ヒメじゃない方のオドリコソウ | お花の癒しにふれる場所 n.Ground

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先日のブログヒメオドリコソウを紹介いたしました。

その際、オドリコソウの画像が無いので、画像サイトで探したということを書きましたが…

探してみたら、持っていました…オドリコソウayaこちらですこれ

 

オドリコソウには白色のほか、淡いピンク色の花があります。

こちらは小平市内にある薬用植物園で咲いていたものを撮影しました。鉢で育てられているものでこの写真だと草丈を比較するものがないのですが、他の写真から推測すると30cm超くらいだと思われます。

それに対して、ヒメオドリコソウは10cm~20cm程度。ヒメが付くだけあって小さめです。

 

 

花の部分を見比べてみましょう。左が日本原産のオドリコソウ、右がヨーロッパからの帰化植物であるヒメオドリコソウ。

 

踊り子という名の由来、編笠をかぶった人が手を前に出して(扇子を持ったという表現もあり)、並んで踊っている様子にたとえたそうです。

先日も書いた唇形花の上側が、オドリコソウでは編笠のように大きいですよね。一方のヒメオドリコソウは下側の花びらの方が目立つ感じです。

 

花の付き方を見ても違いがありますね。オドリコソウは整列するかのようにぐるっと並んでいますが、ヒメオドリコソウはあちらこちらにポツポツと花が付いています。

花に対する葉の大きさもオドリコソウの方が大きいという違いがありますね。

 

オドリコソウにもう少し近づいて観てみましょう。

 

ヒメオドリコソウの花びらや特に葉の表面にたくさんの産毛がありましたが、オドリコソウの葉はそれほどではありません。

が、よく観てみると花びらの縁などにはやわらかそうな産毛があるのがわかりますね。

写真の上の方にはつぼみがありますが、何やらトゲトゲしています。

これは萼(がく)です。萼とは花とよばれる部分でいちばん外側にあり、

つぼみのとき花の内部を保護する役割があります。

この鋭いトゲ…守ってる感がすごいですよね指

 

 

花の付近に黒っぽいものが点在していますが…

 

画像編集でアップにしているので、少しボケ気味ですが、アリの姿、そして右下などにもっと小さな虫がいるのがわかります。

花の中にもアリの体が見えますよね。

 

この光景はたまたま撮影できたというわけではなさそうです。

オドリコソウの種子には「エライオソーム」という付属物があり、これをアリが好むようです。

アリは種子に付いたエライオソームが発する匂いを嗅ぎつけ、種子を巣に持ち帰ります。そしてエライオソームだけを食べ、種子は巣の外に捨ててしまいます。捨てられた種子は、そこに根を張り、新たな成長が始まり、いのちがつながっていきます。

つまり、オドリコソウはアリにより種子を散布。見事な共生関係が成り立っているのです。

 

しかし花が咲いているということは種子はまだできていないはず。

種子ができていなくても、すでにその匂いを発しているのかな?

何かを知ることができても、同時に疑問も生まれる…自然観察の奥深く楽しい面です。

 

 

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