
【はじめに】
はじめまして。弁護士の長野智子と申します。
このブログでは、法律や社会の出来事を通して「人が人を信じるとはどういうことか」「安心して生きるとは何か」を、日々の出来事や思索を交えながら綴っています。
弁護士として歩んできた年月の中で感じたことは、法よりも先に“心”があるということ。
誰かの痛みや戸惑いに静かに寄り添うことが、最も確かな解決の糸口になる、そう信じています。
どうぞ、気軽に読んでいただき、時に立ち止まり、何か一つでも心に残るものを見つけていただけたら幸いです。
【弁護士長野智子に法律相談等をご希望の方はこちらから】
http://chi-sei.jp/access.html
はじめまして。弁護士の長野智子と申します。
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誰かの痛みや戸惑いに静かに寄り添うことが、最も確かな解決の糸口になる、そう信じています。
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【親子関係】プンオパンの親子
長男が生まれたばかりの頃、夫がソウル赴任となり、私はまだ0歳の息子を連れて、関空―仁川を鬼のように往復していた時期がありました。
今思えば、0歳〜2歳の幼子にとっては、いい迷惑だったと思います。
着陸前になると気圧の変化で耳が痛むのでしょう。
ほぎゃああ……!(降ろせえ!)
と、飛行機の中で毎回大泣きしていました。
しかし父親の方はご満悦です。
現地でお願いした韓国人の美しい家庭教師の先生に、息子を抱き上げて誇らしげに言うのです。
「僕の息子です。そっくりでしょう」
先生はにっこり笑って、美しい日本語でこう返されました。
「はい。◯◯君は長野さんにそっくりです。
しかし、◯◯君の方が、長野さんよりはるかに可愛いです。」
……先生、容赦がありません。
それはともかくとして。
ソウルの街を家族で歩いていると、よく街の人に声をかけられました。
「붕어빵!」
プンオパン。
韓国語で、魚の形をした屋台のお菓子――日本でいう鯛焼きのようなものです。
同じ型で焼かれるプンオパンは、どれもそっくりに仕上がります。
そこから転じて、韓国ではよく似た親子のことを「プンオパン」と呼ぶのだそうです。
なるほど。
確かに、型から抜いたみたいにそっくりだったのでしょう。
息子は泣いても笑っても夫に似ていて、
そして夫より遥かに可愛い(by 韓国語の先生)。
プンオパンみたいな親子だったあの頃を思い出すと、
ソウルの冬の屋台の甘い香りまで、ふっと蘇ってくるのです。
【親子関係】一子相伝の一発ギャグ「インテグラル!」
長男が高校で数3を履修していた頃のことです。
元理数科の夫が、
「あったな、そんなの」
と懐かしそうに言いました。
「今や、教室で、インテグラル!って身体でインテグラルの記号の真似していたくらいしか思い出せないけど。」
そう言うなり、
横向きになり、
手を頭の前にかざし、足を少し跳ね上げて
あの記号を体現しました。
∫
「インテグラル!」
……なんだそれ。
しかしどうやら長男は気に入ったようでした。
後日。
長男が妹たちの前で、
勢いをつけて身体をかがめてから……
「インテグラル!」
とやりました。
数3を履修していない妹たちも、
兄が身体を張ったギャグをしてくれたのが嬉しいらしく、
「それ、なに?」
と言いつつ、きゃっきゃっと笑います。
兄はサービスでもう一度。
「インテグラル!!」
完全に一子相伝です。
そこで私がふと、
「私は数3 履修してないよ」
と言うと、
長男は驚いて、まじまじと私を見つめました。
彼にとって、
数3、物理、化学は必修科目だと捉えていたからです。
さらに私が、
「物理も化学も取ってない」
と言うと、
長男は小さく、
「NO……」
と呟きました。
「だったら共通テスト、何で受けるんだよ。理科」
「生物…」
「おお…」
という静かな会話が交わされたのでした。
そして息子は真顔で尋ねます。
「そんなことで社会に出ていいのか?」
いいんです!
インテグラルができなくても、
社会は回ります。
∫ が書けなくても、
人生は積分されていきます。
たぶん。











