なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか? (リュウ・ブックスアステ新書) [ 佐伯照道 ]
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ある日、同じ事務所の先輩弁護士――いわゆる「兄弁」から、ふと尋ねられました。
A弁護士と同期だったよね。面識ある?
ありますよ、と答えると、間髪入れずに続きます。
どんな人?
私は即答しました。
見たまんまです。善良な人です。
兄弁は少し考え込むように、
なるほど……
とだけ言いました。
どうかしましたか、と聞くと、事情を話してくれました。
現在係争中の事件で、A弁護士が相手方代理人になっているのですが、こちらに有利で、しかもA弁護士自身の依頼者には不利になり得る証拠まで、すべて裁判所に提出してきているというのです。
何かの罠かな、と思って……
その言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまいました。
いえ、Aさんに限っては、罠は仕掛けていないと思いますよ。
ありのままの証拠を出した上で、裁判所に判断してもらおう、という方針で、きちんと依頼者の了解を取っているんじゃないですかね。
兄弁は、少し安心したように頷いていました。
考えてみれば、これは弁護士業務の「悲しい弊害」なのかもしれません。
何か起きると、まず「裏があるのでは」「罠では」と考えてしまう。
疑うことは職責です。
けれど、その癖が、善意や誠実さまで疑ってしまうところにまで及ぶと、少し寂しい。
そんな「罠」にまつわる話を、もう一つ。
別の兄弁が担当していた事件でのことです。
これは、少しこちらの主張と合わない。
提出すると不利に働くかもしれない。
そう判断した書面を、兄弁は記録の後ろのポケットにクリップで留め、「これは出さない」と心に決めていました。
ところがある日、その書面が、兄弁に無断で裁判所に提出されていたのです。
それを知った瞬間の心境を、兄弁は後にこう語っています。
文字通り、膝から崩れ落ちた。
恐る恐る秘書の方に聞いたそうです。
これ……なんで出したの?
すると秘書さんは、にこやかにこう答えました。
書証にすべき書面のようでしたので、気を利かせて、指示される前に提出しておきました。
……善意です。完全なる善意。
パワハラになるため、叱ることもできず、
法廷では内心冷や汗をかきながら、表情は平然と、依頼者を横に置き、裁判所と相手方代理人に証拠趣旨を説明。
その事件について、兄弁は後にこう振り返りました。
もう、あれ、負けたかと思った……!
勝ったけど!
まさか、身内から罠を仕掛けられるとは。
いや、罠ではなく、これもまた善意の産物だったのですが。
弁護士は、裏を読む仕事です。
読まなければならない。
しかし、裏読みが過剰になると、善意すら疑ってしまう。
その心理を、とても分かりやすく、しかも面白く描いている本があります。
私の前勤務先の創設パートナーである
佐伯照道弁護士『なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか?』。
職業病としての「裏読み」が、どこから来て、どう働いているのか。
法律家でなくとも、人間関係に覚えのある話が詰まっています。
疑う力と、信じる力。
その間で揺れながら、それでも法廷に立ち続ける――
そんな仕事なのだと、改めて思います。
院長 高田先生
漫画よりイケメン!
寝ていたら、検査終了〜^_^
大阪淀屋橋消化器・内視鏡クリニック は、胃カメラ・大腸カメラなど消化器内視鏡検査を専門に行うクリニックで、淀屋橋駅すぐの便利な立地にあります。患者さんの不安を和らげる丁寧な検査・診療を心がけており、大学病院レベルの内視鏡技術を活かした検査も提供しています。
📍 基本情報(概要)
🩺 検査・診療内容
🗓 診療時間(参考)
基本的な診療時間は以下の通りです(変更の可能性あり):
※検査・診察は完全予約制が基本なので、事前のweb予約や電話予約をおすすめします。
💡 特徴・ポイント
胃カメラ編
平野啓一郎さんの『息吹』を読んだ影響もあり、
これまで避けてきた大腸カメラに、ついに挑戦することにしました。
まずは前日。
前日の食事制限
食べて良いもの
食べてはいけないもの
いかにも「身体に良さそう」なものほど、消化が悪いためNGというのが少し意外です。
この制限食で一日を過ごします。
無意識に何かNG食品を口にしてしまわないか、
やや緊張しながらの一日でした。
検査当日の朝
検査は午前10時から。4時間前の午前6時に起床し、「サルプレップ」という経口腸管洗浄剤を服用します。
この「125㎖を10分かけて飲む」というのが、思いのほか難しかった。
飲み物があると、ついごくごく飲んでしまうので、コップ一杯分を、1分あたり10分の1ずつ、
慎重に、慎重に飲み進めます。
味は、苦いポカリスエットのよう。
合間に飲む水や白湯が、驚くほど甘く感じられました。
そして、「服用・排便チェックシート」に
飲んだ時間と、その後の状態を記録していきます。
6時開始、8時前に終了
6時からトライして、
8時前にはワンクール終了。
その時の率直な感想。
大腸は、素直で偉い。そして可愛い。
お薬にきちんと反応し、
まるで測ったかのように、
きれいになっていきました。
人間の腸が、
わずか2時間ほどの投薬で
ここまで徹底的に掃除できるものだとは、
正直、今まで生きてきて知りませんでした。
椎名誠さんの一節を思い出す
学生の頃、椎名誠さんが好きでよく読んでいました。
その中に、大腸カメラ前の準備の話が出てきます。
美しい女医さんを前にして、椎名さんは内心こう思うのです。
先生はとても美しいけれど、
今、僕の腸は、きっと先生の腸より綺麗ですよ……!
あの一節を、ふと思い出しました。
まとめ
やってみて良かった。
まだ検査前ですが、
「腸の大掃除」は、意外なほど楽で、簡単でした。
怖いのは、知らないこと。
知ってしまえば、
案外、淡々と進みます。
この先、大腸カメラを控えている方の
不安が、少しでも和らげば幸いです。