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 これも当時3枚組レコードで発売され1972年の日本レコードアカデミー賞交響曲部門を受賞した名盤。6回録音した悲愴をはじめカラヤンが生涯にわたって何度も録音した曲ですが、日本レコードアカデミー賞を受賞したのは1971年盤だけです。全集になった1970年代後半のDG盤の整然としたアンサルブルも素晴らしいと思いますが、1971年盤はカラヤンのスタジオ録音には珍しいライブっぽい熱っぽさが特徴です。ただこの録音もブルックナーの4番、7番と同様に4チャンネルレコードとして発売された音源で、2チャンネルで再生した場合のお風呂のような響き過ぎの音質には常に問題を抱えています。私はリマスターの都度に何度もCDを買い直してきました。

 最近2026年の最新リマスターがAmazonミュージックやYouTubeミュージックなどのサブスクで聴けるようになりましたが、ブルックナーの2026年リマスター同様に本質的には改善されませんでした。4チャンネルの音源を無理やり2チャンネルで聴いているような音で、これも「オリジナルの2チャンネル音源」というのはもともと存在しないようです。サブスクで配信されているものと全く同じ音源かどうかは不明ですが、ブルックナー同様にこちらもSACDの発売が予告されています。でもブルックナーを聴く限りあまり大きく改善してはいないようなのでSACDを買うのはやめようと思っています。オリジナル4チャンネルのままSACDマルチで発売してほしいものです。


交響曲第4番ヘ短調Op.36 、交響曲第5番ホ短調Op.64 
●YouTubeミュージック

 

交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
●YouTubeミュージック

 

【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
1971年9月16日~21日、ベルリン、イエス・キリスト教会
 

 

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 当時3枚組レコードで発売され日本レコードアカデミー賞を受賞した名盤。カラヤンは日本の評論家うけが必ずしも良くなかった(クラシック初心者向けの指揮者として軽んじられていた)ので録音が圧倒的に多かった割にはカラヤンのレコードアカデミー賞の受賞は数回しかありませんでした。(フルニエとの「ドン・キホーテ」やロストロポーヴィチとのチェロ協奏曲など協奏作品を除けば)この4番と7番のアルバムで1971年の交響曲部門を受賞したのが最初だったと記憶しています。後のDGの再録音(全集になった録音)よりこちら方がたっぷりしたゆとりのある演奏で私は好きなのですが、EMIの音質に不満があってリマスターの都度に買い直してしまいます。最近出たSACDまで買ってしまいました。

 実はSACDのディスクの記録密度や回転速度、レーザーピックアップの光源などの物理特性はDVDとほぼ同じで、SACDはDVDの要素技術をハイファイオーディオに転用したものと言えます。ですがSACDプレイヤーを超高級オーディオとして差別化して位置づけたためにSACDとDVDを両方再生できるのは「ユニバーサルプレイヤー」と呼ばれたBlu-ray/DVD/SACD/CDを全て再生できる一部の機種だけでした。(SACDプレイヤーは撤退が相次いでおり、SACDを再生できるユニバーサルプレイヤーは最新モデルではなくなっているのでSACDのディスクを持っている方は在庫がなくならないうちに1台入手しておくと便利ですよ)

 しかも今では多くのCDプレイヤーやアンプが音源をハイレゾに自動でアップコンバートしてくれるので、SACDの優位性を耳で聴き分けるのは非常に難しいです。4KテレビやBlu-rayレコーダーがHD映像を4Kに自動でアップコンバートしてくれるので4K放送を見分けるのは非常に難しく(多分85インチクラスのテレビを近くで見ない限り判別不可能)、4K放送からの撤退が相次いでいるのと状況はとても良く似ています。さらに最近はネットの発達でAmazonミュージックなどのサブスクでもハイレゾで配信されています。CDやネットにないSACDだけの長所として2チャンネル音声に加えてマルチチャンネルの音源も収録できる点がありますが、マルチチャンネルの再生環境が普及していないのでSACDマルチに対応したディスクは最近は極めて少なくなってしまいました。

 SACDにはCD層とSACD層が2層になったSACD/CDハイブリッドディスクと、SACD層だけのSACDシングルレイヤーの2つの規格がありますが、私が思うには、これに加えて2層DVDのようにSACD層を2層にして高音質の音源を160分程度を収録する「SACDデュアルレイヤー」も規格化しておけば1回分のコンサートやオペラを1枚のディスクに収録できたはずなのですが、規格の先見性が今一つ中途半端だった(このためほとんどのSACDがハイブリッドになってしまった)こともSACDプレイヤーが普及しなかった理由だと思います。今どきマーラーを1曲聴くのにディスクを途中で交換するのは苦痛でしかありません。CDは1枚に88分ぐらい収める長時間ディスクが多くなりました。

 という訳で「オワコン」状態のSACDですが、それでも買ってみました。このレコードはもともと4チャンネルレコードとして発売された音源であり、もし2チャンネル用のオリジナルマスターが存在すれば音が各段に明瞭になるはずだからです。

 でも結果は...私の手持ちの中では最新の2014年リマスター盤に比べると金管の強奏が少し引いて全体に「オフ気味」になっただけで大幅に改善したとは言いにくいです。SACDマルチの音源を2チャンネルで再生するとお風呂で聴いているような音になりますがあんな感じで大オーケストラが遠くで鳴っている感じです。4チャンネル用の音源を無理やり2チャンネルにダウンコンバートした音を聞かされているようです。つまりこの録音のオリジナルの2チャンネル音源は残念ながら存在しないようです。これだったらいっそのことダットンのSACDのように当時の4チャンネル音源のままSACDマルチにして発売してほしかったです。その方が本来の音場を正確に再現できるからです(私は現在マルチ再生環境がありませんが💦)

 完全に同じ音源かどうかは不明ですが7番の2026年最新リマスターはAmazonミュージックやYouTubeミュージックでも配信されています。音の傾向はほぼ同じです。

【曲目】
アントン・ブルックナー (1824-1896)
《SACD1》
交響曲 第4番 変ホ長調 《ロマンティック》(1880年第2稿ハース版、ただし第一楽章のヴァイオリン主題をオクターヴ上げに改編)
1 I. Bewegt, nicht zu schnell 20.49
2 II. Andante quasi allegretto 15.35
3 III. Scherzo: Bewegt - Trio: Nicht zu schnell 10.41
4 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell 23.08
《SACD2》
交響曲 第7番 ホ長調 (ハース版、ただし第三楽章はノヴァーク版のようにティンパニ、シンバル、トライアングルを追加)
1 I. Allegro moderato 21.41
2 II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam 22.52
3 III. Scherzo: Sehr schnell - Trio: Etwas langsamer 10.27
4 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell 12.52

【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1970年9月25日、10月16日(第4番)
1970年10月19日、1971年2月3-4日(第7番)
ベルリン、イエス=キリスト教会
2026 Newly remastered in HD 192kHz/24-bit from original tapes by Studio Circe
 
(メーカー情報)
カラヤンが磨き上げたベルリン・フィルの造形美の極致。
ブルックナーの音の調和を完璧に描き出した名演。

オリジナル・マスターテープから、パリのStudio Circeによる2026年ハイレゾ・リマスタリングを行い、高音質のSACDとして発売。ベルリン・フィル特有のシルクのような質感が、繊細なニュアンスまで鮮烈に浮かび上がり、カラヤンが追い求めた究極の響きを余すところなく伝えます。

これらのブルックナーの録音は、後期ロマン派の長大な形式と巨大な編成を掌握したカラヤンの、円熟の極致を如実に示している。1970年と1971年に録音されたブルックナーの交響曲2曲を聴けば、1950年代の録音からオーケストラの音楽的個性がどれほど変貌を遂げたかが分かるだろう。

ベルリン・フィルのピッチは伝統的にわずかに高めであったが、カラヤンの統率下でオーケストラはその色彩を決定的に明るくし、ドイツの伝統とは全く異質の、中高音域における独自の均衡を見出した。ベルリンにおいて、カラヤンは直線的で揺るぎない垂直構造、明快な設計、そして滑らかな傾斜を描き出し、弦楽セクションの至高のレガートを武器に、理想の響きを層状に積み上げていった。
 
さらに、奏者個人の主観的な表現は排された。オーケストラの演奏は今や「単一の楽器」へと進化し、1970年代の録音がリリースされた際、多くの音楽愛好家がそれをオルガンの響きに例えたほどである。前述のブルックナー交響曲第4番と第7番において、絶対的な調和は達成された。その音響の純粋な完璧さは、もはやこの世のものとは思えないほどである。

[2026年新リマスターの特徴]
黄金コンビによる1971年度レコード・アカデミー賞に輝いた名盤が、空間表現に定評のあるStudio Circeのリマスターで鮮烈に蘇った。カラヤンが引き出した深く奥行きのある響きが、今回のリマスターによっていっそう克明に描き出されている。演奏には当時のカラヤン&ベルリン・フィルの美点が凝縮されており、悠然たるテンポがもたらす大きな呼吸を伴うしなやかなフレージング、そして磨き抜かれた音のふくよかさとトゥッティの圧倒的な重量感を存分に味わうことができる。(音楽評論:西村 祐)

※ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説・帯付き
日本語解説書には、オリジナルブックレット解説の日本語訳、西村祐氏によるリマスターと演奏についての書下ろし解説を掲載。
ワーナーミュージック・ジャパン


●第7番(YouTubeミュージック2026リマスター)

 

 

 


 

 明菜さんは今年は10年ぶりのシングル、20年ぶりのコンサートツアー、30年ぶりのMステ出演とご活躍です。コンサートで聴ける機会はそうそうないだろうなとは思うのですが、ネットでちょっと配信されているコンサート映像を見ると(思ったよりは元気そうではありますが)どうしても悲愴な雰囲気というか、無理して頑張っているのを感じてしまうので、私は聞きにはいかずに遠くで見守らせて頂こうと思っています。今回は基本的にオリジナルのアレンジに忠実に、音程も原調で歌っているようです。昔からのファンへの配慮だと思います。

 

 Mステはやはり「難破船」でしたね歌手には自分の人生を代表する一曲があると思います。薬師丸ひろ子さんですと「Woman」が、岩崎宏美さんですと「思秋期」がそれにあたると思いますが、明菜さんは難破船だと思います。でもこの曲はあまりにも重たく、1987年から40年近くも時間が止まってしまっているように感じます。震えながら歌っている姿を見ると、明菜さんの幸せを願う私としては「難破船を封印して別の人生を生きた方が、この後まだ数十年は続く人生を楽に生きられるのでは?」と思ってしまうのですが、皆さんはどのようにお感じになられたでしょうか?

 

 

 

 

 

 

YouTubeでアプリで見てください。これも7月22日までの限定公開です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ステージプラスがサマーキャンペーン中で初年度50%オフでサブスクできます。画質も音質も大変良く、Blu-rayやDVDでは見られない演奏もたくさん見られます。パソコンやスマホだけでなく、FireTVを使ってテレビの大画面で見ることもできます。私は48インチのテレビで見ていますが画質は素晴らしく、ネットでこれだけの映像が配信されるなら世の中が「Blu-rayいらず」の方向にシフトしてしまうのもさもありなんという感じです。ぜひお勧めします。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 今秋、エッシェンバッハがブラームスの交響曲を指揮しに来日します。当初はブロムシュテットと2人で振り分ける予定でしたが、ブロムシュテットのキャンセルによりエッシェンバッハが全4曲を2日連続で振ることになりました。エッシェンバッハも昨年サイトウキネンオーケストラでマーラーの復活を振った際は2日目は椅子に座って指揮したそうなので、最後にいつ来られるか分かりません。正直ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と2023年に聴いた演奏以上の演奏をN響ができるとは思っていませんが(失礼!)、はるばる振りに来てくれるエッシェンバッハに敬意を表して聴きに行きます。

 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団との公演はとてもブラームスらしい素晴らしい演奏でした。私が言う「ブラームスらしさ」とは、カラヤンやフルトヴェングラーの重厚で輝かしい演奏に代表される20世紀的なブラームスらしさでは「ありません」ブラームスが意図した本来のブラームスらしさという意味です。

 80人を超える規模に大きくなったマイニンゲンの宮廷楽団に対してブラームスが「これ以上大きくしないでほしい」と要請した手紙が残っています。20世紀はクラシック音楽の大衆化に伴い、大きな会場(東京であればNHKホールや、数年前に無くなった普門館など)で演奏する必要があったため、100人以上のオーケストラ編成が普通になり、ベルリンフィルなどはベートヴェンやブラームスを管楽器を2倍に増員する「倍管編成」で演奏するのが普通でした。大人数になった弦楽器は演奏者が合わせやすいように第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンを左に集めたフルトヴェングラー型もしくはアメリカ型の配置が一般的で、大戦前までは普通だった両翼型の配置を採用する指揮者は一時期は非常に少なくなっていました。

 しかし現在は日本でも欧米でも良いホールが増えたので無理にオケの人数を増やす必要はありません。管楽器の倍管編成は音が濁りやすく、金管がうるさく聞こえるという欠点もあります。現在ではベルリンフィルも通常は楽譜通りの二管編成で演奏しています。配置もエッシェンバッハやブロムシュテット以外にもバレンボイム、ティーレマン、シャイーなど、両翼型で演奏する指揮者が多くなりました(エッシェンバッハの来日公演はヴァイオリンは両翼だけどチェロとコントラバスが右でヴィオラが左の変則両翼型でした)。常識は変わるものですね。

 エッシェンバッハの指揮は決して器用に振るタイプではなく、3番はアインザッツが分かりにくかったのかほんの僅かに不揃いに始まったように聞こえました。それでも今これだけブラームスらしいブラームスは決して聴けないと思います。ティンパニや金管は必要以上に主張せずでもしっかりと響きを支え、その上で両翼型の弦が落ち着きのある、かつ瑞々しい音を広げるブラームスには理想的な音でした。
 

 

 エッシェンバッハはCDではブラームスの交響曲全集をベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団とヒューストン交響楽団と2回録音しています。前者はAmazonミュージックではハイレゾ(24/96)配信されています。演奏は近年のエッシェンバッハらしいたっぷり歌った良い演奏です。配置は両翼型(しかもコントラバスを管楽器の後ろの舞台最後列に横一列に並べた古典的な配置です)、編成は2管編成、第一楽章提示部のリピートは1番のみ残念ながら省略ですが、2番と3番はリピートありです。カラヤン、ベーム、フルトヴェングラー時代のブラームスとは大きく変わったこのような素晴らしいブラームスを聴ける時代が来るとは、カラヤンが亡くなった時は予想もしませんでした。

 ライブ収録された1番と3番はYouTubeで映像が公式配信されています。このような名演が無料で見られるのはすごいことだと思います。コロナのため無観客ライブで収録された2番と4番の映像はないようで残念です。

 

 

 

 


●YouTubeミュージック
【演奏】
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

【録音】
Symphony 1: Recording: Konzerthaus, Berlin; 28.-30.11.2019
Symphony 2: Recording: Konzerthaus, Berlin; 5.-7.10.2020
Symphony 3: Recording: Konzerthaus, Berlin; 27.-29.2.2020
Symphony 4: Recording: Konzerthaus, Berlin; 7.-9.11.2020
ベルリン、コンツェルトハウス
ライヴ録音:交響曲第1&3番
COVID-19感染対策のため無観客ライヴ録音:交響曲第2&4番



 90年代のヒューストン響との録音は当時全くノーチェックでした。指揮者エッシェンバッハは指揮者アシュケナージと同じぐらいにしか見ていなかったので(失礼!)、突然NDR響とパリ管とフィラデルフィア管の首席になったのには大変驚きましたが、改めてヒューストン響時代の演奏を聴いてみて、これが良い演奏なのでびっくり!! この静けさはチェリビダッケ以来では? 後年のように両翼型はまだ採用していない(配置は恐らくアメリカ型)とは言え、2番3番だけでなく1番のリピートを楽譜通り実行しているのは好感が持てます。これも素晴らしい演奏です。
 
●YouTubeミュージック

1. 交響曲 第1番 ハ短調 Op.68

2. 大学祝典序曲 Op.80
 以上1991年6月録音
1. 交響曲 第2番 Op.73
2. ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
 以上1992年6月録音

●YouTubeミュージック

1. 交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90

2. アルト・ラプソディ Op.53*
 以上1992年3月録音
1. 交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
2. 悲劇的序曲 Op.81
 以上1993年3月録音
【演奏】
*ドゥニャ・ヴェジョヴィツ(アルト)、ヒューストン交響楽団男性合唱団
ヒューストン交響楽団
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)