クリーチャーガレージキット人間のブログ -45ページ目

韓国の親友達

高校を卒業しアメリカに着いたばかりの頃、
全く英語が話せなかった。

自分がアメリカに着いたのは向こうの夏休み期間で
学生達はみんな帰省しており、
学生寮が4ヶ月開くのでにその期間だけ寮に住んでいた。

夏休みなだけにアメリカ人は殆どいなくて
その期間をめがけてきたアメリカ外の留学生も住んでいた。

自分の寮には何故か韓国人が多く、
最初はあからさまに「日本人がいるぞ」みたいな目で見られた。

その頃の自分は本当の無知だったので
韓国と日本の確執なんて知らなかった。


自分の部屋はエアコンが壊れていて冷蔵庫のように寒いし、
それが停められない。

かといって外に出ると今度は灼熱地獄である。
アメリカの紫外線は異様に強く、
1時間も出てると露出している肌は水ぶくれになる。

最初の一日目だけ父親が付き添ってくれて、
食料を買う場所(スーパーみたいなもん)だけは知っていた。
ただ、そこまで歩いていく過程で
日輪の力によって黄色人種から黒人に人種を変えられた。

もう一度戻って買い物をする力はない!と思ったので、
とにかくソーセージを買い込んでおいた。
それ以外の売り物は得体の知れないものだった。

3日たって、
授業中相変わらず英語が全く分からず困っていると、
韓国の女の子が隣に座ってきて、色々と教えてくれた。
(夏休み期間中に、留学生用の特別授業がある)

海外の人、ましてや女の子に親切にしてもらったのは
生まれて初めてだったので妙にうれしかった。

授業が終わり寮に戻る途中、
その女の子が部屋においでといってくれた。

呼ばれるままいくと、例のいつも無愛想な韓国人達がおり、
それぞれ自己紹介してくれた。

女の子の名前はハーヤン、
ちょっと大人っぽい女性がジュナ、
サクラキンゾウみたいな顔をしたのはジョンピル、
メガネがサンミョンと名乗った。

自分はカズアキだといったら、
「カジュアキ(コリアンなまり)」と発音した。
こうやって一度仲良くなると、その後はすごく親切にしてくれた。
まるで兄弟ができたようだ。


自分の部屋にジョンピルやサンミョンが居座るようになり、
そのうちサンミョンとジョンピルは自分の部屋に越してきた。
買い込んだソーセージを見つけると
自分のあだ名は「ソーセージボーイ」になった。

部屋にはベットが二つしかなかったので寝る場所が無い!
といったが、ジョンピルは自分のベットに入ってきて寝た。
さすがに気持ち悪かったが、出て行けとはいえなかった。


こうして出来上がった家族構成は

サンミョン(男性)=母親(炊事 洗濯担当)
ジョンピル=父親(勉強 遊び担当)
ジュナ=姉
ハーヤン姉2
ソーセージボーイ(自分)=子供

だと思う。

ジュナは、ハーヤンはソーセージボーイのこと好きだよ~
と変な雰囲気に持ち込んでこようとしたが、
ハーヤンの泉ピン子顔がイマイチだった自分は
童貞にもかかわらず逃げ回った。

1ヵ月後、ジュナはビザを間違えて入国しており、
(学校側のミス)強制送還された。

そしてその数日後に
今度はジョンピルが謎の失踪を遂げた。
一人で布団に眠れると思ってちょっとホッとした。


こうやって次々と家族のような友人が失踪を遂げた。



そしてある日・・事件は起こった。


ハーヤンはホストファミリーと食事の日、
母親 サンミョン(男性)と自分の二人の留守番になった。
「ソーセージボーイ!今日は軍隊飯を作ってやる!」
と意気込んでいた。
そういえばサンミョンが料理している姿を見るのは初めてだ。

「マシッソヨ!
(美味いよ!)」


自分でも作れるかな?とちょっと気になったので見ていた。
鍋の中に赤いスープとごま油をいれ、
種のついているモヤシやほうれん草風の野菜、
肉を入れ飯を入れて混ぜていた。
最後に、生卵を入れて、
雑な男料理風でいかにも美味そうだった。

「サンミョン!グッド!」
と自分も喜んでいたのもつかの間、次の瞬間


ペッ!ペッ!コァァァアッ!ペッ!
サンミョンがおもむろに唾を鍋に吐き付け出した。

おいおい、なにしてくれてんの!?

台無しじゃねえか!


すぐさまなにをやってるのかサンミョンに聞くと
水気が足りなかったらしく、
粘り気のある唾で補充したという。

あほなのか!?これが軍隊式?
きったねえ!食えるか!



とは言えない!

サンミョンは相変わらず
「マシッソヨ!マシッソヨ!(おいしいよ!おいしいよ!)」
ふん、ふん、と顎を突き出しながら食えと迫ってくる。

グイグイと鍋が顔に迫ってくる。

結局どうしようも無くなったソーセージボーイは、
「ノオオオオオ!!!」と言って部屋を飛び出していった。

今までの親切を裏切るのは分かっていても、
たとえサンミョンが傷つこうとも、
さすがにツバキ交じり飯は食えなかった。

その後、サンミョンは一人でたいらげたらしい。
別に傷つきもしなかったようで少しホッとした。







その数日後、ナイアガラから絵葉書が届いた。
ナイアガラに知り合いなんかいねえよな?と思っていたら、
ジョンピルだった。

「ソーセージボーイ、自分は今ナイアガラの滝にいる。
天才(おそらくジョンピル自身)はあと1週間ほどで帰るから、
いい子にしてるように」

・・・・・・。






そういえば帰国後、国内で出来た韓国の友達に
その軍隊料理の事を聞いたら、
「なにそれ?」といわれたなぁ・・

屋根裏部屋の花たち

悲しいお薦め度★★★★★


「屋根裏部屋の花たち」


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駆け落ちして出て行った夫を亡くし、
4人の子供達を連れ17年ぶりに帰宅した娘を、
母は許さなかった。

兄、姉、妹、弟の4人兄弟は祖母に苛められ、
屋根裏部屋に幽閉されてしまい次第に衰弱していく。
だが、悲劇はそれだけではなかった・・・。


物語は意外な方向へ進む。
DVD化されていないのか、アマゾンでは見つからなかったので、
内容に触れる。



以下、ネタバレ。


母親の為 兄弟達はなんとか力をあわせて
頑張ろうと決意するが、
その甲斐むなしく遂に末っ子は命を落としてしまう。
そして更に、悲しみにくれる兄弟達に、
救いようの無い驚愕の事実が。

なんと、唯一心のよりどころだった母親が
自分の再婚と新しい人生の為、
子供達を毒殺しようとしていたのだ・・・。


この後 兄弟達がどうしたかは
是非、映画を観て確かめて欲しいが、
いかんせんDVD化されていないようだ。

1冊目では救いようの無い原作本より、
一作品で完結しオチがある映画版がお薦め。
是非探してみてもらいたい。

なお小説版は、長編作品になっている。







屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー)/V.C. アンドリュース

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炎に舞う花びら〈上〉 (扶桑社ミステリー)/V.C. アンドリュース

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ぼちぼち


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ガレージキットでも紹介しようかい。

地上最強の男 竜 後編



■後編のあらすじ


竜に敗れた道教は、
超能力を駆使して日本中の仏像を召喚し始めた。
集められた仏像の中にはイエスキリストの体のパーツが隠されていた。
復活したキリストは、「実は私は2000年前に竜に殺された」
と衝撃の告白をする。
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竜を殺すため、キリストは「世界で一番強い男」
ブルースリーと、宮本武蔵を復活させる。
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竜は弥勒菩薩に「キリストを殺すのです!」といわれ
全ての記憶を取り戻す。

復活した竜に敵はなく、リーと宮本は
竜の一撃で全身の毛穴から血を噴出し、0.2秒で塵にされる。

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キリストは一瞬の隙を突き竜を大気圏外に飛ばして
世界中のミサイルを使い攻撃するが、
完全に力を取り戻した竜には効かなかった。

宇宙から落下してきた竜はそのまま拳を大地に打ちつけ、
地球を真っ二つに割ってキリストを倒す。
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こうやって、地球を割ってしまったため
地球上の大人たちに命を狙われるハメになってしまった竜は
襲い来る全ての人間を地球の割れ目に投げ捨てるのだった・・・



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後半の感想


前半ではおじいさんと女にてこずっていた竜が
後半は遂に!と思いきや、
いきなり車にひかれて重症を負い病院に運ばれまだひっぱる。

その後なんとか復活しそれからの竜は強かった!
武蔵やリーを一瞬で殺しただけでなく、
水爆や核爆弾を打ち込まれてもズボンすら破けない!

上半身裸、仮面、ハダシという貧民スタイルで
宇宙に放り出された竜を見たとき、
こいつはケンシロウよりも
オーガよりも
サイヤ人よりも強い!と確信した。

更に竜は、そのまま地球に帰りながら
ワンパンで地球を真っ二つに割る。

後編にはキリストや弥勒菩薩の殺人命令、
最強として選ばれた俳優のブルースリーのカンフー等、
見所いっぱい。

地球が割れた時点で人間はもたないと思うが、
無理矢理最初のシーンに戻ってきたのがまたスゴイ。


とにかくすさまじいことこの上ない漫画だが、
コマワリ等も斬新な試みが沢山あるので、
読んでいて頭がおかしくなること間違いなし。

例↓
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地上最強の男 竜 前編

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古本屋で一度見かけて以来、
10年も探し続けた漫画に会えた。


全体のあらすじ

どんな相手でも0.2秒であの世に送れる
地上最強の男を自称する竜が、
弥勒菩薩に殺人を命じられ
復活したイエス キリスト、ブルースリー、宮本武蔵と戦った末
地球を真っ二つに割ってしまい人類の恨みを買う。


真剣な漫画でこんなに笑える漫画は初めて。
この笑いはあまり多くの人と共有できる気がしないけど・・。
全てのコマに突っ込みどころがあるといっても過言ではないので、
断片的に紹介しよう。




■前半のあらすじ

どんな相手でも0.2秒であの世に送ることが出来る
地上最強の空手家 雷音 竜は、
寸止め空手の試合で相手の加山五段を殺してしまう。

竜の師である超能力者 道教は
彼の力を制御するための仮面を付け破門する。
そして竜は、妹の力を借り自らを家の地下牢に幽閉する。

一方、加山の婚約者である「パタパタパパ」の歌手
二階堂邦子は加山の敵をとるため
かつての竜の師である道教に 5年間羅城門空手を習い、
道教と共にワンダーウーマンのような格好で
竜を殺しにやってくる。
はたして、力を封じられた竜の運命は!?

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前半の感想

物語はいきなり世界中の組織に狙われている竜から始まる。
「俺はどんなやつがきても0.2秒であの世に送ることができるんだ!」
と、主人公が豪語。
いきなり展開のハードルがMAX。

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地上最強の物語が始まるのか!?と思いきや、
その後力を制御してしまった所為で延々100ページ近く、
おじいさんと女に見た事もない武器や攻撃でボコられ続ける。

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最後は若干の力を取り戻した竜が、
女を振り回し武器にしておじいさんをしばきあげる!

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女は激しい戦いの末、背骨が脱臼して死亡。

かろうじて生き残ったおじいさんも、
両手首を切り落とされ、胴体に風穴をあけられたが、
命からがら逃げ出すことに成功。

両手首を失ったおじいさんは、
神の力でメカハンドを入手。
再度 竜への復讐を誓う。

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おじいさんは日本中の仏像を念力で動かしだし・・・


そして物語は
キリストやブルースリー、宮本武蔵が
0.2秒で殺される後編に続く。