こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。
「終活」には、断捨離をしたり、エンディングノートを書いたり、色々な活動があるようです。
もし「そろそろ終活せなぁ・・・でも何から始めたらいいんやろ?」とお悩みなら、冷蔵庫から始めてみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫から始める理由
①手軽にすぐ出来る
・期限切れの食品
・何年も放置したままの冷凍品
・缶や瓶を洗って分別してゴミに出す
手間と時間はかかりますが、やろうと思えばすぐ出来ることです。
エンディングノートを買いに行ったり、資産の整理したり、と比べて、気楽に取り組めるのではないでしょうか。
②子供の負担を減らせる
介護が必要な段階「でなない」方でも、冷蔵庫に期限切れの食品が残っていたり、何かをこぼした形跡があったり、はよくあることです。
そんなとき、何かの理由(例えば一時的に看病が必要になる等)で子供が買ってきた食品を届けるようになったとします。
・新しい食品を入れたくてもスペースがない
・扉を開けた途端に異臭がする
これを見つけてしまったら、「腐ったものを親が食べてしまわないように」と片付けをする方が多いのではないでしょうか。
自分の仕事や生活に加えて、親の生活を支えるとなると、それだけでも大変です。
それなのに、元気だった頃からの「ほったらかし」食品の後始末まで担うのは、ちょっとキツイと思います。
実際「冷蔵庫はゴミばっかりやった」と話されるご家族もいらっしゃいます。
普段から「子供に迷惑を掛けたくない」「子供の負担にならないようお金は残してある」と心がけていらっしゃるのなら、ぜひ冷蔵庫もチェックしてみていただきたいです。
③冷蔵庫は健康に直結する
冷蔵庫には当然、「食べるもの」が収納されています。
傷んだ食品や消費期限切れの食品を「食べたら分かる」「臭いが変わる」と捨てずにおいてある場合もあると思います。
でも、自分で認識しているよりも「分かりません」。
利用者様が傷んだ食品を「まだ食べられる」と捨てようとされないだけでなく、現役世代でも細かいカビが生えているのに気が付かないこともあります。
多数決で押し切られそう(笑)になった、小さいカビ事件
実際、数年前に弊社でもこんなことがありました。
グレープフルーツか何かをお昼にみんなで食べたのですが、少し残ったのでラップをして冷蔵庫に入れておいたんです。
そして次の日、お昼休みにみんなで食べようとしたら、小さい、白いカビのようなものがくっついていました。
私がお皿を持っていたので
「何かついてますもうあかんようなった(食べられなくなった)から、ほかしとき(捨てておき)ますね」
と言うと周りにいた数人から
「何もついてないやん。まだ食べれるで」
と口を揃えて、捨てるのを止められます。
でも、絶対に何かついていたので
「もっと近くで、見てください虫眼鏡もいりますか」
と必死で頼みました。
そうしたらみんながメガネを外したり、小さいルーペ?で確認した結果、カビが生えているので、捨てていいことになりました。
これは、周りのみんなが一番キャリアが短い私の意見も尊重してくれたからこそだと思います。
もしご家庭で
「食べられる」
「捨てたらアカン」
というタイプの方が決定権を持っていたならきっとすごく大変です。
食べ物は健康に直結しています。
もったいない気持ちがあっても「誰か一人でも変だと思ったら捨てる」など、柔軟に考えられるうちから決めておくといいかもしれません。
整理整頓が行き届いた冷蔵庫は少数派
介護の現場では、水分補給や体温調整のための保冷剤など冷蔵庫を拝見する機会が多いです。
一人で外出出来ない方の買い物同行を行い、買ってきたものを一緒に片付けることもあります。
そんなとき、すっきりと片付いた冷蔵庫は珍しいです。
(ヘルパーが片付けたらいいのに?と思われるかもしれませんが、介護保険には細かいルールがあり私たちはあくまでも「介護士」であり「家事をする人」ではないため、家事を行う場合には条件があります)
だからもし「終活をしたい」とか「子供に迷惑を掛けたくない」と考えられているなら、今すぐ冷蔵庫の不用品を処分して、こぼした液体の形跡を拭き取ってみることをおすすめします。
私も今朝、冷蔵庫を一部だけ拭いてから出勤しました
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
『神戸|介護事業所のまいらいふ』
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