『墓まで持ってく10枚』をマイルームのところにアップしました。一応リストアップすると


U2 『WAR』


大滝詠一 『A LONG VACATION』


中村一義 『ERA』


King Crimson 『In The Court Of The Crimson King』


松任谷由実(荒井由実) 『MISSLIM』


Radiohead 『Kid A』


The Beach Boys 『Pet Sounds』


The Who 『Who's Next』


はっぴいえんど 『風街ろまん』


東京事変 『スポーツ』


・・・本当におまえ20才なのかとか、この細野晴臣信者めっていう苦情等はいっさい受け付けません。あしからず


ならびに意味はありません。好きな順とかでもなく、テキトーに。


より良いのがあったら更新していくつもりです。たまに見てみたら変ってる、カモ

na0の転がる石 苔まみれ


阿部真央 『ロンリー』 2010年6月9日発売

PCCA-03179 ポニーキャニオン


阿部真央のいいところは、彼女は「阿部真央」でありながら「阿部真央」に縛られてないところ。曲ごとに声色を使い分け、aikoの様にもAvrilの様にもYUKIの様にもなるところ。まさにカラオケ世代とでもいえようか、各アーティストを自分なりに解釈し曲に自分を合わせていく、新世代のアーティストだ。ただ、今回は確実にやりすぎた。2曲目『Get My Way』は英語詩だからなのかもしれないが、明らかにAvrilを意識しすぎている。『Under My Skin』の頃のAvrilそのものになりきっている。それはそれですごいことではあるが、それでは「阿部真央」であるということを放棄しているに等しい。ボクを含め今20歳前後の我々の前に現れたAvril Lavigneというあの小さな少女の存在がとてつもなく大きかったことはわかる。だけどそれに引きずられているようではプロとしてはいけないだろう。初めの部分とは矛盾するがいかに「阿部真央」を確立していくか、それが彼女の課題だと思う。

そして順番が逆になってしまったが表題曲『ロンリー』。こんなに明るく孤独を歌う彼女の歌詞センスと作曲センスはいい。だが、どこか処女クサイ。もう20歳なんだからいつまでも高校生みたいなことは言ってちゃいけないだろう。あとこの曲は『I Wanna See You』でもみせてくれた甘声だが、彼女の良さが出るのは『伝えたいこと』や『いつの日も』のようなハスキーさを前面に押し出した曲だと思う。若さ(だけ)を売りにしたアーティストは今現在沢山いる。だからこそ本格派ヴォーカルを目指す方が彼女に合っていると思う。もしくはポップパンクじゃなく、オルタナやいっそのことグランジに走っても彼女のハスキー声ならいける。じゃないと次のシングルでエレクトロ・ポップとかやっちゃいかねないから怖い。

3位 椎名林檎 『三文ゴシップ』 2009年6月24日

   TOCT-26840 EMI ミュージック ジャパン


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東京事変の『スポーツ』がでてそれまでの林檎サマ関連のアルバムを聴きまくって気づいたのは、『娯楽』『三文ゴシップ』『スポーツ』、と3つ合わせて3部作だということ。このブログでもちょっと触れたが『娯楽』製作時にバンドの核であるはずの自分自身をあえて外すことでバンド全体のレヴェル底上げを図った林檎サマ。結果その試みは成功したのだが、じゃあ次にだした『三文ゴシップ』で今度はあんなにレヴェルが上がった事変メンバーを全く使わなかった。もちろん、事変とソロを区別するための措置とも考えられるが、次のようにも考えられるのではないか?「こないだの『娯楽』のみんなは最高だったわ。でもアタシ、あなたたちがいなくてもこんだけのもの作れるのよ。どうこのアルバム?あなたたちに超えられるかしら?」というコトだ。次のアルバム製作のためにアルバム丸々1つ使ってしまうというその多次元的な製作思想にはまさに脱帽である。

それまでの林檎サマの3つのアルバムよりも一貫性がないポップで、それが今までの林檎様のイメージを崩してイヤで仕方なくてあまり聴いてなかったこの『三文ゴシップ』だが、前述のことに気づいたらその言い逃れのできないポップ感にこんな意味があったのかと、林檎サマに土下座しても足りないぐらい、切腹してでも謝りつくしたい気分にさせられた。『スポーツ』はロックバンドとしての「ロックでありながらポップ」のスタンダードを表現していたが、演奏面を考えず純粋な「ポップ」感はずば抜けてこの『三文ゴシップ』のほうが高い。

さらに言えばヴォーカルの当て方にまったくもって違和感がない。とくに『労働者』は完璧だ。まさに椎名林檎は日本が世界に誇れる最高峰のヴォーカルといっても過言ではない。



2位 Soul Flower Union 『EXILE ON MAIN BEACH』 

   2009年10月7日 XBCD-1030 Bm Tunes


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下手すればこのランキングのほぼすべてが彼らのアルバムで埋まってしまうかも、と思ったがアルバムに入ってないシングル曲ですばらしい曲もありどうしようかと思っていた。だがこのライブ盤『EXILE ON MAIN BEACH』はほぼベスト的な内容で、これをとりあえず聴いてもらえれば'00年代の彼らの音楽のすべてが解る。もちろんそれがこのアルバムがこの位置に入っている理由のすべてじゃなく、もう1つある理由はとにかくこのバンド、ライブがその真骨頂だからだ。それまで「CDよりもライブがスゴイバンド」というのは「そんなの当たり前だろ、CDで表現しきれないようなら意味ないじゃん」と思ってきたがこれを聴いてやっとその意味が理解できた。たとえば『パレスチナ』のイントロに入ってる「フリー、パレスチナ」の一言。またオリジナルには入ってるはずもないオーディエンスの声援。彼らのライブで本領発揮されるのはそのメッセージ性だ。彼らの歌う内容にこれだけ賛同する人々がいる。それだけでこの世界はまだまだ捨てたものじゃないと思わせてくれる。

聴こう聴こうと思い続けていたもののずっと聴いてなかったSoul Flower Union。今年になってやっと1枚聴いた次の日にはブックオフやタワレコを駆けづり回って、スタジオアルバムはすべて買いそろえてしまったほどに強烈だった。世界中のトラッドミュージックをかけあわせて「非戦」と「自由」を歌い続ける彼らの姿は世界中のミュージシャンどころか全人類が見習うべきだ。本当に平和をもたらす音楽が、銃弾飛び交う戦場の兵士たちが聴いた瞬間に戦いをやめてしまうような曲があるのだとしたらそれはおそらく彼らの鳴らす音楽なのだろう。



1位 中村一義 『ERA』 2000年9月6日

   TOCT-24401 EMI ミュージック ジャパン


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この『時代(ERA)』と銘打たれた1枚が、タイトルの書かれた白い部分をとってしまえば何の変哲もない黒い長方形が、中村一義という人間のすべてを表現しつくしていると言っていい。2000年のリリース時点でのすべてではなく、(最低でも)2009年までの彼を含めての「すべて」だ。このアルバムの前には昨年のマイベスト1位においた『世界のフラワーロード』ですらかすんで見える。

何度も何度も聴いてはいるがわからない。このアルバムがどうすごいのかわからないが、すごいのだけはわかる。そんな状況が悔しくて仕方がなく、そして嬉しくて仕方がない。ただただ、ひたすらに偉大なのだ。今の時点で1つだけ言えること、それはここにあるのは「光」だってこと。しかし、光とは闇があるからこそそれが光だとわかるのだ。ではもう一度言おう、これは「光」だ。そんな言葉しか今のボクには言えない。ただこのアルバムの解釈に「正解」なんてものはないと思う。このアルバムを聴いてあなたの思ったことが、多分その時にあなたが世界に求めているものだ。1週間後、1日後、下手すれば1時間後ですら違う表情を我々に見せつけるこの『ERA』。そして気づく、『時代』とは一瞬一瞬の積み重ねだってことに・・・・・・こういうクサイことを言わせてしまう、というかクサイことでしか表現できないんだって。

6位 桑田佳祐 『ROCK AND ROLL HERO』 2002年9月26日

   VICL-60920 Victor Entertainment


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前回のランキングに入ってない理由は・・・・・・忘れてたから(汗。日本語でロックを歌うのはどうなのか、という論争に完全に終止符を打ち、日本流サーフロックとでもいうべき湘南ロックを確立、さらに明かな下ネタをテレビで歌う(笑)ということに成功したサザン。つまり桑田佳祐、というかサザンオールスターズは、いい意味で「やるべきことを終えた」バンドであると思うんです。だから、つい・・・ね?(言い訳にすぎませんが

そして、そのサザン活動をいったん中止してリリースしたのがこの『ROCK AND ROLL HERO』とベスト盤『TOP OF THE POPS』。矢沢もロックンローラーだが桑田佳祐はロックンロール「ヒーロー」だし、Jポップの頂点でもある。さらに、音楽寅さんでもあるし日本のボブ・ディランでもある。そのすべての側面を集約し、世に知らしめた、というかそんなのはみんな百も承知だが、再度定義づけた2枚のアルバム。ただ、ベスト盤はランキングに入れないからこちらだけランクイン。彼に相当する才能は今の日本にいるだろうか。

5位 ゆらゆら帝国 『空洞です』 2007年10月10日

   AICL-1877 Smej Associated


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はじめてこのアルバムを聴いたのはリリース直後のまだゆら帝の存在を知らない頃、そのころよくいっていたHMVでこの『空洞です』というイミフなタイトルとジャケットに一目ぼれし、買って聴いたらその独創的な音楽までもイミフで、結局勝手な苦手意識だけ持ってそれ以降まったく聞いてなかったのですが、今年のゆら帝解散とそのコメントのなかで彼らがこのアルバムで頂点に到達した、と言っていたのでもう一度聞いてみたところ、以前に比べすんなり入ってくるし、それどころかとてもすばらしいことに気づき、彼らのほかのアルバムと比べてなるほど頂点ということがわかり解散も仕方がないな、とひとり納得。

それ以前のガレージ・サイケから純粋なサイケへと変化し、鳴らすというより聴かせるサイケという域にあるアルバム。ジョン・レノンですらLSDを使わずには到達できなかった境地にそれ無しで到達しているのはまさに奇跡(いや実際のところは知りませんが。ミニマルに繰り返されるメロディに3ピースで演奏できるサイケの最終到達点をみたのは確か。


4位 くるり 『ワルツを踊れ Tanz Walzer』 2007年6月26日

   VICL-62510 Victor Entertainment


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前回のランキング2位から4位にランクダウンだが再度ランクイン。入れていいのか悩んだが洋楽に傾倒しきっていたボクの中にくるりという存在をねじ込んできたこのアルバムはやはりはずすことができなかった。何回聴いてもこのアルバムがくるりの中で一番だし、おそらく次のアルバムが出てもこれは越えないだろうなと思う。それでもその後の曲でいろんな挑戦をしているから惰性になってないのはくるりのすごいところ。

こういうアルバムを作ってくれたら、やりきったから散開というのも納得して受け入れることができる。だから、撤回しないか、ヒダカ?(まだ言うか

10位 avengers in sci-fi 『SCIENCE ROCK』 2008年11月5日

    HKP-018 K-plan

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なぜ前回のランキングに入っていないのかというと、単純に聴いてなかったからです。去年のカウントダウンジャパンで彼らのステージを観て、感動。なぜ聴いてなかったのかと後悔し、さっそくこのアルバムを購入。英語も日本語アクセントで演奏技術も歌唱力もずば抜けていいというわけではないが、メジャーでは2作しか出してないにもかかわらず「俺たちのロックを守れ(SAVE OUR ROCK)」といい放ったそのメッセージ性の高さ、ロックを守れというメッセージと矛盾しかねない、枠にとらわれないエレクトロ感がみごとにツボにはまってしまったのです。


9位 Various Artist 『深夜高速 -生きてて良かったの集い-』 2009年9月16日

   AICL-2039 Smej Associated


na0の転がる石 苔まみれ


もちろんフラカンというバンドは知ってたし、深夜高速という曲の素晴らしさも知っていました。前回のランキングでも何とか入れたかったのですが、もともとこの曲はフラワーカンパニーズの昔から歌われてた曲だし、この曲がなければそこまで・・・という内容のアルバムだったので断念しました。しかし先月ぐらいにこのトリビュート盤の存在を知り、聴いてみたところ号泣。素晴らしいのはさまざまなアーティストによるカバーよりも、やっぱりフラカンのオリジナル深夜高速が一番エモーショナルであるということ。売れてるバンドには歌えない、売れなかったからこそのリアリティ。


8位 ミドリ 『ファースト』 2005年11月25日

    CD-9531 ギューン
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前回のランキングでもにも9位にランクインした、ミドリ渾身のデビューアルバム。次のアルバム『セカンド』は彼女らの演奏力が爆発した驚異的なアルバムですが、個人的にはやっぱりこっちのほうが好きですね。前とかぶりますが、真骨頂は6曲目の『POP』。あのバラードはいまだ越えられません。この間レビューしたミドリの最新作『shinsekai』も要チェック。その中の『春メロ』はイントロだけは『POP』以上の名曲です。あくまでイントロだけ、ですが。


7位 Cornelius 『SENSUOUS』 2006年10月25日

   WPCL-10367 WARNER MUSIC JAPN

na0の転がる石 苔まみれ


世界を相手にしているのだから一概に「邦楽」とは言えないけれども、このレベルのアーティストが日本にいるということがとにかく素晴らしい。NHK教育テレビで坂本教授がやってらっしゃる「音楽の学校」でYMOのバックで演奏している彼を見て、一瞬坂本教授のご子息か何かと思ってしまったほど顔が似ているように見え、と同時に日本の音楽界を演奏者の中で引っ張っていけるのは彼なのだろうな、と悟ってしまった。前回のランキングを作った後に初めて聴いて、これは入れればよかった、やり直したいなと思わせた何枚かのうちの一枚。ポスト・ロック&アンビエントの極致、とはいえずとも音楽的情報量の波が襲いかかってくるような姿に圧倒される一枚。