はじめまして。弁護士の長野智子と申します。
このブログでは、法律や社会の出来事を通して「人が人を信じるとはどういうことか」「安心して生きるとは何か」を、日々の出来事や思索を交えながら綴っています。
弁護士として歩んできた年月の中で感じたことは、法よりも先に“心”があるということ。
誰かの痛みや戸惑いに静かに寄り添うことが、最も確かな解決の糸口になる、そう信じています。
どうぞ、気軽に読んでいただき、時に立ち止まり、何か一つでも心に残るものを見つけていただけたら幸いです。
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「情にほだされる恋」もある。リヴァ子さんご夫婦の馴れ初めに心が温かくなった話
先日、アメブロのトップブロガー・リヴァ子さんが、ご主人との馴れ初めを語っていました。
思わず笑ってしまうエピソードの連続なのですが、最後はなんとも温かい気持ちになりました。
当時、リヴァ子さんはPC保守会社の会社員。病院へPCの保守点検に訪れていた際、勤務医だった現在のご主人と出会います。
ご主人は初めてリヴァ子さんを見た瞬間、「こんなに綺麗な人がいるのか」と一目惚れ。
ところが、声を掛ける勇気が出ず、数日間は休憩室で作業するリヴァ子さんをただ見つめるだけ。
一方のリヴァ子さんはというと、
「何、この人。めちゃくちゃ見てくる。キモい。」
と感じていたそうです。
そして数日後、ご主人はようやく勇気を振り絞って、
「今度、お食事でもどうですか?」
とストレートに誘います。
普通なら「どちらの会社なんですか」「今日は暑いですね」といった世間話から始まりそうなものですが、前置きは一切なし。
当然リヴァ子さんは、
「また機会があれば……」
と、やんわりお断り。
ところがご主人は、
「やったー!いつにしますか?」
と全くめげません。
この前向きさには思わず笑ってしまいます。
さらに毎日のように
「予定どうでしたか?」
と聞いてくる熱意。
しかし、二人の距離を縮めたのは、意外な出来事でした。
ある日、休憩室で二人きりになったとき、廊下から看護師さんたちの
「先生ってゲイなのかな。」
「ありえるね。」
という会話が聞こえてきたそうです。
その瞬間、ご主人はとても居心地が悪そうな、少し傷ついたような表情を浮かべます。
その姿を見て、リヴァ子さんは
「かわいそう…。」
と思ったそうです。
そして思わず、
「今週金曜なら行けますよ、お食事。」
と口にします。
後から振り返れば、ご本人いわく「大失敗」だったそうですが、この一言が、お二人の物語の始まりになりました。
初めての食事の日、ご主人は全身ブランド物で精一杯おしゃれをして現れたそうです。
「白衣を着た熊」が、一生懸命おしゃれをしてきた姿を想像すると、何とも微笑ましいですね。
その席でご主人は、
「初めて見た時、本当にこんな綺麗な人がいるんだと思いました。そして、あの時僕をかわいそうだと思って食事に来てくれた。綺麗なだけじゃなくて優しい人なんだと思って、もっと好きになりました。」
と真っすぐに気持ちを伝えたそうです。
これに対するリヴァ子さんの感想は、
「キモいですよね?」
という、いかにもリヴァ子さんらしいユーモアたっぷりのオチ。
けれど、このエピソードを読んで感じたのは、リヴァ子さんの「優しさ」です。
普通なら「しつこいな」と距離を置いて終わっていたかもしれません。
それでも、相手が傷ついている様子を見て、「かわいそう」と思える。その共感力と優しさがあったからこそ、お二人のご縁は始まりました。
恋愛は、最初から「ビビッときた」というドラマチックなものばかりではありません。
相手の人柄に触れ、少しずつ心が動くこともあります。
そして今回のエピソードでは、思わぬ名脇役もいました。
廊下で何気なく話していた看護師さんたちです。
もちろん本人たちに悪気はなかったとしても、決して褒められる言動ではありません。
しかし結果だけを見れば、その出来事がリヴァ子さんの優しさを引き出し、お二人を結びつけるきっかけになりました。
まさに「人生、何が縁になるか分からない」。
読んでいて笑いながらも、最後は心が温かくなる、とても素敵な馴れ初めでした。
「給付付き税額控除」とは何か?――単なる減税ではない、新しい生活支援制度
物価高対策として議論されてきた「減税」ですが、その先にある制度として今、大きな注目を集めているのが給付付き税額控除です。
日本経済新聞の記事によれば、与党などが参加する「社会保障国民会議」で制度設計が進められており、2029年度(令和11年度)からの導入を目指す方向で議論が前進しています。対象となる所得水準の見直しや、働く低所得者への支援拡大も検討されています。
給付付き税額控除とは?
簡単に言えば、
「税金を減らすだけでは足りない人には、その差額を現金で給付する制度」
です。
例えば、
- 本来受けられる控除額が10万円
- 納める所得税が7万円
だった場合、通常の税額控除では税金は0円になりますが、残り3万円は何も受け取れません。
しかし給付付き税額控除では、
- 税金7万円がゼロになる
- 残り3万円は現金で支給される
という仕組みになります。
つまり、
「税金を払っている人だけが恩恵を受ける制度」ではなく、所得が低く税額が少ない人にも支援が届くことが最大の特徴です。
今回の記事のポイント
今回の日経新聞の記事では、制度の方向性がかなり具体的になっています。
① 対象を低所得者まで広げる
現在の議論では、
年収の壁付近だけでなく、
より所得の低い働く人まで対象を拡大する案
が検討されています。
従来案では恩恵が少なかった層にも支援を届けようという考えです。
② 子どもの人数に応じた加算
子育て世帯については、
子どもの人数に応じて給付額を増やす
仕組みも検討されています。
少子化対策も兼ねた制度設計と言えるでしょう。
③ 働くほど損にならない制度
最も重要なのはここです。
現在の生活保護や各種給付制度では、
「少し働くと給付が大きく減る」
という問題が指摘されています。
給付付き税額控除では、
所得が増えるにつれて給付を徐々に減らしていく設計とすることで、
働けば必ず手取りが増える
制度を目指しています。
海外では就労支援として成功している国も多くあります。
「103万円の壁」より一歩進んだ制度
これまで話題になってきた
- 103万円の壁
- 106万円の壁
- 130万円の壁
は、主に税や社会保険の負担をどうするかという議論でした。
一方、給付付き税額控除は、
税制と社会保障を一体化して支援する仕組み
という点で性格が大きく異なります。
単なる減税ではなく、
必要な人には現金給付も行うため、よりきめ細かな支援が可能になります。
一方で課題もある
もちろん課題も少なくありません。
- 所得をリアルタイムで把握する仕組み
- マイナンバーや公金受取口座との連携
- 給付対象をどう決めるか
- 財源をどう確保するか
など、制度設計には時間がかかります。
そのため記事でも、2029年度からの本格導入を目標に、段階的な議論が進められていることが紹介されています。
弁護士として思うこと
法律の世界でも、「公平」と「平等」は必ずしも同じではありません。
一律の減税は分かりやすい反面、本当に支援を必要としている人ほど恩恵が小さくなることがあります。
給付付き税額控除は、所得に応じて支援の厚みを変えることで、より実情に即した制度を目指すものです。
もちろん、制度が複雑になりすぎれば国民に理解されません。
「公平性」と「分かりやすさ」の両立。
これが今後の制度設計の最大の課題ではないでしょうか。
2029年度の導入までにはまだ議論が続きますが、日本の税制・社会保障が大きく変わる可能性を秘めた制度として、今後も注目していきたいと思います。
TOPIX1000社割れか――日本株は「選ばれる時代」に入った
今日の日経新聞に興味深い記事が掲載されていました。
「TOPIX、1000社割れか」
TOPIX(東証株価指数)は、日本を代表する株価指数ですが、その構成銘柄が現在の約1700社から、将来的には1000社程度まで減る可能性があるという内容です。
これは単なる数字の話ではありません。
日本の株式市場そのものが、大きな転換点を迎えていることを意味しています。
「上場しているだけ」では評価されない時代
東京証券取引所は近年、
- PBR1倍割れ改善要請
- 資本効率の向上
- 株主との対話
- ガバナンス改革
などを強く求めています。
つまり、
「上場しているだけ」
では許されず、
企業価値を高める努力をしている会社だけが市場に残る
という流れが加速しています。
TOPIXも「総花的指数」から変わる
これまでTOPIXは「東証に上場していればほぼ採用される指数」でした。
しかし今後は、
時価総額が小さく、
流動性も低い企業は徐々に指数から外れ、
大型株の比率がさらに高まる見込みです。
記事のグラフを見ると、
上位10社の存在感は年々大きくなっています。
これは日本だけではありません。
世界でもAI、半導体、クラウドなど競争力の高い企業へ資金が集中しています。
インデックス投資家への影響
私はオルカン(全世界株式)への長期積立を続けています。
インデックス投資では、
「指数は時代とともに進化する」
ことが大きなメリットです。
弱い企業は比率が下がり、
強い企業の比率が自然に高まる。
個別銘柄を自分で入れ替えなくても、
市場が自動的に”勝者”へ資金を配分してくれる仕組みです。
だからこそ、短期のニュースに振り回されず、長期で保有し続ける価値があります。
一方で、中小型株にもチャンス
今回の記事では、中小型株への資金流入を期待する声も紹介されていました。
TOPIXから外れる企業が増えれば、
「本当に実力のある中小企業」
を個別に評価する投資家が増える可能性があります。
指数から外れる=悪い会社
ではありません。
市場のルールが変わることで、新たな投資機会が生まれる面もあるでしょう。
長期投資家が見るべきこと
投資の世界では、
ニュースを見ることも大切ですが、
もっと大切なのは
「流れ」を見ることです。
日本企業は今、
「規模」よりも
「資本効率」
「株主への姿勢」
「稼ぐ力」
が問われる時代に入りました。
これは日本株市場が成熟へ向かう一歩とも言えるでしょう。
短期的な株価の上下ではなく、
10年、20年先を見据えた企業が評価される市場になってほしいものです。
弁護士として企業を見る立場からも、投資家として資産形成を続ける立場からも、今回のTOPIX改革は日本市場の質を高める前向きな変化だと感じています。
「数」ではなく「質」が問われる時代。その変化を味方につけることが、これからの長期投資ではますます重要になるでしょう。


