のに変更できますか?と申し出ると、空いているのでOK、とのこと。B室20:00~で利用し、スッキリしてから食堂車へ。
ビール¥440,ミックスサンドイッチ¥650、なんてのがメモに残っています。
シャワーは最初と最後に一気に流し、途中ではあまりお湯を使わないのがコツ。途中でちょこちょこお湯を使うと、最後に流すときに終わってしまうことがあり、初めて使ったどこかの列車で困りました。「北陸」か「北斗星」か?
平塚~湯河原あたりでシャワー、すっきりして 熱海を出てから食堂車でビールを一杯。。という流れでした。ああ~しあわせだ~!!現代の「サンライズ瀬戸出雲」では 食と呑みのサービスがないものなあ・・・

「あさかぜ1号」には全室のロビーカーは連結されていませんが、小さいロビー室がありました↑
どこだったか?食堂車の隅か 改造で誕生したデュエットかカルテットの隅か?
自販機の向かい側がたしかシャワー室の2室だったと思います。自販機はビール類のみ。アルコール類も 缶コーヒー同様にボタン ポンで買える。いい時代だった・・。

「あさかぜ1号」の食堂車オシ24 704(7号車)
利用客が写らないよう 発車前に撮ったので客はいませんが、私の利用時にはそこそこ客で賑わっていたと思います。東京駅発車後すぐに、「食堂車がありますがまだ準備中で、準備ができしだいご案内いたします」という旨の放送が入り、15~20分くらいして、「準備が出来ました。お待ちしております」という旨の放送があります。下りに乗ったときはだいたいこんな流れでした。
「14号車は、このあとすべての停車駅でホームをはずれますので、ずっとドア締切扱いとなります。13号車から下車してください」という旨の放送が入りました。そうか、EF66+電源荷物車カニ24+25系客車14両(欠車無し)なので計16両。長大編成なのでしかたない。
↓9レ「あさかぜ1号」この日の編成
EF66 54(関)
カニ24 111
オハネフ25 123(1号車)
オハネ25 212
オハネフ25 119
オハネ24 703(4号車カルテット)
オロネ25 703(5号車シングルデラックス)
スハネ25 703(6号車デュエット)
オシ24 704 (7号車食堂車)
オハネフ25 128
オハネ25 215
オハネ25 209
オハネ25 226
オハネ25 143
オハネ25 213
オハネフ25 201(14号車)
無記名は全てB寝台開放型2段、オハネフ25は3両ありますが、全て妻面は東京方で、附属編成の切り落としを考慮したものとなっています。「あさかぜ1・4号」に限っては途中の解結はありませんが。
岡山には 9レは4:05着、暗くて撮れず。続く11レ「あさかぜ3号」も4:15着で無理。それこそ機関車あわせて16両なので、先頭はホームのさらに先。停車時に前からは見れません。
続いて 岡山では 関西⇔九州 の寝台特急が上って来る時間です。

34レ彗星 EF65 1107(田端)
S50-3改正前には 5往復、S50-3以降でも 3往復を数えた「彗星」ですが、このころは1往復のみになっていました。
都城1645→1734宮崎1736→2106大分2119→2313小倉2314→2321門司2326→2335下関2339→0500岡山0502→0726新大阪
なお、S50-3改正から 次のS53-10改正までの「明星」は凄くて、なんと7往復もありました(うち1往復は座席のみの季節列車)。ほかに岡山~宮崎の臨時「夕月」も。

34レ彗星
EF65 1107(田端) ↑向日町方
スハネフ15 17(9号車)向き↑
オハネ15 42
オハネ15 35
スハネフ15 3 向き↑
オハネ15 21
オハネ15 34
オハネ15 23(3号車)
スハネフ15 14(1号車) 向き↓ 全車 本ムコ(向日町)車、2号車は欠車です。
1号車のスハネフ15 14 のみは海側が寝台、他は全て山側が寝台です。1号車のみが逆転の向き。これはメモっておくと 後の乗車時に役に立ちました。進行右向きで寝台を利用するには上り 下りどちらに乗るかってことです。
JR東の田端機が使われていて驚きました。下関機との距離相殺のためらしい。

36レ あかつき EF65 1133(下関)
最新のEF65 は下関に配置されました。いうまでもなく関西~九州ブルトレ牽引が主任務。
「あかつき」も S50-3改正以前には7往復、50-3改正以降でも3往復(+季節の座席編成1往復)ありました。熊本方面の「明星」+長崎佐世保方面の「あかつき」併結列車も数往復。ですが、この訪問時には1往復のみに。

36レあかつき
長崎1946→2116肥前山口2130→2227博多2228→2331門司2337→2345下関2350→0510岡山0512→0742新大阪
併結の4036レは 佐世保2009→2020早岐2029→2118肥前山口2130発
EF65 1133(下関) ↑向日町方
スハネフ15-12 (14号車)
オハ14-29 (13号車)
オハネ15-9 (12号車)
オハネ15-36 (11号車)
スハネフ15-11 (9号車) 以上 佐世保編成
+
スハネフ15-19 (8号車)
オハネ15-31 (7号車)
オハネ15-11 (6号車)
オハネ15-20 (5号車)
オハネ15-30 (4号車)
スハネフ15-13 (1号車) 以上 長崎編成
13号車は 座席(指)のオハ14,10号車・3号車・2号車は欠車。
車両番号表記にはハイフン(-)があるものとないものが この時は混在していましたが、見にくいのでここではハイフン表記で書きました。
岡山に来たら まずは一番に撮りたかったのが、高松行きのマリンライナーでデビューしたての クロ212を含む213系。
クロ212は、帯の色が5+1色もあって、在岡山中にできればコンプリートしたい。オレンジ、イエロー、黄緑・・・(+1色とは、ゆめじ色のユニット クロ212-1001+モロ210-1+クモロ211-1)

3121M マリンライナー1号 岡山(11番線発) 5:23→6:29 高松
岡山は山陽線下りが7~9番(8番は主に赤穂線用切欠きホーム)で、山陽上りが12・13番。瀬戸大橋線は10・11・西11番(切欠き)で山陽上下本線に抱き込まれています。12番線で始発の200M(岡山5:21→6:31播州赤穂)車内から。
最近 この写真をみたとき、パッと見に岡山駅とはわかりませんでした。現在のようすと全く違い、昔の雰囲気があちこちに感じられます。

3121M マリンライナー1号
高松方1号車がパノラマグリーン車指定席、2号車が普通車指定席
クロ212-4 (1号車) ↑高松方
サハ213-10
クモハ213-11
クハ212-3
サハ213-3
クモハ213-3
クハ212-1
サハ213-1
クモハ213-1 (9号車)
時刻表後部には全国の特急列車・寝台列車・新幹線の「編成ご案内」が掲載されていますが、快速列車でもこの「マリンライナー」は 快速「海峡」(津軽海峡線)とともに掲載列車でした。
岡山から赤穂線へ直通する200M(岡山 5:21→6:31 播州赤穂)の岡山車115系(3+3連)で出発。何の変哲もない湘南色の115系だったし撮ることはありませんでした。
200M
クモハ115-1508 ↑播州赤穂方
モハ114-1117
クハ115-1078
クモハ115-1548
モハ114-1204
クハ115-1239
西片上に 6:03に到着。さて片上鉄道はどっちか?
西片上に着く前に 南北に走る片上鉄道と交差したのを見ていましたので、西片上駅から 赤穂線のすぐ北側を 西へ沿って並走する国道2号線をトボトボと。歩道は狭いし、トラックの通行は多いし、雨が上がった後というのもあり 難儀しました。
片上鉄道が赤穂線をアンダークロスするあたりで細道をつたって片上鉄道線へ降り、用水路に沿って住宅街を南の方へ。しばらくすると突然あたりが開け、そこが片上駅なのでした。
いるいる!クラシックな気動車たち。

キハ303。もうホームに据え付けられていて、これが 6:21発の柵原(やなはら)行きに違いありません。
赤穂線で西片上に着いてから わずか18分でこの柵原行きは発車します。時間が無いので駅構内をざっと撮り すぐ乗り込みました。

検修中?のキハ802。同和鉱業小坂線からはるばるやってきた、もとキハ2100形。
キハ802は小坂鉄道花岡線廃止の S59年3月に入線。小坂鉄道の優秀車です。
向こうはDD13 551。国鉄のDD13 と外観は同じですが、勾配区間で鉱石列車を牽引するため、減速機の歯車比を大きくし 100psパワーアップされて 1200PSとなっています。
(以下、次号へ)