メンタルの立て直しかた
知人は、今、人間関係のことで悩み、夜よく眠れないという悩みを抱えています。
彼女から心療内科に行った方がいいのかな、と相談されて、
私は理知的な彼女がおそらくしていないであろうあることを
勧めてみることを決意しました。
私
瞑想ってしてみたことありますか？
知人
えっ、瞑想？
…ないですね…。そんなの、きくのですか？
私
瞑想を始めると、間違いなく、クヨクヨしなくなりますよ。
知人
それなら、試しにやってみようかと思えてきますが、
どのくらいで治りますか？
私
体感で1週間くらいですね…
でも、やめるとすぐクヨクヨメンタルに戻りそうで怖いから、
多分私は瞑想は一生やります！
知人
えー😱
一生⁉️
彼女は、驚きの声をあげていました。
自分の努力だけでは解決できない人間関係の悩みには、
事象の捉え方や心のありかたを変えるきっかけをくれる瞑想が有効です。
比較する心、渇望する心、羨む心や嫉妬心
が、次第に
足るを知る心、今、ここにあるという喜び、生きている充足感
に置き換わっていきます。
もしかすると、
足るを知る
というメンタルに向かってエゴが置き変わっていけば、
もっともっと、
という渇望が消えて
より、穏やかで幸せになれ、
お金は、思っていたほど必要ないのかもしれない、
目指していた資産額もそこまで行かなくても存外幸せなのかもしれない
と思われるようになるかもしれません。
恐怖映画は、映画館の中でだけ見よう
私がかつて高校生の親だったころ、
子供の学業の面、生活面の件、とても心配性でした。
それに対して、高校の生徒指導歴35年のベテランの先生は、
お母さん、心配すると心配した通りになりますよ、
と教えてくれました。
心配すると、未来が心配した通りのものになる…
これは、日常で恐怖映画を見させられているようなものではありませんか？
なんとなく将来が不安、
老後のお金が足りなかったらどうしよう
子どもがニート引きこもりになったらどうしよう
などと心配すると、その通りになるのですと…
では、心配せず、知らぬが仏作戦で
能天気に過ごした方が、
同じ限られた一生ならば、はるかに良いですよね。
私自身も自分が
少しいいことをしたら
えらい子！
強い子！
と自分を心の中で褒め称えながら、
能天気に生きるよう、生き方を変えてみました。
今のところ、奏功しています。
溢れる意見を鵜呑みにしない
我々は、日時的に本を読み、新聞を読み、ネットニュースやテレビでもさまざまな主張に触れる情報社会に生きております。
弁護士であれば、誰でも最初に受ける訓練だとは思いますが、
私は、大阪の老舗の大手法律事務所に在籍中、
自分の依頼者のための準備書面を書いたら、
次は、相手方依頼者から依頼を受けた弁護士に成り切って準備書面を起案してみよ、と指導されました。
我々は、原告被告いずれの立場からでも裁判を進行する代理人となりうることから、駆け出しの弁護士にとっていい訓練になると同時に、
相手の立場に立って訴訟準備をしてみることによって、こちら側の主張の穴や弱点が浮き彫りになってくることで、弱いところの証拠集めなどの対策を行い、こちらの主張を補強してより負けにくい主張展開を行うことができます。
上記経験から鑑みるに、弁護士のみならず、ご本の著者、新聞や雑誌の記者の方、経済評論家、専門家、個人的に意見を発信されておられる方々の全ての意見、主張は、
おしなべて、客観的に見て普遍の真理ではなく、
その方の立場から切って切り離せぬポジショントークである、
ということを認識し、留意して読んだり、聞いたりする必要があるということです。
どのような意見であっても、鵜呑みにせず、一旦その方の立場からするとこういうご意見になるのだろうが、果たして自分が取り入れるにあたって本当にそうと言えるのか、
これを注意深く検証する態度は、業務においても、子育てにおいても、投資においても、人生のあらゆる局面において、大変大切な態度である、
と自戒しております。
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