大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)
【はじめに】

はじめまして。弁護士の長野智子と申します。
このブログでは、法律や社会の出来事を通して「人が人を信じるとはどういうことか」「安心して生きるとは何か」を、日々の出来事や思索を交えながら綴っています。

弁護士として歩んできた年月の中で感じたことは、法よりも先に“心”があるということ。
誰かの痛みや戸惑いに静かに寄り添うことが、最も確かな解決の糸口になる、そう信じています。

どうぞ、気軽に読んでいただき、時に立ち止まり、何か一つでも心に残るものを見つけていただけたら幸いです。

【弁護士長野智子に法律相談等をご希望の方はこちらから】
http://chi-sei.jp/access.html
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

罠を疑うのは、善良であるための副作用かもしれない


ある日、同じ事務所の先輩弁護士――いわゆる「兄弁」から、ふと尋ねられました。

A弁護士と同期だったよね。面識ある?

ありますよ、と答えると、間髪入れずに続きます。

どんな人?

私は即答しました。

見たまんまです。善良な人です。

兄弁は少し考え込むように、

なるほど……

とだけ言いました。


どうかしましたか、と聞くと、事情を話してくれました。

現在係争中の事件で、A弁護士が相手方代理人になっているのですが、こちらに有利で、しかもA弁護士自身の依頼者には不利になり得る証拠まで、すべて裁判所に提出してきているというのです。


何かの罠かな、と思って……


その言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまいました。


いえ、Aさんに限っては、罠は仕掛けていないと思いますよ。

ありのままの証拠を出した上で、裁判所に判断してもらおう、という方針で、きちんと依頼者の了解を取っているんじゃないですかね。


兄弁は、少し安心したように頷いていました。


考えてみれば、これは弁護士業務の「悲しい弊害」なのかもしれません。

何か起きると、まず「裏があるのでは」「罠では」と考えてしまう。


疑うことは職責です。

けれど、その癖が、善意や誠実さまで疑ってしまうところにまで及ぶと、少し寂しい。


そんな「罠」にまつわる話を、もう一つ。

別の兄弁が担当していた事件でのことです。

これは、少しこちらの主張と合わない。

提出すると不利に働くかもしれない。


そう判断した書面を、兄弁は記録の後ろのポケットにクリップで留め、「これは出さない」と心に決めていました。


ところがある日、その書面が、兄弁に無断で裁判所に提出されていたのです。


それを知った瞬間の心境を、兄弁は後にこう語っています。


文字通り、膝から崩れ落ちた。


恐る恐る秘書の方に聞いたそうです。


これ……なんで出したの?


すると秘書さんは、にこやかにこう答えました。


書証にすべき書面のようでしたので、気を利かせて、指示される前に提出しておきました。


……善意です。完全なる善意。


パワハラになるため、叱ることもできず、

法廷では内心冷や汗をかきながら、表情は平然と、依頼者を横に置き、裁判所と相手方代理人に証拠趣旨を説明。


その事件について、兄弁は後にこう振り返りました。


もう、あれ、負けたかと思った……!

勝ったけど!


まさか、身内から罠を仕掛けられるとは。

いや、罠ではなく、これもまた善意の産物だったのですが。




弁護士は、裏を読む仕事です。

読まなければならない。

しかし、裏読みが過剰になると、善意すら疑ってしまう。


その心理を、とても分かりやすく、しかも面白く描いている本があります。


私の前勤務先の創設パートナーである

佐伯照道弁護士『なぜ弁護士はウラを即座に見抜けるのか?』。


職業病としての「裏読み」が、どこから来て、どう働いているのか。

法律家でなくとも、人間関係に覚えのある話が詰まっています。


疑う力と、信じる力。

その間で揺れながら、それでも法廷に立ち続ける――

そんな仕事なのだと、改めて思います。

ルポ大腸カメラ【院内編】


院長 高田先生

漫画よりイケメン!



寝ていたら、検査終了〜^_^


大阪淀屋橋消化器・内視鏡クリニック は、胃カメラ・大腸カメラなど消化器内視鏡検査を専門に行うクリニックで、淀屋橋駅すぐの便利な立地にあります。患者さんの不安を和らげる丁寧な検査・診療を心がけており、大学病院レベルの内視鏡技術を活かした検査も提供しています。



📍 基本情報(概要)



  • 診療科目:内科/消化器内科・肛門科(胃カメラ/大腸カメラ対応) 
  • 住所:大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目2-7 プリンス スマート イン 大阪淀屋橋 B1F  
  • 電話番号:06-6732-8018  
  • 最寄駅:
    • Osaka Metro 御堂筋線「淀屋橋駅」徒歩1分
    • 京阪本線「淀屋橋駅」徒歩3分
    • Osaka Metro 四つ橋線「肥後橋駅」徒歩5分
    • Osaka Metro 堺筋線「北浜駅」徒歩8分  




🩺 検査・診療内容



  • 胃カメラ検査(経鼻/鎮静対応) 
  • 大腸カメラ検査(必要に応じてポリープ切除も可能) 
  • 胃・大腸同日検査対応、苦痛を抑えた内視鏡検査の実施  
  • 血液検査、便潜血、CT検査、超音波検査なども実施  
  • 肛門疾患(痔など)の診療・治療対応あり(プライバシー配慮)  




🗓 診療時間(参考)



基本的な診療時間は以下の通りです(変更の可能性あり):


  • 月・火・水・金:9:00〜13:00、13:00〜16:00(大腸カメラ)、14:00〜18:00  
  • 土曜:9:00〜13:00(完全予約制)  
  • 日曜:第3週のみ9:00〜13:00(完全予約制)  
  • 木曜・祝日:休診  



※検査・診察は完全予約制が基本なので、事前のweb予約や電話予約をおすすめします。



💡 特徴・ポイント



  • 専門医による精度の高い内視鏡検査を提供。 
  • 初めての方や不安がある方にも配慮した検査体制。 
  • 鎮静剤を希望する検査も可能で、負担を抑えた検査が受けられる点が好評です。 










胃カメラ編


大腸カメラ・レポ―検査前日から当日朝まで






平野啓一郎さんの『息吹』を読んだ影響もあり、

これまで避けてきた大腸カメラに、ついに挑戦することにしました。

まずは前日。

前日の食事制限

食べて良いもの

  • 何もつけないパン
  • ごはん
  • 素うどん
  • 具なしおむすび
  • 皮なしの魚
  • 鶏ささみ

食べてはいけないもの

  • そば、ラーメン、スパゲッティ
  • 全粒粉パン
  • 野菜
  • 玄米
  • 魚介類
  • 豆類

いかにも「身体に良さそう」なものほど、消化が悪いためNGというのが少し意外です。

この制限食で一日を過ごします。

無意識に何かNG食品を口にしてしまわないか、

やや緊張しながらの一日でした。

検査当日の朝

検査は午前10時から。4時間前の午前6時に起床し、「サルプレップ」という経口腸管洗浄剤を服用します。

  • サルプレップ 125㎖ を
  • 10分かけて 少しずつ飲む
  • 1回分を飲み終えたら、必ず 水250㎖ を飲む

この「125㎖を10分かけて飲む」というのが、思いのほか難しかった。

飲み物があると、ついごくごく飲んでしまうので、コップ一杯分を、1分あたり10分の1ずつ、

慎重に、慎重に飲み進めます。

味は、苦いポカリスエットのよう。

合間に飲む水や白湯が、驚くほど甘く感じられました。


そして、「服用・排便チェックシート」に

飲んだ時間と、その後の状態を記録していきます。

6時開始、8時前に終了

6時からトライして、

8時前にはワンクール終了。


その時の率直な感想。


大腸は、素直で偉い。そして可愛い。


お薬にきちんと反応し、

まるで測ったかのように、

きれいになっていきました。


人間の腸が、

わずか2時間ほどの投薬で

ここまで徹底的に掃除できるものだとは、

正直、今まで生きてきて知りませんでした。

椎名誠さんの一節を思い出す

学生の頃、椎名誠さんが好きでよく読んでいました。

その中に、大腸カメラ前の準備の話が出てきます。

美しい女医さんを前にして、椎名さんは内心こう思うのです。

先生はとても美しいけれど、

今、僕の腸は、きっと先生の腸より綺麗ですよ……!

あの一節を、ふと思い出しました。

まとめ

やってみて良かった。

まだ検査前ですが、


「腸の大掃除」は、意外なほど楽で、簡単でした。

怖いのは、知らないこと。

知ってしまえば、

案外、淡々と進みます。


この先、大腸カメラを控えている方の

不安が、少しでも和らげば幸いです。


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>