の続きです。

 

 

「ケンタさんと会ってた時は、色んな人とお互いに会うっていう関係性が辛くなってきて諦めた方がいいのかなって思って連絡をとるのを辞めたんだ。」

 

「うん。」

 

「でも、会わなくなってから今までやっぱり私はケンタさんを忘れられなかったし今も好きだなって思う。それが分かったからまた連絡したの。」

 

「でも、前と僕の考えは変わってないし、僕はひまりと今後ずっと一緒にいれるかは現時点で全然分からないって感じだよ?」

 

「うん、分かってる。私がもう一回頑張ってみたいなって思っただけ。ただ、ずっと一緒にいれるかの確信ができるかどうかはちゃんと意識して見てほしい。」

 

「分かった。」

 

「ケンタさんは今は他に会ってる女性はいないの?」

 

「いないね。仕事でそれどころじゃなかったし。」

 

「そっか。ちょっと聞きたいんだけど、ケンタさんは基本的に誘われたらどの女性とも会うの?」

 

「1回目で僕から断ることはしないね。」

 

「それ以降は?」

 

「まぁ、それ以降は違うかなって思ったら会わないかなって感じかな。」

 

「そっか。まぁ、それはそうだよね。」

 

私はそれを聞いて安心しました。

どちらかというと他の女性のことが気になって聞いたわけではなく、久しぶりの私となぜ会ってくれたのか気になったからでした。

つまり、会ってくれてる以上は『違う』って思われてないんだなって思いました。

 

夜はそのままケンタさん宅に行きました。

少し時間があったので、昔ケンタさんが録画した恋愛バラエティーみたいな番組を見ました。

内容としては女性と男性がコンパを開いて何組がカップリングするかというもの。

カップリングするまでの男女の色んな作戦を見れて面白かったです。

 

「昔、こういうのでめっちゃ研究してたんだよなー。」

 

「何を研究してたの?」

 

「どこで女性は男性をいいと思うのかなって研究してた。」

 

そういうところを努力しているところが、ケンタさんらしいなと思いました。

カッコつけられる人って影ながら努力してたりしますよね。


こういう番組を見ていると、なんとなく恋愛に関するいろんな話をナチュラルに聞けるので意外とアリだなと思いました。

 

ケンタさんが「この女性笑顔がいいね」みたいな発言をした時です。

 

「笑顔の女性って素敵だよね。そういえば聞いたことなかったし今更だけど、今のケンタさんは好きなタイプとかあるの?」

 

「うーん。自分より年下且つ背が低い人。そうじゃないと女性として見れないんだよね。それ以外はあんまりない。」

 

「え!!そんな人たくさんいるじゃん!いすぎてどうする?って感じじゃん!」

 

「そんなことないよ!それくらい間口が広くないと、僕みたいな人とずっと一緒にいれる人っていないんだよ。」


ここにいるんですけど。。って思うけど、きっと盲目になっているだけなんだろうね。

ただ好きなだけで、本当に実際にケンタさんとずっと一緒に生活できるかって私は考えられてるのかな。

そして、そんな私をケンタさんは見抜いているのかもしれないな。

 


ケンタさんと会うと、全く私を選ぶ感じがしなくて自信がどんどんなくなっていくのでしたチーン



 つづく。