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 アレグザンダー・ブライロフスキー(Alexander Brailowsky, 1896年2月16日 キエフ - 1976年4月25日 ニューヨーク)はウクライナ出身のピアニストで、キエフ音楽院の学生だった頃にラフマニノフに見出され、1919年にパリにデビューしました。とりわけパリやニューヨークで行ったショパンの全作品連続演奏会でルービンシュタインと並ぶ20世紀最高のショパン弾きとの名声を得ました。
 

 芸風は聴くものを圧倒するようなヴィルトゥオーゾ的なものではなくサロン音楽風の洒落た親しみのあるものです。ルバートを多用するグラマラスなショパンという点では同郷のホロヴィッツのショパンに少し近いものもありますが、ホロヴィッツのショパンのような病的な妖しさはなく、もっと健全で健康的なショパンです。

 

 SP時代から多くの録音が残されておりCBSはショパンの全集をステレオで録音予定だったそうですが、その完成を待たずに引退してしまいました。数年前にソニーが5枚にまとめたBOXを出してCD化されていなかった24の前奏曲が手に入った時は大変喜びましたが、それでもコンチェルトの1番のステレオ再録音(オケはオーマンディとフィラデルフィア)は入っていませんでした。CDで手に入るのはオケの前奏がカットされているSP盤やモノラル旧録だけで何とかならないものか、と思っていたら何とオーマンディのステレオBOX(88枚組)の50枚目に入っている! でも88枚組はちょっと、と思っていたら何とサブスクでも配信されているではないですか! 約40年ぶりにこの演奏が聴けて嬉しいです。

 

 CBSのステレオ録音もRCAのモノラル録音もSP時代の録音も全てサブスクで聴けるのでぜひ。私はCBSのステレオ録音の演奏が一番好きです。

 

1. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11★

2. リスト:死の舞踏 S.126★

・YouTubeミュージック

 

・Amazonミュージックでは24/192のハイレゾで配信されています。

https://music.amazon.co.jp/albums/B0CPQ9LCZQ?ref=dm_sh_1ac9-3612-ffe7-0dc9-9e0a3

 

アレグザンダー・ブライロフスキー(ピアノ)

フィラデルフィア管弦楽団

ユージン・オーマンディ(指揮)

録音:

1961年2月12日 フィラデルフィア、タウン・ホール(1)

1961年2月23日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ(2)

 

 

・ショパンCBS録音全集:

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B08MQTCYWW?ref=dm_sh_1897-724b-e111-486c-09e1c

<CD1>

1-24. 24の前奏曲Op.28

25. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22

26. 3つのエコセーズ Op.72-3

27. 私の喜び Op.posth.74/12

28. 乙女の願い Op.74-1

[録音]1960年、パリ、フィリップス・スタジオ(1-24)、

1963年4-5月、ニューヨーク、(25-26)

1961年、フランス(27-28)

 

<CD2>

1-14. ワルツ集 第1-14番

15-18. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58

[録音]1960年9月6-13日、フランス(1-14)

1963年2-4月、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ(15-18)

 

<CD3-4>

マズルカ 第1-51番

[録音]1960年5月、パリ、フィリップス・スタジオ、

 

<CD5>

1-9. ポロネーズ 第1-6, 8-10番

10. ポロネーズ嬰ト短調

11. 幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66

12. タランテラ 変イ長調Op.43

13. 子守歌 変ニ長調Op.57

[録音]1961年2-3月(1-10)、1965年3月15日(11)、

1963年4月18日(12-13)、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ

 

 

・RCAショパン録音全集:

<CD1>

1-14. ワルツ第1-14番 [録音]1941年5-10月、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

15. 即興曲第1番 変イ長調Op.29 [録音]1941年5月8日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

16. 夜想曲第5番 嬰ヘ長調Op.15-2 [録音]1945年4月20日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

17. 即興曲第4番 嬰ハ短調『幻想即興曲』Op.66 [録音]1946年12月30日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

18. 夜想曲第2番 変ホ長調Op.9-2 [録音]1946年12月30日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

19. 夜想曲第8番 変ニ長調Op.27-2 [録音]1949年4月5日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

 

 

 

<CD2>

1-24. 練習曲集Op.10 & 25(全24曲) [録音]1946年12月26日、1947年5月26, 28日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

25-27. 3つの新練習曲 [録音]1947年5月28日、ニューヨーク、ビクター第2スタジオ

 

 

 

<CD3>

1-3. ピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11

[共演]ウィリアム・スタインバーグ(指揮)RCAビクター交響楽団

[録音]1949年4月14日、ニューヨーク、マンハッタンセンター

4-6. ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21

[共演]シャルル・ミュンシュ(指揮)ボストン交響楽団

[録音]1954年11月29日、ボストン、シンフォニーホール

 

 

 

<CD4>

1-14. ワルツ第1-14番 [録音]1950年2月6,7,13日、ニューヨーク、タウンホール

 

 

 

<CD5>

1-24. 24の前奏曲Op.28 [録音]1951年3月8,27,29日、ニューヨーク、タウンホール

25-28. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58 [録音]1938年11月23-24日、ロンドン、アビイロード・第3スタジオ

29. 子守歌 変ニ長調Op.57 [録音]1938年11月23-24日、ロンドン、アビイロード・第3スタジオ

30-32. 3つのエコセーズOp.72-3 [録音]1938年11月23-24日、ロンドン、アビイロード・第3スタジオ

 

 

 

<CD6>

1-4. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調『葬送行進曲付き』[録音]1954年1月5,7日、ニューヨーク、マンハッタンセンター

5-8. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58 [録音]1954年1月5,7日、ニューヨーク、マンハッタンセンター

 

 

<CD7>

1-10) 夜想曲第1-10番 [録音]1956年12月19日、1957年2月26-27日、6,7,13日、3月1日、ニューヨーク、タウンホール

<CD8>

1-9. 夜想曲第11-19番 [録音]1957年2月26日、6,7,13日、3月1,4,14日、4月29日、ニューヨーク、タウンホール

10-12. 3つのエコセーズOp.72-3 [録音]1958年4月23日、ニューヨーク、タウンホール

13. 子守歌 変ニ長調 Op.57 [録音]1958年4月23日、ニューヨーク、タウンホール

 

 

 

・ブライロフスキー「ベルリンレコーディングス1928-34」

 

【曲目】

[Disc 1:DACOCD336]

フレデリク・ショパン:

ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11*、

ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35、

舟歌 嬰へ短調Op.60、

バラード第1番 ト短調 Op.23

 

[Disc 2:DACOCD337]

フレデリク・ショパン:

マズルカ 変ロ長調 Op.7 no.1、

夜想曲 変ホ長調 Op.9 no.2、

前奏曲 ロ短調 Op.28 no.6、

前奏曲 ト長調 Op.28 no.3、

前奏曲 変ニ長調 Op.28 no.15《雨だれ》、

ワルツ 変イ長調 Op.34 no.1《華麗なるワルツ》、

ワルツ 嬰ハ短調 Op.64 no.2、

ワルツ 変イ長調 Op.69 no.1《告別》、

ワルツ ホ短調 Op. posth.、

即興曲第1番 変イ長調 Op.29、

幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66、

練習曲 ホ長調 Op.10 no.3《別れの曲》、

練習曲 嬰ハ短調 Op.10 no.4、

練習曲 変ト長調 Op.10 no.5《黒鍵》、

練習曲 変イ長調 Op.25 no.1《牧童》、

練習曲 へ短調 Op.25 no.2、

練習曲 へ長調 Op.25 no.3、

練習曲 変ト長調 Op.25 no.9《蝶々》、

練習曲 イ短調 Op.25 no.11《木枯らし》、

練習曲 ハ短調Op.25 no.12、

ポロネーズ第5番 変イ長調 Op.53 《英雄》

【録音】

オリジナル録音:1928年-1934年、ベルリン[Mono]

デジタル・トランスファー:2019年

 

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 井上道義が先日の大阪フィルで前半のモーツァルトを第一楽章しか振れなかったと聞いて、私は「年末を待たずに入院してしまうのではないか??」と心配していたが、その通りになってしまった。大阪フィルは後半のブルックナーの音声と映像を収録することが決まっていたのでキャンセルできず、かなり無理をしたのだろう。年末までまだ少しあるので十分静養されて下さい。
 
 欧米では「代役」というのはビックチャンスと考えられていて「ワルターの代役」、「ミトロプーロスの代役」、「バーンスタインの代役」で成功したという話はよくある。自分の愛弟子に振らせたいためにわざとキャンセルしたのでは?と思えるほどだ。ところが日本の聴衆は代役には厳しい。「仕方なく聞きに来る」聴衆がほとんどで「代役」を引き受けるのはリスク以外ない。例えばクライバーがキャンセルした1990年のウィーンフィルの来日ツアーの代役を引き受けたシノーポリは逆に損をしたように思う。
 
 もちろんノットはマーラー全集も完成しているし、東響とはこの曲を数年前に演奏している。それでも、ノットが新日フィルとマーラーの7番?? こんな難曲を初顔合わせで大丈夫か? そもそも新日フィルは両翼型(対向配置)でマーラーを演奏できるのか? という僅かな不安をノットは第一楽章から雄弁なタクトで吹き消した。
 
 配置はノットのいつもの両翼型。私は指揮棒が見える右手側の座席で聴くのが好きなのだが、この日は最前列。ノットがいつも以上にオケと細かいコンタクトをしているのがはっきり分かる。特に上手のセカンドヴァイオリンに最も気を配っていたのは普段は両翼型で演奏しない新日フィルのセカンドヴァイオリンへの配慮だろう。この7番の第三楽章のヴァイオリンの左右の掛け合いなど、マーラーが両翼型を念頭に置いて作曲したのは間違いない。私はマーラーは両翼型で演奏するべきだと常々思っている。バンベルク響との全集ももちろん両翼型だ。

 新日フィルも「東響には負けない」とでも言いたげな集中力の高い熱演で、私はマーラーの7番が傑作であることを再確認した。傑作どころか、10番の遺稿でも採用されているシンメトリー構造の5楽章構成こそが(声楽が入らない)交響曲の理想形だとマーラーは考えていたのではないかと思える説得力のある演奏だった。
 
 このような演奏会に期せずして居合わせることができた幸運に感謝したい。オケがはけても鳴り止まない拍手に応えるノット。終演後にホールの外で全員にサインと写真撮影に応じるのはノットのいつものことだが、東響の時よりむしろ多かったように思う。 
 
 平日マチネにも関わらずこのコンサートにはこだクラメンバーも多数集結し、終演後6人で楽しい時間を過ごすことができた。またこういう時間がありますように。
 
2024.8.2(金)
15:00開演|14:00開場|14:20~プレコンサート|
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ジョナサン・ノット
マーラー:交響曲第7番 ホ短調『夜の歌』
 

プレコンサート
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421から 第1、3、4楽章
ヴァイオリン:崔文洙、丹羽紗絵
ヴィオラ:安藤裕子
チェロ:佐山裕樹

 

(追伸)東京交響楽団が2019年にノットの指揮で演奏したマーラーの7番を公式YouTubeチャンネルで配信しています。新日フィルを聴けなかった方はぜひこちらをご覧ください。
Jonathan Nott, Conductor
Tokyo Symphony Orchestra 
Sat.16th November 2019, SUNTORY Hall

 

 

 

 

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 早くも7月13日に没後10年を迎えた名指揮者ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930年3月6日 - 2014年7月13日)、DGが出した39枚組BOX(ただし2000年代に録音したニューヨークフィルのライブ盤8枚が入っていないので完全なコンプリートとは言えない)を聴き直してこの鬼才はまだ十分な評価を得ていないと思った。しかもDECCA/Philips録音やEMI録音の多くが廃盤中、CBS/RCAの録音も一部が入手難という残念な状況だ。
 テラークに録音した11枚のCDも入手が難しくなってきているが、幸いにして全てサブスク(YouTubeミュージック、Amazonミュージック)では聴けるのでここでまとめてご紹介したい。
 

 デジタル初期、CD初期の時代を知る世代にとってTelarcという米国のレーベルはお馴染みです。1977年の設立当初から音質重視のダイレクトカッティングを採用し、翌1978年には米国のレコード会社として初めてデジタル録音を採用(当初は16ビット/50Khz、4チャンネルの独自仕様)を始めました。その後も20ビット録音、24ビット録音、DSD録音と言った新しい技術を積極的に取り入れていましたが、CD/SACD市場の縮小に伴い2009年に事業を縮小、現在は他社の傘下に入っていますがCDの入手は年々難しくなっています。ほとんどのアルバムはサブスクでも配信されているのは不幸中の幸いですが、配信されているのはCD品質の音源のみで、20ビット録音や24ビット録音、DSD録音などをマスターテープにさかのぼってハイレゾで配信するといったことは行われていません。

 

 テラークを有名にしたのは重低音の再生が難しい名録音として有名な1980年のカンゼルの序曲「1812年」ですが、マゼールはそれより前の1978年からテラークに録音しており1991年まで断続的に11枚のアルバム(うち1枚はクリーブランド管のメンバーとの室内楽)を制作しました。これはカンゼルほど多くはありませんが、プレヴィンやマッケラス、ドホナーニなどと並んでテラークのクラシックアルバムの主要アーティストの一人だったと言って良いと思います。

 

 曲目はすでに過去に録音した曲のデジタル再録音も多いですが、ショスタコーヴィッチの5番のようになぜか録音がなかった曲目、リムスキー・コルサコフの交響曲のように珍しい曲目、有名なベルリンフィルとの「言葉のない指環」やピッツバーグ響とのワルキューレ第一幕などマゼールの希望で録音されたと考えられるものも含まれています。いずれもサブスクでも配信されています。Amazonミュージックのアプリでは「 maazel telarc 」で検索するとこれらのアルバムがすぐに出てきます。

 なおマゼールのディスコグラフィーはアイビスさんの下記ページを参照させて頂きました。

 

 

1.

[1978.10.20]ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)/『禿山の一夜』/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム/Telarc

[1978.10.20]ムソルグスキー(ラヴェル編)/『展覧会の絵』/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム/Telarc

・YouTubeミュージック

 

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B0B273X1TG?ref=dm_sh_7803-a2e2-0f9d-2696-962ad

 

2.

[1979.5]ショーソン/コンセール(ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための)/(ソロ・ヴァイオリニストとして)イスラエラ・マーガリット(P)、クリーヴランド管弦楽団より四重奏団:D.マジェスキ(Vn1)、ゴールドシュミット(Vn2)、ヴァーノン(Va)、ゲーバー(Vc)/-/Telarc

 

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B0B5FTXK23?ref=dm_sh_9006-7311-c697-f9ce-c50bd

 

3.

[1979.5.14]チャイコフスキー/交響曲第4番/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム/Telarc

 

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B0B69LDH9N?ref=dm_sh_87cb-1053-2a88-9934-1e108

 

4.

[1980.5.14]ストラヴィンスキー/『春の祭典』/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、セヴランス・ホール/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09QHSB59N?ref=dm_sh_33f3-5650-837f-90e8-13035

 

5.

[1981.4.5]ショスタコーヴィチ/交響曲第5番/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B0B69K2XMD?ref=dm_sh_a790-7862-ed6e-9c5f-91b69

 

6.

[1981.4.6]チャイコフスキー/『ロメオとジュリエット』、『くるみ割り人形』組曲/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、メイソニック・オーディトリアム/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09QWC3JKV?ref=dm_sh_cf22-89d3-b2ed-76f3-c5234

 

7.

[1982.5.10]ベルリオーズ/幻想交響曲/クリーヴランド管弦楽団/クリーヴランド、セヴランス・ホール/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B0B2ZP4JMB?ref=dm_sh_dcb1-2ae2-cb6b-b911-eca02

 

8.

[1986.3.17]チャイコフスキー/交響曲第2番「小ロシア」/ピッツバーグ交響楽団/ピッツバーグ、キャルヴァリー米国聖公会教会/Telarc

[1986.3.17]リムスキー=コルサコフ/交響曲第2番「アンタール」/ピッツバーグ交響楽団/ピッツバーグ、キャルヴァリー米国聖公会教会/Telarc

・YouTubeミュージック

 

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09HZG6B5W?ref=dm_sh_0805-5562-144a-394c-60247

 

9.

[1987.12.1/3-4]ヴァーグナー/『ニーベルングの指環』オーケストラ・ハイライト/ベルリン・フィル/ベルリン、フィルハーモニー/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09WRP8PS5?ref=dm_sh_05e4-e30a-4a87-0882-7b01e

 

10.

[1990.10]ヴァーグナー/『ヴァルキューレ』第1幕/ピッツバーグ交響楽団(ケーニヒ、ダン、メーフェン)/ピッツバーグ、ハインツ・ホール/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09ZNVFXPV?ref=dm_sh_fb42-7e8e-fbf2-e7a0-d27b1

 

11.

[1991.5.7]ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番・第3番/ピッツバーグ交響楽団(グティエレス)/ピッツバーグ、ハインツ・ホール/Telarc

・YouTubeミュージック

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B09H8QGLJX?ref=dm_sh_6952-cebe-cd4c-e45e-18560

 
 

 

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イレーナ・メジューエワ ピアノリサイタル

「ショパンの肖像 第3回」

 初めて生で聴くメジューエワ。まず驚いたのが超満席だったこと。「満員御礼」と出ていても大抵は多少の席は空いているものですが(チケットを買ったのに急に来られなくなったのか?販売後のチケットが何かの事情でキャンセルされたのか?)、空いている席が本当に全く見当たらない演奏会はかなり久しぶりです。

 メジューエワのショパンはポリーニに代表されるような「ハッキリ・クッキリ」系ではなく、かといって決して「粘り」はせず特別変わった弾き方をしている訳ではないのですが、「湿り気」のようなものを感じました。英雄ポロネーズや明るいワルツでも10%ぐらいだけアンニュイな気分のショパンです。メトネルを聴くようなショパンとでも言いましょうか。

 ペダリングはやや多めです。ですのでほどほどの残響のこのホールが合っています。サントリーホールは今はピアノソロで舞台のひな壇を上げる設定(←無駄な設定。ピアノの残響が濁るだけで意味がない)になってしまっているのでメジューエワはサントリーホールで聴かない方がいいと思います。

 「ショパンの肖像 第3回」とのことで曲目はショパンの円熟期の傑作ばかりでしたが、中でもソナタの2番で第一楽章のリピートを慣用版の「5小節目の提示部からリピート」ではなく「序奏からリピート」を実行していることを特筆しておきます。ショパンコンクール推奨の「ナショナルエディション(エキエル版)」は「序奏からリピート」を採用していますが、実際は反田恭平氏のようにショパンコンクールの時だけ序奏からリピートし、普段は従来通り提示部からリピートしているピアニストが多いです。

 この点についてメジューエワは著書「ピアノの名曲」の217ページで「私は冒頭のグラーヴェに戻るようにしています。そのほうが全体がより複雑になって、精神的な意味で作品にふさわしいと思うからです。」と述べています。楽譜の譜例をふんだんに盛り込んだこの本はメジューエワがとても考えるピアニストだということが分かります。ぜひお勧めします。

 

 女性ピアニストに最近流行の(?)マイクトークなどは一切なし。プログラムはモノクロ刷りを中綴じしただけの簡素なもの。いずれもメジューエワの意向によるものと思われます。私はとても好感しました。でも下田幸二氏によるしっかりとした曲目解説は載っています。12月にショパンの4回目のコンサートがあるのでまた聴きたいと思います。

 

 

 

「ショパンの肖像 第3回」

2024年6月22日(土)14:00開演(13:30開場)

東京文化会館 小ホール

マズルカ(ハ長調 Op.33-3/ホ短調 Op.41-2)

3つのワルツ Op.34-1、34-2、34-3

ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」

 

休憩

 

ポロネーズ第4番 ハ短調 Op.40-2

ワルツ 変イ長調 Op.42

バラード第3番 変イ長調 Op.47

マズルカ(変イ長調 Op.50-2/嬰ハ短調 Op.50-3)

即興曲第3番 変ト長調 Op.51

ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」

 

アンコール

 

3つの新しいエチュード~第一番 へ短調

マズルカ ト長調 Op.50-1

ワルツ第6番 小犬のワルツ

ワルツ変ニ長調 Op64-1

 

 

メジューエワのショパンのピアノソナタ第2番は「日本デビュー20周年」記念アルバムにも収められています。「序奏からリピート」を聴くことができますが、この演奏より先日の演奏の方が数段すばらしかったです。

・Amazonミュージック

https://music.amazon.co.jp/albums/B08TMQDC8P?ref=dm_sh_2cf2-abac-0fc4-e8e4-753cf

 

 

ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 Op.90、同 第30番 ホ長調 Op.109
同 第31番 変イ長調 Op.110、同 第32番 ハ短調 Op.111、バガテル ト長調 Op.126-5
リスト:
告別(ロシア民謡) S.251、ピアノ・ソナタ ロ短調、夢の中で(ノクターン) S.207、エステ荘の噴水
ショパン:
マズルカ(5曲)(Op.6-2, Op.17-4, Op.24-4, Op.41-2, Op.41-4)
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35、子守歌 変ニ長調 Op.57
ラフマニノフ:
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36、練習曲「音の絵」 ハ長調 Op.33-2、楽興の時 ホ短調 Op.16-4
メトネル:
「忘れられた調べ」 より(夕べの歌 Op.38-6、田舎の舞曲 Op.38-5、波の舞曲 Op.40-5、
優美な舞曲 Op.38-2、祝祭の舞曲 Op.38-3)
ショパン:
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
マズルカ イ短調 Op.67-4、練習曲 嬰ハ短調 Op.25-7、マズルカ ハ短調 Op.30-1
メトネル:
おとぎ話 変ホ長調 Op.26-1

【演奏】
イリーナ・メジューエワ(ピアノ… 1925年製ニューヨーク・スタインウェイCD135)

【録音】
東京文化会館・小ホールにおけるライヴ録音: 2017年8月26日(ベートーヴェン)、2017年11月18日(ショパン)、2018年2月24日(リスト、ラフマニノフ、メトネル)

 

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 ドビュッシーのペレアスとメリザンドと言えば余りにも有名なカラヤン盤は置いておいて、他にあげておかなければならないのは、1962年のドビュッシー生誕100年記念のアンゲルブレシュトの歴史的なライブディースカウのフラン物は異質ながらワーグナーとの連続性を感じさせるクーベリック盤、近年の録音ではピーター・セラーズ演出によるセミ・ステージ形式で演奏された際にライブでハイレゾ録音(SACDハイブリッドとBlu-rayオーディオのセット)されたコジェナーとラトル盤弦楽器以外はすべて1900年前後のフランス製の楽器を用い、弦楽器もガット弦を使ったというロト盤を紹介しておきたい。


・歌劇『ペレアスとメリザンド』L.88 [160:47]
https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lwJN9iSZyfk9ZRJGl1hCMyMTbPNkzQjAU&si=xD_A5k4hvae_pG_9

ジャック・ジャンセン(ペレアス)
ミシュリーヌ・グランシェ(メリザンド)
ミシェル・ルー(ゴロー)
ソランジュ・ミシェル(ジュヌヴィエーヴ)
フランソワーズ・オジュア(イニョンド)
アンドレ・ヴェシェール(アルケル)
マルセル・ヴィニュロン(医者)
フランス国立放送合唱団(合唱指揮:ジャンヌ・ボードリー=ゴダール)
フランス国立放送管弦楽団
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)
録音時期:1962年3月13日
録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
録音方式:ステレオ(ライヴ)

 




 


ラファエル・クーベリック指揮
https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nq0vgtC5wqjJHO6rd6sAiaIv3oTOXUdIc&si=JE8WJQwVCRWuOoDU

Gedda, Nicolai (Tenor),
Fischer-Dieskau, Dietrich (Baritone),
Meven, Peter (Bass),
Gampert, Walter (Boy Soprano),
Grumbach, Raimund (Bass),
Donath, Helen (Soprano),
Schiml, Marga (Alto),
Weber, Josef (Bass)
バイエルン放送交響楽団および合唱団
録音:1971年11月、ミュンヘン
オルフェオ(輸入盤R367942)






【曲目】
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(全曲)
https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nZoEclOuGbdNIUllAJC0UGcOgOc0A1igI&si=rYgOX_weywnTdiAE

【演奏】
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団、
ロンドン交響楽団合唱団
メリザンド:マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
ペレアス:クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
ゴロー:ジェラルド・フィンリー(バス=バリトン)
ジュヌヴィエーブ:ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)ほか
【録音】
2016年1月9-10日、バービカン・ホール(ライヴ)、

https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lt8MniHDvBjYpPAIZJDJhNeSqZqyyC9S8&si=-mTyq3Ibp7okpcnw

【演奏】
メリザンド:ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)
ペレアス:ジュリアン・ベール(テノール)
ゴロー:アレクサンドル・デュアメル(バリトン)
ジュヌヴィエーヴ:マリ=アンジュ・トドロヴィチ(メゾソプラノ)
アルケル:ジャン・テジャン(バス)
医師:ダミアン・パス(バス・バリトン)
イニョルド:アドリアン・ジュベール(ボーイ・ソプラノ)
牧童:マチュー・グルレ(バス)
リール歌劇場合唱団
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
【録音】
2021年3月
リール歌劇場、ラ・セーヌ・ミュジカル