1197)わか・さざ50年史(28)255系2次車3本が登場の1994年(YEAR-22) | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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 1196)

 

 

の続きです。

 1993(平成5)年7月2日改正から「ビューわかしお」「ビューさざなみ」に登場した255系は、早くもその翌年、1994年の12月3日の改正前までに Be-03~Be-05 が増備され、5本体制になりました。

 新製月日をまとめてみます。

 Be-01=1993.3.30新製➡1993.7.2 初日の「ビューわかしお」から運用

 Be-02=1993.4.15新製➡1993.7.2 初日の「ビューさざなみ」から運用

 Be-03=1994.10.29新製

 Be-04=1994.11.24新製

 Be-05=1994.11.30新製

 

 当時の数年間は、特にJR東日本では12月初めにダイヤ改正を行うことが多く、時にはJR東日本単独で、年によっては全国的な大改正も同じタイミングで行われました。たしか、冬場の着ぶくれによる通勤列車の混雑率アップに対処するためもある、と言われていました。

 1994年12月の改正では、総武快速~横須賀線にE217系初投入、E351系「スーパーあずさ」登場、智頭急行開業により HOT7000系「スーパーはくと」・181系「はくと」登場、東北に701系運用拡大(=普通客車大幅減)、北海道の50系51形客車とED76形500番台運用終了、583系が定期特急から引退(=はくつるの25形客車化)、「みずほ」「博多あさかぜ」「つるぎ」の臨時化 などがありました。

 

 ここでは255系に的をしぼって、255系5本体制になった房総特急の時刻表を取り上げます。255系は東京~外房線・内房線専用で、まだ「しおさい」には運用されてはいません。

 

 では、H7(1995)年11月号の JR時刻表(H7.10.20訂補)から。

 255系が5本になった1994年12月のダイヤが基本で、御宿~勝浦間の複線化、および外房線高速化が完成する直前のダイヤです。

 順に、外房線-1、-2、-3、-4。

 それまでと大きな違いは、スピードアップ(東京→安房鴨川間下りでおおむね所要2時間02~09分)になったことにより、安房鴨川での下り→上りへの折返しが1本繰り上がったこと。これによって夜間の停泊が3本➡2本に減ったことで、安房鴨川での夜間の停泊ホーム不足が1本ぶん解消されました。(上り3本目の特急車両が 下り1本目の折返しになった)

  これについてのダイヤの変化は後述とします。(外房線下り最終の時刻表を参照)

 

 「わかしお」系は、「ビューわかしお」・「ホームタウンわかしお」を含めて下り14本、上り13本。そのうち255系は 下り6本(10~11月の特定日は3063M・3073M追加で8本)、上り6本(10~11月の特定日は3070M追加で7本)となり、約半数が255系となりました。「ホームタウンわかしお27号」は通年255系、「ホームタウン23号」は特定日255系です。

10~11月の特定日というのは2か月間に6日あり、その日は約6割ほどが255系と 183系よりも優勢になる日もありました。

 また、一往復の土休日運転の季節列車(7053Mビューわかしお3号~7060Mビューわかしお10号)は11月に限って255系➡183系に変更の措置があり、その日は(東京13:00発の3063Mわかしお13号に続きますので)3063Mは183系の日と255系の日がありました。一部の日は 東京駅(ケヨ)1番線で12:35着→13:00発の間に差し替えが行われていたと思われ これは検査の関係かと思われます。

 なお、「新宿わかしお」は183系モノクラス。たしか6両または6+3両だったと思われます。

 

 東京発8:00、9:00、10:00が3本続けて255系で、そのまま折り返しでも続きます。

 東京15:00発「ビューわかしお17号」と安房鴨川12:36発「ビューわかしお14号」は大幅に停車駅を絞った最速達列車で所要下り1時間55分、上り1時間58分ですが、この1往復は次の1995年12月改正で1時間45分(下り)にまで高速化されます。これは御宿~勝浦間の複線化と外房線高速化、葛西臨海公園駅・海浜幕張駅の待避線完成などが竣工したのでした。ちなみに、東浪見~長者町間の複線化は その後の1996.11.17完成。

 

 上総一ノ宮行き「ホームタウンわかしお」は23号と27号の2本ありますが、東京20:00発の HTわかしお27号は255系。HTわかしお23号は指定日以外255系です。

 

 外房線下り、安房鴨川行きの最終(千葉21:55➡23:40安房鴨川の2235M)に注目。それまでは安房天津23:34→23:43安房鴨川着 と5.6Kmの区間に9分も要していました。これは、安房鴨川1番線に内房線最終の下り(改正後の安房鴨川21:31着2139M)がもう停車(停泊)しているところの東側に2235Mを縦列駐車するため、きわめてゆっくりと1番線に入線していたためなのですが、この改正で同区間所要5分と、他の列車と同じになりました(実際は5.5分くらい)。

 

 ↑外房線の大原以南(御宿時点で22:00から)には、この日に限っての区間運休が相次いでいます。これは翌11月26日の勝浦時点5:20まで運休措置が行われました。何があったの?というと、御宿~勝浦間の複線化完成前の線路付け替え工事が施工されたのでした。

 上り新線には、臨時の勝浦発5:21→5:38大原着の9228M が11月26日に限って運転され、この列車は大原から228Mにそのままなったようです。さらに勝浦→御宿間は5~6分のところ、8分所要となっており、初列車なのでゆっくり走ったものと思われます。こんな小さな発見も時刻表を読む楽しみでもあります。

 

 

 255系運用(概略)

変-①(土休日のみ)〇幕張 回➡(蘇我) 回➡東京8:00 7053M➡10:03安房鴨川10:26 7060M➡12:35東京13:00 (特定日のみ183系を代走)3063M➡15:05安房鴨川15:25 3070M (特定日のみ183系を代走)17:35東京18:00 3073M(ホームタウンわかしお23号)➡19:10上総一ノ宮 回➡幕張▲

 

② 〇幕張 回3002M(休日ウヤ)~君津7:20 3002M(休日ウヤ)➡8:40東京9:00 55M➡11:04安房鴨川11:26 62M➡13:35東京14:00 65M➡16:03安房鴨川16:33 72M➡18:35東京19:00 75M➡21:02安房鴨川▲

 

③ 〇安房鴨川7:27 54M➡9:35東京10:00 57M➡12:03安房鴨川12:36安房鴨川 64M➡14:34東京15:00 67M➡16:55安房鴨川17:35 74M➡19:36東京20:00 3077M(ホームタウンわかしお27号)➡21:10上総一ノ宮 回3077M➡幕張▲

 

④ 〇幕張 回➡(蘇我)➡東京7:30 3M➡9:36千倉11:10 10M➡13:05東京13:30 15M➡15:30千倉17:03 22M➡19:07東京19:30 25M➡21:24館山▲

 

⑤ 〇館山7:15 4M➡9:09東京9:30 7M➡11:40千倉13:00 14M➡15:05東京15:30 19M➡17:27館山18:15 24M➡20:05東京20:30 3027M(ホームタウンさざなみ27号)➡21:40君津 回3027M➡幕張▲ 

 運用番号としては A251-2(or平日は251-1で検査日?)~A255の5本分だったような気がします。

 

 ↑君津7:20→7:59蘇我8:00→8:40東京、の3002M「おはようさざなみ2号 」はこの改正前からありましたが、京葉線内をスピードアップして1分だけ東京着が早くなりました。休日運休は同じ。この便は後に館山まで延長されることになりますが、このころはまだ君津始発。

 3002Mに対応するように、この改正で外房線内にも 3052M「おはようわかしお2号」が新設されました。

 上総一ノ宮7:38→8:20蘇我8:21→8:55東京、「おはようさざなみ2号 」は休日運休ですが、「おはようわかしお2号」はなぜか土休日運休。しかし、遅いです。上総一ノ宮を5分前に発車する千葉行き普電と蘇我まで完全に並行ダイヤ。また当時は誉田停車、土気通過でした。のちにスピードアップされ、勝浦始発に延長されます。

 

 それまで、255系「ビューさざなみ」の水曜のみ183系に振替え、の措置は増備によって解消され、ずっと255系充当になりました。

 

 ↑10Mビューさざなみ10号 は最速。下りにも速達列車は設定されましたが 上りの方が速く、

 千倉→東京1時間55分、館山→東京1時間44分です。

 これは、次の京葉線内高速化による改正でさらに千倉で5分、館山で6分速くなります。今では夢のようだっ!

 

 

 君津行「ホームタウンさざなみ」は、東京18:30発の HTさざなみ23号が183系、同20:30発の HTさざなみ27号が255系です。土休日運休ではありません。

 また、255系1次車のみだったころにあった、「ビューさざなみ」の指定日のみ183系で運転、ということはなくなりました。

 

 255系が銚子方面へはまだ進出していなかったこの頃、255系同士の並びも外房線内、内房線内で頻繁に見ることができました。

 スカートはオリジナルのままですが、連結器カバーは無くなりました。

 画像は 安房鴨川で並ぶ255系の2本。当時183系だった「新宿わかしお」に 夏ダイヤ期間中255系が投入されたときのものです。1998.7.18(この年の夏ダイヤ初日)撮影

左①は 9048M「新宿わかしお」安房鴨川16:10発の新宿行き。 

右②は 65M「ビューわかしお15号」東京14:00→15:51安房鴨川

 

 

(以下、続きます)