
通常はクリプトコッカスだと思うのですが
専門書には、クリプトコックスとなっていますので、
ここでは、クリプトコックスで統一します。
**うさぎのうーちゃんの写真は本文と関係ないです。
のせる適切な写真がないので。。。。

クリプトコックス症の原因と感染原ですが、
クリプトコッカスは珍しいといったら珍しいのですが、
その辺にいる常在菌の一種でもあります。
落ちた鳩(鳥類)のフンから増殖することが
多いとされていますが、
枯葉や朽ち木、土壌でも増殖します。
要は「キノコ」的なものなので、
胞子は風に乗って空気中を漂い、
それを吸い込んだ人・犬猫が保菌者となります。
なので、めちゃめちゃ綺麗なおうちでも、
保菌することがあります。
人畜共通の病気ではありますが、
クリプトコックスは、人→人とか、
猫→人には、基本感染しません。
ですが、胞子が飛んでいる同じ空間にいて、
同じ空気を吸っていたり、
保菌者内部の体液・血液などが、傷口から入ると
感染の危険はあります。

クリプトコックス症の確定診断と診断後
針診や培養検査、遺伝子検査などでうちの子が「陽性」!
ずっと都心で室内飼いなのになんで????
と、施設の子が発症してから
このような公開質問のご依頼が数件ありました。
私はもっとレアな菌で、野外で感染する。と
思っていたので、室内飼いの方の子が
保菌者(犬猫)という方が思いのほか多く
驚きました。
いったいどこから来たのでしょうね???

聞きなれない真菌ではありますが、
胞子は空気中を浮遊するので、
室内に侵入し、屋内で増殖するケースもあるそうです。
そのような場合は、カビの専門業者の方が
「どこに発生しているか?」などの検査をしています。
その後、洗浄・消毒などをやっているところもあります。
ですが、胞子など目に見えないものの消毒などは、
業者さんを慎重に探す必要があると思います。
特に木造の古い家屋のお住まいの方で
うちの子が陽性だったりしたら、
そんな検査もアリかもしれません。

クリプトコックス症の発症
胞子を吸い込む、または胞子を皮膚につけていると
保菌者になり、吸い込んだ場合、気道や肺で増殖し、
発症する。
または皮膚についていた場合、点滴などの穴から
発症することがあります。
発症の部位によって症状は異なりますが、
多くは鼻筋が腫れる。
点滴痕の傷口が自壊してくる。(にぼしやマーチ)
リンパ節に沿ってボコボコしてくる。(ふく)
咳をする。が代表的です。
ただ。。。。
クリプトは常在菌(そこらへんに浮遊)であり、
日和見菌(善玉菌・悪玉菌の優勢な方に味方する菌)
なので、身体の免疫部隊が強ければ、
保有していても、体内で駆逐され、
発症しないことがスタンダードと言われています。
要は身体が元気なら発症しないということです。


・「にぼしの場合」はご存じの通り、超高齢で
何度も脱腸の処置や手術を繰り返したので、
かなり体力が落ちていた。
腎不全も進み、点滴針からの発症。
・「マーチの場合」は、施設に来たときから
点滴が必須なくらい腎不全が進み、脱水もあった。
その上、ほとんどご飯を食べてくれず、
末期には1週間くらいご飯を食べず、
そのタイミングで点滴針から発症。
・「ふくの場合」は、腸管リンパ腫の末期で、
命の期限が見えていたタイミングで発症。
足のリンパに沿って、ボコボコと腫瘍?
腫れ?が出て、確定診断後まもなく急死。
このように、クリプトに感染、発症し、
亡くなった子たちは、いずれもかなり末期の状態でした。
その他の子たちは、同じに外にいたり、
点滴をしていても発症していません。
ただ、犬も猫も私たちニンゲンも保菌はしていると思います。
同じ環境下にいますので。

対策
驚くべきは、進行の早さでした。
針診で先生がその場で見つけてくれて、
すぐに治療に入ったのですが、点滴針からの皮膚の自壊、
リンパ節に沿っての腫れは瞬く間に!みるみるうちに!
といった速さで、私が見ていても、
とても薬が効いているより、進行が速すぎる。。。
という感じでした。
なので、もしクリプトの疑いがある。陽性と出たと
いうことであれば、
針診をしてその場で顕微鏡で見つけてくれる先生を
探しておいた方がいいかと思います。
ものすごく進行が速いので、
培養検査で1週間~と待っていたら危険です。

もし何かの検査で、クリプト陽性でも
症状が出ていないなら、抗真菌剤の服用は
よく主治医と相談されてください。
私は個人的に、症状がでていない保菌は
そのままにしておいています。
特に猫は抗真菌剤が得意ではないので、
副作用が強く出て(肝臓)危険な場合もあったので。

**前半で記しましたが、通常多い皮膚の真菌は
また違います。薬用シャンプーをしっかりやれば
通常はすぐに治りますから、同じ真菌でも、
クリプトとは違うので、
混同し過度に神経質にならないでくださいね。
外で保護した子猫とかは、皮膚真菌持っている子も
多いですが、たいていは獣医師の指導のもとで、
完治しますから。

当施設は自然の中にあり、以前鳩の保護もしていたので、
鳩小屋があった場所や疑わしい場所は、
次塩素酸をかなりまきました。
(アルコールでは効果は薄いと言われています。
真菌は細胞膜と細胞壁を持っていて、
アルコールで破壊できる細胞膜と異なり、
細胞壁には次塩素酸・加熱・煮沸などが有効とされています。)
またクリプトは日和見菌なので、
良い微生物を含んだ土をまいたりしました。
またどの子も点滴をする前には
針を刺すところを丁寧にアルコール綿花で消毒し、
終わったら、またすぐにアルコール綿花で消毒し、
穴を抗生剤軟膏でフタをしています。
アルコールは身体に必要な菌も殺してしまうので、
極力範囲が広がらないよう、ピンポイントで
消毒ができるといいかと思います。

以上、長くなってしまいましたが、
いただいた公開質問「クリプトコックス感染症」に
ついて私の学んできたこと、
調べたことなどを記させていただきました。
何か参考になれば幸いです。
特に真菌に関しては、真菌学者の先生が
「人類は最終的に真菌に滅ぼされる」と
言っていたことが印象的でした。
なお、治療薬に関しましては、
獣医さんとよく相談されてくださいね。
あ~~~!ずっと催促されていたクリプトの話!
やっと!書けたぁーーー!!良かった!
遅くなって、ごめんなさい!!!!!!

参考文献・免疫・膠原病・感染症(Medic Media)
細菌学・抗菌薬(じほう)
感染症学会・文献
タオ・カウンセリング学院