こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

まだ7月ですが、神戸はめちゃくちゃ暑いです。

 

天気予報の最高気温が32℃か33℃だった日に、あまりに暑いので外に温度計を持って出てみました。

 

何度だったと思いますか?

 

42℃ですガーン

 

これでは誰でも熱中症になってしまいます。

 

 

  みんな困っている「高齢の親が冷房を付けない」問題

これほどまで気温が高く、テレビなどでも「熱中症を予防しましょう」と啓発していても冷房を使わない方はいらっしゃいます。

 

特に高齢者は

 

・暑さを感じにくい

・冷房が苦手

・昔から夏を越えてきた自信がある

・電気代がもったいない

 

といった理由で、適切な室温を維持することが難しくなりがちです。

 

認知症になると

 

・温度や環境を認識できない

・冷房の使い方が分からない

 

などの要因も増えます。

 

この場合は、周りでケアするしかありません。

 

そうではなくて「自分で判断する能力があるのに、冷房を使わない方」なら、少し工夫すれば冷房を使っていただけるのではないかと思います。

 

  熱中症は予防できるのに

そもそも、熱中症は予防できます。

 

できるだけ規則正しい生活をして、睡眠をしっかりとって基礎体力をつけておくこと。

 

そして何より「涼しいところにいること」が大切です。

 

「水分をたくさん摂っていれば熱中症にならない」というのは、勘違いです。

 

いくら水を飲んでいても、暑いところにいれば熱中症になる危険はあります。

 

熱中症予防には、とにかく体温を上げすぎないことが大切。

水を飲むよりも先に、温度に気をつけるべきだと思います。

 

冷房をつけて、涼しいところで過ごすだけで、多くの熱中症は予防できます。

 

それなのにわざわざカンカン照りの真昼間に買い物に行ったり、窓を開けただけで冷房なしで就寝したり、リスクの高いことをして健康を損なうのは勿体無いです。

 

特に高齢者を始め、買い物や作業の時間を選べる方は、少しでも気温と湿度が低い時間に活動した方が安全だと思います。

 

予防できるのに、みすみす熱中症になる必要はありません。

健康第一、安全第一!です。

 

  とにかく表示が大きいデジタル温度計がいい

「暑くない」「まだ大丈夫」と言って冷房を使ってくれない場合、表示が大きいデジタルの温度計を、常に目に入るところに置いてみてください。

 

デジタルの表示は大きければ大きいほど良いです。

 

そして「30℃超えたら、暑くなくても冷房をつける」とか「湿度が60パーセント以上になったら冷房をつける」とか約束をしておきます。

 

人によっては

 

「私が心配で気が気じゃない。私の安心のために冷房つけといて」

「時々孫が寄るのに、こんな温度じゃ行かせられへん。涼しくして」

 

とかのほうが効果があることもあります。

 

親御様との関係によっては

 

「歳がいって鈍くなっとうねん。暑いって気がついたらもう手遅れやで」

「熱中症ではスッとしなれへんで。苦しみたくなかったら冷房つけなあかん」

 

などでも伝わるかもしれません。

 

私の祖父は冷房ではありませんが、何かにつけて

 

「コロッとしぬからええねんニヤリ

 

と言う人でした。

 

でもその度に

 

「そんな楽に上手いことはいかん」

「病気の場合でもどうやってしにたいか、意思表示しとかな苦しむ事になるんやで」

 

とハッキリ、笑いも交えながら伝えていました。

 

そのため延命治療など最後はどうしたいかの意思表示をしてくれており、家族としては本当に助かりました。

 

冷房をつけることに関しても、簡単に、その場の話を終わらせようと

 

「もう歳やし、しぬからええねん」

 

と言ってしまう方もいると思います。

 

でもそれは本気ではなく、「なんとなく考えたくない」だけの場合が多いのではないでしょうか。

 

だから「面倒なこと」「決めなければならないこと」はご家族が準備しておく。

 

冷房を使って欲しい場合は

 

・大きいデジタル表示の温度計を買ってきて

・いつも目につくところに置いて

・リモコンの電池を確認し、手の届くところに準備する

・何度になったら必ずリモコンでONにする基準を決めておく

 

がこれに当たります。

 

ちなみに、昔ながらの気温によって赤い液体が上がっていくタイプ、はお勧めできません。

 

利用者様のお宅にはこのタイプの温度計があるところが多いですが、ほとんど誰も見ていないからです。

 

表示が小さい上、赤い液体が見えにくいですし、大昔に柱に設置したきり存在を忘れていらっしゃることもあります。

 

冷房を使わないタイプの方が、わざわざ温度計に近づいて行って、眼鏡をかけて温度を確認するようなことはまずありません。

 

  風が直接当たらないようにする

冷房を使いたがらない方のなかには、

 

「暑いけど、クーラーの風の方が苦手」

 

というタイプもいらっしゃるようです。

 

それでも暑い場所にいるのですから、熱中症の危険性が高いことに変わりはありません。

 

その場合は、風向き設定を工夫したり(高齢者がご自分で設定するのは難しい)、衝立を置いたり、普段過ごす椅子を動かしたり、とにかく「風が直撃する」という「嫌なこと」が起こらないようにしてみてください。

 

暑さを認識できる状態であれば、涼しいことの快適性もきっと認識できると思います。

 

まとめ すぐ見える・すぐ使えることが大切

冷房を使わない方に、室温を意識して欲しければ

 

・遠くからでも

・一目で分かる

 

ことが大切です。

 

手間をかけずに、大きいデジタル表示ですぐ温度が分かって、ちょっと手を伸ばせば冷房のリモコンを使える状態にしておく。

 

そして後は根気強く、冷房の必要性を訴えます。

 

もし冷えやすい体質などであれば、夏用のレッグウォーマーなども用意して、エアコンを使って安全に、快適に過ごしていただければど思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

『神戸|介護事業所のまいらいふ』

・YouTube「まいらいふ介護チャンネル」

・会社様向け介護離職防止セミナーも開催

・おむつ交換パーソナルレッスン

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

介護保険のサービスには「できること・できないこと」が決められています。

 

ですが「自宅での暮らし」を維持するためには、介護保険では対応できないサポートも必要です。

 

そのため弊社では「ちょこっとらいふ」という自費サービスもご用意しております。

 

例えば最近は、こんなご依頼がありました。

 

  冷蔵庫の入れ替えに立ち会ってほしい

普段から訪問介護サービスをご利用いただいている、一人暮らしの女性からのご依頼です。

    

・冷蔵庫が壊れたので馴染みの電気屋さんに行った。

 

・でも店員さんの高齢化で、大型家電は対応出来ないと言われた。

 

・知らない電気屋さんが来てくれるけど一人で対応できるか不安。

 

・冷蔵庫入れ替えのとき一緒にいてほしい。

 

というご要望でした。

 

冷蔵庫の購入は、神戸市の安心サポートセンター(契約により有料で金銭管理の支援をしてくれるところ)が紹介してくださった電気屋さんでされています。

 

そのため食品の入れ替えもある程度は手伝ってくださるとお聞きしましたし、心配する必要はないのではないかとお話ししましたが、

 

「それでも歳がいったら不安やねん。だから来ておねがい

 

と2時間(配達予定時間)の自費サービスをご契約していただくこととなりました。

 

  冷蔵庫の入れ替えも、介護士ならではの視点で

今回は普段から訪問介護サービスをご利用いただいている方のため、

 

・買い物の癖

・身体状況(手や視線の届く範囲)

・認知機能の状態

 

などを知った状態で、自費サービスを開始することができました。

 

そこで、ご依頼内容は「一緒にいること」だけだったのですが、ご本人とご相談した結果「安心して食べられる冷蔵庫」を目標に冷蔵庫の整理も行うことになりました。

 

まずはとにかく全ての食品に目を通していただき、傷んだものを捨てていきます。

 

普段から冷蔵庫の状態は把握していたのですが、介護保険サービスでは対応できるケア内容が決まっており、ルール上、計画内のことしかできないことになっているんです。

 

賞味期限の表示が小さすぎて見えないものは読み上げ、ご本人が「残す」と決めても明らかに変色しているものは説明し、ご納得いただいた上で処分しました。

 

缶詰や瓶詰めなどを一つ一つ開け、中身を分けて、容器は洗って分別。

 

そうこうしているうちに「もうすぐ着く」とのお電話があり、残していた冷凍室も大急ぎで空にしました。

 

冷蔵庫周辺の埃をとり、到着した電気屋さんの対応をご本人と一緒に行います。

 

古い冷蔵庫を運び出してくださっている間には、冷蔵庫下床の雑巾掛け。

 

床の雑巾がけは、介護保険サービスでは行えない(日常の家事の範囲を超えるとの判断)ため、自費サービスならではの対応です。

 

新しい冷蔵庫が設置されるのをご本人と一緒に見守り、説明もお聞きします。

 

その後、電気屋さんより「乾拭きしてから使ってください」とアドバイスをいただいたので、新しい布巾で拭きました。

 

冷蔵庫が到着したため、中断していた冷凍品の分別を急いで行い、食べられるものだけを冷凍庫に入れていきます。

 

その後は、ご本人の身長と目線の高さ、手の届く位置を考慮して、冷蔵室に食品を戻しました。

 

最後にゴミを分別して、それぞれの袋に入れて終了です。

 

今回の冷蔵庫丸ごとお片づけでは、介護が必要な利用者様であることを踏まえ、以下のご提案を行いました。

 

桜使用頻度が高いものを使いやすい位置に収納

桜「見えないもの」は忘れてしまうため、小分けは透明の容器で

桜管理が難しいため小分け容器は1つだけにする

桜お刺身など「今日中に食べるもの」の置き場所を作る

桜買いすぎを防ぐため、冷蔵庫を開けたら全部がすぐ見えるようにする

 

冷蔵庫に傷んだ食品が入っており、間違って食べてしまう方は意外に多いです。

 

冷蔵庫の入れ替えをきっかけに、安全な冷蔵庫にすることができたと思います。

 

あんたが来てくれて良かった!

この利用者様は、普段は「もったいない」と期限切れのものなども捨てられない方です。

 

そして認知機能の状態から集中力が続きにくいことや、判断が難しいこともあります。

 

ですが、集中力が切れかけてきたところで新しい場所の判断をお願いするなどの工夫をし、またピカピカの冷蔵庫がとても嬉しかったようで、ケア中はどんどん判断して処分を進めてくださいました。

 

作業が後半にさしかかった頃には、表情が輝いて、ずっと笑顔でお話してくださったのですが、以下はその一部です。

 

「一人やったら、もったいないと思って何も捨てられへん。一緒に見てくれたからようさん要らんもんが分かったひらめき電球

 

「(瓶詰めの中身を分別しているところを見て)私はもう歳がいって、そこまでようせんアセアセあんたはよう動いてくれるなぁ」

 

「賞味期限なんか字が小さすぎて、全く見えへん。過ぎとったらほかしてやウインク

 

「ものすごい綺麗になった。嬉しいラブキラキラ

 

「あんたが来てくれて良かった!ほんまに助かった。ありがとう音譜

 

記録も含めて2時間めいいっぱい使い、無事に冷蔵庫を丸ごとお片づけすることができました。

 

今後も介護士ならではの視点で、自費サービスも頑張っていきたいと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

オムツ交換の介護に関わる方は、「できればオムツは漏れてほしくない」と考えていると思います。

 

介護を受けているご本人のためにも、ケアをする方のためにも、オムツは漏れないに越したことはありません。

 

 

  オムツが漏れる主な原因5つ

オムツが漏れる原因は色々ありますが、訪問介護の現場でよく見かけるのは次の5つです。

 

①位置が合っていない

オムツは基本的には、ウエストと体の中心で位置を合わせます。

 

オムツが上下どちらかに寄りすぎていたり、左右のバランスが悪かったりすると漏れやすくなります。

 

位置合わせはオムツ交換の基本です。

 

ですが人間の身体は本当にそれぞれなので、プロの介護職でも位置をぴったりに合わせることが難しい場合があります。

 

②緩い

ウエストのマジックテープの止め方が緩く、オムツ全体がずれてしまっていることもあります。

 

また、鼠蹊部へのギャザーの添わせ方が甘いために隙間ができてしまい、それが漏れの原因につながります。

 

ウエストにしても、鼠蹊部にしても、キツすぎると利用者様が苦しかったり、動きを阻害してしまうことになりかねません。

 

でも緩いと漏れるので、「ピッタリ添わせる」ことが大切です。

 

③ギャザーよりパッドが外に出ている

オムツを使用されている方は、パッドも使っていることが多いと思います。

 

吸収効率を上げるためのパッドですが、オムツのギャザーよりもパッドが外に出ていると逆効果です。

 

パッドをセットするとき、ズボンを上げる前、パッドがギャザーよりも内側に入っているか、そしてギャザーがしっかり立っているかも確認する必要があります。

 

④吸収スピードが追いつかない

あまり知られていないかもしれませんが、オムツの吸収スピードより排尿スピードが早いと漏れやすくなります。

 

もし吸収スピードが追いつかなくても、どこにも隙間がなければ、ギャザーが防波堤の役割を果たして、吸収が追いつくまで尿を留めておいてくれるかもしれません。

 

ですがその場合でも、ウエスト側にはギャザーがないため、そこから漏れてしまいます。

 

・オムツはピッタリ、正しい位置に当てられている

・パッドやオムツには白い部分(吸収していない部分)が多いのに

・衣服やシーツが濡れている

 

という場合は、このパターンが考えられます。

 

⑤吸収量を超えている

これは当て方の問題ではないので、オムツやパッドを吸収量の多いものに変えるか、交換回数を増やすしか解決策はありません。

 

・オムツの吸収面が全て尿汚染している(白い部分がない)

・オムツが重い(ボトボトになっている)

 

という場合は、排泄物の量とオムツの吸収量が合っていない可能性が高いです。

 

  どれが原因か分からなければ・・・

もし、しょっちゅう自分が当てたオムツが漏れるけれど理由が分からないのなら、次のケアを担当した方に「どこから」「どんな漏れ方」をしていたかを聞いてみるといいと思います。

 

ウエストから漏れているのか、鼠蹊部前側からなのか、臀部側ギャザーのところなのか・・・。

 

そうすれば大抵は、上記のどれが原因かが分かるはずです。

 

また、実技研修でフィットのさせ方が適切かも見てもらうと意外な弱点に気がつくかもしれません。

 

グループでの実技研修の場合は、介護士役、利用者役はもちろん、見ている人も含めてみんなでアドバイスしあうと一気にチームのケアレベルが底上げできるのでおすすめです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

位置がズレてしまったオムツの調整方法の動画もございます。

もしよければご覧くださいニコニコ

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

「終活」には、断捨離をしたり、エンディングノートを書いたり、色々な活動があるようです。

 

もし「そろそろ終活せなぁ・・・でも何から始めたらいいんやろ?」とお悩みなら、冷蔵庫から始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

  冷蔵庫から始める理由

①手軽にすぐ出来る

 

・期限切れの食品

・何年も放置したままの冷凍品

・缶や瓶を洗って分別してゴミに出す

 

手間と時間はかかりますが、やろうと思えばすぐ出来ることです。

 

エンディングノートを買いに行ったり、資産の整理したり、と比べて、気楽に取り組めるのではないでしょうか。

 

②子供の負担を減らせる

介護が必要な段階「でなない」方でも、冷蔵庫に期限切れの食品が残っていたり、何かをこぼした形跡があったり、はよくあることです。

 

そんなとき、何かの理由(例えば一時的に看病が必要になる等)で子供が買ってきた食品を届けるようになったとします。

 

・新しい食品を入れたくてもスペースがない

・扉を開けた途端に異臭がする

 

これを見つけてしまったら、「腐ったものを親が食べてしまわないように」と片付けをする方が多いのではないでしょうか。

 

自分の仕事や生活に加えて、親の生活を支えるとなると、それだけでも大変です。

 

それなのに、元気だった頃からの「ほったらかし」食品の後始末まで担うのは、ちょっとキツイと思います。

 

実際「冷蔵庫はゴミばっかりやったプンプン」と話されるご家族もいらっしゃいます。

 

普段から「子供に迷惑を掛けたくない」「子供の負担にならないようお金は残してある」と心がけていらっしゃるのなら、ぜひ冷蔵庫もチェックしてみていただきたいです。

 

③冷蔵庫は健康に直結する

冷蔵庫には当然、「食べるもの」が収納されています。

 

傷んだ食品や消費期限切れの食品を「食べたら分かる」「臭いが変わる」と捨てずにおいてある場合もあると思います。

 

でも、自分で認識しているよりも「分かりません」。

 

利用者様が傷んだ食品を「まだ食べられる」と捨てようとされないだけでなく、現役世代でも細かいカビが生えているのに気が付かないこともあります。

 

  多数決で押し切られそう(笑)になった、小さいカビ事件

実際、数年前に弊社でもこんなことがありました。

 

グレープフルーツか何かをお昼にみんなで食べたのですが、少し残ったのでラップをして冷蔵庫に入れておいたんです。

 

そして次の日、お昼休みにみんなで食べようとしたら、小さい、白いカビのようなものがくっついていました。

 

私がお皿を持っていたので

 

「何かついてますガーンもうあかんようなった(食べられなくなった)から、ほかしとき(捨てておき)ますね」

 

と言うと周りにいた数人から

 

「何もついてないやん。まだ食べれるで!

 

と口を揃えて、捨てるのを止められます。

 

でも、絶対に何かついていたので

 

「もっと近くで、見てくださいえーん虫眼鏡もいりますかアセアセ

 

と必死で頼みました。

 

そうしたらみんながメガネを外したり、小さいルーペ?で確認した結果、カビが生えているので、捨てていいことになりました。

 

これは、周りのみんなが一番キャリアが短い私の意見も尊重してくれたからこそだと思います。

 

もしご家庭で

 

「食べられるプンプン

「捨てたらアカンムキー

 

というタイプの方が決定権を持っていたならきっとすごく大変です。

 

食べ物は健康に直結しています。

 

もったいない気持ちがあっても「誰か一人でも変だと思ったら捨てる」など、柔軟に考えられるうちから決めておくといいかもしれません。

 

整理整頓が行き届いた冷蔵庫は少数派

介護の現場では、水分補給や体温調整のための保冷剤など冷蔵庫を拝見する機会が多いです。

 

一人で外出出来ない方の買い物同行を行い、買ってきたものを一緒に片付けることもあります。

 

そんなとき、すっきりと片付いた冷蔵庫は珍しいです。

(ヘルパーが片付けたらいいのに?と思われるかもしれませんが、介護保険には細かいルールがあり私たちはあくまでも「介護士」であり「家事をする人」ではないため、家事を行う場合には条件があります)

 

だからもし「終活をしたい」とか「子供に迷惑を掛けたくない」と考えられているなら、今すぐ冷蔵庫の不用品を処分して、こぼした液体の形跡を拭き取ってみることをおすすめします。

 

私も今朝、冷蔵庫を一部だけ拭いてから出勤しました音譜

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

両親や祖父母などの介護で、一番負担が大きいことは何でしょうか?

 

私は「意思決定」を本人の代わりにしなければならないことだと思います。

 

これは下手をすると、長い間、代わりに意思決定をした人(子供など)に後悔として残り続ける重い負担です。

 

 

  ①認知症になっても、癌の手術など外科的治療は受けますか?

命の意思表示には色々あります。

 

例えば、自分が認知症になって「判断」ができない状態。

 

そんなときに手術が必要な病気になったら、どうしますか?

 

・リスクを負ってでも手術を受けたい。

・自然な寿命に任せたい。

・薬や点滴で出来る範囲で治療したい。

・痛みや苦しみだけは薬などで出来るだけコントロールしたい。

 

こういった決断には、命についての考え方や倫理観が関わってきます。

 

しかもその後の「介護」の必要性、どこまで治るのかによっては、家族の生活そのものも変わる可能性すら考えなくてはなりません。

 

ですから、いくら親子といえども「決断の肩代わり」をすることは、本当に大きな負担です。

 

自分がどこまで治療を受けたいか、一度考えてみてはいかがでしょうか?

 

  ②胃ろう・腸ろうは受けたいですか?

これも介護の現場では、悩まれている利用者様ご家族を見かける問題です。

 

飲み込みが難しくなり、誤嚥性肺炎肺炎を繰り返したり、認知症の進行によって「食べる・飲み込む」という認識ができなくなったりと、医師から胃ろうを提案される原因は人によって異なります。

 

「胃ろうをするべきか」と悩まれているのは、大抵は、ご本人ではなく介護をしているご家族です。

 

もしご本人が意思表示できる状態であれば、自分の希望通りにできます。

でもそれが分からないから、困っておられます。

 

胃ろうについては

 

・海外では虐待とされているところもある

・口から食べられないなら、生き物としての寿命だ

 

という意見もあります。

 

でも一方で

 

・一時的に胃ろうをして命を繋げば、治るかもしれない

・どんな状態でも生きていてほしい

 

という考え方もあります。

 

どちらが正解で、どちらが間違っているという問題ではありません。

 

だからこそ「代わりに決定」を迫られるご家族の精神的負担は、想像を絶するものとなります。

 

口から食べられない状態で、胃ろうを断ることは「命の期限を決めること」ともとれるからです。

 

  ③点滴はどこまでしてほしいですか?

終末期の点滴はどうでしょうか?

 

水分補給のために、もしくは栄養補給のために、点滴を受けることがあります。

 

でも、人間の体には寿命がありますから、点滴をしても、いずれはその水分や栄養を全く吸収できない段階が訪れます。

 

それでも、生きている間は点滴をし続けてもらいたいですか?

 

医療職ではない私が書ける範囲はこのあたりまでなのですが、体が受け付けられない状態で点滴で水分を入れ続けるとどうなるか、一度調べて、想像してみていただきたいです。

 

もちろん、点滴を続けるほうがいいという考え方もありますし、状態によっては点滴でご本人が楽に過ごせることもあるかもしれません。

 

その上で自分ならどうしたいか、家族の代わりに決断を迫られたらどうしたいか、心の準備をしておくといいかもしれません。

 

  ご家族から相談を受けることもあります

ここまで上げた3点は、介護の現場で見かける「ご家族が判断に迷っていること」の代表例です。

 

訪問介護サービスをご利用いただいている利用者様の状態が悪化し、主治医に上記の決断を迫られたとき、ご家族から相談を受けることもあります。

 

ですが文字通り「命に関わること」ですから、私たち介護士は個人的な意見をお伝えすることはできません。

 

せいぜい出来るのは

 

「ご本人は元気な頃に何か言っていませんでしたか?」

「これだけは絶対に嫌!みたいな意思表示はありませんか?」

「もしご本人だったら、どうされると思いますか?」

 

といった問いかけくらいです。

 

意思表示をしておくべきことは他にもたくさんあります。

 

本当に「子供のために」と思うのであれば、「決断」を肩代わりする負担を担わせないほうが親切です。

 

今から、自分の命の最終段階について考えて、意思表示をしておくべきだと思います。

 

日本では「死」を考えることが、なぜか「悪いこと」と受け止められがちだと聞きました。

 

私は介護の仕事をしているためか、それが悪いことだとは思えません。

 

実際、祖父や母ともよく話しており、昨年看取った祖父ははっきりと意思表示をしてくれていました。

 

自分の意思を言葉で私たちに伝え、話せなくなったときのために紙にも書く。

 

そうしたことで祖父は「自分の命を、自分で考える」という責任を果たし、「自分で決めた」通りに最期を過ごすことができたと思います。

 

普段は「ちょっと変わったおじいちゃん」だった祖父ですが、命に対する姿勢を本当に尊敬しています。

 

途中で考えが変わってもいい!

「命についての意思表示」は、あくまでも「現時点」のものです。

 

ですから、人生の段階が進むにつれて考えが変わるのは当たり前。

一度決めたからといって、それにこだわらずに随時変更していくべきだと思います。

 

気をつけるべきことは「考えないこと」と、「子供が良いようにしてくれる」と責任を丸投げしてしまうことではないでしょうか。

 

桜今すぐ決められなくても、考えてみる。

桜胃ろうって何か調べてみる。

桜点滴を最期まで入れた人の家族に聞いてみる。

 

出来ることから少しずつ、考えて調べて決めていくと、ご本人もご家族もより安心して暮らしていけるのではないかと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

まいらいふ介護チャンネルもよろしくお願い致します。

最新動画は「はじめての車椅子介助」ですニコニコ

 

 

 

 

 

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