こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

オムツ交換の介護に関わる方は、「できればオムツは漏れてほしくない」と考えていると思います。

 

介護を受けているご本人のためにも、ケアをする方のためにも、オムツは漏れないに越したことはありません。

 

 

  オムツが漏れる主な原因5つ

オムツが漏れる原因は色々ありますが、訪問介護の現場でよく見かけるのは次の5つです。

 

①位置が合っていない

オムツは基本的には、ウエストと体の中心で位置を合わせます。

 

オムツが上下どちらかに寄りすぎていたり、左右のバランスが悪かったりすると漏れやすくなります。

 

位置合わせはオムツ交換の基本です。

 

ですが人間の身体は本当にそれぞれなので、プロの介護職でも位置をぴったりに合わせることが難しい場合があります。

 

②緩い

ウエストのマジックテープの止め方が緩く、オムツ全体がずれてしまっていることもあります。

 

また、鼠蹊部へのギャザーの添わせ方が甘いために隙間ができてしまい、それが漏れの原因につながります。

 

ウエストにしても、鼠蹊部にしても、キツすぎると利用者様が苦しかったり、動きを阻害してしまうことになりかねません。

 

でも緩いと漏れるので、「ピッタリ添わせる」ことが大切です。

 

③ギャザーよりパッドが外に出ている

オムツを使用されている方は、パッドも使っていることが多いと思います。

 

吸収効率を上げるためのパッドですが、オムツのギャザーよりもパッドが外に出ていると逆効果です。

 

パッドをセットするとき、ズボンを上げる前、パッドがギャザーよりも内側に入っているか、そしてギャザーがしっかり立っているかも確認する必要があります。

 

④吸収スピードが追いつかない

あまり知られていないかもしれませんが、オムツの吸収スピードより排尿スピードが早いと漏れやすくなります。

 

もし吸収スピードが追いつかなくても、どこにも隙間がなければ、ギャザーが防波堤の役割を果たして、吸収が追いつくまで尿を留めておいてくれるかもしれません。

 

ですがその場合でも、ウエスト側にはギャザーがないため、そこから漏れてしまいます。

 

・オムツはピッタリ、正しい位置に当てられている

・パッドやオムツには白い部分(吸収していない部分)が多いのに

・衣服やシーツが濡れている

 

という場合は、このパターンが考えられます。

 

⑤吸収量を超えている

これは当て方の問題ではないので、オムツやパッドを吸収量の多いものに変えるか、交換回数を増やすしか解決策はありません。

 

・オムツの吸収面が全て尿汚染している(白い部分がない)

・オムツが重い(ボトボトになっている)

 

という場合は、排泄物の量とオムツの吸収量が合っていない可能性が高いです。

 

  どれが原因か分からなければ・・・

もし、しょっちゅう自分が当てたオムツが漏れるけれど理由が分からないのなら、次のケアを担当した方に「どこから」「どんな漏れ方」をしていたかを聞いてみるといいと思います。

 

ウエストから漏れているのか、鼠蹊部前側からなのか、臀部側ギャザーのところなのか・・・。

 

そうすれば大抵は、上記のどれが原因かが分かるはずです。

 

また、実技研修でフィットのさせ方が適切かも見てもらうと意外な弱点に気がつくかもしれません。

 

グループでの実技研修の場合は、介護士役、利用者役はもちろん、見ている人も含めてみんなでアドバイスしあうと一気にチームのケアレベルが底上げできるのでおすすめです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

位置がズレてしまったオムツの調整方法の動画もございます。

もしよければご覧くださいニコニコ

 

 

 

 

 

 

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