ばね指
という症状があります。
手の指をうごかす腱や、腱を包む腱鞘が
硬くなったり、腫れたりして指の中でひっかかり、指がばねのように
カックン
カックン
としてしまう症状のことです。
ばね指の原因や、自分でできる予防法に関しては以前、ブログ記事で上げています。
こちらです。
ばね指の説明↓
自分でできる予防法↓
今回はその続きです。
ばね指の症状に悩んでいる方は多く、院でも多くの患者様からご相談をいただいております。
以下のような方々に多いです。
■手を良く使う方
■育児中の女性の方
■中高年代の女性の方
■手を良く使う方
というのは、イメージしやすいと思います。
いわゆる 使い過ぎ というケースです。
それに対し
■育児中の女性の方
■中高年代の女性の方
に起こる場合は
単に使いすぎだけによるものでなく
体内で分泌されるホルモンの作用も関係していると考えられます。
今回はホルモンの面も含めてばね指という症状について書いてゆきたいと思います。
男性ホルモン
女性ホルモン
と呼ばれる、性ホルモンというホルモンがあります。
よく耳にする言葉ですが
ばね指に関わるとされているのは
女性ホルモン の方です。
女性ホルモン
と言われるホルモンにはいくつか種類があります。
エストロゲン
プロゲステロン
の2種類が代表的なものです。
どちらのホルモンも、その作用は多岐に渡り、全身の臓器や皮膚、精神面などに大きな影響を与えています。
ばね指 という症状に絡めて考えると
エストロゲンは
骨や靭帯、腱などを柔らかくする作用があるとされていますので、エストロゲンが低下するとばね指の症状は出てきやすい と考えることができます。
プロゲステロンは
腱鞘などを収縮させるような働きがあるとされていますので、プロゲステロンに関してはばね指の症状を進行させる可能性がある と考える事ができます。
いわゆる更年期の時期には
こういった、元々身体の中に分泌されているホルモンの量が急激に変化するため、体のあちこちでさまざまな症状がでる とされています。
その時期に、全身の症状に加え、ばね指などの症状が多くなってくることも十分考えられます。
また、育児中の女性の方に関しては
妊娠〜出産という過程の中で、ホルモンのバランスが通常の状態とはかなり違うことが知られています。
妊娠中には
エストロゲン・プロゲステロンともに、分泌量が増加↑し、
胎児の成長、母体の維持に関わるとされていて、
出産後
授乳中には母乳を分泌するためのホルモン
プロラクチン
というホルモンが分泌されます。
このプロラクチンは
他の女性ホルモンである
エストロゲン
プロゲステロン
の分泌を抑制↓する作用があります。
ですので、出産したあと、
卒乳されるまでの期間というのは、通常のホルモンバランスとはかなり違う状況にあるわけです。
こういった一連の過程の中で
手首、指などの痛みを訴えられる方は非常に多いです。
ばね指の施術をする上で、上記のような身体の反応を意識して、患者様にもご理解いただくことが大切と考えています。
次回は、ばね指の施術について
院で行っている実際のプログラムをお伝えしてゆきます。
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料金や診療内容などは、ながとも接骨院のホームページでご確認くださいませ