日傘と本音と、どんでん返し・1 | ダメなままでも愛され妻♡のんたんの幸せ駄犬ライフ

ダメなままでも愛され妻♡のんたんの幸せ駄犬ライフ

女性として自信が持てずに迷走を続けた日々から一転
心のあり方を変えたことで今では幸せな結婚生活を送っています
そんな私自身の実体験を綴ることで少しでも誰かのココロが癒されますように・・・

「かのんさん
私が日傘を忘れたときにメーリスで
かのんさんがくださったメール
覚えていますか?」

マスターコースも合宿を残すばかりの
12日目終了後のこと

48期の皆の前でマイクを持ち
講師のかのんさんに向き合った私は
自分史上最大の痰壺を
飲み込もうとしていた

まさか一本の日傘から
こんな展開になるなんて・・・





おはようございます赤薔薇
心屋塾マスターコース48期生のんですニコニコ



ともちゃんのビジネス講座で
すわこにドン底の天才と呼ばれた私

ドン底に突き落とされてからの
どんでん返し
私の人生確かに
そんなパターンばっかりだ

その経験を活かしてブログ書きなよと
ともちゃんに強烈にプッシュされ
そうは言っても
何年も昔のこと書いてもねぇ
私もう痰壺ないしねぇ
なんて言ってたのだ
※それはそれで良いらしいので
別の機会に書く

まさかね
そのたった3日後に早速ネタドン底が
やってくるなんて思いもよらなかったよ
すわこは獅子の才能と称したよ

実はこの一ヶ月ずっと凹んでた
自分の弱さや臆病さ
不甲斐なさに打ちのめされ
向き合えない日々が続いていたのだ

そうしてようやく先日
自分なりの決着をつけることができた

そして衝撃を受けた

どれだけ自分自身の問題の投影が
視界を歪めてきたのかってことを
身を持って体感した

色んな人が出てくる話だし
一部表現が誤解を呼ぶ恐れもあるので
書こうか迷ったけれども
少しでもこの学びが
その先の自分の指標になるように
ブログに残したいと思った





***





一ヶ月前
京都マスターの日
私は帰りに日傘をセミナールームに忘れた

気づいたのは東京に帰った翌日
しかもワインエキスパートの二次試験に
出発する直前だった

値札を気にせずに自分のために
良いものを買おう
そんな気持ちで選んだお気に入りの日傘

今年はすでに一本無くしていただけに
出かけるときはいつも
細心の注意を払っていた

それを
京都で心が緩んで忘れてしまったのだ

一瞬諦めそうになった後
私は思い直した

この京都ではどういうわけか他のメンバーも
スマホを忘れたり
財布を忘れたり
スーツケースを忘れたりしていた

そして
皆の優しさに助けられて
手元に届けてもらっているのを
目の当たりにしていたのだ

せっかくマスターに来て
他力に頼ろう
迷惑をかけてもイイ
私は愛されてる
と学んだのだ

私もそれを実感する機会じゃないのか

まだ京都に後泊しているメンバーに
頼れるかもしれない
試験が始まってしまったら連絡が
取れなくなってしまう
私は慌てて試験会場から
Facebookや48期のメーリスで呼びかけた

その結果
セミナールームはキーがないと
その階にエレベータが止まらず
キーは講師しか持っていない
ということがわかった

かのんさんはもう京都にいない

アシスタントのおかぴー
他の期が次に京都に行くから
今度のBeトレに行くなら
頼んでみたらどうかとアドバイスをくれた

私は一瞬緊張した

その期にメンバーの知り合いはいない
講師に頼むことになる

面識のない講師という立場の人に
そんな自己都合の話をするのも
私には勇気の要ることだった

この時点ではその理由までは
考えたこともなかったけれど

「聞いてみます!」

私は勢い良く返信した
せっかくアドバイスをもらえたのだ
この際何でもやろう

試験会場の扉が開いた

入場者の列に並びながら
スマホの電源を切ろうと画面を見た私は
メーリスでかのんさんから私宛に
メールが来てることに気づいた





私は反射的にそのメールを開いた

そのメールが
濃くて永い一ヶ月の始まりだった





「・・・」

最後まで目で追いながら私は
頭が真っ白になった

そのメールに
突き放されたような
自分の行動を否定されたような
気持ちになった

そこに示唆されていたのは
講師ではなく
取りに行ってくれる知り合いを当たること
京都まで取りに行くほどでないなら
諦めること

・・・あれ?ガーン

私何か間違えたかな
怒られてるのかな

急速に心臓がバクバクした

試験会場に入っても動悸は治まらなかった
メールの文章が頭の中をぐるぐる回った

あれメーリスだよね
皆・・・読むよね・・・

たちまち怖くなってきた
同期の皆はあれを読んでどう思う?





講師に
皆の前で





脳裏に浮かびそうになった光景を
私は無意識にシャットアウトした

怖い
怖い怖い怖い

私やっぱり厚かましかった?
みっともなかった?
たかが日傘で騒ぎすぎた?

そんなつもりじゃなかったって返信する?
そうですね、諦めましたって返信する?





二次試験はテイスティングだ
香りも味もわからなかった
マークシートが正確に追えなかった

圧倒的なスキル不足と
心のグラつき

受かるわけがなかった





ワインスクールの打ち上げで
やけ酒を飲みながら
怒りなのか
悲しみなのか
諦めなのか
よくわからない感情を持て余した

この感情は嫌いだ
惨めで苦しい
こんなことで落ち込む自分も大嫌いだ





消化できない疑問符は
じわじわと怒りに変わっていった





心屋は何でもありだったんじゃないのか
他力とは何だったのか

それまで居心地が良いと思っていた空間が
突如メッキが剥がれた冷たい石壁のように
感じられた

同期の誰とも
もう今までのように話せない気がした

こうして書いている今は
極端すぎる心の動きだと気づく

でも私にはずっとこの思考癖があって
当たり前すぎて
客観的に見ることすらできていなかった





とにかく私は狭いせまーい視野のもと
ひとつの結論を出したのだ

ここで日傘を諦めるのは悔しい
せめて日傘は取り戻したい

そうだ
自分で京都に日傘を取りに行こう





それで日傘を取り戻したら





マスター辞めよう