12月23日(火)神奈川フィルミューザ川崎シリーズ "Beethoven Ring" 第3回を聴きにミューザ川崎シンフォニーホールへ。






































2F席ホワイエには、神奈川フィルのほか、
大阪フィル関西フィル神戸市室内管仙台フィル中部フィル九響といった各地のオーケストラ今後の公演予定パンフレットが。



冒頭首席ソロ・コンサートマスター「組長」石田泰尚第12期川崎市市民文化大使就任記念セレモニーが。


榊原音楽主幹司会進行のもと、まず「音楽のまち・かわさき」キャラクターの「かわさきミュートン」登場し、続いて川崎市加藤副市長挨拶

そしていよいよ石田組長の登場となりましたが、上手側の客席から笑いが沸き起こったので、さてはまた奇抜ないでたちをしているのか見てみると・・・・シャツの胸の部分にでかでかと「オレ川崎大使」!

如何にも組長らしいごく簡潔な就任挨拶を以てセレモニー終了


公演前半まず小島弥寧子オルガン独奏による、バッハ/「18のライプツィヒ・コラール集」~「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」と、同じくバッハ/「オルガン小曲集」~「われらキリストを讃えまつらん」
前者柔和な響き後者荘厳な響きとの対照暫し浸りました
続いて林辰則トランペット小島弥寧子オルガンによる、ヘンデル/組曲ニ長調~Ⅰ.序曲・Ⅲ.エア(メヌエット)・Ⅳ.マーチ(ブーレ)
この時季に相応しい華やかで祝典的な趣味わいました

15分休憩挟んで

後半は、伊藤晴ソプラノ山際きみ佳メゾソプラノチャールズ・キムテノール青山貴バリトン神奈川ハーモニック・クワイア合唱音楽監督沼尻竜典指揮による、ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」
合唱冒頭からステージ上で着席
第1楽章冒頭もう少しダイナミック・レンジが欲しい気もしましたが、第1主題の全容が総奏で提示される部分テヌートによる音圧迫力充分近年に於いてはやや中庸に感じられるテンポも、迫力の増幅そして第2主題のフレージングの美しさ寄与していたと思います。再現部冒頭篠崎首席によるティンパニの最強奏を軸とした総奏の凄絶さコーダ低弦のオスティナートに支えられた迫力聴き応えのあるものでした。
第2楽章主部律動感各パートの立体感トリオのとりわけ豊かな情感の籠められた副次主題好演でした。
第3楽章昨今の主流よりは遅めのテンポでしたが(とは云っても往年の巨匠ウィルヘルム・フルトヴェングラーのそれよりはまだ相当速かったけれど)、それが効を奏して第1主題・第2主題ともに心からの音楽が展開され終盤の管楽器を主とした警告のファンファーレ意味深さを感じさせました
そして第4楽章
低弦レチタティーヴォ深々とした響き「歓喜の主題」が総奏で確立される箇所(此処で独唱陣がステージに登場)の直前の弦の音色及び直後の部分のあたかもベートーヴェンの苦難の生涯を想わせるような切なさ
声楽が加わり青山貴によるレチタティーヴォ多少力みを感じさせないではなかったものの朗々とした立派なもので、神奈川ハーモニック・クワイアの合唱少数ながら精鋭揃いの充実ぶりを示していました。
沼尻の指揮のもとでの "Und wer's nie gekonnt, der stehle Weinend sich aus diesem Bund!" の部分そこはかとない哀感の表出"vor Gott." のとりわけフェルマータの意味深さ太陽讃歌の快調かつしっかりした進行続くフガートの立体感ややもすると苦しさが露呈してしまう "Brüder! überm Sternenzelt Muß ein lieber Vater wohnen." の充実ぶり
そして二重フーガの部分では、その壮麗さ聴いていて眼に滲むものが
コーダに於ける激しいアッチェレランド(と云っても先述のフルトヴェングラー程ではないけれど)も、熱狂のうちに全曲を締め括るのに充分なものがありました。
全体的に、極めてオーソドックスでケレン味のない解釈ながら、アーティキュレーションフレージング等に於ける為されるべきことが徹底して為され、其処に沼尻の造型力と情熱が加わった感銘を呼び起こす質の高い好演だったと思います。
流石にかつて聴いた1991年11月チェコ・フィル横浜公演に於けるイルジー・ビェロフラーヴェク2000年12月30日大阪フィル「第9シンフォニーの夕べ」に於ける朝比奈隆(これが朝比奈の生涯最後の「第九」となった)それに2016年12月「N響創立90周年記念/N響「第9」演奏会」に於けるヘルベルト・ブロムシュテット名演

ましてやフルトヴェングラー1951年戦後最初のバイロイト音楽祭初日に遺した所謂「バイロイトの第九」の空前絶後の名盤比べてしまっては身も蓋もないけれど、それでも「第九らしい第九」を聴くことのできた充足感を胸に抱きつつホールを後にした演奏会でした。







     
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12月20日(土)映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」16時45分~18時40分の回を観に桜木町横浜ブルク13へ。

往き伊勢佐木町商店街散策していると、








珍しく猿まわしが








































太平洋戦争の中でも最も凄惨な戦いの場の一つとされ、上皇御夫妻天皇在位中慰霊の行幸啓をされたことで注目を集めることとなったペリリュー島
登場人物の愛らしいキャラクター美しい自然が、苛烈で酸鼻極まりない戦闘の容赦ない描写(砲撃で顔が半分もぎ取られたり火炎放射器で焼き殺されたりする兵士達そしてその屍にたかる蠅の一団更にはジャングルで朽ちて白骨化していく屍体・・・・)と残酷な迄に対照を為し観ていて胸を衝かれました
そして「戦陣訓」の「生きて虜囚の辱めを受けず」縛られ終戦を知ることなく、いやふとしたことから日本が降伏したらしいと知っても容易に受け容れることが出来ずになお潜伏を続けた兵士達
また疎開を余儀なくされ愛する土地を激戦で踏みにじられた現地民の胸中は、果たして如何ばかりだったか・・・・。
改めて戦争の悲惨さ・愚かさに想いを致しました

観客意外に多く、それも若年層がかなりの割合を占めていて、(多分主人公の声を務めた板垣李光人が目当てだったのだろうけれど)未だ日本も捨てたものではないなと思いました。

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缶コーヒー "BOSS"CMに、「忠臣蔵編」があったとは・・・・。
しかも、大石内蔵助役野村萬斎吉良家の下男役タカアンドトシ、そして吉良上野介役が・・・・タモリ!

面白かったけれど、忠臣蔵なのに何故BGM「赤穂浪士」(芥川也寸志)でも「峠の群像」(池辺晋一郎)でも「元禄繚乱」(池辺晋一郎)でもなく「風林火山」(千住明)なんだ?

 

先日第2051回定期公演

及び第2052回定期公演引き続き

首席指揮者ファビオ・ルイージ指揮によるN響第2053回定期公演(12月Cプロ定期2日目)聴きNHKホールへ。
































































前半は、今秋第19回ショパン国際ピアノコンクール第1位となったエリック・ルーソリストに招聘しての、ショパン/ピアノ協奏曲第2番
それ故か、今回の定期公演初日・2日目ともチケットは完売
ルーの演奏聴いたのは全くの初めてでしたが(後述のとおり私は今回のショパンコンクールのネット中継やドキュメンタリー番組の類いは一切視聴しなかった)、第1楽章第2主題第2楽章の主部の再現に於ける繊細さ辺りに秀でたものを感じさせ、その辺りが彼が第1位に選ばれた要因の一つなのかな等と想いを巡らせましたが、全体的にソノリティがやや単調な印象を受けて、音楽が心に訴えかけてくるには至らず(尤もこの年代の青年の演奏に感銘迄求めるのは性急に過ぎるだろうけれど)、むしろルイージがN響から引き出す抑制されつつもニュアンス豊かな演奏の方が印象に残りました実際第1楽章第2主題第2楽章中間部意味深さ等々、概してオーケストレーションが貧弱と評されることの多いこの曲此処迄オーケストラパートが充実した演奏は、は少なくとも実演では2012年5月N響第1727回定期公演に於けるギャリック・オールソンソリストに迎えての尾高忠明の指揮による演奏位しか思い浮かびません

終演後のルーへの拍手も、盛大ではあったものの心なしか熱狂的ではなかったように思います。

尤もルーの演奏について上記のように感じたのは、私に先入観があったからかも知れません
一つには、ショパンコンクールの直後コンクールの意義について問われた某世界的巨匠ピアニスト"Very bad !"斬って捨てたうえで(私はコンクールはやむを得ない「必要悪」と考えているけれど)、その証左の一つとして、ルーは2018年のリーズ国際ピアノコンクールで既に第1位になっているのにそれ以降キャリアを築けなかったのはどういうことなのかといった辛辣とも受け取れる主旨のことを述べていたのを眼にしたような記憶が残ってしまっていること
またもう一つは、ショパンが好きか嫌いかと問われれば好きとは答えるものの大好きかと重ねて尋ねられると答えを留保せざるを得ないこと。後期のソナタ第3番やバラード第4番幻想ポロネーズバルカローレ文句なしに大好きだし、スケルツォ第3番幻想曲更には24の前奏曲好きだけれど、後は・・・・
今回のショパンコンクールの時期も、私にとってはヘルベルト・ブロムシュテットシャルル・デュトワのN響定期公演への登場の方がコンクールよりも遙かに重要な関心事だったこともあって、コンクールの模様については1次予選から本選迄一切視聴しませんでした





いずれにせよ音楽の場合コンクールはゴールではなくあくまでも出発点に過ぎずルーのこれからの精進を見守っていきたいとは思います。

ルーのソリスト・アンコールワルツ第7番は、特に主部の副次主題の繊細さが際立つ佳演でしたが・・・・誰だ最後の嬰ハの主音が未だ鳴っているのにフライング拍手をして全てを台無しにした輩は!

オーケストラ・コンサートであれピアノ・リサイタルであれ、ショパンの作品がメインの一つに据えられている演奏会では、こういう輩の出現率がつとに高まってしまう傾向にあるような気がしてならないのですが、これも私がショパンと距離を置きがちな一因かも知れません。



後半は、ニルセン/交響曲第4番「不滅」
第1部第1主題力強さ第2主題豊かな表情第2部木管の静穏さそれを支える弦のピツィカートの意味深さ第3部引き締まった表現、そして第4部の確固とした造型と、ルイージの作品への共感ぶり随所に窺える演奏だったと思います。

























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12月5日(金)N響第2052回定期公演(12月Bプロ定期2日目)聴きサントリーホールへ。




































前半最初は、藤倉大/管弦楽のためのオーシャン・ブレイカー~ピエール・ブーレーズの思い出に~(2025)(N響委嘱作品/世界初演)。

前半終盤たゆたうような空気感後半厳しさとの対比、そして全体を通しての清澄な質感印象的でした。


続いてトム・ボローソリストに迎えての、フランク/交響的変奏曲

かねてより私の好きな曲ですが、これ迄実演に接する機会には恵まれず、実に今回が初めて

ルイージ&N響は、冒頭峻厳さと豊かさとを兼ね備えた響きその後にしばしば出現する弦のピツィカートの意味深さ象徴されるようにこの作品に相応しいドイツ的重厚さとフランス的な洒脱さ両方を体現した素晴らしい演奏を展開していました。

ボロー演奏聴いたのも今回が初めてでしたが、豊かなフォルテから感じきった繊細なピアニッシモに至る迄、多彩なソノリティ恵まれた資質を感じさせました。ただ、前半時折聴かれたリズムの崩しはフランクには相応しくない気もしましたが。

ソリスト・アンコールラフマニノフ編曲によるバッハは、典雅で清新な好演でした。



後半は、サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」

第1楽章第1部序奏密やかさ主部第2主題思い切ったカンタービレととりわけ再現部に於ける第1主題情熱第2部心からの表現第2楽章第1部主部律動性中間部華麗さ第2部壮麗なクライマックスに向けての構築性、そして全体を通して木管の突出し過ぎることのない巧みな活かし方・・・・。

かつてのルイージ時に情熱ばかりが先走って鼻白むような演奏に陥ることがあったようにも思いますが、近年俯瞰的な視点も併せ持った素晴らしい充実ぶりを示しているように感じます


N響も、10月ヘルベルト・ブロムシュテット



そして11月シャルル・デュトワと、



妥協を知らない両巨匠のもとでの演奏成果持続しているのか、好調ぶりを維持しているように思われました。



















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大和路日帰り旅行から戻った翌日の、

首席指揮者ファビオ・ルイージ指揮によるN響第2051回定期公演(12月Aプロ定期2日目(11月の誤記ではありません:念のため))聴きNHKホールへ。











今年もうこの時季になったか・・・・。












 



























前半は、レオニダス・カヴァコスソリストに迎えてのショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番

カヴァコスと云うと、2002年11月N響第1472回定期公演に於けるウォルフガング・サヴァリッシュとのメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲2017年11月ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管横浜公演に於けるヘルベルト・ブロムシュテットとのブラームス/ヴァイオリン協奏曲

同東京公演に於けるメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲

そして2021年10月N響第1939回定期公演に於けるやはりブロムシュテットとの協演によるブラームス/ヴァイオリン協奏曲が、いずれも素晴らしかったので、

そのカヴァコス果たしてショスタコーヴィチではどのような演奏を聴かせてくれるのか大いに期待していました。

果たして第1楽章「ノクターン」から、ルイージN響から引き出す端正美と重厚さを兼ね備えた響きの上で、カヴァコス豊かな響きと内面性とを伴った演奏を展開第2楽章「スケルツォ」尖鋭性の表出第4楽章「ブルレスケ」無窮動の表現流石でしたが、何と云っても素晴らしかったのは、第3楽章「パッサカリア」とりわけカデンツァの構築性と深淵性でした。

ルイージ&N響上述第1楽章のほか、第3楽章では重厚な精神性を以てカヴァコス有機的支え、また第2楽章・第4楽章ではカヴァコス火花を散らすような丁々発止の熱演を。

これ迄接した同曲の実演の中では、1995年10月N響第1271回定期公演に於ける諏訪内晶子アンドレ・プレヴィン、そして2015年10月N響第1819回定期公演に於ける五嶋みどりパーヴォ・ヤルヴィ協演比肩する名演だったと思います。

ソリスト・アンコールバッハも、造型力そしてとりわけ後半深い精神性に満ちた秀演でした。



後半は、ツェムリンスキー/交響詩「人魚姫」
第1部冒頭低音部ほの暗くも充実した響きその後波のきらめきの如くの木管群の透明感のあるさざめき弦の甘美さ(中でも郷古コンマスのソロ)中間部悽愴さ第2部抒情性第3部終盤浄福、そして全体を通じての耽美性と、魅力的な演奏繰り広げられていきました。









コンサート旅行出掛け廻った怒濤の11月終了流石に疲れた・・・・。



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11月29日(土)横浜から、

JR京浜東北線・横浜線磯子発八王子行普通列車で、
新横浜出て
9時43分発JR東海道新幹線東京発新大阪行臨時「のぞみ321号」乗車














途中浜松付近「この列車は全車禁煙です トイレでの喫煙も御遠慮いただいております 喫煙は到着駅の喫煙設備迄御辛抱ください」と、通常なら停車駅を発車した直後のみ流される注意喚起の車内アナウンス再び車掌が行ったのだけれど、誰か馬鹿な不心得者トイレで煙草を吸ったのだろうか
そもそも車内での喫煙自体非喫煙者からしてみれば論外だけれど、とりわけトイレは煙が籠もるから絶対に止めて欲しい!





今回11時04分着名古屋降りて



近鉄名古屋11時30分発近畿日本鉄道名古屋線・大阪線名阪乙特急「アーバンライナー」大阪難波行乗り換え













木曽川
長良川

揖斐川の、
木曽三川渡り
桑名



近鉄四日市

白子
経て















12時56分着名張で、

12時59分発急行大阪上本町行乗り継ぎ











13時20分着長谷寺下車






























長谷寺訪れたのは、1991年11月以来実に34年ぶり


この間、別に長谷寺に関心が無かった訳ではなく大和路の旅を思い立つ度何度も食指が動きかけたのですが、何故かついついほかの史蹟や神社仏閣に脚が向いてしまっていました

仁王門




登廊



一寸脇に逸れて



二本(ふたもと)の杉






藤原定家塚(中)・藤原俊成碑(右)へ。




再び登廊戻り














本堂へ。















折角なので、「本尊大観音尊像秋季特別拝観」へ。








更に「本坊大講堂秋季特別拝観」へ








宗宝蔵(宝物館)での「秋季特別寺宝展」へも。





拝観終え

駅へ戻り






16時45分発青山町発大阪上本町行急行乗り

二上山遙か望み
三輪山
耳成山眺めつつ
16時56分着大和八木で、
17時23分発橿原線・京都線賢島発特急乗り継ぎ







大和西大寺
近鉄丹波橋経て
18時14分着京都で、

18時36分発JR東海道新幹線新大阪発東京行臨時「のぞみ448号」乗り換え

20時43分品川帰着

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11月26日(水)クリスティアン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル聴きミューザ川崎シンフォニーホールへ。









































今回前半最初は、シューベルト/4つの即興曲Op.90 D.899

第1曲第2主題詩情曲全体を通してのそこはかとない孤愁第2曲中間部暗い情熱優れていてツィメルマン真摯な音楽への姿勢改めて実感したものの、何か技巧的に不安定で、それに起因すると思われるリズムの詰まり等も見受けられ少々先行きが不安になりました。

しかし第3曲夢幻的な耽美性の表出流石と思わせる素晴らしさ

ツィメルマンはこれで落ち着きを取り戻したのか、第3曲弾き終わった後咳払いの激しくなった客席へ向けて、あたかも今のうちに咳はうんと済ませておいてネといった感じのパフォーマンスをしてみせて笑いを誘う余裕も

第4曲主部流麗さ中間部ほの暗さとの対比も、惹きつけられるものがありました。


続いて急遽追加されたドビュッシー/アラベスク第1番と、同じくドビュッシー/ベルガマスク組曲~第3曲「月の光」

どちらもデリケートな表情の移ろい魅力的でした。


1975年ショパン国際ピアノコンクール当時史上最年少18歳第1位となった頃は紅顔の美少年だったツィメルマン髭面となった今でも女性ファンが多いのか、休憩時間女性用トイレには三重にも折り返す長蛇の列が。


後半は、「プレリュード & Co(その仲間たち) - アーティスト・セレクション」題しツィメルマンセレクトした前奏曲及びそれに類する性格の作品群の中から、更に選び抜いた曲を当日発表し演奏するというもの。

この日は、スタトコフスキバッハスクリャービンショパンラフマニノフフランクドビュッシーガーシュウィンフォーレカプースチンといった10人の作曲家計19曲演奏されました。

ショパン/前奏曲変ニ長調Op.28-15「雨だれ」中間部低音部の雄弁さスクリャービン/前奏曲嬰ヘ短調Op.11-8鬱然としたロマンティシズムドビュッシー/前奏曲第1集~第8番「亜麻色の髪の乙女」静謐な美しさガーシュウィン/前奏曲第3番に於けるスウィング感ラフマニノフ/前奏曲嬰ハ短調Op.3-2「鐘」往々にしてありがちな外面的効果を前面に押し出した演奏とは一線を画した内的観照等々、随所に聴きどころがありましたが、とりわけ心を惹かれたのは、スタトコフスキ/前奏曲Op.37-1の余韻の内から立ち上がったバッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番ハ長調~プレリュード筆舌に尽くせぬ美しさショパン/前奏曲ホ短調Op.28-4及び何と云ってもフランク/前奏曲・フーガと変奏曲Op.18~前奏曲気高い哀しみの充溢でしょうか。


ショパン/前奏曲変ロ短調Op.28-16そして既述シューベルトの前半技巧的不安定さを感じたりはしたものの(尤もショパンのOp.28-16はつとに知られた難曲中の難曲だけれども)、総体的にはそのようなことを帳消しにして余りあるツィメルマンならではの求道的精神、それでいて客席との親密感にも満ちた、やはり聴きに行って良かったと思わせるリサイタルでした。



今回大阪&近江の旅そもそものきっかけは、珍しく近畿日本鉄道の特急「ひのとり」に乗ってみたいと自分から云いだしたことにありました



ホテルチェックアウトして、肥後橋から、




大阪メトロ四つ橋線9時07分発普通西梅田発住之江公園行で、


9時12分なんば着き

「なんばウォーク」の、
「シカゴギャラリー」暫し散策した後、




大阪難波から、





いよいよ今回の母にとってのメイン・イヴェントの、10時00分発近畿日本鉄道難波線・大阪線・名古屋線名阪甲特急「ひのとり」10列車乗車








大阪上本町


鶴橋





















大和八木停車し、




耳成山や、

三輪山車窓望み




長谷寺や、





室生口大野通過して、



















長大新青山トンネル抜け






中川短絡線通り











乗務員交替し、





















揖斐川


長良川


木曽川の、

木曽三川渡って






12時06分近鉄名古屋着








折角名古屋で乗り継ぎをするからにはと、昼食名鉄百貨店本館レストラン街「グルメステーション」内の、
某有名店「みそひれかつ丼定食」にして、

名古屋13時41分発JR東海道新幹線新大阪発東京行臨時「のぞみ372号」乗車し、





















15時13分品川帰着





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