2/7(日)尾高忠明指揮によるN響2021年2月公演(NHKホール:2日目)を聴きに行きました。

































前半最初は、武満徹/3つの映画音楽
武満作品得意とする尾高さんの指揮のもと、第1曲ブルース的雰囲気第2曲透徹した哀感第3曲洒脱ながらも何処か物寂しい趣が表現されていきました。

続いて横坂源ソリストに迎えてのショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第1番
横坂演奏初めて聴いたのですが、安定した技巧艶やかな音色を基にした衒いのない音楽性が好ましく、両端楽章機知第2楽章哀調第3楽章カデンツァ前半内的観照後半技巧性を見事に体現していました。
オーケストラも、しばしば現れる木管警句要所を締めるティンパニ響き、そして頻出するホルンソロ(首席の福川氏)が素晴らしいものでした。
ソリスト・アンコールバッハ雄弁さ内省とを兼ね備えた好演でした。

後半は、シベリウス/交響曲第1番
尾高さんらしい確固とした造型の基に繰り広げられた、時に凄絶とも思える情熱を湛えた演奏に、とりわけ第2楽章クライマックス第4楽章ではしばしば目頭熱くなりました。
しかし…終わった後一瞬静寂フライング拍手台無しにしたが。




さて、この後の東京芸術劇場及びサントリーホールでの公演なのですが…。



以前にも記したとおり、前者に於けるイザベル・ファウストシマノフスキ後者での下野竜也シューマンにとても惹かれはするものの18:00繰り上がった開演時間には間に合いそうになく、さりとて仕事の状況からも早退難しそうなので、泣く泣く諦めることに…(コロナめ)。


クラシックランキング