ガーベラ
『ガーベラ』
窓辺に
朝のひかりを浴びて
あなたは咲いている
花びらの ひとつひとつが
私に向かって開いている
めしべの ひとつひとつが
おしべの ひとつひとつが
私に向かって輝いている
あなたは 私に心を開いている
私もあなたのように 素直でいたい
窓辺に
朝のひかりを浴びて
あなたは咲いている
花びらの ひとつひとつが
私に向かって開いている
めしべの ひとつひとつが
おしべの ひとつひとつが
私に向かって輝いている
あなたは 私に心を開いている
私もあなたのように 素直でいたい
小川洋子
小川洋子『妖精が舞い下りる夜』エッセー集
「祖父の生き方が神を信じさせた」から
書くことで、私は自分を救おうとしているのだと思う。
「日記帳と万年筆」から
自分はいつも、何かを書きたがっている人間なんだ、と気づいたのは、ローティーンの頃だ。その“何か”の正体については全く不明だったが、とにかく言葉に関わることは自分を癒すことになると、発見したのだった。
私が小川洋子の小説に惹かれる理由が分かった気がした。
「祖父の生き方が神を信じさせた」から
書くことで、私は自分を救おうとしているのだと思う。
「日記帳と万年筆」から
自分はいつも、何かを書きたがっている人間なんだ、と気づいたのは、ローティーンの頃だ。その“何か”の正体については全く不明だったが、とにかく言葉に関わることは自分を癒すことになると、発見したのだった。
私が小川洋子の小説に惹かれる理由が分かった気がした。