大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)
【はじめに】

はじめまして。弁護士の長野智子と申します。
このブログでは、法律や社会の出来事を通して「人が人を信じるとはどういうことか」「安心して生きるとは何か」を、日々の出来事や思索を交えながら綴っています。

弁護士として歩んできた年月の中で感じたことは、法よりも先に“心”があるということ。
誰かの痛みや戸惑いに静かに寄り添うことが、最も確かな解決の糸口になる、そう信じています。

どうぞ、気軽に読んでいただき、時に立ち止まり、何か一つでも心に残るものを見つけていただけたら幸いです。

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全身シャネルのお母さんが倒れているぞ…謝恩会にて

ある市内トップ校の卒業式後、謝恩会での出来事。

会の途中、保護者の方が体調を崩され倒れたとの連絡が入り、幹事の方々が慌ただしく動く場面があったそうです。介抱の結果、大事には至らなかったとのこと。

聞けば、ご子息の大学受験に長く寄り添い続け、心身ともに疲れが積み重なっていたのではないか、という話もあったようです。

受験は、家族にとって大きなイベントです。

特に難関校や医学部受験ともなると、親もまた長い期間をともに走ります。生活リズムを合わせ、食事や健康を気遣い、時には子ども以上に結果を背負ってしまうこともあります。

けれど受験は本来、子どもの課題。

親ができることは、道を代わりに歩くことではなく、歩く力を信じて支えることなのかもしれません。

成果が大きいほど、走り切った後に反動が来ることがあります。

合格はゴールではなく、新しい生活の始まりです。

子どもが自立していく時期だからこそ、親もまた自分自身の生活や楽しみ、人とのつながりを持っておくことは大切なのだと思います。

子どもの成功と、親自身の健康や幸福は、どちらかを犠牲にして成り立つものではない。

卒業式の華やかな装いの向こうで、そんなことを考えさせられた出来事でした。


イーロン・マスク家の子どもたち──同じ父から、まったく違う価値観が育つ




子どもが多いことで知られるイーロン・マスク氏。

でも興味深いのは人数ではありません。

むしろ印象的なのは、同じ父親を持ちながら、子どもたちが驚くほど違う方向へ育っていることです。

親の価値観は強い影響を与える。

けれど、そのままコピーされるわけではない。

そんなことを感じさせる家族です。

「世界を変える側」にいる父

父であるマスク氏は、事業や技術によって未来を変えようとする人物として知られています。

人口減少への危機感を語り、多くの子どもを持つことにも前向きな姿勢を示してきました。

家庭もまた、彼にとって未来への投資という感覚があるのかもしれません。

一方で、子どもたちは必ずしも同じ考え方ではありません。

父と距離を置き、自分の人生を選んだ娘

もっとも知られているのは、成人した娘の一人です。

彼女は自分の名前を変更し、父とは異なる人生を歩む選択を公表しました。

その後のインタビューでは、父親の考え方や社会への影響について率直に意見を述べています。

特に印象的なのは、「富そのものに憧れない」「超富裕層であることを人生の目標にしていない」という趣旨の発言でした。

世界有数の資産家の子どもでありながら、自分自身は別の価値観で生きたい。

これは少し象徴的です。

親が巨大な成功を収めても、子どもは別の幸せを選ぶ。

そんな現代的な親子関係にも見えます。

一方で、父と近い距離にいる子もいる

反対に、幼い頃から父と公の場に現れる子もいます。

仕事場やイベント、移動の時間を共有しながら育っている様子が伝えられています。

こちらは、親の世界を身近に見ながら育つスタイル。

企業、宇宙、技術。

父の挑戦を自然な景色として受け取る環境です。

同じ家庭でも、経験はまったく違います。

表に出ない子どもたち

そして、多くの子どもたちは表にほとんど出てきません。

静かに生活し、学び、成長していると考えられます。

それは案外普通のことです。

親が著名人でも、子ども全員が同じ生き方をするわけではありません。

家族は思想のコピーではない

イーロン・マスク家を見ていて面白いのは、「親の思想=子どもの思想」になっていないことです。

父は技術と未来を信じる。

ある子は独立や平等を語る。

ある子は父の近くで育つ。

ある子は表舞台を選ばない。

同じ家から出発しても、行き先は違う。

家族とは価値観を統一する装置ではなく、それぞれが別の人間として育っていく場所なのかもしれません。

そして、それは世界一有名な父親の家庭でも同じなのだと思います。


6月19日に読んで頂いた記事





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