日傘と本音と、どんでん返し・5 | ダメなままでも愛され妻♡のんたんの幸せ駄犬ライフ

ダメなままでも愛され妻♡のんたんの幸せ駄犬ライフ

女性として自信が持てずに迷走を続けた日々から一転
心のあり方を変えたことで今では幸せな結婚生活を送っています
そんな私自身の実体験を綴ることで少しでも誰かのココロが癒されますように・・・

おはようございます晴れ
心屋塾マスターコース48期生のんですニコニコ





これまでの話 →
今回でラストです





マスター12日目

その日のワークは
前提を壊すというものだった

苦手意識
過去のトラウマ
立ちはだかる壁

私は迷わず
小学生のときの記憶を選んだ

ペアを組んだともちゃんに
協力してもらい
徹底的に壊してもらった





実を言うと
ワークをする前からすでに
それらはほぼ
トラウマではなくなっていた

マスター前にともちゃんに
聞いてもらえていたこと
魔法の言葉を発掘してもらっていたこと
そして前日の勇気の連鎖を見て
私の中の枷が外れていたんだと思う

さらに本当は
前日のともさんへの
かのんさんの返答から
私はあの日傘のメールに
違う解釈が存在したのではないかと
思い始めていた

だからワークは最後のダメ押し
前提の残骸を抱きしめていただけだと
認めるしか無かった

どうしてそんな残骸を抱きしめていたのか

それは・・・





11, 12日目のカリキュラムが終わった
グループ内の振り返りも終わり
かのんさんがシェアを募った

最後にこれだけは
言っておきたいことがある人

かのんさんがそう言ったとき





私は





今度こそ手を上げた





張り詰めた緊張感を感じた
何人かが声を漏らすのが聞こえ
私は顔が上げられないまま
前に立ちマイクを受け取った







「言おうかどうしようか
ずっと迷ってたんですけど・・・」

私は早口に言った

「かのんさん
私が日傘を忘れたときにメーリスで
かのんさんがくださったメール
覚えていますか?」

私はよくドン底に突き落とされる
すわこからはドン底の天才と言われた

「はーい
もちろん覚えてますよー」

かのんさんが答えた

「あのとき私は・・・」

私はいつも
目の前の事象に翻弄されるばかりだ

可哀想な私
誰かの手が差し伸べられるのを
ただじっと待ってる

ドン底に落ちて暗い穴に留まって
誰かが救ってくれるのを

自分からは行動しない
真実は確かめない

そうして
可哀想な私でいれば優しくしてもらえる
可哀想じゃなきゃ相手にされない
そういう前提を強化していく

それが私だ

それこそが私が崩すべき
パターンだったんじゃないのか

最初は怖かった皆の目
次にたくさんの思いやりの目だと知った

この話を皆の前で終わらないと
きっと私は後悔する





私はゆっくり
自分の気持ちにごまかしのないよう
言葉を選んで話した

とっさに怒られたと思ったこと

どうしたら良いかわからず
返信もできず
気持ちを持て余したまま
この日まで来てしまったこと

そして
ともさんを始め同期の勇気に触れて
ちゃんとかのんさん本人に
意図を確かめようと思ったこと

「そうだったんだねぇ」

かのんさんは聴きながら
何度も頷いてくれる

「あれは・・・
講師ではなく
まずは同期に・・・せっかくいる
仲間に相談して欲しいという
意図があったのではないかと
解釈したのですが・・・合ってますか?」

最後にそう質問して締めた

言葉がまとまらず
大分長く話していたような気がする

「うん、まずは座ろうか」

かのんさんは笑って促した

「ずっと気になってたんだよ
今日のんちゃんから言ってこなかったら
帰りに声をかけようと思ってた」

「そ・・・そうなんですか」







座った私にかのんさんは
あの日のことを説明してくれた

あの日かのんさんは
私がひどく慌てていたように感じたこと

まずは落ち着こうよ、という
意図でメールを送ったこと

そしてメールを受けた上で
どう判断をするのか
教えてほしかったのだということ

「それでね」

かのんさんは続けた

「どうしても
講師にお願いしたいということなら
一人で頼みに行かせるのも何だし
おかぴーがちょうどその期の
マスター生に知り合いがいるから
頼みに行こうと思っていたのよ」





「・・・え!!?」
私はポカンとした

アシスタント席に視線を向けると
おかぴーが笑顔で頷いていた





「でね
諦めましたーっていうなら
それはそれで私たちまた京都に行く
用事があるから
そのときに持ってこようと
思ってたんだよー」













・・・





・・・





えええええええ!!?ゲロー





私は椅子ごと仰け反った





「すみません・・・チーン」と
か細く言いながらかのんさんとハグし

席に戻りアシスタント席にも
ペコペコと頭を下げた

りんこが笑顔で手を広げてくれた





・・・かくして
私のこのお話は
あまりにもあんまりなどんでん返しで
あっけなく幕を閉じた





コント
『日傘を忘れた』





***





この一件には
色んな感情が引き起こされて
色んなことを気付かされた

物事には様々な面がある

愛情すら自分の分かりやすい形で
目の前に現れるとは限らない

愛はそこにあったとしても
前提がそれを見えなくして
真実は分かりきってると錯覚させる

真実を知るには本音を言う勇気と
自分を愛する勇気
他人を信じる勇気が必要だ

そしてそんな本音に
共感してくれる人がきっといる
開いてくれる人がきっといる

思っているよりも
世界は分かりにくくて
そして優しいのだ





この後も色んなことがあって
まだ消化しきれていなくて
絶賛モヤモヤ中だけども

もう合宿を残すばかりの今

この48期の
一員でいられて良かった





それだけは
確かなことだと思ってる








前回載せそこねた
りんことのハロウィンツーショットハート