の続きです。
大声を上げた後、自分でも感情がコントロールできなくなっていました。
この時の感情は
悲しい
それだけ。。
ケンタさんは、私の大声にビックリして起きました。
「なに、いきなり。。」
「ずっと寝てるから。。」
「だからって、言い方あるじゃん。。今までも寝てたこともあったしさ。」
「そうだね。あったね。でも、今日は私、プレゼント渡したかったんだもん。」
「あ、そうなんだ。。」
ケンタさんも少し不機嫌になったので、この返答。。
もうこの雰囲気になってしまった時点で自分が描いていたプレゼントの渡し方が完全に崩れていて、渡す気になれなかったのです。。
「。。でも、やっぱり朝に渡す。」
「分かった。」
「いつもは寝てるけど、今日の朝は起きてほしい。」
「分かった。」
と言って、2人ともベッドに入りました。
もちろんお互いに反対側を向いて距離をとって寝ました。。
初めて怒っちゃったなぁ。。
まさか、ケンタさんにこんな感じで言ってしまうなんて信じられない。
なんでこんなことになってしまったのか。。天井を見つめながら、色んな感情や思いがグルグルしていました。
当然、寝られるわけもなく朝を迎える私。
ケンタさんは本当に寝ていたかは分かりませんが、寝ていた感じでした。
「ケンタさん、起きて」
「はい、起きたよ。」
「はい!」
プレゼントをサッと渡す私。
「ありがとう。。」
「お祝い!じゃ、私、帰るね!」
「うん」
スーパー可愛げのない私。。
でも、悲しさ・悔しさ・恥ずかしさと色んな感情が混ざり合って、可愛いセリフなんて出てこないし、これが本当に精一杯でした。
トボトボ家に帰りながら、とても悲しい気持ちになります。
せっかく何時間もかけて選んだプレゼントだったのになぁ。。
今思うとただの私の自己満でしたが、当時は必死過ぎて色んなものが見えていなかったです。
でも『人間だしこういうこともあるな!』ってその時は思っていました。
『楽しいことだけじゃなく、こういう失敗とか喧嘩とか色んなこともあって仲良くなっていくのかも』と少し楽観的な気持ちもありました。
なぜなら、今まで一度も感情のままにケンタさんに発言をしたことがなかったからです。
確かに言い方は良くなかったから、次に会った時にちゃんと謝って仲良くしよう!
そう思いました。
そして、数日後、LINEをしました。
「この間は嫌な雰囲気になってごめんね!次、いつ会えそうかな?」
「ちょっと異動とかがあってばたついてる💦また落ち着いたら連絡する!」
異動??
ケンタさんが?それとも同僚が??
初耳でよく分からなかったけど、とりあえず様子を見ることにしました。
ところが。。1ヶ月たっても
連絡がない。
ん???
それまで気楽にケンタさんを100%信じて待っていた私。
ここでようやくケンタさんの異変に気付き始めたのです。
つづく。