電話難の相がでているようす。

まず、自動車学校で短期間実技教えてもらおうと思って各社に電話。
しかし日本の免許が無いとだめとことごとく断られる。
国際免許じゃだめみたい。

そしてアメリカの銀行口座を閉じようと様々なカスタマーセンターに電話。
ここでもことごとく断られ結局今日の朝に支店に直接かける。
そしたら機嫌の悪いお姉ちゃんがでてきて、
「電話口では口座は閉じられない」とのこと。
しかも、「本人を証明する書類を封書で送れ」といわれ、
「どんなの?どこで手に入るの?」
と聞いてるうちにがちゃんと切られる。

そしてさっきネットで調べまくって総領事館でサイン証明というものが
できるらしいのを知って電話。
日本語を巧みに操る頭の良いアメリカ人(予想)がでてきて、
良くわかっていな私に対してテキパキした対応。
「変な事聞いてすいません!」て思ってしまった。

私を怒らせる最大の原因は、アメリカ立つ前に銀行で4人の社員に
口座を日本でどうやって閉じたら良いか質問して、全員が全員
「カスタマーセンターに電話すればすぐ閉じれるよ」ってゆってたこと。
支店長みたいな偉い女の人にまで聞いたのに...。
だから信じて帰って来てんけど、カスタマーセンターでは
「その件に関しては支店に直接問い合わせて」って言われるし。
そして支店に問い合わせてもあの対応...ふーう。
これだから、アメリカって嫌なんだよなあ....。

取りあえず来週の月曜に総領事に行く事にした。

と書き出したら少しすっきりした。げんきんな私。
久しぶに街におでかけ。
どこもかしこもクリスマスムードだが、
南国ムードが抜けきらない。
どうにもこうにもホワイトクリスマスのムードは
似合わない街だ。

半島の先でみたSFの夜景。
風が全くなくどこまでも透き通って見えた。
もうすぐこの地を去るなんて、まだ実感が無い。
「こっちに残っちゃえよー」
と言ってくれるお友達。

確かに、年末前にさーーっと帰っちゃうのはもったいないかもね。
考えもしなかったけど、一年間働ける権利はあるし。
そーんな事考えてたら、なんだかせつなくなってきて
胸がぎゅっとした。

街では、久しぶりにMAETRONに行った。
ここには私の大好きな雑貨屋さんがあるのだー。
相変わらずベイエリアの雰囲気たっぷりの
センス抜群の雑貨の数々。
中でもCARTA というデザインのジャーナルと、
Floating Mood Lightという、
お風呂にも浮いちゃう、7色に変化する
まあるいライトがすごく気に入った。

はやく使ってみたいなー♪
あと、雪の結晶の形のコースターも発見。
キュートだ♡

雑貨はかわいいなあ。
こういうの見ると、もうすこしここで探検するのもいいな、
なんて思ってしまうのだ。

ダウンタウンは、ほろ酔い気味のお兄さんお姉さんが沢山。
千鳥足になりながら歩く人々。
普段ビジネスライクな人たちも今日はにこやかだ。

おぼろ月夜が照らす街で、
今日も色々なドラマが起こったんだろうな。

帰り際によったカフェでは、12時を過ぎているにも
かかわらず学生達がファイナルの追い込み。
ちょっぴり青ざめて見えるのは気のせい?

アップルサイダーを飲みながら、
ふうっと息をつくと
となりの恰幅の良いおじさんが
この夜中にパイとコーヒーを飲んでいる。
彼のお腹には双子がいそうなぐらい
お肉がついているのだが、
そんなことおかまい無しみたい。
夜中に食べたくなったんだろーな。

その横にはビジネスマン風のおばさんが
これまたケーキをぱくついている。

みんな、夜中にシュガー取りたくなるのかな?
私とはいえば、
友達が用意して来たinvestmentをやさしく
解説するプレゼンを聞きながら、
眠たくってウトウトしちゃうのであった。

なんだか素敵な夜だった。
お月様、私の事も見てくれましたか?
昨日はSociology(社会学)の最後の授業であった。

といっても今日は学期の締めくくりの様な物。
"What is a good society?"と
教授が学期の始めに投げかけた疑問に
今まで学習した様々な人の考えから答えてみようというもの。

C. Wright Mills, Durkenheim, Marx and Engels,...今学期でさまざまな
学者の考えに触れて来た。彼らの言葉は、情熱的で、
正しいか正しくないかは別にして、胸を打つ。

しかし今日私が一番胸を打たれたのは教授の言葉であった。

彼女は5年前に、「寿命4年」という診断を下された、原因不明の
癌と戦っている。彼女は、しかし、ある白人と黒人の医者それぞれに
「寿命をきにするな。手だてはある」と励まされ、
奇跡的に今日まで生きて来た。
その辛い病棟の日々を思い返し彼女は言う。
「例えば、今も黒人の人が学ぶ事を拒否される社会だったら
私はどうなっていただろう?」

彼女が言いたいのは、"We cannot distrust anyone."(私たちは誰も信頼しないべきではない。)
ということ。
つまり、今の世の中人種や文化に関係なく
誰が癌の治療法を発見したりするか分からないという事。
みんなが助け合う社会こそ理想だ、という事。

彼女はさらにこう云った。
「私は寿命をかかえ初めて残りの人生をどう生きるべきか考えた。
私の出した答えは、他人を影響させると言う事。
私はいつか死ぬ。しかし私が死んだとき、みんなが泣いて私の死を悲しがってほしい。
そのぐらい私はあなた達若者に多くの事を教えたいし、
自分達の力で社会が動かせるという事を理解してほしい。」

涙ながらに語る彼女を見ていると私も目頭が熱くなって来て
涙が後から後から出て来た。

こんなに真剣に、心の底から学生の事を思って授業している
教授を見たのは初めてだった。

そして、彼女の言葉通り、「私のしたいことを突き通し」生きようと思った。
風邪が治らないのでBitter Watermelonを食べる。
Bitter Watermelonとは?
実はこれ苦瓜、又はゴーヤのこと。

アメリカでは珍しく、近所のチャイニーズレストランの
メニューに有るのだ。
ビタミンが豊富だから風邪に良さそう、と思い
意気込んで注文した。すると、店員さんが
まんまるな目をして"Are you sure?"と聞いて来た。

どうやら苦い食べ物なので、あまり人気のないメニューらしい。
"Yes, I am sure."と言ってしばしまつこと5分。

でてきたのは、ゴーヤとチキンを特製のタレと一緒に炒めたものが
ご飯の上に乗っているもの。
ぱくっと食べてみると、確かに苦いが、おいしい!ハオチーだ。

これで風邪が治るといいんだけどなー。
風に誘われいつものレコード屋に。

今日の目当てはNat King ColeがSpanishで歌うCD。
ウォンカーワイ監督のおかげで、私もすっかり彼の歌声に惚れてしまった。

店内にはいつものように音楽が好きそうなひとびとがブラブラしている。
あるお兄さんは20個ぐらい腕に抱えてた。一気に買いすぎだが
その気持ち、よく分かるよ。
ジャズ売り場ではアメリカンカントリーがかかっており、陰気なおじさんの声が響く。
何言ってるのか分からない私にとっては苦痛でしかない。
いつまでたっても音楽を変えてれないのでSoulのコーナーに行った。

ここでは、Stivie Wonderをチェック。ああ、欲しいけど高いな。
アメリカ人なんだから、も少し安くしてほしいな~。
なんて思いながら、今回は見送り。

Holidayコーナーでは、掘り出し物を発見♪
Jazz to the Worldというクリスマスソング集。
これを$1.99でゲット。
中々面白いミュージシャンが集まっていて良い。
特に「I have to go home♪」と女が男の誘いを振り切る
話のデュエットソングがおもしろい。

そしてレコード屋を出た後は本屋さん巡り。
今日運良く友達が欲しがっていたバスキアのカレンダーを発見した。
彼の絵は子供が描くようで、かつ彼にしか書けない不思議な絵だ。

そのカレンダーを見つけた本屋は歴史の有る古本屋らしい。
店内には60年代の店構えの写真など飾っており、
レジ担当の店主らしきおっさんもなかなか貫禄が有る。
眼鏡の下からじっと見られて"Hi." と言われると
私は客なのにドキッとしてしまう。

ここは以前から気になっていたところだが、
まさか4Fまで有るとは想像しなかった。
Psychologyのコーナーには図書館から持って来た様な
カビ臭い本が並んでいた。
お金に困った院生がこっそり運んで来たのか?

そうこうしているとあっという間に時間が過ぎた。
そして天気がいいのに寒い!
きゅっと背中をまるめて、
最近お気に入りのMilton MescinantoをiPodで聴きながら
家路に着く私であった。
今日は雨が激しく降った。
こんなに降ったのはこちらにきて初めて経験した。
おかげで風をひいたらしい。
帰国までに治るとよいのだが。。。

雨の日はなんといっても読書が楽しい。
人気の無い図書館で、
今日は松本清張の「半生の記」を読んだ。

彼が40歳半ばまでうだつの上がらない貧しい
新聞広告の職人だったなんて、誰が想像できるだろうか。

彼の言葉である
「明るい青春などあるわけではなかった 暗く淀んだ半生だった」
すべてを表現している

かわいそうだな、と思うと同時に、
日本を代表する作家がこのように遅咲きであった事を知り
私の気分が軽くなった事も否めない。

「なーんだ、みんな苦労してるんじゃないか!」と。

これからも私の人生山あり谷ありだと思うけど、
逃げ出さないでいこう。
「ウォッシャーーー!!」

思わず少年漫画の主人公のようにはしゃいでしまった

なんと、今日、半年以上も待っていたカリフォルニアの免許証が届いたのだ
今年の5月に切れるってんで4月に更新に行って以来まったく音沙汰なし
心配になってオフィスに行く事3回
その度に「ハニー、もう大丈夫よ(ニコリ)」とオフィスの人に言われたが、
待てど待てども私のもとには何も届かなかったのだ

そして前回の訪問で、改めて写真を撮った
どうやら写真の処理がうまくいっていなかったことが理由で
配送が遅れていたらしい
そう、とっても初歩的なミスだったのだ

新しい私の免許証
そこにはちょっといらつき気味の私の顔が有る
しかし4年前に撮った写真に比べるとやや大人になった気がして満足
なにしろ前の写真はみんなにさんざん言われた
一番多かったのが「あれ、インド人みたいだね」
確かに、色黒いけど。。。

そんなこんなでやっとOld Licenceにおさらばじゃい
New Licence、これからよろしく頼むよ
今日中国古典で習った事がとても印象的だった

荀子は曰く:
高い所から人を呼ぶ
これは彼の手が長いからではなくて
遠くからでも見えるから、相手が応えてくれるのである

追い風で人を呼ぶ
これは彼の声が大きいからでなく
遠くからでもはっきり聞こえるから、相手が応えてくれるのである

つまり、大切なのは身の置き所であり、
生まれつきの能力や自分の努力だけではないのだ

これを読んでいて自分に重ね合わせた時なるほどと思った
私は自分の能力より大分上の(と自分では認識している)
大学へ通っている
最初は混乱してばかりで、自分を卑下することが多かった
しかしながら、数年通うにつれて、自分が成長していることに気づいた

もちろん自分の努力も大切だ
しかしながら、結果から見ると、私が無理にでも
学識の高い学校に身を置いたことによって、
周りの影響を沢山うけて自分が成長できたのではないか
、ということに気づいた

今まで自分の実力以上の事をしてきて本当によかったと思えた瞬間
来年からも新しい土俵でがんばってみよう
倉橋由美子著「聖少女」を読み始める

一貫して少女の激しい感情が溢れ出ている
少女は真っすぐに、脇目をふらずにある男だけを愛する
彼女の気持ちは尖っていて、もろくて、
読んでいてこめかみがキンキンする

なんだかおどろおどろしいバーもでてきて
小説の雰囲気は非常に暗い
救いようの無い世界に見える
生きている事が、辛い。。。

私は主人公と自分を重ね合わせる
主人公のように、私にも心臓が痛くなる恋愛をしていた
自分が世界の中心の様な気がして、
相手の気持ちがありありと判る気がした
実際は、ちっとも判ってないのに

そんな、数年前のきもち、この本読んでると思い出す
今日行ったファーマーズマーケットで、
憧れの純リンゴジュースをゲット!

いつもリンゴを売っている人がジュースをついでに売っている。
そして先週試飲してみたらなんとも濃厚な味!
中身は何?と聞くと、店員のお姉さんが

「リンゴだけよ!砂糖も水も、なーんにも加えられてないの。
リンゴをこうやって、ぎゅーっと押しつぶして作るのよ」

とアツく語ってくれた。
しかしあいにく先週は大きいサイズしか残っていなかった。
そして今日小さいサイズを見つけたので購入したというわけ。
パッケージには"Nothing but Apple"の文字。
よい響きだ。
これから一週間このジュースで楽しめそう。