では洋楽編と同じように上半期これは良かったというものから。ただちょっと多いので前回と同じ6枚に限定。


1.東京事変 『スポーツ』

2.クラムボン 『2010』

3.相対性理論 『シンクロニシティーン』

4.トクマルシューゴ 『Port Entropy』

5.川本真琴 feat.Tiger Fake Fur 『音楽の世界へようこそ』

6.bloodthirsty butchers 『NO ALBUM 無題』


1,2は2010年という特異性を利用しつつ、内容的には全く逆のベクトルに向かっているという点で上半期、というか今年外せない作品です。中身についてはレビューをどうぞ。3~6についてはここでショートレビューを


相対性理論 『シンクロニシティーン』


na0の転がる石 苔まみれ

インディーロック(ポップ)クイーン・やくしまるえつこの本業(?)3作目は前作以上にクリーンでバンドとしてのスタイルがしっかりと確立されてるし各パートの音もクリアに録音されてて、非常に良作品。何より今作品は相対性理論初の「歌もの」アルバムという感じが個人的にする。3曲目『人工衛星』のサビでやくしまるえつこは生ヴォカロ声を捨て、はじめて「歌って」いる。クイーンのまだまだ秘められた可能性を感じた一枚。


トクマルシューゴ 『Port Entropy』


na0の転がる石 苔まみれ

ポスト・ロックやアンビエント・ポップ、といったジャンルでくくるよりも「音楽」という言葉がしっくりくる。まさに「音」を「楽」しむアルバム。スピーカーで聴くのではなくイヤホンでどこにどんな音が配置されてるのか、どんなバランスで構成されてるのかじっくりと繰り返し聴くのがオススメ。聴くたびに新しい発見がある良作。

川本真琴 feat.Tiger Fake Fur 『音楽の世界へようこそ』

na0の転がる石 苔まみれ
『gobbledygook』以来9年ぶりの新作。その長い間をあけても川本真琴は不変で普遍だった。『音楽の世界へようこそ』と仰々しいタイトルだが、気負ってはいるが気張ってはない。聴いてるこっちの肩の力を抜いてくれるいい意味での脱力感が非常に良い。ただ、ロックな面とポップな面を2枚組、あるいは2アルバムに分けてくれるとよりよかった。まぁそこまで言うと高望みだけど。


bloodthirsty butchers 『NO ALBUM 無題』


na0の転がる石 苔まみれ

今年初のジャケ買い。衝撃度は薄かったが、1曲ごとの完成度の高さがすごくステキ。今時珍しいシューゲイザー・ロックがステキでいったいどんな人がやってるのか、と思ったら案の定オッサンばっかで、自分はどんだけオッサン好きなんだ、と自分自身にがっかり。



では次にこれはダメだったな、あるいは残念だったなというもの


9mm Parabellum Bullet 『Revolutionary』


na0の転がる石 苔まみれ

キューミリは昔はあんなに良かった各曲のイントロが良くない。後はアルバム全体をうまくまとめようとして『Vampire Girl』みたいなイントロも曲の構成もいいのに遊びの利いた、あんな曲がないのが非常に残念。『Black Marcket Blues』のエッジの利いたアルバム・ヴァージョンは良かったが、それだけ。若いのにアルバムを「上手く」まとめようとしている感が非常に鼻につく。そのくせいろんなジャンルに手を出しすぎてアルバムとしての芯がブレブレ。やっぱりまだセルフプロデュースは早かったと思う。今後の課題はバンド内で誰がイニシアチヴを握るのかを決めること。楽屋では殴り合うくらいの気合がこいつらには必要。


GO!GO!7188 『GO!!GO!GO!GO!!』


na0の転がる石 苔まみれ

なによりもまず意図してるのかそうでないのか知らないけど、ライブアルバムのようなエコーきかせまくりの録音状態の悪さが最悪。ライブを意識しすぎて「スタジオアルバム」としての機能が全くできてない。ライブに行く気のない人、ライブとアルバムは別物として扱っている人のことを考えられてない。「そんな奴のことは知るか!!」というには10年という芸歴は長いし、それにしては売れ(熟れ)てないし。内容は『エオエオエ』のイントロがストーンズ的なところと、さくらまやちゃんばりのコブシを利かせた『最後の晩餐』のAメロは非常に良かった。が、『シュガー&スパイス』の曲の構成は意味が解らない。やっぱりゴーゴー聴くんなら同じ編成のマスドレの方がいいなぁと思った。


サニーデイ・サービス 『本日は晴天なり』
na0の転がる石 苔まみれ
あまりにもへなちょこで、「そ、曽我部さんどうしちゃったの?」という感じ。直前までゴリゴリのバンドサウンドの曽我部恵一BANDを聴いてたのがいけなかったのかもしれないがあまりの音の薄さ・軽さに、ちょっと発売前から期待しすぎてしまっなと思い後悔。晴れの日の散歩BGMとしてのみでいえばこの上なく良し。



そして聴きたいけどまだ聴いてないもの。少ないですがこれだけというわけではなく、現時点で思い浮かぶのはこれだけなんです。ち、痴呆か?(汗


The HIATUS 『ANOMALY』

長田進 with GRAPEVINE 『MALPASO』

モーモールルギャバン 『クロなら結構です』



最後に下半期気になるものは、まずくるり!!出るか出ないかわからんが銀杏ボーイズ!!さらにソウル・フラワー・ユニオンの新作!!奥田民生ソロ!!!そして何より本人が「最高傑作を作ります」宣言した桑田佳祐の新作!!!後は山下達郎のニューアルバムも気になります~

ではまず上半期気に入った作品から。


1.Vampire Weekend 『Contra』

2.Gorillaz 『Plastic Beach』

3.MGMT 『Congratulations』

4.The Drums 『The Drums』

5.Foals 『Total Life Forever』

6.She & Him 『Volume Two』


1~3については前にこのブログでレビューあげたのでそちらをどうぞ。他の3つに関してはちょっとだけ触れておきます。


The Drums 『The Drums』


na0の転がる石 苔まみれ


これは1stアルバムとしては完璧な形の傑作。「僕たちのやりたい音楽はコレなんだよ」という性格付けが完璧で徹頭徹尾サーフロック。60sサーフの波をそのままの形で現代まで届けてくれた彼らの音楽はまさにキャッチーという言葉がぴったんこカンカンで洋楽初心者にも聴いてほしい1枚。


Foals 『Total Life Forever』


na0の転がる石 苔まみれ


ネオアコやフリーフォークを若干のエレクトロで補完した秀作。1stとは全く趣向が異なるがこちらのほうがよいのは火を見るより明らか。余裕があるなら限定版を買ってDisc2のデモトラックも聴いてほしい。


She & Him 『Volume Two』


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これは完全にボクの趣味。ヴォーカルのZooey Deschanelは映画『(500)日のサマー』でヒロインを演じた本職は女優ながら、音楽のほうも決してついでや余興のようなものではなく本格的で大したもの。歌うのはうまくはないがルーツにある60sポップスやフォークを崩ながらも隠さないところがグッド。何よりこの人30歳なのにめっちゃカワイイ///


続いて、これはダメダメだったな、あるいは残念だったなというもの


Hole 『Nobody's Daughter』


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亡き夫Kurt Cobain自殺後の『Live Through This』がビ○チながらもビッ○なりの悲しみにあふれててHole、というかCourtney Love最高傑作だったんだなぁ、という思いとともに結局あのアルバムを超えることはできないんだよなぁということを再々々々確認させられたアルバム。いいとこなし。ただ、アルバムのジャケットが歴史上最大の○ッチ、マリー・アントワネットの首から下なところは非常に良い。


22-20s 『Shake/Shiver/Moan』

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1stにあったThe Kinksのようなロックンロールやブルーズが薄くなってしまって正直がっかり。前作から間が空いてしまったからとはいえ2ndアルバムは1stの雰囲気や空気をそのまま踏襲したものを作って欲しかった。次作に期待。



そして、上半期に発売して、聴きたいけどまだ聴いてないもの


Eminem 『Recovery』

Chemical Brothers 『Further』

LCD Soundsystem 『This is Happening』

Matt & Kim 『Grand』

Flying Lotus 『Cosmogramma』

jonsi 『Go』



そして下半期楽しみにしているものは、まずはちょっと触れましたがManic Street Preachersの新作。そしてもうすぐでる(カモ)Princeの新作『20 ten』。oasis2.0改めBirdy Eyeのデビュー(?)アルバム。Strokesの新作が来年になったのは少し残念です。が、Radioheadの新作が秋にあるとのこと!!!!しかも、バンド史上最高傑作!!!!!!!こりゃあ今から期待度マックス150%です!!!!



次の更新は『2010年上半期 邦楽編』です。お楽しみに。

折り返しですね。


あ、久々の更新です。定期的にできなくてすいません。と、謝りつつ今月は試験もあるのでもっと不定期な更新になってしまうと思いますが、その辺は学生の身分では仕方ないのでご了承ください。留年はしたくないしね。


話戻します。2010年も7月に入り、6月までの上半期終了ということで、次の更新では2010年上半期を簡単に振り返ってみたいと思います。



・・・ちなみに試験が近いから勉強をしているのか、と言われれば当然そんなこともなく(笑)土曜はさんで金曜、日曜とミドリと怒髪天のライブに行ってきました。てへっ☆(←死

おわりましたね、サッカー。


これで非国民扱いされる辛い日々ともおさらばです。


そもそも(嫌いではないにしろ)普段から興味がなく、試合も見ないサッカーに、ワールドカップだからと言って興味が持てないのは仕方ないじゃないですか。だからまったく観ないでいたら「それでも日本人か!!」だの、「非国民!!」だの・・・・(泣


まったくもってファシズム的!!!ヒ○ラーもびっくりだ!!!


別にサッカーが嫌いなわけじゃないし、盛り上がるのも勝手ですけど、それに巻き込まないでほしいですよね。みんな盛り上がってるから、私も盛り上がらなきゃならないってわけじゃないですし・・・別に興味ないんだっていわれたら「へーそーなんだー」ってその場は流して、心の中で(何だこいつ)って思ってくれればいいんですよ!!


まぁでも、がんばってベスト16?に入ったんだからいいんじゃないですか。知りませんけど。次のワールドカップでも頑張ったらいいと思います。興味ないですけど。



あと、本田って別にイケ面でも何でもないですよね。中澤はカッコイイと思いますけど///

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ASIAN KUNG-FU GENERATION 『マジックディスク』 2010年6月23日発売

初回版(DVD付き):KSCL-1610-11/通常版:KSCL-1612

Ki/oon Records Sony Music Entertainment



ちょうど今このアルバムを聴き終わったところだ。現時点での感想としては、これは音楽というよりは映画に近い。とてもいい映画を観終わった後の浮遊感と絶頂感、そして一応終わったけれどもそのエンディングの続きをまだ見ていたい、という映画から取り残されたかのようなさびしさ。それが今のボクを包み込んでいる。


内容に関して。まずは歌詞だが日常レベルの「君と僕の愛」を描いた前作『サーフブンガクカマクラ』とは違い、一気に現代人批判に踏み切った『さよならロストジェネレイション』や『イエス』、プラスマイナスすべて合わせたその感情を「どこまでも」届けたいと歌う『マイクロフォン』など歌詞レベルでの深みが半端ない。が、やっぱり一番は「君との愛」を歌いながら国際テロまでルーティンワークと化した「世界」や「生活」批判を行い、さらに自分たちの新たな出発の狼煙を上げた1曲目『新世紀のラブソング』だろう。この1曲目という位置も完ぺきだと思う。


演奏レベルではホーン導入の『迷子犬と雨のビート』はもちろん、それまでのアジカンらしいバンドサウンドが続くかと思いきや途中からいきなりシンセが入ってきた『マイクロフォン』やピコピコ感やサビのコーラスが心地よい『ライジングサン』はかなりいい。とくに『ライジングサン』は「捻くれ~」の繰り返し部分で反音ずつあがってく感じとか、サビ直後のドラムのフィルイン部分にちっちゃくシンセの余韻が入ってるところとかもうツボ入りまくりでヤバい。2曲目『マジックディスク』もあの歌詞で2ギター・1ベース・1ドラムの完全なバンドサウンドなところがかなり作為的なものを感じ、おもわずニヤリとしてしまう。


このアルバムを聴く上でのルールは3つ。まずは絶対に12曲目の橙でやめること。2つ目は聴く前にトイレに行くこと。最後に火事や洪水、宇宙人に襲われない限り、たとえ親に怒られようと恋人から電話がかかってこようと絶対に最初から最後まで通して聴くこと。それがこの『マジックディスク』の正しい「鑑賞」方法だ。


そしてできればこの6面ジャケットをぐるぐると回しながら聴いてほしい。そして今までのシングルやアルバム、もしくは中村佑介の画集をもってる人はそれと見比べてほしい。このアルバムはアジカンとイラストレーター中村佑介がともに歩んできたその全記録といってもいい。『崩壊アンプリファー』から『サーフブンガクカマクラ』まで。そしてこの『新世紀のラブソング』から『ソラニン』までが全部詰まっている。アジカン側からの要望があったのか、中村が勝手にやったのかは知れないがもし後者だとしたら、いやそうじゃくても中村佑介はもうアジカンの5人目のメンバーといっても過言ではない。完全にこのアルバムの意図を感じ取っている。気づいてほしいのは中村佑介特有のロリ?少女が初めてルージュをひいたということ、そしてその背中を走るバスに書かれた「MAGIC BUS TOUR」はBeatlesの『Magical Mystery Tour』へのオマージュだろう。


この『マジックディスク』はまごうことなき「名盤」だが、やはりこのアルバム1枚だけで完成したとは言えない。友だちにアジカンを紹介するとしても、この1枚だけを勧めるのは間違いだ。ここまでのアジカンすべてを通過してからじゃないとこのアルバムの真の価値には気づけない。ASIAN KUNG-FU GENERATIONはここからが新たなる出発かもしれない。だが目の前のその道はここまで歩いてきた道となんら変わらない同じ土、同じ水でできている。そして、これからも彼らはこれまでと同じ靴、同じ足でその道を進み続けるだろう。