統一地方選挙が終わって一息つく間もなく、今日ついに大阪都構想の住民投票が告示されました。

5年前の「地域政党・大阪維新の会」発足当初から活動を共にしてきた私にとっては、これまでの経過を思い起こすと感慨深い思いです。

机の上に大阪の地図を広げ、どのように行政の仕組みを作り変えれば大阪再生が成し得られるのかを考えていた5年前。なかなか伝わりにくい視野の大きな話を、どうすれば理解してもらえるかを探求し続けました。支持者の方々には物足りないと思う点が多々あるかもしれませんが、これまでの政治家や議員が出来なかった「本気の行動」、「伝える努力」を大阪維新の会は常に実行してきたと考えています。

平成23年の統一地方選挙では大阪府議会で
私を含め過半数、大阪市・堺市議会でも第一党の議席を与えていただきました。同じく平成23年秋の大阪府知事・大阪市長のW選挙ではどちらも維新の候補者を支持していただき、その結果、現状の二重行政解消を目指す「府市統合本部」が設置され、今の仕組みで出来る改革が進められました。

平成24年夏には、大阪都構想法案とも言える「特別区設置法」が国会で可決。不可能だ、夢物語だと言われ続けた大改革がいよいよ現実味を帯びてきました。冬には初めて「国政政党・日本維新の会」として候補者を擁立し、国会でも一定の議席を得ることができました。

平成25年2月には第1回・特別区設置協議会が開催。法律に則って、正式に大阪都構想の協議が進められることに。

平成25年秋の堺市長選挙は本当に悔しい思いでした。戦略の立て方、伝え方の工夫の至らなさを痛感しました。堺では残念ながら大阪市域と同じ条件で大阪都構想に加わることは今回はできません。しかし住民投票の結果は堺にとっても重大な影響を及ぼします。このことはまた後日書きたいと思います。

平成26年。協定書は完成したものの、議会で否決。国政政党・日本維新の会は解党して「維新の党」と「次世代の党」に大阪府議会でも維新vs反維新という構図がすっかりできあがってしまい、議会が政局に左右されることが多くなりました。目の前の仕事をこなしながらも、悶々とする日々。

そして平成27年3月17日。先に可決されていた大阪市会に続いて、大阪府議会でも大阪都構想の設計図とも言える「特別区設置協定書」が承認され、いよいよ大阪市民を対象とした住民投票が行われることが決定。

大阪維新の会発足から5年間、様々な浮き沈みがあり、諦めかけたこともありました。途中離れていった仲間もいます。なんでこんなしんどいことを、と考えたこともありました。しかし行動し続けてここまで進めてくることができました。階段は残り1段です。投票日まで20日間。大阪の未来のために、そして地元堺にとっても大きな影響のある今回の住民投票、悔いの無いように精一杯行動します。