8月9日(金)から9月4日(水)にかけて開催「2024セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」






今年総監督小澤征爾喪ってから初のフェスティバル

そして小澤をはじめ秋山和慶飯守泰次郎井上道義尾高忠明堤剛藤原真理山崎伸子今井信子和波孝禧といった日本楽壇柱石育て上げた齋藤秀雄没後50年節目の年


その2024OMFオーケストラコンサートBプログラム(2日目)聴きに行くべく

8月17日(土)を伴い八王子から、
9時36分発中央東線・篠ノ井線特急「あずさ9号」乗車。
前日接近した台風7号動向心配でしたが(一時は北陸新幹線&篠ノ井線での迂回も検討した)、幸い始発から予定どおり運行
前年2023OMFは、オーケストラコンサートAプログラムチケット入手宿「あずさ」手配もしていたものの、直前になって心身不調及び業務繁忙断念した為、

松本電鉄バス受託運行している松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」浅間線乗り










中浅間下車し、
ほぼ毎夏お世話になっている浅間温泉宿へ。

一憩



宿送迎車会場キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)へ。









本当第3番そして私の大好きな第4番が採り上げられるCプログラムの方により惹かれたのですが、

日程8月21日(水)&22日(木)いずれも平日の為諦めました(尤も結果的にBプロにして良かったのかも知れないけれど)。



前半交響曲第1番

第1楽章序奏強音部にもっとひしひしとした圧が欲しいと思いましたが、弱音部寂寥感耳を惹くものが。主部第1主題提示もやや物足りなさを感じましたが、展開部終盤から再現部冒頭にかけての白熱ぶり聴きものでした。
第2楽章中途オーボエ旋律哀感惹きつけるものがあり、また後半ホルンラデク・バボラークコンサートマスター豊嶋泰嗣による掛け合い美しさ流石でした。
第3楽章主部柔和な表情中間部情熱との対比魅せられるものがありました。
第4楽章序奏彫琢深さバボラークによるホルンあの有名な旋律美しさ見事主部提示部はやや腰の軽い響きのようにも思いましたが、展開部辺りから厚みを増し壮大なコーダへ。
なお生前小澤このコーダティンパニ追加行っていましたが、今回沖澤オリジナルどおりティンパニ最小限に留めていました(私もその方が良いと思う)。





後半交響曲第2番では、豊嶋に代わって矢部達哉コンサートマスターに。
第1楽章第1主題低弦による動機深々とした提示には惹かれましたが、その後木管や、それに続く高弦による経過主題、更には低弦による第2主題提示は何か隔靴掻痒の感が拭えませんでした。しかし展開部辺りから次第に充実度増し、とりわけ夕映えのような美しいコーダバボラークによる見事なホルンのソロも相まって魅了されました。
第2楽章深沈とした趣第3楽章愛らしさ表出良かったと思います。
そして “Allegro con spirito”指示に相応しい第4楽章精気奔出、中でもさざめきから一転情熱が爆発する第1主題の提示うねるような第2主題の再現コーダの輝かしさに、聴衆からは盛大な拍手が送られていました。


終演後宿迎えに来ていただき、夕食















そして入浴








翌日8月18日(日)





宿近く下浅間広場バス停から松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」浅間線で、

松本駅へ。



昼食摂り

13時10分発篠ノ井線・中央東線特急「あずさ30号」乗車し、






定刻より2分遅延15時14分八王子帰着


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アンドリス・ネルソンス健康上の理由により降板となった「2024セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)オーケストラコンサートBプログラム・Cプログラムのうち、

Bプログラムブラームス/交響曲第1番・第2番ともに沖澤のどか代わりに指揮する既に発表があったけれど、Cプログラムについても発表が。

ブラームス/交響曲第3番下野竜也第4番ラデク・バボラークそれぞれ指揮するそうな。

バボラーク現代を代表するトップクラスのホルン奏者であることは重々承知しているものの、指揮者としての実力どうなのだろう(過去に水戸室内管弦楽団の演奏会で小澤征爾とベートーヴェン/交響曲第9番を振り分けた話は聞いているけれど)…?
と云うより、2曲とも下野が指揮すれば良いではないかと考えるのは私だけ2021年2月N響オーチャード定期第113回に於ける下野ブラームス4番好演だったと思うのだけれど(尤もその際は欧米人のバカ父娘に感興を台無しにされてしまったが)。


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「廃止された特急を復活させるなら何を復活させる?」とのポストがありました。

それに対し寄せられた数々の願望興味津々見てみると…やはり圧倒的に多かったのは寝台特急
とりわけ多かったのが「北斗星」「カシオペア」(上野~札幌)、「トワイライトエクスプレス」(大阪~札幌)、「富士」(東京~大分~西鹿児島)、「はやぶさ」(東京~熊本~西鹿児島)、「さくら」(東京~長崎・佐世保)、「あさかぜ」(東京~博多)。
「日本海」(大阪~青森~函館)、「あけぼの」(東京~秋田~青森)そして客車列車時代の「出雲」(東京~出雲市~浜田)等も挙がっていましたが、1984(昭和59)年に廃止された「紀伊」(東京~紀伊勝浦)や1978(昭和53)年に廃止された「安芸」(新大阪~呉~下関)も挙がっていたのには些かびっくりしました。
また「特急ではないけれど」との断り付き寝台急行「銀河」(東京~大阪)を推す声も。

昼行特急では、やはり「白鳥」(大阪~青森)を挙げる人多かったけれど、その中に交じって1967(昭和42)年に廃止された「あすか」(名古屋~奈良~和歌山)の名前見つけた時には流石に「!?」
そのほか狩人ヒット曲で有名になった新宿8時ちょうどの「あずさ2号」も。

推すとしたら…。
寝台特急ではやはり「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「富士」「はやぶさ」「あさかぜ」「さくら」「日本海」「あけぼの」「出雲」、それに「北陸」(上野~金沢)「鳥海」(上野~秋田~青森)と客車列車時代の「瀬戸」(東京~宇野(後に高松))辺り。


それから京都・奈良へ行くのに重宝していた「銀河」是非とも


昼行特急では「白鳥」のほか「白山」(上野~長野~金沢)そして…かつて何度か急行「かすが」(名古屋~奈良)を利用したことがある身としては、和歌山迄でなくともよいから「あすか」にも興味があるなぁ。

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内容は、「夏の空 恋の歌 慈しみの風」とのテーマのもと次のとおり
 ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 バッハ/G線上のアリア
 カタロニア民謡/鳥の歌
 H.マンシーニ/映画「ひまわり」のテーマ
 奥平哲也/夏空のワルツ
 奥平哲也/組曲「道」全4章
  一章 連山 二章 蛍船 三章 神楽 四章 懐郷
 朝吹英一/NHK番組「趣味の園芸」
 日本古謡/お江戸日本橋
 バダジェフスカ/乙女の祈り
 中村八大/上を向いて歩こう
 奥平哲也/菱田春草絵画音楽展
  I 菊慈童 Ⅱ 夜桜 皿 夕の森(残照) IV 春暁
 モンティ/チャルダーシュ





奥平さんの演奏&お話聴いたのは今回全くの初めてでしたが、マリンバ豊かな表現力魅せられると共に、時にユーモアも交えた寛いだ雰囲気の中にも、「鳥の歌」名チェリストパブロ・カザルス所縁の曲であること、「ひまわり」(映画は私は観ていないけれど確か主演はソフィア・ローレンだったか)がウクライナ国花であることにも触れられる等、平和への想いも滲んだ内容でした。

自作自演では、「夏空のワルツ」温かな明るさ組曲「道」力強さの中にも一章「連山」四章「懐郷」に感じられた一抹の寂しさ「菱田春草絵画音楽展」「I 菊慈童」及び「Ⅱ 夜桜」に於けるそこはかとない哀しさ「IV 春暁」静穏さ心に残りました

アンコールで、A.カラス/映画「第三の男」のテーマ、及びフランク・シナトラの歌唱で知られるC.フランソワ/マイ・ウェイ演奏され、終演21時15分頃
アンケートの記入及び渡部さん&奥平さんへの挨拶を済ませてから京浜急行電鉄本線京急川崎駅へと急ぎ早足で向かい

自宅最寄り駅からの終バスには何とか間に合いました